白きくらげとは
楊貴妃も愛したといわれる薬膳の定番食材のひとつ、白きくらげ。中華料理によく使われており、コリコリとした独特の食感があります。では、白きくらげにはどんな栄養があるのでしょうか。ここでは、白きくらげの栄養と、簡単でおいしい食べ方について紹介します。
白きくらげは、きのこの仲間です。しいたけやまいたけなどのきのこと同様に、整腸作用や便秘予防の効果が期待できる「食物繊維」やカルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」を豊富に含んでいます。ビタミンDには免疫力を高める効果もあるといわれています。
薬膳のもとになる中医学の考え方では、白きくらげには肺を潤す作用のほか、胃腸の働きを助け造血機能を向上させる作用があるとされています。また、植物性コラーゲンも豊富に含んでいます。薬膳料理や台湾のデザートなどにもよく登場しており、美と健康に意識の高い女性を中心に人気を集めています。
白きくらげの簡単でおいしい食べ方
通常、白きくらげは乾燥した状態で販売されていることが多いです。まず、下処理としてたっぷりの水またはぬるま湯に30分以上浸して白きくらげをもどし、ザルなどにあげて水気を切っておきます。この状態で清潔な保存容器に入れて冷蔵保存すれば、3~4日程度は食べることができます。多めに戻しておくのがおすすめです。
白きくらげは淡泊な味わいなので、和え物やサラダ、炒めもの、スープ、煮込み料理、デザートなどいろいろな料理に活用できます。そのなかでも「白きくらげのごま酢和え」は、白きくらげをごまと酢、しょうゆ、ごま油などで和えたもので、常備菜としても重宝する一品です。お好みで、きゅうりや玉ねぎなどを加えるのもよく合います。
白きくらげは卵との相性が良く、この2つの食材を使ってスープや炒めものを作るのもおすすめです。このほか、八宝菜の具材として白きくらげを使ったり、鶏骨付き肉を煮込む際に白きくらげを加えたりするのもおいしいです。
白きくらげをデザートに使う場合はトロトロの状態になるまで煮込むと、いつもとは違った味わいになります。普通のお鍋であれば1時間以上、圧力鍋ならば圧がかかってから約30分を目安に加熱してみましょう。お好みで、クコの実や蓮の実を加えたり、はちみつや黒砂糖で甘さを足したりしてくださいね。
美と健康の維持におすすめの食材、白きくらげ。いろいろな料理に使って、その味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。