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今こそ活用したい! 冷凍野菜の真の実力

2020.08.27

スーパーではまとめ買いをしたいと思うものの、すぐに萎れる葉物野菜などは頻繁に買いに行かざるを得ないと嘆いている方にこそ知ってほしい「冷凍野菜」。冷凍食品コーナーを休日の昼食とお弁当のおかずにしか使わないなんて、もったいない!
実は優秀な、冷凍野菜の真の実力をお伝えします。

<冷凍野菜の栄養価は生野菜よりも劣るって本当?>
冷凍野菜に生野菜よりも栄養素が減っているイメージを抱く人は多いのではないでしょうか。しかし実のところ、冷凍野菜だからと言って極端に栄養素が損失しているわけではなく、勝負は互角です。
冷凍野菜に使われるのは、旬の一番いい時期に計画的に収穫された野菜です。スーパーで売られている野菜よりもむしろ新鮮で栄養価の高い野菜を、鮮度が落ちないうちに加工します。
加工は工場で手早く行われます。選別・洗浄などの前処理を施した野菜は、ほとんどの場合ブランチング(軽い湯通し)され、急速冷凍されます。このブランチングによって野菜の持っている酵素を不活性化させて変色を抑えたり、食品表面の殺菌効果が得られたり、冷凍耐性が向上したりします。
冷凍保存するということで特筆して栄養価が損なわれることはありません。
例えば、ご家庭で買ってきたほうれん草を明日食べよう、明日食べようと3日も冷蔵庫に入れっぱなしにしておくとみるみるうちに萎れてきますよね。見た目だけでなく、味も栄養価も日に日に落ちていってしまいます。
しかし冷凍野菜ならばそこまで焦る必要はありません。食べたいときに食べたい量を便利に使うことができ、しかもその栄養価は生野菜と遜色ないのです。
一つだけ注意したいのは、すでに半加熱されているので、加熱し過ぎないようにするということ。風味や歯触りの面では、生野菜に分があることは否定できません。

<キノコは冷凍した方がおいしさも栄養素もアップする!>
キノコ類に限っては、冷凍した方がおいしさも栄養素も断然アップします。常温のキノコを買ってきた場合、翌日までに食べる予定がない場合には冷凍保存一択!と言い切っていいほど。
冷凍することで水分が凍って体積が膨張することにより、細胞壁が破壊されます。キノコのうまみ成分である「グアニル酸」はキノコの細胞が壊れて初めて出てくるほか、うまみ成分を作り出す酵素の働きでアミノ酸が3倍にも増えるので、おいしさも栄養価も高まるというわけです。
調理するときには凍ったまま使うのがポイント。複数のキノコを混ぜて冷凍しておくミックス冷凍キノコはとても便利です。自家製で冷凍した場合には1か月を目安に使い切りましょう。

水分の多い野菜は冷凍には適さないので、すべての野菜を冷凍野菜で賄うことは現実的ではありません。サラダで食べる野菜はやはり生野菜のイメージですよね。
しかし、ほうれん草やブロッコリーなどの葉物野菜を冷凍野菜で常備しておけば、毎日の食事に大活躍すること間違いなし! 張り切って購入したけれど調理する段階で力尽きてしまう人、量が多すぎて食べきれず腐らせてしまいがちな人にとっては救世主ともいえます。
いつでも旬で手間いらず、栄養価も保存性も高く、コストパフォーマンス抜群な冷凍野菜。上手に活用してみてくださいね!