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廃棄を防ごう!食べられる「未利用魚」、食品ロス削減へ貢献も

2022.08.25

未利用魚とは、形が悪かったり傷がついていたりすることで、出荷されない魚のこと。市場に出回らない魚を上手に活用することで、SDGsや食品ロス削減にも貢献できると昨今話題になっています。今回は、未利用魚の定義や活用する意義について解説します。

規格外に傷物、処理が面倒な魚も

未利用魚とは、名前の通り「利用されていない魚」のこと。規格外や傷があるもののほか、トゲなどの下処理に手間がかかるものや、知名度が低く購入される見込みが少ないものなども未利用魚に含まれます。

このほか、特定の地域だけで食べられている地魚や収穫量が過剰で余っている魚も、未利用魚になることがあります。未利用魚と似ている言葉として「低利用魚」があり、これは利用されることも利用されないこともある魚という意味です。

未利用魚と聞くと「食べられない魚」というイメージを持つ人もいるかもしれません。でも実際には、新鮮な地魚が未利用魚になるケースもあります。未利用魚には明確な定義はなく、さまざまな理由によって利用されていない魚の総称と言えます。

未利用魚の活用は社会的な課題

日本の漁獲量は年々減りつつあります。あるデータによれば、1990年に約957万トンだった漁獲量は、2021年には約319万トンまで減少しています。漁獲量が急速に減少している昨今、未利用魚の価値が見直され、注目度が高まっています。未利用魚の販売は漁業従事者の収入の底上げにもつながるため、日本の漁業の活性化も期待できるでしょう。

FAO(国際連合食糧農業機関)が2020年に発表した報告書によれば、世界の多くの地域において、漁獲量全体の30~35%程度が廃棄されているとされています。廃棄されることが多かった未利用魚の活用が進めば、SDGsの中で課題として挙げられている食品ロス削減にも貢献できます。

最近では、未利用魚を購入できるオンラインの直販サービスや、未利用魚を使った料理を提供するレストランなども複数登場しています。また、一般の利用者にとっては、未利用魚を食べることは、珍しい魚に出会うチャンスでもあります。「日本人の魚離れ」を解消する効果も期待できるなど、未利用魚の活用にはさまざまなメリットがあると言えそうです。