水キムチとは?
キムチといえば「辛いもの」というイメージをお持ちの方も、多いかもしれません。実はキムチにはいろいろな種類があり、辛くないキムチがあることをご存知でしょうか。
最近注目を集めている「水キムチ」は、浅漬けにもよく似た、辛くないさっぱり味のキムチです。本場・韓国では、「ムルキムチ」と呼ばれています。「ムル」は水という意味があり、キュウリや白菜、大根などの野菜を水や薬味などで漬けたキムチのことです。辛さがほとんど感じられないので、子どもや辛い味が苦手な人も食べることができます。
水キムチには、通常の赤くて辛いキムチと比べて、乳酸菌がたっぷりと含まれているといわれています。水キムチの一般的な食べ方では、漬けた後の汁まで飲みますが、こうすることで乳酸菌を余すところなく摂取できます。控えめの味付けなので野菜をたくさん食べることもでき、ヘルシーな食事を好む人にもおすすめです。
簡単!水キムチの作り方
水キムチを作るためには、まず「水キムチの素」を用意します。好みの野菜を適度な大きさに切って塩で揉んだ後、水キムチの素に漬けます。水キムチの素は、鍋に米のとぎ汁と昆布、塩、にんにく、しょうが、はちみつなどを入れて、ひと煮立ちさせた後そのまましばらく置いて、粗熱を取ります。お好みで、はちみつの代わりに甘酒を使ったりしてもおいしいです。米のとぎ汁がない場合は、米粉で代用することもできます。
季節にもよりますが、夏場は常温で数時間、冬場は半日~一晩おいて発酵させます。その後、冷蔵庫に入れて保存しましょう。冷蔵庫に入れても、少しずつ発酵が進みます。1週間程度を目安に食べ切るようにしてください。もし途中で異臭がするなどの異変を感じたら、食べずに処分するようにしましょう。
水キムチはそのまま食べてもおいしいですが、冷麺や素麺など麺類との相性がとても良いです。水キムチはほどよく味が付いているので、余分な味付けの手間が不要! 茹でた麺類の上に乗せるだけでおいしく食べることができます。爽やかな味わいで、夏場など食欲のない時にもぴったりです。
今話題の水キムチは、家庭でも気軽に作ることができます。常備食としても重宝しますので、ぜひ手作りしてみてはいかがでしょうか。