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近年増加中の「種なし果物」の安全性とは

2020.01.15

最近、「種なし果物」が増えてきましたね。一昔前までは「種があるのが当たり前」と思っていた柿やぶどうなどの果物も、「食べやすさ」などが好評となり、現在は種のない種類が主流になってきているようです。でも、食材の安全に意識の高い方のなかには「種なし果物はどうやって作られるの?」「安全性は?」と気にされている方も多いかもしれません。

例えば、種なしぶどうはどうやって作られるか知っていますか?花が咲いた時に、ぶどうの房ごと「ジベレリン」という植物ホルモンの液体に2回浸しているのだそうです。この液体には、受精をしなくても果実を大きくする効果があります。

この植物ホルモンは、植物がもともと持っているものなので「人体には特に害はない」と言われています。しかし一方で、ジベレリンは天然ホルモンではなく合成ホルモンであり、発がん性や不妊のリスクがあるという説もあるのだとか。

では、味の面ではどうなのでしょう?一般的には、種のないぶどうは味が薄くなる傾向があり、種のあるぶどうの方が甘さや香りが良いとされています。「自然の摂理に従って作られるものの方が美味しい」というのは、当たり前と言えば当たり前の現象かもしれませんね。

また種なしぶどうの場合は、せっかく育てても一代限りで終わってしまい、また始めから育てる必要があるというデメリットも。農家の方にとっては、大変な手間とコストがかかります。

種なし果物の多くは、このように人工的な処置をして作られていますが、なかには自然に種が出来ないものもあります。種がない状態のまま果実が育っていくことを「単為結実」と呼び、温州みかんやパイナップル、バナナなどがそれに当たります。

最後に、興味深い話をもうひとつ。種のある代表的な果物と言えば「スイカ」もそのひとつですね!過去に「種なしスイカ」を育てて販売したところ、見た目の違和感からなのか、ほとんど売れなかったようです。果物の種類によっても「種なし」「種あり」のどちらが好まれるのが違っているようで、人間の感覚というのは不思議なものですね。

スーパーなどで果物を選ぶ時に、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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三井製糖株式会社 おやいづ製茶
健康食品原料 製菓・製パン原料特集

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NEW 2020.10.26

ブームからカルチャーへ 定着するノンアルコールドリンク

一日の疲れをその一口で癒やす、風呂上がりのビールや酎ハイ。いやいや、和食ならやっぱり日本酒。あるいは、しっとりと長い夜に寄り添うカクテル。 皆さんそれぞれ好きなお酒、好きな飲酒シチュエーションがあると思いますが、いつの間にか飲食店でもお酒売り場でも「ノンアルコール」という選択肢が増えてきたことにお気づきでしょうか。日本国内でのノンアルコール市場は10年間で4倍に拡大するという急成長を遂げており、今後もさらなる伸びが期待されます。 飲み会=アルコールを飲む会、という認識はもう古い? 「大人ならばお酒を楽しんで一人前」一定以上の年代の方には根強いこの価値観。実はこの考え方はもはや古臭く、一部の若者世代にとってはなじまなくなりつつあるようです。アメリカでは夜更かしして深酒するよりも、飲まずに質の良い睡眠をとり朝に運動する生活様式の方がクールだと感じる人も多くいるのだとか。 しかし、これはもちろん飲酒が好きという個人の嗜好を否定するものではなく、飲む人にも飲まない人にも「ノンアルコールドリンク」という選択肢が広がっていると捉えるべきでしょう。 一過性のブームからカルチャーへと定着しつつあるノンアルコールドリンクについて紹介します。 ノンアルコールドリンクはビールだけにとどまらない! 休肝日やハンドルキーパーにノンアルコールビールはお馴染みですが、ノンアルコールドリンクはビールだけにとどまりません。酎ハイ・サワーなどのほか、ワインやスピリッツ、モクテルと呼ばれるノンアルコールカクテルなど、種類は大変豊富です。 海外・国内ともノンアルコール専門ブランドや専門ECサイトが展開されるなど、今後の成長への期待が見て取れます。 有名ショットバーではモクテルも人気なのだそう。アルコールが苦手だったり車で来ていたりといった理由以外に、美味しいから、健康に気を付けているからといったポジティブな理由からも選ばれていると言います。 ちなみにモクテル(MOCKTAILS)とは「MOCK(似せた)」と「COCKTAIL(カクテル)」を組み合わせたイギリス発の造語です。身近なところではファミリーレストランのドリンクバーでドリンクアレンジとして配合が紹介されていますが、これも一つのモクテルの形と言えるかもしれませんね。 選択肢が増えて、飲む人にも飲まない人にも嬉しいノンアルコールドリンクですが、日本の酒税法ではアルコール分が1%未満であればノンアルコールを表示できるという規定になっています。 商品によっては微量のアルコールが含まれる場合もありますので、アルコール分が0.00%で全く含まれないのか、0.1%以上1%未満で微量に含まれているのかに注意しましょう。 また、アルコール分が0.00%であってもアルコール飲料の味わいを再現し、あくまでも成人を対象とした商品となりますので、20歳未満の子どもさんには飲ませないように気を付けてくださいね。
ブームからカルチャーへ 定着するノンアルコールドリンク
NEW 2020.10.15

最近よく聞く「ゼロ・ウェイスト」とは?身近な事例と参考図書もご紹介

ゼロ・ウェイストとは? レジ袋有料化などに伴いゴミを減らす動きが加速するなかで、最近よく聞く言葉のひとつが「ゼロ・ウェイスト」。これは、ゴミなどの廃棄物をどう処理するかではなく、ゴミそのものを出さないようにしようとする考え方です。 日本のリサイクルは先進的な技術力を持っていますが、リサイクルするためには大量のエネルギーが必要となります。またリサイクルを繰り返すことによって素材の質が悪くなり、新しい資源を投入しなければならなくなるという現実もあります。つまり、リサイクルによって「資源が元に戻る」わけではありません。リサイクルをしながらも、資源を消費し続けているということになるのです。 ゴミの削減の分野では、リデュース・リユース・リサイクルの頭文字を取った「3R(スリーアール)」の考え方が浸透しつつありますが、実際はゴミの量はなかなか減らないという状況があります。例えば、昨今問題視されている「食品ロス」などは、むしろ増加しているというデータも出ています。 取り組み事例と参考図書は? こうした背景を受けて、ゼロ・ウェイストの取り組みは世界各国に広がりつつあります。例えば、ブータンでは毎月2日に「ゼロ・ウェイスト・アワ―」を定めています。2030年までに「廃棄物ゼロ社会」を実現することを目指して、この日に約1時間清掃をするというものです。 国内では、2003年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を発表した徳島県上勝町が注目を集めています。地域固有の課題と向き合いながら、ゴミ削減に向けた数々の取り組みを行っています。 国や地方自治体だけでなく、飲食店や空港、小売店、イベントなどにもゼロ・ウェイストの動きは広がっています。また昨今では、家庭から気軽に始められる取り組みを紹介した本として「ゼロ・ウェイスト・ホーム―ゴミを出さないシンプルな暮らし(ベア・ジョンソン著)」や「プラスチック・フリー生活―今すぐできる小さな革命(シャンタル・プラモンドン著)」などの本も出版されています。 ゼロ・ウェイストの概要を知るとともに、取り組み事例や参考図書なども参考にしながら、身近にできることを考えてみてはいかがでしょうか。
最近よく聞く「ゼロ・ウェイスト」とは?身近な事例と参考図書もご紹介
2020.09.10

急伸する「フードテック」を知ろう(前編)~社会問題の解決を目指すフードテック~

「フードテック」という言葉を聞いたことがありますか? フードテックは食×テクノロジー(技術)を意味し、食品関連分野にサイエンスやITを導入することにより更なる食の可能性を探る動きを指します。生きていく上での根幹ともいえる「食」は農業漁業から、食品製造、流通・保存、調理、配送など様々な分野にまたがります。関連したお仕事をしている方も多いでしょうし、末端の消費者として考えれば、フードテックによる新サービスや新ビジネスはまさに私たち一人ひとりの生活に直結しているわけです。 とはいっても、「フードテック」という言葉だけでは具体的なイメージは湧きにくいかもしれませんね。まずは社会問題の解決という視点から、フードテックを探ります。 食糧問題の解決を目指すフードテック フードテックの目指す一つの行き先は食品ロスや将来のたんぱく源不足の解消といった食糧問題の解決です。食品ロスの問題は大変深刻です。国連食糧農業機関(FAO)によれば、食糧廃棄量は世界中では年間約13トン。これは人の消費のために生産された食料のおよそ1/3にも上るといいます。 ITを活用することで需要と供給をより精緻に予測することができれば、家庭に届く前までの食品ロスが減少すると考えられます。家庭に届いたあと、さらに最新技術により品質を保持できる保存期間が延長され、誰でも簡単においしく調理できる自動調理などが実現すれば、家庭内での食品ロスも減っていくでしょう。食品パッケージが変わってくれば、プラスチックごみの減少へもつながるでしょうし、流通のロスが少なくなればその分の輸送量が減り、排出CO2も削減できるなど、影響は計り知れません。たんぱく源不足も大きな食糧問題ですが、代替肉や培養肉の分野が解決の糸口となる可能性を秘めています。さらにはたんぱく源不足だけではなく、貧困層の栄養不良による健康問題、それとは逆の富裕層の食べすぎによる健康被害といった問題に対応できる代替肉や培養肉は、今後ますます注目されていくことでしょう。 人手不足をテクノロジーが解決する? 日本の人口は10年連続で減少し続けています。少子高齢化の流れは今後も加速の一途をたどりそうです。この労働力人口の減少をテクノロジーによって解決できるのでしょうか。 実は、その可能性は十分にあります。ドローンを活用した農薬散布、AIによる自動灌漑、食品工場でのロボット化などはすでに実現していますし、畑ではなく工場で野菜を生産することも今後ますます増えていくでしょう。さらには小売り・飲食業界でも調理や接客をロボットが行うことも当たり前の時代がやってくるかもしれません。あるいは小売という業態が変化していく可能性もあります。一昔前は、どのようなものでも出かけて行って店舗で買うのが一般的でしたが、現在の通信販売の躍進は皆さんご存じのところです。今後この流れがますます加速し、もしかしたら普段食べる生鮮食品についてもオンラインで購入し届けてもらう形が普及していくのかもしれません。 近い将来の購買形態がどうなるかは未知数ですが、フードテックがさまざまな可能性に満ちていることは確かです。 今回の記事のまとめ 以上のように、フードテックは社会問題の解決を目指して急伸してきています。しかしそれだけではフードテック全体をとらえたとは言えません。もう一つ別のアプローチとして、フードテックは食の多様化を目指しています。次回後編ではこの食の多様化、パーソナライズ化されたニーズを満たすフードテックについてお伝えします。 後編はこちら
急伸する「フードテック」を知ろう(前編)~社会問題の解決を目指すフードテック~
2020.09.03

Stay Homeで「ハレ」を演出する、ウィズコロナの食生活様式

2020年、想像だにしていなかった新型コロナウィルスによるパンデミックにより、生活様式は一変しました。より正確を期するならば、私たちの意思とは無関係に、一変せざるを得なかったと表現するべきでしょうか。とにかく、もうコロナ前の生活には戻れない、戻らない時間というのがこの先長く続いていくようです。 このウィズコロナの新しい生活様式について、食の面から考えてみたいと思います。 <食事におけるハレとケの考え方> 「ハレとケ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。厳密には民俗学や文化人類学で使われる用語です。曰く、「ハレ」は儀礼や祭り・年中行事などの非日常を、「ケ」は普段の生活である日常を表し、衣食住などをハレとケでは区別したのだとか。 お正月に晴れ着を着ておせち料理を食べ初詣に行くことなどは分かりやすい「ハレ」の例でしょう。 ここでは大きく捉えて、「ハレ」を「特別」、「ケ」を「普段」という意味で使用し、ウィズコロナの食生活を考察してみます。 <自粛生活により「ハレ」の需要が減少したのか> 感染拡大防止のため、不要不急の外出や3密を引き起こす営業を自粛する動きが広がり、観光やレジャー、外食などの消費は一気に落ち込みました。感染拡大が落ち着いたかに見える局面もありますが、だからといってコロナ前と同じように自由に移動し集い消費するという生活スタイルに戻るという動きは見られません。ワクチンや特効薬が広く行きわたるまでこの傾向は続きそうです。 旅行やレジャー、外食などの、日常生活に潤いをもたらす小さな「ハレ」は、コロナ前に比べると段違いに実現が難しくなってしまいました。ここで注目したいのは、実績は激減しているものの、その需要まで減少してしまったのか? という点です。 答えはノーでしょう。人々にとって、「特別を楽しみたい」という需要がなくなったわけではないのです。以前のような形で気軽に「ハレ」を楽しめなくなってしまっただけで、その需要は依然として存在しています。考えてみれば、これは当然のことですね。気軽に「特別」を楽しめないのであれば、むしろその欲求は増していくのが自然な流れかもしれません。 この需要をピンポイントに満たす供給先は、今まさに探られている真っ最中でしょう。新しい「ハレ」が形作られていく進化の渦の中を生きていると考えると、少しワクワクしてきますね。 <食生活における新しい「ハレ」の模索> そもそも昭和の時代に比べると家庭での食事も豊かになり、寿司や天ぷら、すき焼き・焼き肉などの現在の中高年が子供のころに「ごちそう」と感じた献立ですら特別に食べるものという意識もなくって、もはや何が「ごちそう=ハレ」なのか、メニューから区別することは難しくなっていたというのが実情です。 自炊を「ケ」として、買ってきたものを食べるのを「ハレ」と考えるのも難しいようです。というのも、スーパーでお惣菜を買ってきて食卓に並べる「中食」は一般的となり、これは分類するならば「ケ」に近いように思われるからです。 そこで第三の観点、食べる場所で「ハレ」を演出していたと考えてみましょう。 コロナ前には自宅ではなく外食という形で「ハレ」を実現していたのだとしたら、自粛生活で「ハレ」と「ケ」を明確に区別することは困難です。 ではウィズコロナの世界で「ハレ」を演出する新しい基準は何でしょうか。 出かけて行って非日常を楽しむタイプの「ハレ」よりも、Stay Home の中で「ハレ」を演出することが望ましく感じられる時代。 この時代の「ハレ」を演出するキーワードは「高級食品」「テイクアウト」です。 「高級食品」は普段では購入しないような高価な食材やお取り寄せをイメージするとわかりやすいでしょう。 「テイクアウト」はその名の通りで、これまでテイクアウト営業をしていなかった飲食店の持ち帰り商品であればより特別感が増し「ハレ」を演出してくれます。 (まとめ) Stay Homeという大きな流れは今後も続くでしょう。その中で「家で楽しむ」「家を楽しむ」ことは新しい「ハレ」を生み出す可能性に満ちています。企業は新しいビジネスチャンスをものにしようと試行錯誤し、新しいトレンドが次々と生まれるでしょう。 今後時代が進むと、「高級食品」「テイクアウト」も「ケ」に分類される日がやってくるかもしれませんが、そのころには新しい「ハレ」が現れているかもしれません。何しろ、特別な食を楽しみたいという人間の欲求は消えることはないのです。 このダイナミックな変化の渦中を楽しむという姿勢こそ、ウィズコロナをうまく過ごしていく小さな秘訣の一つかもしれませんね。
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