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日本最大の青果市場で生まれた食品ロス削減のサービス

2022.11.01

日本最大の青果市場である「大田市場」(東京都)の仲卸業者が抱えていた悩みから生まれた、ある食品ロス削減のウェブサービスが消費者から好評を得ています。その名は「みたあじ」。「みためとあじはちがう店」という直球のネーミングでユニークなサービスを展開しており、規格外野菜を有効活用する画期的な仕組みとして、注目を集めています。

「規格外野菜をおいしく届けたい」

従来、野菜の選別や出荷作業をする過程で市場の規格に該当しないものが発生すると、その多くは廃棄されていました。けれど実際には、サイズが異なっていたり、多少の傷があったりしても、味はほとんど変わらずおいしく食べられるものばかりです。そこで、仲卸業者は「規格外野菜を消費者においしく届けられないか」と頭をひねりました。そこで彼らが考え出したのが「みたあじ」です。

みたあじでは、ネットショップを経由して野菜を市場から直送しています。小売を経由する通常の販売ルートとは異なるため、収穫したばかりの新鮮な野菜を消費者に届けることができます。2021年2月にサイトの運用が開始されてから、口コミやSNSなどで話題になり、ファンを集めています。

一般消費者向けに販売している商品の中で最も人気があるのは「みたあじ・野菜おまかせ2,000円パック」。野菜と果物が10~12種類程度入っていて、2~3人の家族向けです。市場の様子を見て品目が決まるため、中身はその日によって異なります。

飲食店や流通・小売事業者向けの大量セットのラインアップもあります。「食べ物を大切に、フードロスをなくす」というみたあじのコンセプトに共感する企業が参加し、利用している事業者は、みたあじのホームページで「食の輪サポーター」として紹介されています。

利用者に寄り添い、課題を乗り越え

みたあじには「自分では買わない野菜や果物に出合える」「手軽にSDGsや社会貢献に取り組める」といった魅力があります。

一方でサイトをオープンしてから、利用者の声などを通じて見えてきた課題がありました。それは、規格外の野菜や果物は通常のものに比べてデリケートであるということです。形状に凹凸があるため配送時に傷が付きやすかったり、傷口から傷みやすかったりという問題がありました。この課題を解決すべく、みたあじでは昔ながらの知恵をヒントに、野菜や果物に応じた梱包方法を採用しています。

また、利用者が野菜や果物の状態を適切に判断できるように「どこまで食べられるのか」を見極めるポイントを伝授しています。利用者に寄り添ったサービスであることも、みたあじが人気を集める大きな理由となっています。