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エビ養殖が環境破壊に!? 安心安全なエビを選ぶ方法を紹介

2022.03.23

エビの養殖と環境破壊の関係

お祝いの席に登場することも多く、日本人が大好きなエビ。エビの養殖は東南アジアなどで行われることも多く、その過程で深刻な環境汚染を招いていることをご存知でしょうか。今回の記事では、その現状を解説するとともに、「ASC認証」「エコシュリンプ」など安心安全なエビを選ぶ方法を紹介します。

エビの養殖では、エビが病気にかからないようにするため、抗生物質などさまざまな種類の薬品が大量使われています。ベトナムの養殖現場の例では、抗生物質はエサの中に入っており、エビの糞として排出されます。また、エビが食べ残したエサは池に沈殿していくため、水がすぐに汚れて頻繁に取り換える必要が出てきます。

池の汚れが限界までくると、新たにマングローブの林を伐採して他の場所に養殖の池を作ります。このようにして、エビの養殖から水の汚染・環境破壊という一連の問題が生まれるのです。マングローブには、カニなどの他の甲殻類や貝類、魚なども暮らしており、こうした生き物の暮らしも脅かされています。

日本に出回っているエビは、ベトナムやインド、インドネシアなどの東南アジアから輸入されたものも多くあります。私たちが見えないところで環境破壊が進んでいることや、こうした環境下で育ったエビを食べることによる健康への影響についても考える必要があるかもしれません。

安心安全なエビの選ぶ方法とは

養殖池が汚染するのを防ぐことができれば、エビが病気になるリスクが減るため抗生物質の使用を控えることができ、好循環を生み出すことができます。こうした考え方をもとに、養殖方法を改善し、安心安全なエビを生産するための動きも進んでいます。

たとえば、イオンのオリジナルブランド「グリーンアイ」のボイルむきエビは、ASC認証を取得したエビです。ASC認証とは、企業が責任をもって養殖された水産物であること示すもので、エビのほかにサーモンなどにも使われています。

このほか「エコシュリンプ」というエビもあります。これは、インドネシアで生態系を守りながら育てられたエビのこと。抗生物質や人工飼料は一切与えていないことが特徴です。エビの飼育環境だけでなく、養殖現場の労働環境の改善にも努めています。安くて不安定な賃金で労働を強いられることが多い従来の養殖方法とは異なり、安定した収入を確保し、福利厚生の充実にも努めています。

深刻な環境被害をもたらしているエビの養殖ですが、その一方で新しい動きも進んでいます。食べる人にとってだけでなく、自然環境や働く人にとっても安心安全な未来を実現するために、私たちに何ができるかを考えてみませんか。