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訪日客が日本旅行で一番期待している「日本食」はどうして人気?

2020.07.29

日本の伝統的な食文化として、2013年12月に無形文化遺産に登録された「和食」を含めた日本食は外国人観光客にとって、世界でもかなりの人気を誇っています。なぜ日本食がここまで人気なのでしょうか。これには日本食の文化、食材など、さまざまな理由があります。

1.世界に浸透していない日本食の一つに魚料理があります。世界では日本と異なり、魚を刺身のように生で食べる文化があまりありません。そのため、寿司や刺身などの生魚をメインとした料理というのは外国人観光客にとって珍しく、人気が出ています。その反面、賛否が分かれるのが納豆や漬物などの発酵食品です。苦手な外国人観光客が多いですが、好奇心からチャレンジする人が多いです。

2.食材の安全性と健康を考えた食事も海外で人気がある理由です。日本は水が綺麗で、品質管理を考えた食材を使っているので、安全性も人気の一つとなっています。また日本の食事の基本は一汁三菜が基本となっており、消化によい食べ合わせを提供しています。ご飯、みそ汁、鮭、納豆や卵など、健康を考えた食事は炭水化物の多い海外の食生活を考え直してくれます。

3.丁寧な料理方法が海外で人気が出ています。例えば外国人観光客の多くの人が日本で食べた料理の中で称賛するのが「天ぷら」です。海外では天ぷら粉のようなものを使うことはなく、油で揚げるとフライになってしまいますが、天ぷらのサクサクした衣は触感の良さ、丁寧さが外国人観光客にとって多くの支持を得ています。他にも懐石料理はフランスのフルコースにも近く、造形を考えた品を作り出すことで人気が出ています。

4.人気なのは料理だけではありません。世界ではナイフとフォークで食べることが多いですが、日本での食事の多くは箸を使います。一見食べにくそうで敬遠しがちと思われますが、箸使って食べることに対してステータスを持つ人も多いです。他にも器に注目する人も多く、白いお皿や単色の器が多い海外にとって、デザインや和風でおしゃれな器に盛りつけられた料理を見るのは新鮮に感じます。

5.日本のサービスの良さは世界でもトップクラスに良いです。料理を提供するだけでなく、挨拶や丁寧な作法、気遣いなど、店員のお客さんに対するサービス精神は外国人観光客にとって安心と心地よさを感じてくれます。日本食文化が味だけでなく、おもてなしの心を含めて日本食といえます。

味、丁寧さ、神聖さ、おもてなしなど様々な観点から日本食文化が外国人観光客に高い支持を得ています。皆さんも日本食を海外の知り合いの方に勧めてみてはいかがでしょうか。

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2021.08.25

暑い季節にネバネバがおいしい!オクラ大解剖

夏のネバネバとして今やすっかりおなじみのオクラですが、国内での歴史は比較的新しい野菜です。 輪切りにするときれいな星型になり、白いぷつぷつとした種が特徴的なオクラ。今回はそんなオクラを大解剖してみましょう。 <寒さに弱い高温性野菜> オクラは実は外来語です。和名は「アメリカネリ」と言い、幕末頃に導入されました。しかし当時は独特の青臭さや粘りが敬遠され、普及には至らなかったのだそう。 第二次世界大戦後になって、東南アジアから復員した人々の一部が現地で食べ慣れたオクラを栽培し始め、温暖地での夏のハウス活用のための野菜として採用されたことなどもあって、一躍脚光を浴び始めました。戦後の生活としてサラダが流行した時期とも重なり、人気が爆発。全国的に普及したのは1970年代頃で、比較的新しい野菜といえます。 普及以前から食べられていた沖縄や鹿児島では「ネリ」と呼ばれていましたが、「オクラ」として普及したため現在では広く全国では通じないようです。 主要な国内生産地は鹿児島、高知、沖縄など。旬の6月~10月には国産のものが全国のスーパーで販売されます。 オクラは高温性野菜で本来は多年草です。しかし非常に寒さに弱く、霜にあたると枯死してしまうほどなのだとか。そのため日本では一年草として扱われており、冬季にはタイやフィリピンからの輸入が頼りとなっています。 <おいしくて栄養豊富なネバネバ> オクラを刻むとネバネバが出てきます。この粘りはペクチンとムチレージ※が主成分です。 ペクチンは水溶性食物繊維で、コレステロールの吸収抑制作用、血糖値の上昇抑制作用などがあります。 ムチレージは糖とたんぱく質の混合物である多糖類の一種です。粘膜を保護する働きがあり、山芋や納豆にも含まれます。 ペクチン、ムチレージのどちらも整腸作用があり便秘改善の効果が期待できます。暑くて食欲が落ちる時期の夏バテ予防にぴったりで、粘りのあるとろみでのど越し良く食欲が促されますね。 市販品ではあまり心配ありませんが、家庭菜園などで大きくなりすぎると硬く筋張ることがあるので、注意しましょう。全体が濃い緑色で産毛が密に生えているものが良品です。 低温に弱いため保存する際は常温で涼しい場所がおすすめです。冷蔵庫に入れる場合は冷気が直接当たらないようにポリ袋などに入れるようにしましょう。鮮度が落ちると固くなって風味も落ちるので、早めに食べるのが一番。すぐに食べない場合は、下ゆでしてから冷蔵保存するのも便利ですね。 オクラは難しく調理しなくても、刻んで好みの味付けで和えるだけで、色鮮やかで目にも嬉しい副菜になります。油との相性も抜群なので炒めたり揚げたりしても美味しくいただけます。冷凍野菜としてもメジャーなので、常備しておくとあと一品という時に役立ちそうですね。 気になる産毛を塩で板ずりすれば、生食もできます。生のほうが粘りが強いので、ネバネバを楽しみたいときは生のまま細かく刻むのもおすすめです。 ※これまで植物粘液はムチンと呼ばれてきましたが、動物粘液だけをムチンと呼び、植物粘液はムチレージと呼ぶのが正式な呼称です。2019年に研究者より指摘されたということで、ネット上には「ムチン」表記もまだまだあふれていますが、正式には植物粘液は「ムチレージ」となります。
暑い季節にネバネバがおいしい!オクラ大解剖
2021.08.23

パリポリシャキシャキ止まらない夏の浅漬け選手権

暑い季節はどうしても食欲が落ちてしまうもの。しかしこの暑さに対抗するためには、やはりしっかり食べたいですよね。 そんな時におすすめしたいのが、さっぱりとした浅漬けです。旬の夏野菜をおいしく、たくさん食べられます。 <微妙な塩分の違いで食感が決まる> 漬物というと塩分過多が気になってしまうかもしれませんが、薄塩で浅漬けにすれば塩分を気にしすぎることなくサラダ感覚でたくさん食べられます。 野菜は生のままだとカタチがしっかりしているものが多くなっています。単に刻んでサラダにして食べようとすると、驚くほどの量になってしまった経験はありませんか。 そんなときこそ、浅漬けの出番です。 シャキシャキとした生野菜の特徴的な食感を楽しみつつ、塩で引き立った甘味や旨味を楽しむならば、野菜の重量の0.5%の塩を振って揉みこみましょう。0.5%の塩分濃度ならば、漬物というよりもサラダに近い感覚です。 これに対して、しんなりとした食感としょっぱさで口の中をさっぱりとさせ、味覚をリフレッシュさせたいならば、野菜の重量の2%の塩を使います。こちらは水分がしっかりと出て随分嵩も減り、漬物らしさが前面に出てきます。 間の1%濃度の塩分ならば、食感も塩味もちょうど中間くらいになります。 何度か作ってみて自分好みの塩分濃度を把握した上で、その日のメニューや事情に合わせて塩分を調整しましょう。思い立って15分で食べられるのが浅漬けの強みでもあります。 <野菜により漬かりやすさが異なる> きゅうりの薄切りとキャベツの細切り、ニンジンスティックでは当然ながら漬かりやすさは異なります。水分が多い野菜は薄めの塩分でもしんなりしやすいですが、ニンジンから水分を出すには少し濃い目の塩分が必要です。 数種類の野菜を混ぜ合わせてミックス浅漬けを作る場合には、それぞれの素材ごとに塩をして、食べる前に混ぜ合わせると良いでしょう。一手間かけることで、よりおいしいく味わうことができます。   浅漬けの基本はなんといっても塩ですが、ここに旨味や風味を加えることでアレンジは自由自在です。シンプルな塩味も良し、しょうゆベース、甘酢ベース、中華風もおいしいですよ。鷹の爪を入れてピリ辛にするのも夏の食欲を刺激するのにぴったりですし、0.5%の塩分濃度のものならば、ドレッシングを控えめにかけても良いでしょう。 浅漬けのもとがなくても、塩と台所にある好みの調味料でおいしい浅漬けは作れます。最近ではスーパーでもこだわった塩が揃っていますので、塩にこだわってみるのも面白そうです。 なお、自家製浅漬けは2~3日で食べきるようにしましょう。塩分が薄いものはサラダに準じた扱いで、塩分がしっかりめでも市販の漬物のように保存料などを使いませんので、早めに食べきるのが肝心です。
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2021.08.18

オリンピック選手村の食事と人気メニューを紹介!

オリンピック選手村の食事とは? 2021年夏に開催された東京五輪。競技はもちろんのこと、オリンピック選手村の食事も注目を集めました。そこで今回は、オリンピック選手村の食事と人気メニューを紹介します。 選手村には、メインダイニングとカジュアルダイニングの2つの食堂が設置されています。このうちカジュアルダイニングで提供されるメニューは、なんと700種類。日本食はもちろんですが、西洋料理やアジア料理など各国の料理が並びます。料理のカテゴリごとに「ワールド」「アジア」などのブースが設置されており、イスラム教徒のための「ハラール」や肉類を食べないベジタリアン向け、グルテンフリーなども選ぶことができます。 ちなみに日本食メニューの一例としては、そばやてんぷら、焼き鳥、お好み焼き、おにぎり、豚汁など。いろいろな日本食があるものの、安全性を考慮して、生の魚類は提供されていません。 選手村で提供される料理は、選手たちが実力を発揮できるようにとの想いを込めて、試作や会議を重ねて生まれたものばかり。食の安全・安心や日本の食の豊かさをアピールするのも大きなコンセプトになっています。 人気メニューと選手たちの声は? SNSなどでは、食事についての選手からの投稿が注目を集めました。「前回のオリンピックの食事よりもおいしい!」というコメントもあり、選手村の食事はアスリートたちにも好評なのだとか。今回の東京五輪は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のために外出を控えるよう求められており、選手村での食事は選手たちにとって貴重な楽しみのひとつになっているようです。 そのなかでも人気の高いメニューのひとつが、餃子です。帝国ホテルのシェフがメニュー監修に関わっており、「世界一の餃子は選手村にある」という選手からのコメントがありました。ほかにも、かっぱ巻きやツナの寿司、カレーライス、ラーメン春巻きなども選手からの支持を集めています。 選手村の食事は、日本だけでなく海外でも大きな話題になりました。日本の食事を世界に発信するまたとない機会になったといえそうです。より詳しい情報が知りたい人は、メディアのニュースや選手たちの投稿を検索するなどして、チェックしてみてくださいね!
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2021.07.28

和風・洋風・中華「だし」の違い

食事に温かいスープがついていると嬉しいものですよね。たとえ具がほとんど入っていなくても、お澄ましやコンソメスープなどだしが効いた汁物はとても心を満足させてくれます。 だしは汁物に限らず、料理の基本です。今回はそんな「だし」についてもっと詳しく知ってみましょう。 <だしの基礎知識> そもそも「だし」とは、魚介や肉・野菜などをつけたり煮出したりした、うま味成分や香りのある汁のことを言います。味の基本である「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」のうちの一つである「うま味」を引き出すことに特化した汁と言えるでしょう。 このうま味はグルタミン酸(植物に多い成分)やイノシン酸(動物に多い成分)によってもたらされます。 だしのすごいところは、これらのアミノ酸を単独ではなく複合して使っているところです。うま味は足し算ではなく掛け算され、相乗効果により飛躍的に伸びます。 使われる食材や調理法が異なっていても、この相乗効果を狙うのは世界共通。栄養素や味覚についての科学的な研究が行われる前から、人々はおいしさの掛け算を体で知っていたのかもしれませんね。 <和洋中における違い> 和風だしは昆布とかつお節の組み合わせた、キレのあるすっきりとしたうま味のだしです。短時間で作れますが保存性が悪く、味の劣化が早いという特徴があります。 一方、洋風だしは玉ねぎやにんじん、セロリと骨付きの肉や魚介を組み合わせた、濃厚なゼラチン質のうま味が特徴のだしです。和風だしと違って作るのに長時間かかりますが保存性は良いです。調理の直前にだしをとるというよりは、事前にまとめてだしをとり、調理ごとに取り分けて使うイメージですね。 中華だしはネギやショウガなどの香味野菜と鶏ガラや豚肉を組み合わせた、深いコクとうま味が特徴のだしです。中華料理では「湯(タン)」と呼ばれており、上湯(シャンタン)や白湯(パイタン)といった語を目にしたことがあるかもしれませんね。 ちなみに白湯は白濁したスープですが、これは強い火力でぼこぼこと泡が出るくらい煮立てると泡が破裂する際の音波で水と油が乳化するので白濁スープになるのだとか。日本ではラーメンのベースとなる豚骨スープとしてもお馴染みです。 <掛け算をさらに掛け算してみる> うま味に幅があるほど料理はおいしく感じられます。 キレはあっても厚みに欠ける和風だしとキレはないが重厚な厚みがある洋風だし。最近では洋食に和風だしを合わせるレシピも多くありますが、その狙いは旨みの幅を広げることにあります。 種類の違うだしをかけ合わせることでうま味は増しますので、既成概念にとらわれず隠し味に使ってみましょう。思いもかけないおいしさと出会えるかもしれませんね。
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