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古くて新しい、江戸時代の循環型社会とは?

2020.10.12

江戸時代の循環型社会とは?

エコな暮らしを考える時によく登場するのが、「循環型社会」という言葉です。これは、大量生産・大量消費という仕組みに代わるものとして登場した考え方です。大きな流れとしては平成12年には「循環型社会形成推進基本法」が発表され、資源の有効活用や環境への負荷軽減などに向けてさまざまな取り組みが行われています。

そのなかでも、古くて新しい取り組みとして注目されているのが「江戸時代の循環型社会」です。現在の日本では、エネルギーや食糧・木材などの大部分を海外からの輸入でまかなっています。それに対して、鎖国をしていた江戸時代には、輸入に頼ることなくほぼ全てを国内で自給自足していました。

例えば、当時は「ゴミ問題」もあまり存在しなかったのだとか。その理由として、物を大切に扱う習慣が浸透しており、ゴミが発生することが少なかったと言われています。例えば、子ども達のための「寺子屋」で使用する教科書は、子どもの所有物ではなく、学校の備品として使われていました。そのなかには1冊の本が100年以上使われたという記録も残っているのだとか。

また、「陶磁器の焼き接ぎ」や「古着屋」など今で言うところのリユースやリサイクルをする業者なども数多くあり、ひとつの物を大切に使い続けることができました。

具体的な事例は?

江戸時代の循環型社会をモデルとして生まれた事例として、岐阜県中津川市の「ちこり村」をご紹介したいと思います。「後継者不足」や「休耕地の増加」などの農業を取り巻く厳しい状況、それに加えて「日本の低い自給率」を何とか改善したいという想いのもと始まった取り組みです。

まず「この地域で出来ることから始めよう」ということでスタートしたのが、西洋野菜「ちこり」の国産化。ちこりには血糖値の上昇を抑えるといった健康効果が期待されていますが、現状ではそのほとんどを輸入に頼っています。そこで、「ちこりが国内で生産できれば、その自給率アップに貢献できるのでは」という考えがその始まりでした。

ちこり村のもうひとつの大きな特徴は、高齢化が進む現地のなかで、お年寄りが生き生きと働ける場所となっていること。「日本の農業の活性化」とともに、高齢者や地域をも元気にしています。

地球温暖化などをはじめとした環境問題の深刻化により、私たちは従来の大量生産・大量消費のスタイルから、新しい循環型社会へと切り替える必要に迫られています。そのひとつのヒントとして、ぜひ江戸時代に注目してみてはいかがでしょうか。

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NEW 2020.12.28

withコロナで支持を集める「お弁当づくり」とは?

お弁当づくりが支持される背景とは 新型コロナウィルスの影響により、私たちの生活が大きく変化しています。そのなかで、社会人のランチとして「自宅から持参するお弁当」が支持されていることをご存知でしょうか。 東洋アルミエコープロダクツ株式会社が社会人2万人を対象に実施したインターネットでのアンケート調査によれば、ランチをどのように調達しているかという質問に対して、「外食」「社員食堂を利用」「テイクアウトを利用」などに比べて「お弁当を持参」している方が最も多いという結果が出ています。 またその頻度については「(お弁当を持参するのは)ほぼ毎日」と回答した方が4割以上であり、コロナ禍の前後でお弁当を持参する人が増えているという結果になりました。新型コロナウィルスの感染拡大予防策として「外食を控える」という方も増えていますが、こうした意識の高まりも関係しているようです。 初心者にも作りやすい「お弁当本」が大ヒット コロナ禍でお弁当づくりが支持される理由は納得できますが、お弁当づくり初心者の方にとって、毎日作り続けるのはハードルが高いものです。そんななか、2020年1月に出版された本「藤井弁当」が話題を呼んでいます。 この本の著者は、2人の娘さんのために15年近くお弁当を作ってきた料理家の藤井恵さん。「お弁当はワンパターンでいい」という言葉とともに、冷凍食品に頼らなくても、シンプルな材料で満足感のあるお弁当を作る方法が紹介されています。「フライパン1つで3品しか作らない」など、忙しい朝の時間にすぐに取り入れられそうなお弁当づくりのヒントがぎゅっと詰まっています。 かくいう私自身も10年近くお弁当を作っていますが「なるほど!」と思うアイデアや、簡単で美味しそうなレシピがたくさん掲載されており、本を読んでみて参考になることがたくさんありました。 作ったお弁当を職場に持参するのはもちろんですが、留守宅でランチを食べる家族への置き弁などにも喜ばれそうです。コロナ禍でのランチに困っているという方や、お弁当づくりはしているけれどマンネリ化してきたという方も、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
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2020.12.07

最近よく聞く言葉「プラントベース」の意味とは?

プラントベースの意味とは 最近、「プラントベース」という言葉をよく聞くようになりました。ヴィーガンやベジタリアンなどを支持する方のなかには、ご存知の方も多いかもしれません。 プラントベースというのは、動物性の原料を使わずに、植物由来の原材料で使った製品を取り入れる方法のことです。1940年代のイギリスで動物性の製品への反対運動が、この言葉が生まれるきっかけになったと言われています。食べ物や飲み物に使われることの多い言葉ですが、衣食住の全てに関わる言葉でライフスタイルの在り方を示す際にも使われます。 ヴィーガンやベジタリアンとの違い よく似た意味を持つものとして、ヴィーガンやベジタリアンという言葉があります。ベジタリアンは、一般的には「肉や魚などの食材を食べない」という意味を持つとされています。ヴィーガンは、動物愛護や環境問題などの考え方により厳密に菜食主義を実践している方が多く、食べ物だけでなく、衣類など身の回りのものにも動物性のものを避ける傾向にあります。 これに対してプラントベースは、「動物性のものをできるだけ減らす」ではなく、「植物性のものを増やす」というのが大きなコンセプトになっています。厳しいルールがあるわけではなく、部分的に取り入れることができるものとされています。気軽に実践できる、健康を保つための方法としても注目を集めています。 プラントベースの製品を試してみよう では、具体的にどのようにプラントベースを取り入れることができるのでしょうか。例えば、プラントベースの考え方を取り入れた製品としては「肉や卵などを使わないハンバーガー」や「動物性原料を使わないカップラーメン」なども登場しています。 また、代表的な乳製品のひとつ「ヨーグルト」も、牛乳を使わずに豆乳やアーモンドミルクなどを使ったタイプが出回っています。スーパーやコンビニなどでも購入できるので、気軽に試すことができそうです。 最近注目されているプラントベースという言葉の意味を理解するとともに、身近にあるプラントベースの製品に触れて、その魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
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2020.11.30

コロナ禍で売れ残った高級食材、新しい売り方とは

高級食材が売れ残っている現状 新型コロナウィルスの影響により、結婚式などのイベントや接待などが大幅に減っています。それに伴って、高級食材や引き出物用のお菓子などが大量に売れ残っていることをご存知でしょうか。 例えば、私の暮らす愛知県で盛んに生産されている紅色のしょうがの一種「はじかみ」。和食の焼き魚などに添えられることも多く、料亭などでよく利用されてきました。ところがコロナ禍でそうした需要も少なっています。はじかみが大量に売れ残ってしまい農家さんが困っている、というニュースが新聞などでも取り上げられました。 はじかみ農家だけでなく、こうした状況に追い込まれている生産者や加工業者は全国に数多く存在します。そこで、この現状を解決すべく、コロナ禍で売れ残った高級食材を売るためにいろいろな活動がスタートしています。 高級食材を売るための活動がスタート まずご紹介するのは、結婚式などの引き出物に使われる高級菓子や高級グルメなどを格安で販売するサイト「PIARY(ピアリー)」。行き場を失った食品の数は、なんと約600万個にものぼるのだとか。こうした食品を「引き出物おまかせ10点詰め合わせセット」として、手頃な価格かつ送料無料で販売しています。「フードロス削減のための支援・協力」ということだけでなく、「幸せのおすそわけ」というコンセプトも魅力のひとつです。 次にご紹介するのは、プロ料理人向けの産直食材仕入れサイト「リーチストック」。全国で一万店舗以上の飲食店が利用しているサービスです。コロナ禍では「コロナに負けるな!食材レスキュープロジェクト」が立ち上がり、飲食店などでプロが使用する食材を、一般家庭向けに良心的な価格で販売しています。例えば、「真鯛のお刺身セット」も人気を集めている商品のひとつです。半身にして骨を取った状態で真空パックにしているため、自宅ですぐに食べることができます。 今回ご紹介したのは2つの支援サイトですが、他にもいろいろな活動が始まっています。普段はなかなか味わえない高級食材をおいしく味わいながら、生産者や日本の食文化をしっかりと応援していきたいですね。
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2020.11.23

現代人は食べすぎている!? 話題のインターミッテントファスティングとは

テレワークや外出自粛などで自宅にいる時間が長くなった結果、つい一口、もう一口、とおやつを食べてしまうことの多い、そこのあなた。 少し服やベルトがきつくないですか? 全世界的に同様の方は大勢いらっしゃるそうですが、時流の最先端! と喜ぶわけにもいきません。 そこで今回は、続けやすいだけではなく結果+αの効果が期待できる話題のダイエット、インターミッテントファスティングを紹介します。 食べる時間を8時間以内に収める インターミッテントファスティングは8時間ダイエット、あるいは16時間断食ともいわれる間欠断食によるダイエット方法です。 1日24時間のうち食事をとる時間を8時間以内に済ませて、残りの16時間は甘くない飲み物だけで過ごします。 例として、朝食べずに昼食を正午ごろに食べるとすると、夕食は20時までに済ませます。 あるいは、10時に朝食、お昼に昼食、ちょっと早めの18時までに夕食を済ませるスケジュールなら3食食べることもできます。 食べてよい時間を制限することで食べる量が減りますので、減量効果が期待できるわけです。 逆に言えば栄養不足に陥りやすいとも言えますので、カロリーの多いものではなく、栄養バランスの整った食事を摂る必要があることにも注意しましょう。 現代人は食べすぎ? はるか昔、狩猟時代の人類には十分な食べ物がありませんでした。 野生の肉食動物のように狩りを行うとしていつでも獲物がいて毎回成功する、果物や木の実も年中都合よく収穫できるなどという都合のいい世界ではなかったことは容易に想像できます。 そんな太古の人類は「空腹感」を頻繁に感じていたに違いありません。 しかし時は変わって現代。口寂しい、何となく物足りない、そんな偽の空腹感ではない、本当の空腹を感じた、という人はどのくらいいるでしょうか。 適切な空腹感は、健康に良い効果をもたらすと言われています。 実は消化というのは内臓にとっては大変負荷のかかる作業ですので、断食(食べない時間を作ること)は内臓を休ませる効果があります。その他にも腸内環境の改善や免疫力向上、アンチエイジングなどの効果が期待できます。 最近では、適切な空腹感をもたらす間欠的断食が長寿への鍵ではないかといったニュースが巷をにぎわせましたね。 時代の変遷とともに、「いつもおなかが満たされていること」の価値は変わってきているのです。 「これさえやれば結果が出る」は禁物、注意深く慎重なダイエットを 食事内容の制限が少ないので続けやすく効果が出やすいと言われるインターミッテントファスティングですが、もちろん万能ではありません。 注意点として、下記などが挙げられます。 ・回復食を意識する(16時間断食後の食事による急激な血糖値変化に注意する) ・1か月あたりの減量は体重の5%までを目安にする ・カロリーが不足しすぎると筋肉が分解されて基礎代謝が低下してしまうので、たんぱく質を多く食べるよう意識する ・元の食生活に戻すとリバウンドして当然なので注意する ・妊娠中の女性、高齢者や子供、インスリン依存型糖尿病患者、摂食障害経験者は医師に相談する 生活状況から体質、食欲の度合いや空腹感の感じ方など、すべてにおいて個人差があります。 したがってやみくもに飛びつくのではなく、自分自身の身体の声に耳を澄ませることが大変重要です。 さまざまに注意点を述べましたが、臆していてはダイエットを始めることはできません。 結局、どのようなダイエットに取り組むときでも、体調の自己管理は必要なのです。 単なる減量にとどまらない、一歩先の健康を見据えて取り組む「インターミッテントファスティング」。 効果が感じられるまで2週間ほどかかると言われていますので、まずは2週間、始めてみませんか。
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