「大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンにも似た働きが期待される」と言われ、女性を中心に人気を集めている豆乳。「牛乳を飲むとお腹が張る」「乳製品アレルギーがある」という方の代替ミルクとしても注目され、大手コーヒーチェーンなどでは牛乳の代わりに豆乳使った「豆乳カフェラテ」などもよく見かけるようになりました。
そんな大人気の豆乳ですが、実は「身体を冷やす食材」であることをご存知でしょうか。もともと大豆自体が身体を冷やす「陰性」の食材であり、それを使って作られる豆乳や豆腐なども陰性の食材なんです。「身体にいい」と思って、もしも生の冷たい豆乳をごくごく飲んでいたとしたら要注意!真夏や熱が身体にこもりやすい体質の方であればともかく、冷えやすい方だとしたらこの機会に豆乳の使い方を見直してみたほうがいいかもしれません。
昔から、冷奴には刻んだネギやすりおろした生姜などを乗せて、「冷えを緩和する」食べ方が好まれてきました。冬には、冷奴というよりも「湯豆腐」など温かい食べ方が美味しく感じますが、こうした食事の習慣にも、実はきちんとした理由があったんですね。
ちなみに「豆乳を温かくいただく」という意味では、台湾の食べ方が参考になりそうです。台湾の朝食の定番メニュー「シェントウジャン」は、沸騰直前まで温めた豆乳に、酢・醤油・ザーサイ・ラー油・パクチーなどを加えて、酢の作用でもろもろになったところを食べるというもの。辛味と塩味がやみつきになる美味しさで、食べ終わると身体がほっこりと温まります!現地では、これに揚げパンなどを浸して食べるのが人気です。また、台湾では屋台などでも「温かい豆乳」が売られており、冷やさない工夫が随所に見られます。
このように豆乳を食べる時には加熱したり、ラー油などのスパイス類を加えたりすることによって、身体を冷やす作用を緩和させるのがおすすめです。美味しく飲みやすい豆乳ですが、身体を冷やさないような使い方を心掛けたいですね!