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インドネシアのハラル認証BPJPHとは【食品ハラルビジネス進化論〜ハラル認証原料編vol.7】

2022.10.28

こんにちは、ハラル・ジャパン協会の佐久間です。10月は記録的な円安・原料高騰と原料メーカーにとっては暗く厳しい話題が多い1か月となりました。一方、明るい話題としては、個人向けのインバウンド解禁と共に外国人旅行客が増えてきました。対応に追われる事業者も多いと思いますが、人手不足もまた深刻化しています。まずは足元の原料価格の安定を期待しつつ、新商品開発(?!)または円安を活用した輸出進出にもチャレンジしていきたいものです。

今回は、インドネシアのハラル(ハラール)認証「BPJPH」について解説していきます。インドネシアのハラル認証を学ぶと、ハラル認証ビジネスの本質が見えてきます。

2024年問題勃発?!インドネシアのハラル認証が大きく変わる

インドネシアのハラル認証制度はジョコ大統領が就任した2014年から大きく動き出しました。延期・移行期間を経て、2024年には完全実施されると公式に政府コメントが出ています。

では、現在のハラル認証機関・監査機関などはどうなるのか? LPPOM MUI(インドネシアウラマー評議会の食品・医薬品・化粧品研究所)などは認証機関から監査のみの団体になると言われています(LPPOM MUIを含めて3団体程度)。したがって認証を発行するのは、国の機関であるBPJPHのみになります。

もう一つが、マレーシアが推進してきたハラル認証のアライアンス制度であり、世界中の国の機関や団体と締結して普及させてきた「相互認証制度」をインドネシアBPJPHでは基本的に用いない、としています。そこでインドネシアはハラル品には認証取得を、ハラル品ではないものはハラルでないことを記載することが必要になります。

【参考】ハラル・ジャパン協会ホームページ 日本と海外のハラル認証機関

BPJPHロゴ商品

BPJPHでハラル認証は「標準装備」に

まずは原料について。今後ハラル認証は標準装備になるような予感がします。前回もお話しましたが、食品・健康食品だけでなく、「肌につけるもの」の分野に当たるハラル製品は今、インドネシアで大きく進化しようとしています。ハラル化粧品の分野は、インドネシアで現在、多くの原材料にハラル認証が要求される分野のひとつでもあります。

「身に着けるもの」である衣料品のハラル認証も、インドネシアで大きく変わろうとしています。例えば、紙おむつ類はインドネシアではほとんどハラル認証がついています。おしりふき、粉ミルクといったベビー用品には特に多いのが特徴です。

その他、冷蔵庫・テレビ・眼鏡・綿棒・浄水器・リップクリーム・目薬など、多くの関連商品にもハラル認証がついて販売されています。こうした新種のハラル認証商品は特にインドネシアで増えていて、必然的に原料にもハラル認証、ハラル性を要求されます。

また最近では、飲食チェーンの農林水産品の原料にハラル認証を要求されるところが増えつつあります。

【参考】ハラル・ジャパン協会ホームページ 【速報】インドネシアハラル認証BPJPHのロゴがついに決定!!

BPJPHの元気寿司

次回は原材料の「国内ハラルマーケット分析」について解説したいと考えます。11月第4金曜日を楽しみにお待ちください。2022年も残り2か月ですが、引き続きよろしくお願いいたします。

(佐久間朋宏/非営利一般社団法人ハラル・ジャパン協会代表理事)