少し前から、「ノンカフェイン」の飲み物のニーズが高まっていますね!妊娠中や授乳中の女性や、子どもからお年寄りまで安心して飲めることも魅力のひとつのようです。また、普段はコーヒーや紅茶などを飲んでいる場合でも、就寝前や体調が悪い時、リラックスしたい時などに神経を興奮させてしまうカフェインを避けるという方は多いようです。
こうした流れのなかで注目されているのが「タンポポ茶」や「タンポポコーヒー」。「茶」であったり「コーヒー」であったりと呼び方は違いますが、どちらにもタンポポの根っこを焙煎したものを使っています。「タンポポの根っこって美味しいの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ほのかな苦味と香ばしさ、甘さもあってとても飲みやすいんです!
ちなみに、一説によればタンポポ茶やタンポポコーヒーはポーランド発祥の飲み物。当時ポーランドではコーヒー豆がとても高価であったことからその代用品として使われるようになったと言われています。
タンポポの根に含まれる主な成分としては、酸味や渋味の元になる「クロロゲン化合物」、ごぼうや玉ねぎなどに含まれる甘さの成分「イヌリン」、アミノアルコールの一種「コリン」など。また、身体を温まる作用なども期待されることから日本では昔から「タンポポ茶を飲むと母乳の出が良くなる」と言われ、妊娠中や授乳中の女性たちによく飲まれてきました。
その他にも最近では「不妊改善」「ホルモンバランスを整える」「便秘解消」「むく解消」など、いろいろな効果が期待できることが分かってきています。身体によいことが多く、美と健康に関心の高い女性には見逃せないですよね!
ただひとつだけ注意点があり、利尿作用があるためたくさん飲むと「トイレが近くなる」そうです。利尿作用が高いということは、体内の余分なものを外に排出する作用も強いということなので、要するに使い方次第ということ!「お休みの日にタンポポコーヒーを飲む」など、うまく利用したいですね。
タンポポ茶は、中国やポーランドの原料を使ったものが多く出回っていますが、国産のものも入手できます。できるだけ、きれいな自然環境で育ったものを飲みたいですね。