「冬瓜」の旬は夏!薬膳料理でも使われるその効能とおすすめレシピ
夏の身体に嬉しい「冬瓜」
ウリ科の野菜「冬瓜」。漢字のイメージから冬の野菜と思われがちですが、実は夏に旬を迎える野菜です。涼しいところで保管すれば冬まで食べられることから、この名前が付いたと言われています。
冬瓜は9割以上が水分。低カロリーな野菜としてもよく知られていますが、実は、夏の身体に嬉しい栄養を含む野菜であることをご存知でしょうか。
その代表的な栄養素を3つ、ご紹介しますね。まずは、蒸し暑さや運動不足などで深刻化しやすい「むくみ」を予防する効果が期待されている「カリウム」。そして、強い陽射しを浴びることの多い夏において、美容には欠かせない「ビタミンC」。最後に、コレステロールや中性脂肪を減らす効果が期待される「サポニン」です。
冬瓜は、夏の薬膳にもよく使われる食材です。身体の余分な熱や水分を取り、潤いを与える作用があるのだとか。冬瓜の皮は「冬瓜皮(とうがんひ)」と呼ばれており、果肉の部分よりも利尿作用が高いとされています。冬瓜の種の部分は「冬瓜子(とうがんし)」と呼ばれ、こちらも使われることがあります。果肉だけでなく、皮も種も使うことができるなんて、驚きですね!
冬瓜を使った簡単料理
冬瓜を使った料理と言えば、「煮物」のイメージが強いかもしれません。でも実際には、味や食感などにクセの少ない冬瓜は、さまざまな料理に使うことができます。特に、冬瓜に含まれる栄養は調理法によっては水分と一緒に外に溶け出してしまうことがあります。そのため、どんな料理に使う場合でも、煮汁ごと食べるようにすることがおすすめです。
例えば「冬瓜と鶏肉のスープ」など、肉や魚と組み合わせると主菜にもなるボリューム感のある一品になります。食欲の少ない時などには、カレー粉や酢などで風味を付けると、肉の臭みも抑えられて食べやすくていいですね。淡泊な冬瓜に、煮汁が染み込んで美味しいです。その他、「冬瓜の鶏肉そぼろあんかけ」「冬瓜と豚肉の炒め煮」などにするのもおすすめ。暑い時期には、少し冷ましていただくと食べやすくなります。
夏の野菜・冬瓜を美味しくいただいて、この夏も健やかに過ごしたいですね。
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食感改良でおいしさアップ|麺や菓子など小麦粉使用の食品に効果的な粉末油脂【ミヨシ油脂】
機能性粉末油脂「エレメント215」のご紹介粉末油脂の特性を活かし、食品の食感改良や品質保持に高い効果を発揮するのが、ミヨシ油脂株式会社(東京都葛飾区)の「エレメント215」です。作業性・溶解性・保存安定性に優れ、デンプンやグルテンなどを含む食品に効率的に作用することから、麺類や餃子の皮、パン、菓子などさまざまな食品に活用の幅が広がっています。この記事では、エレメント215の特徴とメリット、粉末油脂がもたらす食感改良のメカニズム、エレメント215の活用事例についてご紹介します。麺をコシのある歯切れの良い食感に改良したい方、使い勝手の良い油脂製品をお探しの方は、ぜひご覧ください。エレメント215のシェアシマ掲載ページは、こちらよりご覧いただけます。エレメント215とは油脂の力を活かし、食品のみならず生活用品や工業製品など、さまざまな分野で安全性と機能性に優れた油脂製品を展開しているのが、ミヨシ油脂株式会社です。エレメント215は、同社の高い技術によって生まれた、アレルギー特定原材料(表示義務8品目)を配合せず、水への溶解性・分散性に優れた粉末油脂です。市場で流通している粉末油脂は、大きく分けて2種類に分類されます。一つは、親油性タイプ(全脂型)です。親油性タイプは高融点油脂を噴霧冷却や冷却粉砕して粉末化します。親油性であるため、水に馴染まない特性があります。もう一つは親水性タイプ(O/W型ドライエマルジョン)で、エレメント215もこの一つです。親水性タイプは、乳化機を用いて水中油滴型(O/W型)乳化液を作り、スプレードライヤーなどで噴霧乾燥して粉末化します。油脂は糖質やタンパク質など、いわゆる賦形剤に包み込まれており、その油滴サイズはおよそ1.0μmと細かく、水に容易に分散する特性があります。エレメント215は、油分を高配合した粉末油脂であるため、食品に対して油脂の効果を効率的に発揮することができます。エレメント215の特徴粉末油脂がもたらす食感改良のメカニズム粉末油脂は、食品に含まれるデンプンやグルテンに対し効率的に作用し、高い食感改良効果を発揮します。デンプンへの作用通常デンプンは、水を加えて加熱すると結晶構造の中に水が入り込み膨張します。これをさらに加熱すると、デンプン粒が崩壊して中のアミロースが流出し、時間経過とともに再結晶化、老化を起こします。老化したデンプンを含んだ食品は、ぼそぼそと硬い食感になったり、白濁や離水を起こしたりすることもあります。一方、デンプンに粉末油脂を添加した場合は、細かい油滴がデンプンの周りを保護してデンプン粒の崩壊を防ぎます。デンプンの老化を抑制することで、おいしい食感(麺のコシの維持や、生地の硬化の抑制)を生み出すことができます。グルテンへの作用粉末油脂は、小麦タンパクであるグルテンへも作用します。小麦粉に水を加えて捏ねると、小麦に含まれる2種類のタンパク質が結びつきグルテン構造を形成します。太く荒いグルテン構造では、伸展性が悪く生地は固くなりますが、油脂を加えることでグルテン同士の結着を防ぎ、細密なグルテン構造が形成されます。これにより、伸展性に優れた生地(パンであれば、ソフトな食感やふんわりとボリュームのある食感)を実現します。 エレメント215のメリット1. 溶解性・分散性に優れ、作業性が高い粉末油脂は、液体や固体油脂に比べ計量が容易です。さらさらとした粉末で、粉体原料に混ぜることができます。さらに、水への溶解性・分散性に優れ、スープや飲料にも広くご活用いただけます。また、すでに乳化されているため、強力な攪拌設備をお持ちでないメーカー様でも安心してご利用いただけます。2. 保存安定性が向上粉末油脂は、賦形剤で包まれているため、マーガリンやショートニングと比較して油脂の劣化が緩やかになる特徴があります。原料の長期保存ができる点も大きなメリットです。3. アレルゲンフリー、プラントベースフードにも使用可能エレメント215は、乳や卵などアレルギー特定原材料(表示義務8品目)を配合しない粉末油脂です。また、動物由来原料も配合していないため、アレルゲンに配慮した食品やプラントベースフードまで幅広くご利用いただけます。エレメント215の活用例ハンドリング性に優れ、麺類から飲料まで様々な食感・品質改良に役立つ粉末油脂エレメント215の活用事例とその効果をご紹介します。麺類 …… コシや歯切れが向上し、時間がたっても伸びにくい麺に仕上がります。麺同士の結着を防ぎ、ほぐれが向上します。表面のつるみを維持します。餃子、焼売の皮 …… 餃子や焼売の皮などの経時変化に伴う硬化を抑制します。製菓・製パン …… 良好な口溶け、サクサクした食感や歯切れの良さを付与。ボリュームアップにも効果を発揮します。たこ焼き …… ソフトで、とろっとした食感が向上し、冷解凍後の食感維持にも効果を発揮します。パフスナック、米菓 …… サクサクした軽い食感を付与し、歯付きの軽減に効果があります。機械への生地の付着も軽減します。飲料 …… 溶解や分散が良好で、乳化した状態を保ちます。 「食感」は、食品のおいしさを決める重要な要素のひとつです。食感にこだわることで食品の魅力をより一層引き立てることができます。エレメント215をお試しになりたい方、粉末油脂の機能性を食品開発に活かしたい方は、ミヨシ油脂株式会社までお問い合わせください。 同社が運営する「ミヨシ未来プラットフォーム」では、新事業・商品開発に役立つ情報を発信しています。エレメント215についてもご案内しています。こちらもぜひご覧ください。
賞味期限を延長させる原料|日持向上剤で食品ロスを削減【ウエノフードテクノ】
スマイティ®︎のご紹介株式会社ウエノフードテクノ(東京都千代田区)では、食品の腐敗や変敗を防ぐことで賞味期限を延長させることのできる日持向上剤「スマイティ®︎」を製造・販売しています。トータルサニテーションを提唱する、同社の豊富な知見と高い技術によって、静菌効果のある酢酸ナトリウムと液体の醸造酢を粉末化。使い勝手の良い製剤に仕上げました。この記事では、スマイティ®︎の特徴とその効果、スマイティ®︎シリーズのラインナップと活用例についてご紹介します。食感や味に影響を与えずに賞味期限を延長させたい、食品の腐敗・変敗を防いで食中毒のリスクを減らしたい、食品ロス削減に貢献したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。スマイティ®︎とは株式会社ウエノフードテクノは、製造環境の衛生化から、食品を内から守る食品添加物、食品を外から守る脱酸素剤類、HACCPなど一般衛生のシステム化まで、食品メーカーの「トータルサニテーション」を支援し、食の安全・安心に寄与しています。スマイティ®︎の原料である酢酸ナトリウムには、幅広い細菌類の生育を抑える効果があります。対象食品の制限もなく、日持向上剤としては最もよく使われている食品添加物です。また、pH調整剤や調味料、酸味料としても利用されています。この酢酸ナトリウムに、液体の醸造酢をあわせて粉末状にし、一剤化したのがスマイティ®︎です。独自技術で粉末化することで、従来品よりも酸味・酸臭を低減した使い勝手の良い製剤となっています。醸造酢イメージスマイティ®︎の特徴とメリット強力な静菌力スマイティ®︎は、耐熱性のある芽胞菌から、乳酸菌、カビや酵母などの真菌類まで、食品の腐敗原因となる菌に幅広く効果を発揮します。酸臭・酸味が少なく、味への影響を低減醸造酢を粉末化することで、従来製品よりも酸臭・酸味の低減を実現。従来の日持向上剤における主剤・副剤・マスキング素材の単純混合では難しかった、味質の改善効果も期待できます。食感を損なわない従来品よりも状態が均一で扱いやすいため、水産ねり製品などに添加しやすく、食感を損なわない利点があります。スマイティ®︎の活用事例のご紹介スマイティ®︎は、例えば、洋菓子の日持ち向上に役立ちます。ケーキなどの日持向上剤としてよく用いられるグリシンの一部を、スマイティ®︎に置き換えることで、グリシン単体では抑えきれなかったカビの発生を抑制する効果が高まります。また、酸度が低いため、かまぼこなど水産ねり製品に使用した場合、従来品(酢酸ナトリウム)よりも味や食感(弾力)への影響が少なく、おいしさを保ちつつ賞味期限を延長することができます。このほかにも、惣菜、ハム・ソーセージ、フィリング、パン・菓子類などの日持ち向上に適しています。スマイティ®︎シリーズのラインナップスマイティ®︎シリーズの商品ラインナップをご紹介します。食品の種類や用途によって、最適な製剤を使い分けてご活用ください。日持向上剤「スマイティ®︎」臭い・味がマイルドなので、食品の風味を損ないにくく、これまでの酢酸ナトリウム系製剤では使いにくかった食品にも幅広く使用可能です。シェアシマ掲載商品は、こちらよりご覧いただけます。日持向上剤「SM-G」味重視の和惣菜(蒸し物や和え物など)、菓子(特に和菓子)への添加に向いています。(醸造酢ではなく酢酸を粉末化して配合しています。)pH調整剤「SM-P」「SM-L」酢酸と酢酸ナトリウムを高濃度に含む粉末製剤です。少量添加でpH調整、日持ちなどの効果を得ることができます。惣菜、水産および畜産加工品への添加に向いています。(醸造酢ではなく酢酸を粉末化して配合しています。)食品の腐敗や変敗を防ぎ、賞味期限を延長させることは、食品ロスの削減に大きく貢献します。スマイティ®︎をお試しになりたい方、自社の商品にぴったりの日持向上剤をお探しの方は、ウエノフードテクノまでお問い合わせください。
青いバナナの栄養や効能、食べ方を解説!青い果実のアップサイクル事例も紹介
通常、バナナは皮が緑色の状態で日本に輸入され、熟成プロセスを経て黄色くなってから販売されます。2023年8月頃から、熟成前の「青いバナナ」を店頭で見かけるようになりました。「黄色いバナナとどのような点が異なるのだろうか」と気になっている人も多いでしょう。そこで、今回は、青いバナナが出回るようになった理由・背景や、栄養成分・効能、食べ方を詳しく解説します。加えて、バナナ以外の青い果実(青いパパイヤ、青みかん・摘果みかん)のアップサイクル事例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。青いバナナとは|出回るようになった理由・背景青いバナナとは、「皮が緑色の熟成前のバナナ」のことです。2023年8月頃から市場に出回るようになった背景には「これまで生産地で廃棄されていた規格外バナナを流通させ、食品ロスを減らそう」という気運の高まりがあります。バナナの生産・販売事業を展開している株式会社ドールでは、傷などが原因で「規格外」とされた青いバナナは、従来は熟成させずに廃棄されてきました。こうしたバナナを活用するために「Doleグリーンバナナ」というブランド名で販売するようになりました。そのほか、粉末状に加工した「青バナナ粉」も流通していて、小麦粉の代用品としても活用されています。青いバナナの栄養成分・効能青いバナナには、熟成後の黄色いバナナよりも多くの「難消化性デンプン(レジスタントスターチ)」が含まれています。熟成が進むにつれて、難消化性デンプンが分解されて糖化されるため、甘味が増していきます(※1)。難消化性デンプンは、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方の働きを兼ね備えています。青いバナナを食べると血糖値上昇の抑制や空腹感の抑制、整腸効果が期待できます。また、発酵青バナナ粉末(青バナナの果実部から調製した粉末を酵素・発酵処理したもの)には、免疫機能(サイトカイン産生能)を向上させる効果があることが示唆されています(※2)。※1参考:野呂哲ほか(2011年)「バナナの澱粉」弘前大学教育学部紀要、第105号、pp.75-79※2参考:金有宏ほか(2018年)「発酵青バナナ末(バナファイン®)経口摂取による免疫賦活効果の検討」公益社団法人日本農芸化学会大会講演要旨集、p.1856青いバナナの食べ方青いバナナを生の状態で食べると「えぐみ」を感じることが多く、黄色いバナナに比べて、甘味は強くありません。加熱すると栗やジャガイモのような食感に変わり、「ホクホク」「しっとり」などと形容されます。野菜と同様に、さまざまな加熱料理に使うことが可能です。ここでは、下処理方法と青いバナナを使った料理の例を紹介します。下処理方法青いバナナは、基本的には生食には不向きで、加熱して食べるのがおすすめです。青いバナナで「マッシュドバナナ」を作る場合は、下処理として、皮を剥いてから、水に浸しておきましょう。また、どうしても生のまま食べたい場合は、青いバナナを追熟させて甘くしてから食べる方法もあります。青いバナナを使った料理青いバナナは、そのまま加熱するだけでシンプルに食べられます。青バナナの両端を切断し、数秒間、水にさらした上でラップに包み、電子レンジで2~3分加熱してから皮を剥きましょう。そのほか、下処理した青いバナナをつぶして、マッシュドバナナに加工して食べる方法もあります。マッシュドバナナは、サラダのようにして食べる以外に、コロッケやスムージーの具材としても利用できます。粉末状に加工された製品(青バナナ粉)は、菓子を作る際に「小麦粉の代用品」として使用できます。小麦粉アレルギー対策として、青バナナ粉を使用することも選択肢のひとつです。バナナ以外にもある!青い果実を使ったアップサイクル事例近年、バナナ以外にも青い果実の活用が進んでいて、「アップサイクル事例」として注目されています。アップサイクルとは、捨てられるはずの生産物・商品に、「新たな価値」を付与して再利用を実現することです。単なるリサイクルとは異なり、「クリエイティブ・リユース(創造的再利用)」とも表現されます。ここでは、青い果実の主な活用例として「青いパパイヤ」と「青みかん・摘果みかん」をピックアップし、それぞれの栄養や効能、使い方を紹介します。青いパパイヤ青いパパイヤとは、皮が緑色の未熟な状態のパパイヤのことです。果物としてではなく、野菜として食されることから、「野菜パパイヤ」と呼ばれる場合もあります。熟して皮がオレンジ色になったパパイヤとは異なり、甘味はありません。熟す前のパパイヤは、栄養が豊富です。パパインやリパーゼ、アミラーゼといった酵素に加え、ビタミンB1やビタミンC、カルシウム、マグネシウム、食物繊維などの含有量も多いため、健康食材として注目されています(※1)。そのほか、ポリフェノールやフラボノイドも多く含んでいて、「青いパパイヤを発酵させて粉末状に加工した食品を高齢者に摂取させたところ、ナチュラルキラー細胞活性が回復した」という主旨の報告もあり、免疫機能を改善する効果が期待できます(※2)。青いパパイヤは、「パパイヤ茶」に加工されて販売されたり、サラダや炒め物など、多種多様な料理の具材として利用されたりしています。★パパイヤ茶の商品例については、こちらのページをご覧ください。※1参考:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「食品群名/食品名: 果実類/パパイア/未熟/生」※2参考:藤田雄三ほか(2017年)「Fermented Papaya Preparation Restores Age-Related Reductions in Peripheral Blood Mononuclear Cell Cytolytic Activity in Tube-Fed Patients」PLOS ONE青みかん・摘果みかん青みかんとは、熟する前の段階で早摘み・間引き(摘果)したみかんのことで、「摘果みかん」とも呼ばれます。青みかん・摘果みかんは、成熟果よりもフラバノン配糖体(ヘスペリジンやナリルチン)の含有量が多く、脂質代謝を改善する効果(※1)や、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する効果(※2)が期待できます。使い方としては、そのまま食するほか、絞った果汁を焼き魚などにかけたり、ハチミツとあわせてドリンクにして飲んだりするのもよいでしょう。青みかん・摘果みかんの皮から抽出したエッセンシャルオイルも流通しています。また、柑橘類の栽培が盛んな愛媛県を拠点とする愛媛製紙株式会社では、ジュースの製造過程で発生する搾汁残渣を加工した「柑橘由来機能性ペーストMaCSIE(マクシー)」を販売しています。★MaCSIEは、食品や化粧品の原料として活用の幅が広がっています。詳細については、こちらのページをご覧ください。※1参考:田丸靜香ほか(2017年)「廃棄される未熟ミカンに豊富に含まれるヘスぺリジンの可溶化 不溶性成分を茶飲料として摂取可能に」化学と生物、55巻、4号、pp.290-293※2参考:出口貴浩ほか(2021年)「未熟ウンシュウミカン果実含有食品の摂取による鼻の不快感の軽減およびQOL 改善作用とその安全性―ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験―」薬理と治療、49巻、11号、pp.1877-1887まとめ近年、青いバナナをはじめとしてさまざまな青い果実が注目されるようになりました。これまで廃棄されがちだった未熟果が出回るようになり、新たな価値を付与した上で販売される「アップサイクル事例」も増加中です。青い果実には、成熟果よりも含有量が多い栄養成分もあり、さまざまな効果・効能が期待できます。多様な食べ方・使い方が可能なので、新規食材としてチェックしてみてはいかがでしょうか。
賞味期限を延長させる原料|酸化防止で食品ロスを削減【扶桑化学工業】
オキシナジー™️のご紹介食品の劣化を抑え、色や風味を長持ちさせるのに重要なのが「酸化」の防止です。扶桑化学工業株式会社(大阪市)では、飲食品の風味への影響が少なく、少量添加で食品の酸化を抑えることができる「オキシナジー™️」を製造・販売しています。扶桑化学工業が国内トップシェアを誇る「果実酸®︎」を厳選配合し、相乗効果を高めた水に均一分散可能な粉末製剤です。この記事では、オキシナジー™️の特徴から、相乗効果を生み出すメカニズム、オキシナジー™️の活用例までをご紹介します。食品のおいしさや安全性を保ちながら、賞味期限を延長させたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。オキシナジー™️のシェアシマ掲載ページは、こちらよりご覧いただけます。オキシナジー™️とは:ビタミン×果実酸®︎の力扶桑化学工業は、果実や野菜に含まれる酸味の成分である果実酸®︎(=有機酸)の世界で唯一の総合メーカーです。中でも、リンゴ酸・クエン酸は、国内トップシェアを誇り、リンゴ酸においては、世界40カ国以上へ輸出しています。果実酸®︎の用途は広く、食品では、スポーツドリンクや清涼飲料水、キャンディーやジャム、調味料、加工食品向けの酸味料のほか、日持ち向上剤、pH調整剤としても利用されています。また、食品以外にも、化粧品や医薬品、農業・漁業(土壌改良剤や飼料)、精密産業(洗浄剤)など、さまざまな分野で活用されています。この果実酸®︎の力を活かし、従来の酸化防止剤(ビタミンC・ビタミンE等)の単独添加だけでは得られなかった高い酸化防止効果を実現したのがオキシナジー™️です。オキシナジー™️の特徴とメリットオキシナジー™️の酸化防止メカニズム通常、食品に含まれる油脂は、空気中の酸素に反応し、過酸化脂質を生じます。この過酸化脂質は、ラジカル連鎖反応により増加していき、結果として食品は風味劣化、物質変化、酸価上昇などの現象(いわゆる、酸化)を起こします。一方、このラジカル連鎖反応にビタミンが存在すると、ビタミンが身代わりとなって消費されるため過酸化脂質の発生が抑えられ、食品の酸化防止に繋がります。オキシナジー™️は、脂溶性成分の「ビタミンE」と難溶性結晶物である「ビタミンCパルミテート」に、さらに果実酸®︎を厳選配合することで、結果的に物質中のビタミンの寿命が延長し、ビタミンを単独で添加するよりも酸化防止効果が高まるという特性があります。オキシナジー™️の3つのメリット1.少量添加で高い効果を発揮するオキシナジー™️は、ビタミンを単独で添加するよりも少ない量で酸化防止効果を発揮します。近年は、天然由来の酸化防止原料(ローズマリー、カテキンなど)の価格が高騰しているため、少量でも高い効果を発揮するオキシナジー™️は、コスト面でもメリットがあります。2.風味に影響を与えにくい製剤臭(特にビタミン臭)を低減しているキシナジー™️は、風味に影響を与えにくい素材です。また、中性に近く、pHへの影響が少ないため、さまざまな用途での利用が可能です。3.水に均一分散するオキシナジー™️は、水に均一に分散する特性があります。飲料等に使いやすく、また、生地(麺類や製パン、製菓等)への練り込みにも適しています。オキシナジー™️のアプリケーションのご紹介オキシナジー™️は、例えば即席麺(油揚げ麺)の酸化防止に適しています。乾燥麺は、穴が空いているため、表面積が大きく酸化しやすい傾向があります。麺に、オキシナジー™️を添加した場合、「ビタミンE20%粉末」を添加した場合と比べても、3分の1の添加量で同等以上の期間、品質を保持できるという研究結果があります。そのほかにも、バタークッキーの酸化防止や、乳製品の光酸化防止、風味劣化の抑制にも効果が確認されています。食品の劣化を抑え、賞味期限を延長させることは、食品ロスの削減にも大きく貢献します。オキシナジー™️について、より具体的な説明を聞きたい方、効果の出る食材の組み合わせを知りたい方は、扶桑化学工業までお問い合わせください。
青汁おすすめ原料|水溶けが良くザラつきが少ないエキス末【ヤクルトヘルスフーズ】
大麦若葉・ケールエキスパウダー(エキス末)のご紹介栄養補給や健康維持のために、青汁を愛飲しているという人は少なくありません。ヤクルトヘルスフーズ株式会社(大分県豊後高田市)では、大麦若葉とケールを素材とした青汁原料「大麦若葉エキスパウダー」「ケールエキスパウダー」を製造・販売しています。この記事では、「生葉搾り製法」によってつくられるエキスパウダーの特長とメリット、栽培へのこだわり、エキスパウダーの用途実例をご紹介します。青汁の原料をお探しの方はもちろん、大麦若葉とケールを他の食品にも利用したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。青汁市場の約8割を占める大麦若葉には、食物繊維や鉄分、β-カロテンなどが豊富です。ケールは、カルシウムやカリウムなどを豊富に含みます。いずれも、健康維持や美容に役立つ健康食品素材です。素材の特長青汁やサプリメントなどヘルスケア製品に特化した食品メーカーである、ヤクルトヘルスフーズ株式会社では、エキスパウダーの製造方法に、素材の栄養素の吸収面を考慮した「生葉搾り製法」を採用しています。一般的に、野菜を粉末化する場合は、野菜を高温で加熱・乾燥させた後、そのまま細かく砕いて粉末化する「乾燥粉末製法」が用いられます。一方「生葉搾り製法」は、収穫した大麦若葉、ケールをその日のうちに洗浄、搾汁して「青汁」にしてから、濃縮し殺菌。その後、温風内で濃縮液を瞬時に粉末化します。この方法は素材を搾ることで作る伝統的な青汁の製法を再現しており、青汁原料においてもさまざまな利点を生み出しています。エキスパウダーのメリット水溶けが良く、ザラつきが少ないエキスパウダーは、一度搾って青汁にしたものを粉末化しているため、水に溶けやすく、ザラつきが少ない特長があります。青汁は、飲む際にシェイカーで振って混ぜることがありますが、エキスパウダーを加工した同社の青汁は軽く混ぜるだけで簡単に溶解します。そのため、粉っぽさがなく喉ごしの良い青汁を手軽に楽しむことができます。溶液が沈殿しにくいエキスパウダーは、水に均一に溶ける上、沈殿しにくいため、素材の持つきれいな緑色を長時間キープすることができます。同社の実験では、30分経ってもほとんど沈殿しないことがわかっています。栄養素の吸収面を考慮植物は、動物とは細胞の構造が異なり、自らの内容物を頑丈な細胞壁によって守っています。ヒトは植物の細胞壁を消化することができません。植物から効率よく栄養を得るためには、噛むことで細胞壁を壊す必要があります。「生葉搾り製法」では、細胞壁を物理的に破壊し、栄養素をエキスとして抽出しています。エキスパウダーは、植物の栄養素の吸収面を考慮しています。栽培〜製造まで、安心・安全へのこだわり信頼できる農家との契約栽培、農薬・化学肥料不使用同社のエキスパウダーは、自然豊かな大分県国東半島とその周辺地域で栽培された大麦若葉とケールを使用しています。1995年の工場設立以来、契約農家と信頼関係を築いてきました。土づくりから二人三脚で研究を重ね、高品質で安全・安心な原料生産にこだわっています。さらに、栽培を行う契約農家では、農薬や化学肥料は一切使用せず、愛情と手間をかけて大切に栽培しています。また、大分県国東半島は世界農業遺産にも指定されている地域です。同社は、水資源の保全や廃棄物の削減など、環境に配慮した工場システムを構築し、地域の伝統的な農業や文化、土地景観を守るためのサポートを続けています。香料・保存料・着色料無添加「安全・安心」な商品づくりは、製造工程でも大切にしています。エキスパウダーは、香料・保存料・着色料無添加で、素材本来の色や味わいをそのままお楽しみいただけます。各種認証を取得、ハラル対応もエキスパウダーの生産管理においては、国際基準の各種認証を取得しています(※)。製造ラインはハラル認証にも対応することができます。輸出を見据えた商品開発の原料としてもご検討いただけます。※ISO9001、ISO 14001、FSSC22000、健康食品GMP、ハラル認証(一部ライン)大麦若葉・ケールエキスパウダーの用途のご提案エキスパウダーは、青汁の素材としてはもちろん、溶けやすさなどは、他の一般食品への利用にも適しています。青汁パン青汁ババロア大麦若葉エキスパウダーは、同社のグループ会社にも供給されており、袋麺の原材料として使用されています。大麦若葉エキスパウダーが練り込まれた緑色の麺はお客さまにも好評で、10年来のロングセラー商品となっています。また、外食産業向けに様々なメニューと飲用シーンのご提案をしています。カフェ:朝食メニュー、青汁、スムージーの素材として居酒屋:青汁ハイ、青汁サワー、ケールビールなど焼肉屋:ハイカロリーな食事、飲酒と合わせて罪悪感を軽減する心理的効果に水に溶けやすく色の変化も少ないため、飲食店のバックヤードでもハンドリングに優れた商品です。青汁の原料としてはもちろん、大麦若葉とケールを利用した新商品開発や店舗メニューに活かしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。