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これまだ食べられる? 消費期限と賞味期限を正しく知ろう

2020.11.05

食品を購入するとき、消費期限や賞味期限といった期限表示を気にしていますか。
期限が近い商品は割引価格で販売されることもあり、節約上手な人ではこういった商品を上手に購入していることもあるようです。

しかし中には、日付が書いてあるのは知っていても、その日付が何を意味するのか正確に理解していない人もいるかもしれません。
今回はそんな食品の「期限表示」について学んでみましょう。

期限表示の歴史

昭和から平成の初期は、期限表示ではなく「製造年月日表示」だったことを覚えている方はいるでしょうか。あるいは、製造する側として記憶している方もいらっしゃるかもしれません。
期限表示は昭和23年、牛乳等への製造年月日表示が義務付けられたことに始まります。その後、国際規格との整合性をとって、製造年月日表示から期限表示に変更されたのが平成7年。さらに品質保持期限(食品衛生法)と賞味期限(JAS法)が「賞味期限」に統一されたのが平成15年です。
現在の形になったのは意外にも、ほんの5年ほど前のことなのです。

消費期限と賞味期限の違い

消費期限は、食肉・お惣菜・生菓子類などの品質劣化が早めの商品の期限表示です。おおむね製造日から5日以内となっていて、「期限を過ぎたら食べない方が良い期限」を年月日で表示します。
消費期限を超えている場合には、品質劣化が進んでしまっていて安全に食べられない可能性がありますので、食べることはお勧めできないということになります。

対して賞味期限は品質劣化が比較的緩やかなスナック菓子・カップめん・缶詰・ペットボトル飲料などに表示されます。
意味するところは「おいしく食べることができる期限」ということで、適切に保存されていれば、この期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるというわけではありません。製造日から期限までが3か月以内の場合には年月日、3か月を超える場合には年月で表示されます。

同じように日付が表示されていても、消費期限と賞味期限では意味するところは大きく異なりますね。
この違いをしっかりと理解しておきましょう。
またどちらの期限も適切な保存かつ未開封での期限となっていますので、一度開封したらこの期限表示は意味を成しません。
開封後は早めに食べきるように心がけるとともに、においや見た目、味など自分の五感をフル活用して食品の品質劣化具合を見極めましょう。そもそも適切に保存されていなければ、期限内でも品質劣化が進んでしまっている場合もあります。
視覚触覚嗅覚味覚を駆使して、食品の品質劣化を判定し、食べるか食べないかを最終的に決めるのは自分自身なのです。

期限表示のない商品もある?

多くの加工食品に期限表示が行われていますが、実は期限表示のない商品もあることをご存じですか。
砂糖や塩、うま味調味料、冷菓やアイスクリーム類、酒類、氷といった長期間保存しても品質の変化が極めて少ないとされる一部の食品は、賞味期限の表示を省略することができるとされています。
これらについてはいつまでも食べられる、と言うと語弊がありますが、未開封で適切に保存されている場合には基本的に安全に食べることができると言えます。
砂糖や塩の特売に遭遇したら、保管スペースと相談の上、まとめ買いをするのも良さそうですね。

そしてもう一つ大切なこととして、期限表示は「おいしく安全に食べられる期限」の目安であり、新しいほど良いという性質のものではないということを知っておきましょう。
今日買って今日食べるのであれば、消費期限が今日のものでも安心安全なのです。
販売店も割引シールを貼るなどして期限間近の商品の販売促進を図っていますが、これは逆に言えば古い日付になるほどに売れにくくなるということを意味し、売れ残ってしまえば廃棄され、食品ロスにもつながっていきます。
むやみに新しい日付のものを選ぶのではなく、手前に陳列されている商品から順に手に取るよう心掛けたいものですね。
ほんの些細な心掛けが、食品ロスを減らす小さいけれども着実な一歩になります。