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人と環境にやさしい!注目のプラントベース(植物由来)ミルク​とは

2022.09.15

地球環境や自身の健康のことを考えて、プラントベースの食事を選ぶ人が増えてきました。牛や豚の肉を食べないことはもちろんですが、いざ実践してみると、毎日の食卓に欠かせないものが、実は動物由来の食品であったことに改めて気付かされます。その代表格が牛乳です。

プラントベースフードに興味は持ったものの、「牛乳なしではやっていけない・・・」と挫折しそうになっている方も、安心してください。プラントベースフードへの関心が高まる中、多種多様なプラントベースミルクが登場し、美味しいものを選べるようになってきました。

注目のプラントベースミルクをご紹介します。

欧州で人気な「ポテトミルク」

さまざまな種類のプラントベースミルクが次々と登場する中、次にブームになると予測されているのが「ポテトミルク」です。ヨーロッパで新商品が発売されたことを受け、人気に火がつきました。

ジャガイモ由来のプラントベースミルク

名前の通り、ジャガイモを主原料として作られたポテトミルク。従来のポテトミルクは粉末タイプのみでしたが、スウェーデン発のブランド「DUG」が液体タイプのものを発売したところ大ヒット商品に。2021年10月にイギリスの高級スーパーマーケットが「2022年にポテトミルクが人気になる」と予測し、一躍注目を集めました。

ポテトミルクは、ジャガイモ特有の香ばしさがあり、クセが少なく、飲みやすいのが特徴です。植物性ミルクによくある水っぽさも少なく、ミルクらしいクリーミーな味わいがあります。DUGのポテトミルクの原料には、ジャガイモの他に、菜種油やビタミン、香味料、えんどう豆のタンパク質、チコリ由来の食物繊維などが使われています。

栄養豊富なのに低カロリー

イギリスでは植物性ミルクの人気が高く、利用する人が増えています。市場調査会社ミンテルの調べでは、植物性ミルクの利用率は2020年の25%に対して2021年には32%に達し、過去最高を更新しています。

さまざまな新商品が登場する植物性ミルク市場にあって、ポテトミルクが注目される理由は大きく2つあります。1つ目は、環境にやさしいということ。ジャガイモは栽培しやすく、大豆やアーモンド、オーツなどの他の植物性ミルクの原料と比較して、約2倍も効率よく土地が利用できるとされています。

また、原料の調達から使用後のリサイクルに至るまでの全工程で排出される温室効果ガスと水の消費量を示した「カーボンフットプリント」と「ウォーターフットプリント」の数値は極めて低く、環境への負荷を大幅に減らすことができます。こうした事実を踏まえて、DUGは「ポテトミルクは最もサステナブルな代替ミルクである」と述べています。

2つ目は、カルシウムや食物繊維などの栄養が豊富であるにもかかわらず、糖質や脂質が少なく低カロリーであること。アレルゲンとされる乳糖や大豆、グルテン、ナッツなどは含まれていません。味だけでなく、人にも環境にもやさしいポテトミルク。日本ではあまり知られていませんが、人気が出る日もそう遠くないかもしれません。

味だけじゃない「オーツミルク」

ポテトミルクと並ぶ、注目株は「オーツミルク」。おいしさはもちろんのこと、その健康効果が話題を集めています。

オーツ麦のプラントベースミルク

オーツミルクの主原料は、オーツ麦。別名「えん麦」とも呼ばれる穀物の一種であり、オートミールやグラノーラなどにも使われています。オーツミルクは、オーツ麦を水に浸して混ぜ、裏ごしして作られます。他の植物性ミルクに比べて、味にクセが少なく、クリーミーでほのかな甘みがあるのが特徴です。

市販のオーツミルクは無添加の素朴な甘さのもののほか、砂糖などで甘さを付けたものや栄養素を加えたものなどさまざまなタイプがあります。インターネット通販やスーパー、コンビニエンスストアなどでも購入することができます。

オーツミルクにはさまざまな栄養が含まれており、特に食物繊維を豊富に含有しています。注目すべき点は、オーツミルクの食物繊維には、ベータグルカンが多く含まれているということ。ベータグルカンは悪玉コレステロールの抑制や生活習慣病の予防に効果が期待されています。

他の植物性ミルクと比較して、オーツミルクは原料が穀物であるため、カロリーや糖質はやや高いとされています。ただクリーミーな風味があり、物繊維が豊富に含まれていることから、少量でも満足感を得やすいです。

オートミールと好相性

オーツミルクはそのまま味わうこともできますが、アレンジすることで飽きることなく楽しめます。簡単なアレンジ方法としては、牛乳の代わりにオーツミルクを使ってカフェオレや抹茶オレを作ること。このほか、昨今ブームになっている「ゴールデンラテ」に使うのもよく合います。ゴールデンラテとは、ターメリックというスパイスに牛乳などのミルクを加えて温めた飲み物のこと。栄養価の高いターメリックを手軽においしく摂取できます。

また、オートミールにオーツミルクを加えて朝食を作るのもおすすめです。ホットケーキや焼き菓子などを作る際に、牛乳や豆乳の代わりにオーツミルクを使うのもよく合います。普段の飲み物やお菓子づくりなどにオーツミルクを使ってみると、意外なおいしさを発見できるかもしれません。

最も身近な「アーモンドミルク」

プラントベースミルクの中では割と知られている古株かもしれません。最後に、「アーモンドミルク」について紹介します。

牛乳・豆乳に次ぐ「第3のミルク」

アーモンドミルクはその名の通り、アーモンドを原料にしたプラントベースミルクです。水に浸してふやかしたアーモンドをミキサーなどで細かく砕き、ろ過して作ります。ちょうど大豆から豆乳を作るのと同じような作り方です。舌触りはさらりとしていて、味わいもすっきりとしており舌残りもあまり感じられない軽い飲み口のものが多いという特徴があります。アーモンドの香り、風味がありますが、豆乳のような癖はなく、飲みやすいと感じる人が多そうです。

市販品は、そのタイプにより飲みやすくおいしい味重視のもの、砂糖不使用でアーモンドミルク本来の栄養重視のもの、さまざまなフレーバーつきのものなどラインナップが豊富です。アーモンドの含有率も製品により約3~12%と幅があります。栄養成分表示などで確認してみると良いでしょう。

スーパーの乳製品売り場でも販売されていることが多く、気軽に購入できます。牛乳、豆乳に次ぐ「第3のミルク」と呼ばれることもあるようです。

ナッツ由来だから栄養抜群

アーモンドにはオレイン酸、ビタミンE、食物繊維などが豊富で、そのまま食べてもさまざまな栄養を摂取できます。アーモンドミルクでは細胞壁を砕いて液状にしますので、より効果的に栄養素を吸収できるのです。牛乳や投入に比べて低糖質・低カロリーなので、ダイエットにもぴったり。しかも豊富な栄養素で健康や美容面でも効果も期待できます。

なお、市販品では砂糖などの糖分が添加されている商品が多いので、飲みすぎて糖分の過剰摂取にならないように気をつけましょう。またアーモンドアレルギーがある場合にはアーモンドミルクでもアナフィラキシーショックを起こす場合があるので、注意が必要です。

飲料としてそのまま飲むだけでなく、料理に使うのもおすすめです。カレーやポタージュなどスープのベースにすると牛乳を使う時とは一味違った味わいが楽しめます。アーモンドの風味を生かしてスイーツにアレンジするのもよさそうですね。