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健康的に脂肪を減らせる「MCTオイル(中鎖脂肪酸油)」とは

2022.07.12

健康のために「オイル=控えめにすべきもの」という考え方から、最近は「上質なオイルを適度に活用する」ことがメディアなどで推奨されるようになりました。今回は、ココナッツオイルと並んで人気がある「MCTオイル(中鎖脂肪酸油)」の概要と家庭での活用例を紹介します。

消化の速さは通常の4倍、ダイエットにも最適

MCTオイルは、「Medium ChainTriglyceride(ミディアム チェーン トリグリセリド)」の頭文字をとったもので、日本語では中鎖脂肪酸油と呼ばれます。ココナッツオイルやパームオイルに含まれる「中鎖脂肪酸油」だけを精製して作られます。

オリーブオイルなどの植物油やバターなどの動物性油脂に含まれる分子量が大きい「長鎖脂肪酸」に対して、中鎖脂肪酸は分子の長さが約半分とされています。このため、消化・吸収・分解がされやすく、素早くエネルギーになります。そのスピードは長鎖脂肪酸と比較すると約4倍とも言われ、体脂肪としても蓄積されにくいとされています。また、長鎖脂肪酸とは消化経路が異なっており、肝臓で分解・吸収されるのも大きな特徴です。

MCTオイルは、昨今話題の「ケトジェニックダイエット」に利用されることも多いオイルです。ケトジェニックダイエットとは、糖質の量を減らし、その代わりに良質なタンパク質や脂質を摂取することで、脂肪の燃焼を促すというもの。エネルギーを効率よく摂取でき体脂肪として溜まりにくいので、ダイエット中にも適したオイルです。

家庭での活用広がるMCTオイル

MCTオイルは無味無臭なので、飲み物や料理の味を損ねません。コーヒーや紅茶、スムージー、ヨーグルト、納豆、サラダ、スープなど、普段の飲み物や料理に加えて、無理なく摂取することができます。アスリートの間では、MCTオイルとプロテインを混ぜたドリンクも人気です。

MCTオイルは一度で大量に摂るのではなく、一日あたり小さじ1~大さじ1を目安に何回かに分けて食べるようにするのがおすすめです。摂り過ぎると、腹痛や胃もたれを起こす場合もあるので、初めての人は少量から始めるようにしましょう。

ひとつ注意したい点として、MCTオイルは加熱には向かないということです。発煙点が低いので、炒めものや揚げものには向いていません。

中鎖脂肪酸は以前から、エネルギーを必要とする人たちの栄養補給として、医療の現場などでも長い間利用されてきました。最近では、糖質に比べて効率よくカロリーが摂取できることから、食が細い人や高齢者にも支持されています。