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給食今昔物語

2021.04.08

学校給食は1889年(明治22年)山形県鶴岡市の私立小学校でおにぎりと焼き魚、漬物などを貧困児童に提供したのが始まりと言われています。
1932年(昭和7年)には国による貧困児童救済のための学校給食が初めて実施され、それから徐々に規模・対象児童を拡大していきました。
戦時中には中断した時期があるものの、1946年(昭和21年)冬には首都圏で試験的に再開。1952年(昭和27年)春にはついに全国の小学校で給食がスタートしました。
昭和20年生まれと言えば、令和3年で御年76歳。
今の小学生の祖父母世代から学校給食は存在していたのです。
思ったよりも歴史のある学校給食制度について、親世代と子世代で比較しながら考えてみましょう。

現役小学生と親世代の給食ギャップ
親世代を30代から40代あたりと仮定すると、学校給食は自校方式が多かったころでしょう。休み時間に給食室を覗くのを楽しみにしていた人も多いかもしれません。
現在では主に効率化の面から給食センター方式や外部委託方式へと変わってきています。あのドキドキワクワクの大量調理を目の当たりにできる小学生は少なくなっているのが現状です。
次に好きなメニューを比較してみましょう。
親世代で人気だったのは揚げパン、カレーライス、ソフト麺。
これに対して現役小学生には、から揚げ、ハンバーグ、カレーライスが大人気。
ちなみに祖父母世代では鯨の竜田揚げを挙げる人がとても多いのだとか。
親世代と子世代のどちらにもカレーライスが入っています。今も昔も大人気というその実力ぶりも、給食のカレーの味を思い出せば納得ですね。
ここで豆知識を一つ紹介します。
1982年(昭和57年)1月22日に学校給食創立35周年を記念して、全国の小中学校の児童約800万人にカレーライスの給食が出されました。
これを読んでいるあなたも、もしかしたらこの一斉カレー給食を食べていたかもしれませんね。
これにちなみ、現在では1月22日はカレーライスの日とされています。

バラエティ豊かな現在の学校給食

1980年代からは「食育」という言葉が現れ、食事を教育的側面からも捉えるようになりました。
季節感や年中行事を意識したメニューや、郷土料理、異文化理解につながる給食が求められるようになったのです。
地産地消も盛んになり、結果としてバラエティ豊かな郷土メニューが提供されています。
有名どころを挙げてみると、北海道のいかめし、秋田のきりたんぽ鍋、石川の治部煮、愛知の味噌きしめん、香川の卓袱うどん、沖縄のそーき汁などそうそうたるメニューが並びます。
そのほかにも冷凍食品やレトルト食品を利用することで、世界各国の食事を給食で体験することもできるようになりました。
友好都市や姉妹都市のメニューが選ばれることが多いようです。

給食の話は親子で盛り上がる話題の一つです。
時代の変化に合わせて、給食も進化し続けてきました。
今日の夕飯のメニューに悩んだら、ネットで「給食だより」と検索してみるのも良いかもしれませんね。各校自慢の献立を参考にすることができます。