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オーガニック給食と日本の現状とは

2022.03.30

オーガニック給食とは

給食は子どもの成長に欠かせないものであるとともに、将来の健康的な生活の基盤を作るものでもあります。また、給食には貧困や食などの格差を少なくする意味もあります。その一方で、身近な食べもののなかには農薬や食品添加物などが使われているものも多く、給食にどのような食材を使うかや、子どもの体調不良との関係についてはさまざまな意見が出ています。

こうした給食の課題は、世界の国々にも共通するものです。たとえば、フランスでは「2022年までに学校の給食に使う食材の50%をオーガニックまたは環境に良いという認証付きの食材にする」という法律が2018年に制定されました。韓国では、ソウル市の小学校や中学校、高等学校における「オーガニック無償給食」の取り組みが2021年から始まっています。

日本でも広がるオーガニック給食の取り組み

海外の国々に比べて「オーガニックへの理解や普及が遅れている」といわれてきた日本ですが、昨今さまざまな取り組みが進んでいます。千葉県いすみ市では、2017年から市内すべての小中学校の給食に有機米を使っています。十分な量の有機米を確保するために、2014年から有機稲作を本格的にスタート。行政と農家が協力しながら、体制を整えてきたのも大きな特徴です。こうした一連の取り組みは、たくさんのメディアで紹介されました。

オーガニック給食は全国的に広がりつつあります。高知県四万十市では、学校給食に有機栽培の食材を使う取り組みを15年以上も前から行っています。また、2021年には愛知県名古屋市の小学校の給食で有機栽培のメキシコ産バナナを提供。給食でオーガニック食材を使用するのは政令指定都市では初の試みであり、注目を集めました。バナナを食べた子どもたちからは「おいしい」「味が濃い」といった感想も出ていたそうです。

オーガニック給食を実践している学校やその周辺の地域では、「給食を残す子どもが少なくなった」「給食が魅力になって移住者が増えた」という変化もあるのだとか。オーガニック給食の導入にはいろいろなハードルがありますが、実践することで得られる効果は想像以上に大きいといえるでしょう。

子どもだけでなく大人や地域にとっても、大切な存在である給食。この機会にどんな給食を食べてみたいか、考えてみてはいかがでしょうか。