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日本人にこその選択肢、魚を食べる“菜食主義”とは

2022.08.19

最近、ベジタリアンやヴィーガンなどの菜食主義を表す言葉をよく見かけるようになりました。菜食主義とは、一般的に動物性の食材を食べない食生活を意味しています。それに対して、肉は食べないけれど魚は食べる「ペスカトリアン」への注目度が高まっていることをご存知でしょうか。この記事では、ペスカトリアンの定義やメリットについて解説します。

肉以外は何でも食べる「ペスカトリアン」

ペスカトリアンは、魚介類は食べるものの肉類は食べない菜食主義者のこと。イタリア語で魚という意味がある「ペスカ」と、主義者の意味を持つ「タリアン」を組み合わせた言葉です。別名「ペスクタリアン」と呼ばれることもあります。

肉類と一口に言ってもさまざまな種類がありますが、ペスカトリアンは、哺乳類と鳥類のものは食べることができません。豚肉や牛肉はわかりやすいNG食品例ですが、哺乳類に属するクジラや、鶏ガラや豚骨など動物由来の原料で作られた食品も食べないとされています。

実践しやすく健康にも環境にも利点

もともと日本食では、魚介類はよく食べるものの、肉類はあまり使いません。そのため日本でベジタリアンやヴィーガンを実践しようとすると、魚介類のだしも避ける必要があり、特に外食などでは苦労することも多いでしょう。しかし、ペスカトリアンの場合は魚介類を食べることができるので、選択肢の幅がぐっと広がります。ベジタリアンやヴィーガンに比べて「実践しやすい」というのも大きな魅力です。

もうひとつ、人々がペスカトリアンになる大きな動機として身体や環境に良いということが挙げられます。肉は優れたタンパク源でありエネルギー源でもありますが、世界保健機構(WHO)が肉を発がん性物質に指定するなど、健康へのリスクも懸念されています。また、畜産により発生する温室効果ガスは、地球温暖化の要因のひとつであると指摘されています。もちろん漁業においても温室効果ガスは発生しますが、畜産よりは少ないとされています。肉から魚に切り替えることで、自身の健康維持だけでなく温暖化対策にも貢献できると言えるでしょう。