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2021.03.23

「世界食料デー」SDGsの取り組みをみんなで考えよう

「世界食料デー」月間とは? 国連は10月16日を「世界食料デー」、10月を世界食料デー月間と定めています。世界の飢餓や食糧問題について考えるとともに、その解決に取り組む1ヵ月としています。日本では2008年からこの世界食料デー月間の期間を活用して、NPO/NGOや国連機関などとの連携による情報発信を行っています。 特定非営利活動法人国際連合世界食糧計画WFP協会によれば、2018年時点での世界の飢餓人口は約8億2000万人以上とされています。これは「世界の人口のうち、約9人に1人が飢餓で苦しんでいる」という計算になります。世界食料デー月間では、飢餓や食糧問題はその課題に苦しんでいる当事者だけでなく、社会全体の課題であるとされ、より多くの人による多面的な取り組みが必要です。 例えば、飢餓が深刻化する一方で、食べられるのに廃棄されてしまう「食品ロス」などの問題があります。解決方法のひとつとしては、消費者は「(賞味期限の長いものを選ぶのではなく)賞味期限の短いものを買う」「購入した食材は残さず食べ切る」といった心掛けが重要です。また食材や料理を提供する側としては「食べられる量を提供する」など、それぞれの立場で身近にできることから実践することが求められます。 世界食料デー月間とSDGs 世界食料デー月間に関連して、持続可能な開発目標(SDGs)における17の目標のひとつに「飢餓をゼロに」というものがあります。これは、次に挙げるような他の目標とも密接に関わっています。 例えば、「貧困をなくそう」という目標について言えば、極度の貧困状態にある人々(1日あたり1.9ドル以下で暮らす人々)の数は、1990年以降大幅に減りました。しかし依然として、2015年時点では世界に約7億3700万人が極度の貧困状態にあるとされ、飢餓にも深くつながっています。 「つくる責任 つかう責任」という目標では、「生産された食料のうち、約3分の1が廃棄もしくは損失している」という現実が大きな問題となっています。飢餓で苦しむ人が減り、より多くの方が食べられるようにするために、環境にも配慮しながら持続可能な生産・消費の仕組みを構築していくことが望まれています。 最後に「パートナーシップで目標を達成しよう」という目標は、行政・企業・NPOなどさまざまな主体が関わっていくことの重要性を意味しています。これは飢餓だけでなく他の課題にも通じることですが、世界規模での課題を解決するためには、それぞれの専門分野を越えて取り組んでいくことが大切です。 食料デー月間をきっかけに、私たちが身近にできることを考えてみてはいかがでしょうか。
「世界食料デー」SDGsの取り組みをみんなで考えよう
2021.03.18

大手食品産業はSDGsにどう向き合う?各社の取り組み事例をご紹介

SDGsと食品業界の関わりとは? 2015年9月25日に国連サミットが採択した「SDGs(持続可能な開発目標)」では、17項目のゴール(国際目標)が掲げられています。そのなかには、食品業界に関わるものも多くあります。例えばゴール2「飢餓をゼロに」には、特にアジアやアフリカを中心に深刻化している飢餓や栄養不良などの問題も含まれています。また、ゴール12「つくる責任 つかう責任」では、大量生産・大量消費という仕組みから、持続可能な仕組みへと変わっていくことを目指しています。 さらにゴール12では、資源の効率的な利用、廃棄物の発生防止・削減などの他に、「食品ロスの削減」が挙げられています。廃棄手前の食品を必要とする消費者とマッチングさせる「フードシェアリング」や、必要な人々に届ける「フードバンク」などの取り組みがスタートし、注目を集めています。この他、賞味期限や消費期限をする食品メーカーなどもあり、各方面から食品ロスを減らすための動きが始まっています。 大手食品産業の取り組みとは? ゴール4「質の高い教育をみんなに」に対しては、大手食品産業では食育や環境教育などの取り組みが行われています。(参考:農林水産省ホームページhttps://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/goal_04.html) 例えば、森永乳業株式会社では「未来をつくる子どもたち」というプログラムを作成し、食育や野外教育などの活動を行っています。2015年から実施している野外教育活動「森と食の探検隊」では、小学生4~6年生がキャンプ場で4泊5日の共同生活を行い、自然体験により生きる上で大切なものを見つけることを目指しています。この他、中学・高校生向けには、実践的な企業インターンワークのプログラムを用意し、子どもたちのキャリア教育に活用されています。 別の事例として、敷島製パン株式会社(Pasco)の「ゆめちから栽培研究プログラム」をご紹介しましょう。このプログラムは、中学・高校生が自ら国産小麦を育て、収穫した小麦でパンを作ることにより、日々食べているものや人とのつながりに対する意識や関心を高めることを目指しています。 このように、SDGsに対して食品業界が関わることのできるテーマはたくさんあります。大手食品産業の事例などをヒントにしながら、まずは身近にできそうなことを考えてみてはいかがでしょうか。
大手食品産業はSDGsにどう向き合う?各社の取り組み事例をご紹介
2021.02.02

ノンカフェインで美味!今話題の「マヤナッツコーヒー」とは?

カフェインを含まないコーヒーが人気! 仕事や家事などの合間に気分転換したい時によく飲まれるコーヒーですが、「カフェインの入っていないコーヒーを飲みたい」という方が増えています。妊娠中や授乳中の方だけでなく、美容や健康のためなどその理由は人それぞれです。 こうした背景を受けて、最近では大手コーヒーチェーン店などでも「デカフェ」「カフェインレス」という文字をよく見かけるようになりました。しかし、いざ試してみようとすると「いろいろな種類があり選ぶのに迷ってしまう」という方も多いのではないでしょうか。 実際に、カフェインレスコーヒーと一口に言っても、インスタントから豆を挽くタイプまでさまざまな種類があります。たんぽぽコーヒーやチコリコーヒーなど、コーヒー豆の代わりに別の素材を使用したものも数多くあります。 そんななかで、美や健康に意識の高い人達の間で話題になっているのが「マヤナッツコーヒー」。そこで今回は、このマヤナッツコーヒーについてご紹介したいと思います。 マヤナッツコーヒーの魅力 マヤナッツとは、グァテマラの森林で育つラモンという名前の木から収穫できる実のこと。古代マヤ人はこの実のおかげで生き延びたとも言われるほど、栄養価に富んでいます。そんなマヤナッツを天日で乾燥させて焙煎し、粉末状にしたものがマヤナッツコーヒーです。香ばしい苦味と深いコクがあり、コーヒーが好きな方からも人気を集めています。もちろん、カフェインは含まれていません。 マヤナッツは、高タンパク・低脂肪であるだけでなく、現代人に不足しやすいビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。また、必須アミノ酸「トリプトファン」がたっぷりと含まれているのも人気の理由のひとつです。トリプトファンは、通称「ハッピーホルモン」と呼ばれるセロトニンを作るとされています。私自身もマヤナッツコーヒーが好きでよく飲みますが、ほっと一息付きたい時にぴったりの飲み物です。 マヤナッツコーヒーは、熱湯で溶かすだけでも手軽に飲めますが、煮出すことでより風味がしっかりと味わえます。豆乳や牛乳などを加えてミルクコーヒーやカプチーノ風にするのも美味しいです。甘さが足りないという時には、黒砂糖などを加えてください。また、クッキーなどのお菓子づくりに加えるのもよく合います。今話題のマヤナッツコーヒー、気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
ノンカフェインで美味!今話題の「マヤナッツコーヒー」とは?
2020.11.30

コロナ禍で売れ残った高級食材、新しい売り方とは

高級食材が売れ残っている現状 新型コロナウィルスの影響により、結婚式などのイベントや接待などが大幅に減っています。それに伴って、高級食材や引き出物用のお菓子などが大量に売れ残っていることをご存知でしょうか。 例えば、私の暮らす愛知県で盛んに生産されている紅色のしょうがの一種「はじかみ」。和食の焼き魚などに添えられることも多く、料亭などでよく利用されてきました。ところがコロナ禍でそうした需要も少なっています。はじかみが大量に売れ残ってしまい農家さんが困っている、というニュースが新聞などでも取り上げられました。 はじかみ農家だけでなく、こうした状況に追い込まれている生産者や加工業者は全国に数多く存在します。そこで、この現状を解決すべく、コロナ禍で売れ残った高級食材を売るためにいろいろな活動がスタートしています。 高級食材を売るための活動がスタート まずご紹介するのは、結婚式などの引き出物に使われる高級菓子や高級グルメなどを格安で販売するサイト「PIARY(ピアリー)」。行き場を失った食品の数は、なんと約600万個にものぼるのだとか。こうした食品を「引き出物おまかせ10点詰め合わせセット」として、手頃な価格かつ送料無料で販売しています。「フードロス削減のための支援・協力」ということだけでなく、「幸せのおすそわけ」というコンセプトも魅力のひとつです。 次にご紹介するのは、プロ料理人向けの産直食材仕入れサイト「リーチストック」。全国で一万店舗以上の飲食店が利用しているサービスです。コロナ禍では「コロナに負けるな!食材レスキュープロジェクト」が立ち上がり、飲食店などでプロが使用する食材を、一般家庭向けに良心的な価格で販売しています。例えば、「真鯛のお刺身セット」も人気を集めている商品のひとつです。半身にして骨を取った状態で真空パックにしているため、自宅ですぐに食べることができます。 今回ご紹介したのは2つの支援サイトですが、他にもいろいろな活動が始まっています。普段はなかなか味わえない高級食材をおいしく味わいながら、生産者や日本の食文化をしっかりと応援していきたいですね。
コロナ禍で売れ残った高級食材、新しい売り方とは
2020.11.19

生産者を応援!コロナ禍で話題の「オンラインマルシェ」

コロナ禍でも人気を集める「オンラインマルシェ」 マルシェとは、フランス語で「市場」の意味。食べ物や雑貨、手作りアクセサリーなどを扱う店が並ぶイベントのようなもので、週末などに公園やお寺などのスペースを利用して全国各地で開催され、人気を集めています。私の自宅近くでもマルシェが定期的に行われていますが、生産者と消費者が顔を合わせて、会話をしながら商品を直接購入できるのが大きな魅力です。 しかしながら2020年の新型コロナウィルスの影響により、各地で予定されていたマルシェが続々と開催中止になっています。また、こだわりを持って作られた商品が売れ残っている現状を解決したいという想いのもと、「マルシェの魅力を維持しながら、コロナ禍でも安心して買い物ができるように」という考えから始まったのが、オンラインマルシェです。 農家・漁師直送の「ポケットマルシェ」 新鮮な野菜や魚・肉類などを農家や漁師などの生産者から直接購入できるサービスとして人気を集めているのが「ポケットマルシェ」。コロナ禍でも着実に売り上げを伸ばしていることからも、話題になっています。 こちらのホームページでは、野菜・果物・米といった「商品カテゴリ」と北海道・東北・関東などの「エリア」に加えて、「生産者」のリストからも商品を検索することができ、希望に合った商品を探しやすいのも特徴のひとつです。遠方になかなか足を運べない状況だからこそ、故郷の味や思い出の味をオンラインマルシェで見つけてみるのもいいかもしれません。 中小企業が集結「茨城まごころオンラインマルシェ」 茨城県内の中小企業や小規模事業者のスタートアップのために東京で開催予定だったマルシェを、急遽オンラインで実施することにした「茨城まごころオンラインマルシェ」。開催に向けて、より多くの方にマルシェの存在を知ってもらうために、クラウドファンディングを行いました。 コロナ禍では、多くの生産者や事業者を含めてたくさんの人たちが予期していなかった状況下に置かれています。そのなかで、オンラインマルシェは、従来のマルシェの魅力を保ちながら、生産者と消費者がつながる貴重な場として今後さらに人気を集めていくのではないでしょうか。今後の展開も、ぜひチェックしていきたいですね。
生産者を応援!コロナ禍で話題の「オンラインマルシェ」
2020.11.12

フードロス削減に向けて「量り売り」が加速中⁉その理由と取り組み事例

「量り売り」「ばら売り」が今注目される理由 コロナの影響を受けて一部の農産物や加工品などが売れ残っており、新聞やテレビなどのニュースなどでもよく取り上げられています。こうした背景を受けてさまざまな取り組みが加速していますが、そのなかでも「量り売り」「ばら売り」への注目が集まっていることをご存知でしょうか。 まず前提として、日本の大手スーパーなどでは新型コロナウィルスへの対策のなかで、従来の量り売りやばら売りを中止し、パック詰めのものを販売するスタイルへと切り替わりつつあります。その一方で環境先進国と呼ばれるドイツでは、現在も量り売り販売をする店が支持されているそうです。もちろん、お客さんの手の消毒や、量り売りに使用するカップなどの消毒、試食の中止などは徹底して行っています。これらの事項をまとめた「量り売り専門店における感染防止対策のガイドライン」なども定められました。ウィズコロナのなかでも、ゴミ削減などの問題に取り組む強い姿勢の現れとも言えそうです。 また国内の事例として、東京都世田谷区にある食品専門のミニスーパー「アイアイマーケット」では、廃棄処分を目前に控えた商品を通常の半額以下の価格で販売しており、女性客を中心に人気を集めています。この店の人気の秘密は安さだけでなく、「フードロス」「持続可能」というコンセプトに共感する人たちを惹きつけていることにもあります。これまでは飲食店向けとしていた商品を、個人客向けに少量ずつ販売することで、食品の廃棄量を減らすことに貢献しています。 地域レベルでの取り組みも加速中 フードロス削減に向けて、行政による地域レベルでの取り組みも加速しています。例えば兵庫県加古川市では「加古川市おいしい食べきり運動」を実施し、飲食店や宿泊施設、小売店から発生する食品ロスの削減を目指しています。また、「小盛りやハーフサイズの設定」「食料品の量り売りやばら売りの実施」「規格外品の安売りや有効利用」などを行う店舗も支援しています。 フードロス削減に向けた解決方法としても、注目されている「量り売り」「ばら売り」。コロナウィルスの感染防止対策をどう進めるのかなど課題はたくさんありますが、海外や国内での事例をもとに具体的な進め方を考えてみるのもいいかもしれません。
フードロス削減に向けて「量り売り」が加速中⁉その理由と取り組み事例
2020.11.09

「エシカル消費」することで世界の問題は解決される?

「エシカル消費」という言葉が世に出始めて、10年ほどが経つでしょうか。 一過性の爆発的なブームなどではなく、良い形で少しずつ少しずつ浸透してきているように感じます。 今後ますます、商品選択にあたって品質や価格以外に「エシカル」という要素が重要になっていく時代へと社会は進んでいくのか。 今回は「エシカル消費」について解説します。 エシカル消費は社会問題解決への第一歩になる 「エシカル(ethical)」は「倫理的」「道徳的」を意味します。 倫理的な消費と言われても、消費活動と倫理が結びつかない方も多いかもしれません。 しかし実は、衣食住といった生きていく上で欠かせない消費活動だけに限っても膨大なエシカル消費の選択肢があります。 その商品を生産するにあたって、人・環境・地域に過度な負担を強いない、むしろ貢献することを目指すのがエシカル消費です。 具体例については後述しますが、エシカル消費を実行することで、深刻な世界の問題解決の第一歩を踏み出すことができるのです。 普段食品や衣類を買うときに、その商品が目の前に届くまでの過程を想像することはないかもしれません。 しかし購入しようとしているその商品が、多少なりとも児童労働をはじめとする人権問題・森林伐採などの環境問題・貧困といった犠牲の上に成り立っているかもしれない可能性に思いを馳せてほしいのです。 消費は生きることそのものです。止めることはできません。 だからこそ、消費するモノやサービスの背景まで考え、環境負荷の低いものや生産者からの過度な搾取のないものを選択する、倫理道徳に則って選択することが大切だと言えます。 エシカル消費の具体例 エシカル消費だと自覚していなくても、実はすでに皆さんもエシカルな消費行動をしているかもしれません。 ・エコマーク ・フェアトレード ・カーボンオフセット ・グリーン購入 ・オーガニック 購入するモノやサービスにこれらのキーワードがあればそれはエシカル消費を実行していると言えます。 「エシカル消費」という言葉よりも、具体例の方が耳なじみのある人も多そうですね。 これらは環境や人・社会に配慮された例ですが、地域への配慮という面からは ・地産地消 ・応援消費 などもエシカル消費の一例と言えます。 無理のない「エシカル消費」を続けていく 消費活動は生きている限り続きます。 同じようにお金を払うならば、社会問題を解決する生きたお金を使う。 そう心掛ければ、価格だけを比較した時よりも、より広い目で商品選択をできるような気がしますね。 「より安い」を追求した商品は、得てしてエシカルではない、弱い立場の生産者の犠牲の上に成り立っている場合も多いのだということを心の隅に置いてください。 商品選択に「より安い」だけではない、「より良い」という指標を持てば、企業側にも価格一辺倒ではない商品やサービスの開発を促すことができます。 実際に、寄付つき商品などは価格が高いにもかかわらずよく売れるというデータもあります。 このようなデータが蓄積すれば、企業としてもマーケティング戦略に「エシカル消費」を意識しないわけにはいかなくなります。 もちろん明日から生活のすべてでエシカル消費を実行するのは不可能です。 しかし1つのものからでもエシカル消費は実行できます。 いつでもエシカル消費を実行することができる、実行するほどに社会問題解決の一歩を重ねられるという「気持ち」をまずは持ってみましょう。
「エシカル消費」することで世界の問題は解決される?
2020.10.08

食品ロス削減に向けた注目の取り組み「フードシェアリングサービス」とは

フードシェアリングサービスとは? 食品ロス削減に向けて、欧州などで広く普及し始めている「フードシェアリングサービス」。日本でもこのサービスを提供する会社が登場し、少し前から注目を集めています。そこで今回は、その内容やコンセプトなどについて紹介したいと思います。 まず、フードシェアリングサービスとはどんな意味なのでしょうか。もともとは、欧州を中心に広がっているスマートフォンのアプリを利用した取り組みがその始まり。早い時期から食品ロス削減に向けてさまざまな活動を行っています。 こうした背景には、まだ食べられる状態であるにもかかわらず「賞味期限が近づいている」といった理由などにより、大量の食品が捨てられているという現実があります。 世界には飢えで苦しむ人たちが大勢いるという事実と照らし合わせても、持続可能な社会を目指していく上で、これは大きな問題です。こうしたグローバルな課題を踏まえて、食品ロスを減らすために生まれたのがフードシェアリングサービスです。 2015年の「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標ターゲットのなかにも、この食品ロスの減少が掲げられ、国際的なテーマとなっています。また、日本では「食品ロス削減推進法」が成立し、国内においても関心が高まりつつあります。 日本での取り組み事例は? フードシェアリングサービスには、大きく分けて「インターネット通販型」と「店舗訪問型」の2種類があります。 インターネット通販型は、ネット上にて商品を購入し、登録した住所に届くというもの。取り組み事例としては「Otameshi」などがあり、購入金額の一部が社会貢献としてさまざまな団体に寄付されます。通常の商品を「お試し価格」で購入できるというのもこのサービスの特徴のひとつです。 これに対して店舗訪問型は、実在する店舗を訪問して、そこで作られた料理や商品などを購入するというもの。取り組み事例としては「tabete」などがあり、廃棄が迫った食品を購入するものです。食品と食べ手をつなぐだけでなく、天候や予想外のアクシデントなどにより注文数が安定しない店舗を応援するという側面もあります。 「食品ロスを減らす」という意味のなかには、食材や作ってくれた料理人への感謝の気持ちも込められているのかもしれません。身近に利用できるサービスも増えていますので、ぜひチェックしてみたいですね!
食品ロス削減に向けた注目の取り組み「フードシェアリングサービス」とは
2020.10.01

在庫処分品の購入は効果薄⁉ 食品ロス削減の鍵となるものとは

食品ロスという言葉は今やすっかり市民権を得、「食品ロスを削減しよう」などというスローガンを目にすることも多くなりました。 ではどうすれば食品ロスを減らすことができるのか。 ここでは主に売れ残り食品のロスに焦点を当てて考察していきます。 在庫処分セールでの購入、食品ロス削減効果はある? コロナ禍という社会状況から、食品の在庫処分セールがあちこちで行われています。お得な商品を買うことで生産者・販売店を応援できるなら、と購入した方も多いかもしれませんね。 ではこの行動に、食品ロス削減効果はあるのでしょうか? 在庫処分セールで売れ残ってしまったものが廃棄されるのであれば、それを購入して消費することでその場での食品ロスは確かに減ります。 しかしここではもう少し俯瞰して考えてみましょう。 食品の購入量全体が一定だとすると、在庫処分セールで購入した分、正規品の購入は減るはずです。 在庫処分セールで買ったものが、普段の食生活とは別にプラスされたものであれば買い控えは起こりませんが、実際には完全なプラスではなくどこかで置き換えられていることが多いからです。 在庫処分セールでお米を買ったとしましょう。そのお米がある間は、本来なら買うはずだった通常価格のお米を買わずに済みますね。 では何もなければ買われるはずだった通常価格のお米はどうなるか。 乱暴に推測すれば、それは在庫処分にまわると考えられます。 つまり、在庫処分品を買った分正規品が売れ残り、新たな在庫処分品が生まれるという堂々巡りになってしまうわけです。 在庫処分品の購入は食品ロス削減の観点から考えると、一時的には効果がありそうですが、長期的包括的に考えると効果があるとは言い切れないということになりそうです。 意識改革が食品ロス削減の鍵になる? そもそも在庫処分セールが行われるということは、売れ残りがあるということを示します。 消費者の「できるだけ新しいものを、欲しい時にいつでも買いたい。品切れは許さない」という意識と、販売側の「品切れは怖い、売れ残りは仕方ない」という意識。 この不足よりも過剰を是とする意識が在庫過多を招き、食品ロスを生んでしまってはいないでしょうか。 「豊かな時代」を皆が享受する大量生産大量消費の流れが長く続いてきました。しかしそろそろ次の段階へと進んでも良い頃合いでしょう。 多いほど豊かという考えから脱却し、「適量」を是とする社会へと成熟していくことが期待されます。 需要と供給のアンバランスを完全に解消することは難しいでしょう。どれだけ精緻に予測しても想定外の事態は起きますし、天候を意のままにすることはできず、ブームは急に来て急に去るのが常です。 そういった状況の中、社会全体に「自らが不足を受け入れる」という寛容さがあれば、それは食品ロスを削減することつながっていくように思えてなりません。また逆に言えば「自らが過剰を受け入れ一口多く食べる」ことも寛容さの一種になるかもしれません。 まとめ 意識改革というと大仰ですが、目の前の食品ロスを減らすには、まずはシンプルに一人ひとりが ・食べきれる量を ・過度な鮮度志向を控えて購入し ・残さず・捨てず ・品切れを快く受け入れる これらを心掛けることが大切です。 在庫処分セールでの購入も否定されるものではありませんので、上手に利用できるとよいですね。
在庫処分品の購入は効果薄⁉ 食品ロス削減の鍵となるものとは
2020.09.24

レジ袋有料化で「エコバック持参」が促進。賢い使い分け術とは。

エコバック持参の動きが加速! 2020年7月から全国一斉にレジ袋の有料化がスタートしましたね。経済産業省のホームページではその目的を「普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考えていただき、私たちのライフスタイルを見直すきっかけとすること」としています。 実際に、レジ袋に使われるプラスチックは丈夫で軽いことから使い勝手の良い素材ですが、その一方で、海洋プラスチックごみ問題や地球温暖化などの多くの環境課題の原因となってきました。また「無料でもらえる」ということから、「使ってすぐに捨てる」という使い捨ての行動パターンからなかなか抜け出せないという現実もありました。 私の周囲でも、レジ袋の有料化を受けてエコバックを持参する人が増えているように感じています。エコバックと一口に言ってもいろんな種類があり、実は身近なスカーフなどもエコバックの代用品になったりします。そこで今回は、エコバックの賢い使い分け術をご紹介したいと思います! エコバックの使い分け術とは まずは、よく使うエコバックを3種類ご紹介しましょう。一つ目は、常にカバンに入れておきたい「コンパクトにたためるタイプ」。折りたたむと手の平サイズにおさまります。少量の買い物をしたい時などに、とても重宝します。 二つ目は「レジのかごに対応するタイプ」。週末のまとめ買いなど、しっかりと買い物をしたい時に役立ちます。レジのかごにも引っ掛けることができますし、持ち手の部分も丈夫なつくりになっていることが多いので、大量の買い出しには欠かせません。 三つ目は「保冷できるタイプ」。夏場など、蒸し暑い時期には「必須」とも言えそうです。せっかく美味しそうな食材を買ったのに、帰宅するまでに鮮度が落ちてしまっては非常に残念ですよね。特に、魚介類や肉類など傷みやすいものを購入したり、買い物から帰宅までに時間がかかったりする時などには、ぜひおすすめです。 最後に、レジ袋の代わりに使えるものについてご紹介しましょう。小さなものであれば、スカーフや手ぬぐいなどで包むこともできます。レジ袋を忘れてしまったという時などに、あるもので代用するのもいいかもしれません。 これをきっかけにエコバックを上手に活用して、ライフスタイルを見直したいですね。
レジ袋有料化で「エコバック持参」が促進。賢い使い分け術とは。
2020.09.14

急伸する「フードテック」を知ろう(後編)~キーワードは「パーソナライズ化」~

前編の記事はこちらです フードテックは食×テクノロジー(技術)を意味し、食品関連分野にサイエンスやITを導入することにより更なる食の可能性を探る動きを指します。 前編では食品ロスや将来のたんぱく源不足といった食糧問題や人手不足などの社会問題の解決を目指す点からフードテックを見てみましたが、それだけではフードテックの一面を捉えたにすぎません。 フードテックにはパーソナライズ化されたニーズを満たし、食の多様化、食の可能性をより広げられるのではないかという期待も込められているのです。 後編ではこの視点からフードテックを考察します。 食のパーソナライズ化の可能性を探る ITが急速に生活に浸透し、もはやインターネットなしで生活していたころを思い出せないと感じたことはありませんか。ほんの20年ほどの間に、一家に一台のパソコンから一人一台のスマホでインターネットとIT環境は一気に充実しました。5Gの時代がやってくれば車や家電それぞれがインターネットに通じ、再び世界は激変すると考えられています。 この技術革新を背景に、従来では追跡することのできなかった人々の消費行動や食にまつわる欲求などの詳細なデータを獲得することができるようになってきました。 スマホでアレルギーや味の好みを登録しておけば、冷蔵庫内の食材を画像解析した上で好みに合わせたレシピを提案する、必要な食材をオンライン購入する、スマート家電で自動調理するなどといったサービスがこの先どんどん展開されていくでしょう。 あるいは遺伝子・血液などの情報を含む健康診断の結果や運動量をもとにした基礎代謝の状況などを解析して健康状態にあったレシピやメニューを提案したり、食材や不足しがちな栄養のサプリメントはもちろんのこと調理済みの料理を配達したりするなどというサービスも考えられます。 食のパーソナライズ化は家の外へも拡がる さらには家の中だけでなく、外出先でもこういったパーソナライズ化された食の可能性は広がっています。 例えば自動販売機にスマホをかざすと好みのサラダやスムージーが出てきたら嬉しいですよね。欧米ではすでにサラダベンディングマシンやフレッシュスムージーをその場で作ってくれる自動販売機が実用化され、徐々に普及してきているといいます。 日本国内でも遠くない将来、同様のサービスが展開されていくことでしょう。 外食時でも決まったメニューから選ぶのではなく、好みの食材と調理法・味付けを選べば、ロボットが調理してくれる。あるいは「今日のあなたをより健康に導くのはこの料理です」と不足している栄養素を補う料理が提案される。 そんな未来も全くの絵空事ではなく、現実味を帯びてきています。 まとめ フードテックについて前後編で考察してきました。 現段階では可能性として語られているサービスのうちのいくつかは、近いうちに実用化され、きっかけさえあれば日本国内でも一気に普及するかもしれません。 5G普及の過渡期はまさに人々の「常識」が変革する真っただ中にあると言えそうです。 20年後、日常生活はどう変わっているのか。まだ想像の域を出ませんが、今日の私たちが20年前を懐かしむと同程度、あるいはそれ以上に世界は変わっていくと思うと、ワクワクが止まりませんね。
急伸する「フードテック」を知ろう(後編)~キーワードは「パーソナライズ化」~
2020.09.10

急伸する「フードテック」を知ろう(前編)~社会問題の解決を目指すフードテック~

「フードテック」という言葉を聞いたことがありますか? フードテックは食×テクノロジー(技術)を意味し、食品関連分野にサイエンスやITを導入することにより更なる食の可能性を探る動きを指します。生きていく上での根幹ともいえる「食」は農業漁業から、食品製造、流通・保存、調理、配送など様々な分野にまたがります。関連したお仕事をしている方も多いでしょうし、末端の消費者として考えれば、フードテックによる新サービスや新ビジネスはまさに私たち一人ひとりの生活に直結しているわけです。 とはいっても、「フードテック」という言葉だけでは具体的なイメージは湧きにくいかもしれませんね。まずは社会問題の解決という視点から、フードテックを探ります。 食糧問題の解決を目指すフードテック フードテックの目指す一つの行き先は食品ロスや将来のたんぱく源不足の解消といった食糧問題の解決です。食品ロスの問題は大変深刻です。国連食糧農業機関(FAO)によれば、食糧廃棄量は世界中では年間約13トン。これは人の消費のために生産された食料のおよそ1/3にも上るといいます。 ITを活用することで需要と供給をより精緻に予測することができれば、家庭に届く前までの食品ロスが減少すると考えられます。家庭に届いたあと、さらに最新技術により品質を保持できる保存期間が延長され、誰でも簡単においしく調理できる自動調理などが実現すれば、家庭内での食品ロスも減っていくでしょう。食品パッケージが変わってくれば、プラスチックごみの減少へもつながるでしょうし、流通のロスが少なくなればその分の輸送量が減り、排出CO2も削減できるなど、影響は計り知れません。たんぱく源不足も大きな食糧問題ですが、代替肉や培養肉の分野が解決の糸口となる可能性を秘めています。さらにはたんぱく源不足だけではなく、貧困層の栄養不良による健康問題、それとは逆の富裕層の食べすぎによる健康被害といった問題に対応できる代替肉や培養肉は、今後ますます注目されていくことでしょう。 人手不足をテクノロジーが解決する? 日本の人口は10年連続で減少し続けています。少子高齢化の流れは今後も加速の一途をたどりそうです。この労働力人口の減少をテクノロジーによって解決できるのでしょうか。 実は、その可能性は十分にあります。ドローンを活用した農薬散布、AIによる自動灌漑、食品工場でのロボット化などはすでに実現していますし、畑ではなく工場で野菜を生産することも今後ますます増えていくでしょう。さらには小売り・飲食業界でも調理や接客をロボットが行うことも当たり前の時代がやってくるかもしれません。あるいは小売という業態が変化していく可能性もあります。一昔前は、どのようなものでも出かけて行って店舗で買うのが一般的でしたが、現在の通信販売の躍進は皆さんご存じのところです。今後この流れがますます加速し、もしかしたら普段食べる生鮮食品についてもオンラインで購入し届けてもらう形が普及していくのかもしれません。 近い将来の購買形態がどうなるかは未知数ですが、フードテックがさまざまな可能性に満ちていることは確かです。 今回の記事のまとめ 以上のように、フードテックは社会問題の解決を目指して急伸してきています。しかしそれだけではフードテック全体をとらえたとは言えません。もう一つ別のアプローチとして、フードテックは食の多様化を目指しています。次回後編ではこの食の多様化、パーソナライズ化されたニーズを満たすフードテックについてお伝えします。 後編はこちら
急伸する「フードテック」を知ろう(前編)~社会問題の解決を目指すフードテック~
2020.08.31

肉っぽいけど動物肉じゃない!? 植物原料の「代替肉」が躍進する理由とは

昨日お肉を食べましたか? 今日は食べますか? 日本人の食生活はすっかり欧米化し、子供や若者の魚離れが進んでいるといいます。捌くのが難しい、切り身でも食べるときの骨が気になるといった理由のほか、肉類に比べて比較的高値であることも原因の一つかもしれません。 主菜として日常的に食べられている肉類。この先もずっと今と同じようにいつでもどこでも気軽にお肉を食べられる世界は続いていくのでしょうか。もしかしたら続いていかないかもしれない、と聞いたら驚きますか。 地球環境や社会状況を鑑みるに、実は肉食を少し減らした方がよいのではないかという説があります。このあたりの事情や、肉を食べたいけど控えた方がいいというギャップを埋める「代替肉」という選択肢についてレポートします。 <将来のために肉食を減らすべき理由> 実は牛肉は環境負荷が大変高いということをご存じでしょうか。 牛肉を1kg食べると、車で100km走るのと同じ量の温室効果ガスが排出されるともいわれています。家畜業が排出する温室効果ガスは、世界の全排出量の18%にも上るのだそうです。 温室効果ガスだけではなく、例えば牛肉1㎏には2万㎥もの水が必要だといわれています。これは牛の飼料である穀物を生産するのに必要な水なども含まれているのでこのように膨大な数字になるわけですが、そうすると牛に食べさせるよりも人間が穀物のまま食べる方が環境負荷は低くなるという考え方が出てくるのは当然とも言えますね。 世界人口は着実に増えつつあります。ある試算では2050年には世界人口は100億人に迫り、現在の食肉供給量の延長線上にある数字ではこの100億人のたんぱく質必要量を賄うことが難しいとされています。家畜業よりも単位面積当たりの生産量がはるかに多く環境負荷も小さい大豆やえんどう豆を未来のたんぱく源とする考えは、想像よりもずっと進んでいるのです。 また、過剰な肉類の摂取は大腸がんのリスクを高めることがわかっています。平均すると日本人の倍以上の量の肉を食べる欧米人にとっては、肉類の摂取を控えることは健康増進に直結する問題だと捉えられているようです。 <注目される「代替肉」> そもそも植物原料を主体とした「代替肉」は古くから存在し、もともと欧米ではベジタリアンやヴィーガンといった人々の間で流行していました。 しかしここへきて以上のような理由からベジタリアンやヴィーガンではない人々にも、選ばれる第三の選択肢として急速に一般化しているようです。 2010年ころからアメリカを中心に代替肉を開発するスタートアップが目立ち始め、現在では多数存在しています。 スーパーの精肉売り場には、動物肉に混ざって同じような見た目でまるで精肉のようにパックされた代替肉が並んでいるのだとか。代替肉売り場ではなく精肉売り場にならんでいるということからも、普及具合が感じられます。ファーストフード店でも代替肉メニューが増えているといいます。 食べる肉をすべて代替肉に置き換えるのではなく、週に1度か2度、肉ではなく代替肉を選ぶという形で健康を維持し、地球環境に貢献する。そんな実現可能なハードルの低さに比べて感じられる効果が高いことから、人々は代替肉を選択すると考えられます。代替肉は今後ますます躍進していくことでしょう。 (まとめ) 日本にも「大豆ミート」「畑のお肉」としてお馴染みの代替肉があります。ただ、乾物であり調理に多少手間がかかること、独特の風味があることなどが理由でしょうか、今のところ一般家庭で日常的に使われているレベルで普及しているとは言えないようです。 欧米で一般的な、見た目も精肉に近いチルド商品などが手に入るようになると、日本でも肉に代わる選択肢として代替肉が選ばれる日がやってくるかもしれませんね。 もともと発展した大豆食文化を持つ日本食。食と健康への意識が高まる中、日本で代替肉がどのように受け入れられ進化を遂げていくのか、大注目です。
肉っぽいけど動物肉じゃない!? 植物原料の「代替肉」が躍進する理由とは
2020.08.17

最近話題の「エコラップ」とは?簡単な作り方とその活用法

「脱プラスチック」とは? 包装容器などに使われることの多いプラスチック容器。容器の廃棄による環境問題が、深刻化しています。例えば、プラスチック製のストローが身体に突き刺さったウミガメの写真などをご覧になったことのある方もいらっしゃるかもしれません。これはほんの一例に過ぎず、プラスチックごみが海を汚染し、そこに棲むさまざまな生き物の暮らしを脅かしているのです。 こうした状況を受けて、世界中で広がりつつあるのが「脱プラスチック」に向けた動き。従来のプラスチック容器を見直して、環境問題の解決を目指そうというものです。企業や行政だけでなく、個人としてもさまざまな取り組みが行われています。 繰り返し使える「みつろうラップ」とは? そのなかで注目を集めているのが「みつろうラップ」。一度使ったら捨ててしまう従来のラップとは異なり、繰り返し使えるのが特徴です。その特徴から「エコラップ」と呼ばれることもあります。また、好きな絵柄を選ぶことができるので、キッチンを明るく華やかに彩ってくれるという魅力もあるんです。 みつろうラップが話題になっているもうひとつの理由は、自宅でも簡単に作れること。コットンの布に、みつろうやココナッツオイルなどを染み込ませて作ります。みつろうというのは、みつばちが巣を作る際に分泌する「ろう」のことです。 作り方は、アイロン台の上に新聞紙、クッキングペーパー、布、細かく刻んだみつろう、クッキングペーパーという順に重ねて、低温に設定して上から熱を加えます。みつろうが溶けて、布全体に溶けた液体が浸透すればOK。自然に冷めるまで待てば、できあがり。私も作ったことがありますが、10分程度で完成します! このみつろうラップは、器などに使うだけでなく、果物や野菜、おにぎりやサンドイッチなどを包んだりするのにも使うことができます。お手入れは、水やぬるま湯などで洗って、風通しのよい場所で乾燥させること。大切に扱えば、1年程度は使用できます。 「ゴミを減らしたい」「環境にやさしい暮らしをしたい」という方は、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
最近話題の「エコラップ」とは?簡単な作り方とその活用法
2020.08.13

「冬瓜」の旬は夏!薬膳料理でも使われるその効能とおすすめレシピ

「冬瓜」の旬は夏!薬膳料理でも使われるその効能とおすすめレシピ。 夏の身体に嬉しい「冬瓜」 ウリ科の野菜「冬瓜」。漢字のイメージから冬の野菜と思われがちですが、実は夏に旬を迎える野菜です。涼しいところで保管すれば冬まで食べられることから、この名前が付いたと言われています。 冬瓜は9割以上が水分。低カロリーな野菜としてもよく知られていますが、実は、夏の身体に嬉しい栄養を含む野菜であることをご存知でしょうか。 その代表的な栄養素を3つ、ご紹介しますね。まずは、蒸し暑さや運動不足などで深刻化しやすい「むくみ」を予防する効果が期待されている「カリウム」。そして、強い陽射しを浴びることの多い夏において、美容には欠かせない「ビタミンC」。最後に、コレステロールや中性脂肪を減らす効果が期待される「サポニン」です。 冬瓜は、夏の薬膳にもよく使われる食材です。身体の余分な熱や水分を取り、潤いを与える作用があるのだとか。冬瓜の皮は「冬瓜皮(とうがんひ)」と呼ばれており、果肉の部分よりも利尿作用が高いとされています。冬瓜の種の部分は「冬瓜子(とうがんし)」と呼ばれ、こちらも使われることがあります。果肉だけでなく、皮も種も使うことができるなんて、驚きですね! 冬瓜を使った簡単料理 冬瓜を使った料理と言えば、「煮物」のイメージが強いかもしれません。でも実際には、味や食感などにクセの少ない冬瓜は、さまざまな料理に使うことができます。特に、冬瓜に含まれる栄養は調理法によっては水分と一緒に外に溶け出してしまうことがあります。そのため、どんな料理に使う場合でも、煮汁ごと食べるようにすることがおすすめです。 例えば「冬瓜と鶏肉のスープ」など、肉や魚と組み合わせると主菜にもなるボリューム感のある一品になります。食欲の少ない時などには、カレー粉や酢などで風味を付けると、肉の臭みも抑えられて食べやすくていいですね。淡泊な冬瓜に、煮汁が染み込んで美味しいです。その他、「冬瓜の鶏肉そぼろあんかけ」「冬瓜と豚肉の炒め煮」などにするのもおすすめ。暑い時期には、少し冷ましていただくと食べやすくなります。 夏の野菜・冬瓜を美味しくいただいて、この夏も健やかに過ごしたいですね。
「冬瓜」の旬は夏!薬膳料理でも使われるその効能とおすすめレシピ
2020.08.10

すいかの皮を捨てないで!漬物やスープなどの美味しい活用法

すいかの皮は、食べられる! 夏を代表する果物のひとつ「すいか」。今年もすいかが美味しく感じられる季節がやって来ました!甘くて水分をたっぷりと含んだ果肉が人気を集めていますが、実は、その皮も食べられることをご存知でしょうか。 普段捨ててしまう部分を使うことでゴミの量も減りますし、夏の身体に嬉しい栄養価もギュッと詰まっています。もちろん美味しいので、本当にいいことづくめ!では、すいかの皮の栄養と食べ方をご紹介していきますね。 皮に含まれる栄養とは? まず、すいかの皮に含まれる栄養についてですが「シトルリン」という成分が豊富に含まれています。この成分はアミノ酸の一種で「血流の改善」「ホルモンバランスの調整」などに効果が期待されると言われています。すいかの果肉にも含まれていますが、皮に含まれる量はその約2倍もあるのだとか。また漢方ではすいかの皮は「西瓜翠衣(せいかすいい)」と呼ばれ、漢方薬の原料や中国料理などにも古くから使われてきました。 すいかの皮を使った簡単料理 次に使い方について、見ていきましょう。一番手軽な食べ方は「漬物」です。果肉を食べ終えた後の皮の部分を刻み、塩を振って少し待てば出来上がり。もちろん、浅漬けやピクルス、キムチなどに使うのもよく合います。緑色の硬い部分だけを薄く切って、白い部分を中心に召し上がってくださいね。 また、漬物のような生食だけでなく、加熱した料理に使うのもおすすめです。夏の薬膳料理でよく作られるのは「豚スペアリブとすいかの皮のスープ」。豚肉とすいかの皮を煮込んで、塩味などでシンプルに味付けをします。薬膳の考え方では、豚肉とすいかの皮のどちらにも「身体を潤す」効果が期待されています。つまり、たくさんの汗をかいて身体が乾きやすい夏にもぴったりの料理ということですね。 この他、炒めものや麺類の具材に加えても美味しくいただけます。ちなみに、赤い果肉の部分を多めに残すようにすると、甘さが強くなります。お好みにもよりますが、甘さがあるとお子さんにも食べやすいのでおすすめです。今年の夏は、ぜひすいかを丸ごと美味しく食べてみませんか。
すいかの皮を捨てないで!漬物やスープなどの美味しい活用法
2020.07.22

人類の飢餓問題を救う食材? 世界をざわつかせている『昆虫食』の今を探る

国連でも問題に?もはや避けて通れない昆虫食 少子化が叫ばれて久しい日本ではあまりピンと来ないかも知れませんが、世界では今、人口過剰による食糧問題が深刻化しています。2000年前には1億人ほどだった世界の人口は、2000年後には35倍の70億人に達しています。しかも、その増え方は加速度的に増えており、2056年には100億人を突破すると言われているのです。 増え続ける人間に関して従来の食糧生産方法では限界があります。とくに魚や動物から摂取する必要のあるタンパク質は資源に限りがあることから増え続ける人類すべてを賄うことは難しいとされています。 そこで世界的に注目されているのがタンパク質の代替食料。中でも食糧問題の切り札とされているのが昆虫食です。昆虫食が見直されるきっかけとなったのは2013年に国連食糧農業機関が国連に提出した報告書がきっかけと言われています。 増え続ける人口に対し、昆虫食が問題解決のひとつになると提案したこの報告書をきっかけに、世界中で昆虫食に対する取り組みが始まったのです。2015年にはそれまで昆虫を食べる習慣のなかったEUで、昆虫を新規食品として国をあげて規定されました。また、東南アジアには世界最大規模のコオロギの養殖場も完成。常時700万頭以上が飼育されています。 ここで疑問になるのが、昆虫が牛や豚の代わりになるのか? という点です。まず、栄養価の面で見ると一般的な蛾や蜂の幼虫の場合、体重の50%がタンパク質と言われています。牛や豚が1~3%ですから非常に高い含有率です。 また、環境問題に関しても優秀です。牛1頭がゲップなどで1日に吐き出すメタンガスは160~320リットル。全世界にはおよそ15億頭の牛が飼育されていると言われ、地球温暖化の原因のひとつとまで一部の研究では言われています。対して、昆虫自体ほとんど温室効果ガスを放出しません。 最後の問題は、昆虫を食べるという行為に対する抵抗感でしょう。しかし、考えてみればほんの数年前まで西洋諸国では生で魚介類を食べる習慣がありませんでした。それが、今やアメリカやヨーロッパでも寿司は高級料理としてもてはやされています。近い将来、昆虫も私達の食卓に当たり前に並ぶような時代が来るのかも知れませんね。
人類の飢餓問題を救う食材? 世界をざわつかせている『昆虫食』の今を探る
2020.06.24

SDGsでぜひ注目したい、企業や団体の取り組みとは?

2015年9月に国連で開催されたサミットにて採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」。この目標の達成に向けて、企業やNPO/NGO団体などさまざまな主体が動き始めています。今回は、そのなかでもぜひ注目したい取り組みをご紹介します! まずは、NPO法人TABLE FOR TWOの事例から見ていきましょう。こちらの団体は、先進国で健康的な食事やサービスを受け取るとその売上の一部が寄付金となって、開発途上国の子どもたちの学校給食になるという活動をしています。この仕組みは「TFTプログラム」と呼ばれ、大企業の社員食堂などにも採用され昨今注目を集めています。 団体の公式サイトによれば、この活動を進めることにより「SDGsが定める17の開発目標のうち7つのゴールに貢献できる」されています。その7つのゴールとは「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「4.質の高い教育をみんなに」「10.人や国の不平等をなくそう」「15.陸の豊かさも守ろう」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」です。 また、一部上場企業の約7割が加盟しているとされる経団連では、2017年11月に行動企業憲章を改定し「Society5.0というコンセプトのもとSDGsに本気で取り組む」ことを決めました。これまでは、企業の売り上げの一部を使って社会に良いことをするという流れだったのに対して、「本業を通じてSDGsを達成し世界を変えていこう」という発想に転換したことは注目すべき点です。 他の事例について知りたい場合は外務省のサイトをご覧くださいね。こちらのサイトでは、SDGsの達成に向けた企業や団体の取り組みを確認することができます。主体別(企業、自治体、NPO/NGO、教育・研究機関など)や名称別(五十音順)の他に、SDGs が定める17の開発目標別に検索することもできます。気になるテーマがある時など、このサイトを利用して調べてみるのもいいですね! 私たちの身近なところでも、SDGsの取り組みは着々と進んでいます。今後の動向もぜひチェックしていきたいですね!
SDGsでぜひ注目したい、企業や団体の取り組みとは?
2020.06.22

最近よく聞く「SDGs」って何のこと?

最近あちこちで聞くようになった「SDGs(エスディージーエス)」という言葉。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称なのですが、この言葉の意味をご存知でしょうか。少し前に行われた調査によれば、SDGsの認知度は27%という結果も出ています。一般にはまだまだ認知されていないようですね。 SDGsとは、2015年8月に開催された国連のサミットにおいて決められた、世界共通の目標のこと。2016年から2030年までの15年間の開発の指針を示すものとして「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択。この中心となる開発目標のことを、SDGsと呼んでいます。 ちなみに、SDGsの前進として「MDGs」というものがあり、これは2015年までの開発目標として8つのゴールを掲げていました。この目標が達成期限を迎えたことを受けて、次に決定されたのがSDGsという流れですなんですね! SDGsの具体的な内容について見ていきましょう!まず、17の大きな目標が示されています。 その目標とは、「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「4.質の高い教育をみんなに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」「6.安全な水とトイレを世界中に」「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「8.働きがいも経済成長も」「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」「10.人や国の不平等をなくそう」「11.住み続けられるまちづくりを」「12.つくる責任 つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」「16.平和と公正をすべての人に」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」です。 開発目標と聞くと「開発途上国が対象」と捉えがちですが、それぞれの目標を見ていくと先進国にも当てはまる内容が多く見られます。また、陸や海の話も出てくるので、国レベルの話を越えたもっと大きなテーマを設定していることがよく分かりますね! そして、この17の目標に対して「169のターゲット」が設定されています。ひとつの目標に対して、平均して10個程度のターゲットが存在するイメージですね。SDGsの大きな特徴は、目標を掲げるだけでなくそれを定期的にモニタリングするということ。「国連ハイレベル制作フォーラム」という枠組みを使って、毎年7月頃に国ごとの進捗状況を共有していきます。 SDGsについて調べてみると、私たちの生活と深く関わっている内容もたくさんあります。ぜひ自分や自分の暮らしに関連することとして、その動向を追っていきたいですね!
最近よく聞く「SDGs」って何のこと?
2020.06.17

余った野菜が美味しく変身!「ベジブロス」とは

にんじんのヘタや玉ねぎの皮など、通常料理に使わない野菜の切れ端などはどうしていますか?おそらく「捨てている」という方も多いと思います。こうした野菜の切れ端には、昨今注目されている成分「フィトケミカル」などを含め、実は栄養が豊富に詰まっています。つまり、捨ててしまうのはもったいない!そこで今回は、こうした余った野菜を使った絶品スープストック「ベジブロス」についてご紹介します。 ベジブロスとは、野菜の切れ端を使ったスープのこと。旨味がたっぷり感じられるので、市販のスープの素などに頼らなくても、とても美味しいスープを作ることができます。またアンチエイジングなどにも効果が期待されている「フィトケミカル」は加熱することで体内に吸収されやすくなるため、ベジブロスにして食べるという方法はとても理にかなっています。 ではまず材料についてご紹介しますね。ベジブロスに使うことのできるのは、野菜のヘタや芯、皮、種など。できれば、オーガニックや無農薬のものがおすすめです。もし農薬が気になる場合には、流水でよく洗うか水にさらすなどして、農薬を洗い流すようにしてください。 基本的にはどんな野菜でも使うことができますが、ゴーヤーなどのアクの強い野菜は避けたほうが無難です。セロリの葉や玉ねぎの皮など香りのよい食材を使うと、風味豊かなベジブロスになるのでおすすめ!2~3種類から作れますが、できればたくさんの種類を入れたほうが美味しくなります。 野菜を切り落とすたびにタッパーなどに入れて冷蔵庫で保管し、ある程度たまったらベジブロスを作ってみましょう。野菜の切れ端を鍋に入れて、かぶるくらいの水と少量の酒を加熱していきます。沸騰したら弱火にして、じっくりと煮出します。その後、ザルなどで野菜を濾せば完成!密閉容器に入れて、冷蔵庫で3日程度保存できます。出来上がったベジブロスは、昆布やかつおの出汁などと同じように、スープや味噌汁、煮込み料理などのベースに使ってくださいね。もしじっくり煮出す時間がないという場合には、圧力鍋を使うと短い時間で作ることができます。 普段捨てていた野菜の切れ端を使って、美味しくて身体にも優しいスープストックが作れるのは、家計にもやさしく、とても嬉しいですね!ぜひお試しください。
余った野菜が美味しく変身!「ベジブロス」とは
2020.05.27

フェアトレードコーヒーが美味しい理由

昨今よく聞かれるようになった「フェアトレードコーヒー」。コーヒー豆の専門店や大手コーヒーチェーンなどでも、その文字を見かけます。もともとフェアトレードとは、一般的に途上国と先進国での貿易などに対して使われる言葉のこと。こうした途上国の弱くなりがちな立場を保護し、先進国と途上国の対等な関係を築くためのものです。逆のことを言えば、輸入食材などがとても安い値段で売られているのを時々見かけますが、その背景には途上国での過酷な労働環境がひそんでいる場合もあるんです! ちなみコーヒーに関しては、世界中にいる約2500万人ものコーヒー生産者のうち約7割が10ヘクタール未満の小規模農園の従事者なのだとか。1990年代の生産量トップのブラジルの霜害の影響により、多くの国が新規参入したことなどにより、需要と供給のバランスが乱れています。その結果、小規模農園の経営は苦しく、過酷な労働を強いられています。そんな状況下においてフェアトレードで取引をすることにより、それまでの取引価格の2倍以上のお金が生産者に渡るようになり、労働や生活の環境が大きく改善されたという報告もあります。 また、コーヒー好きな人のなかでは「フェアトレードコーヒーは美味しい」「美味しいから選んでいる」という声も時々聞きますね!これは、フェアトレードで取引をすることにより、小規模農園でも経営が成り立つようになるため、一般には知られていないコーヒーも商品化することができるためです。 フェアトレードコーヒーが広まるメリットは他にもあります。それは、途上国の現状を知り、消費者の意識を変えていくことにつながるということ。コーヒーに限らず、フェアトレード商品はパッケージなどもデザインに気を配ったものが多いので、自身のスタイルを磨いていきたいという方にもおすすめです! さらに関心のある方は、フェアトレードコーヒーが注目されるきっかけになったとも言われる映画「おいしいコーヒーの真実」を鑑賞してみてはいかがでしょう。フェアトレードコーヒーとは何なのかを、再確認することができますよ!
フェアトレードコーヒーが美味しい理由
2020.04.20

食の在り方を考える一冊「カレーライスを一からつくる」

安全・安心な食の在り方をめぐって、さまざまな動きが広がっています。今回紹介するおすすめの一冊「カレーライスを一からつくる」もそのひとつです。 タイトルにある通り、カレーライスを始めから作ってみるという本なのですが、「ルーを使わずにスパイスを調合してつくる」という内容ではありません!カレーライスに使う野菜や米、スパイスはもちろん、家畜を育てて肉までも手作りするという内容です。探検家である関野吉晴氏が、武蔵野美術大学で学生たちと一緒に行った食のゼミの様子を書籍にまとめたものです。書籍が好評であったことを受けて、映画化もされており、全国各地で自主上映会などが行われています。 本のなかで、関野先生はこの9ヵ月間のゼミの目的について「カレーライスを一から手作りすることによって、学生たちにいろいろな気付きをしてもらうこと」と語っています。実際に始めから作ることで見えてくるものや感じることがたくさんあり、それらが本のなかで鮮明に綴られています。 例えば、家畜を育てて肉にするという時に学生たちは「殺すか、殺さないか」という議論を真剣に行っている場面。もともとはカレーライスに使う肉として家畜を育てたはずが、飼育する間に愛情が芽生えてしまい「殺すのはかわいそうだ」という学生の声もありました。普段私たちは「生き物の命をいただいている」という実感をあまり持つことなく、動物性の食材を口にしていることも多いと思いますが、この本を読んでいると「いただきます」の本当の意味を考えさせられるシーンがいくつもあります。 ゼミでは「塩や皿までも手作り」しています。さすが探検家とも言うべき徹底的なこだわりですよね。でも「カレーライスをゼロから作る」ではなく「一からつくる」としているのには、関野先生の想いが表れているのだとか。それは「自然のものは本当の最初から、ゼロから作ることはできない」という、命や自然に対する尊敬の念でもあります。 私も本を読みましたが、「カレーライスを一から作る」という一見シンプルな話のなかにさまざまなドラマがあり、命をいただくことについて深く考えるきっかけになりました!子どもにも分かりやすいストーリーなので、親子で一緒に読んでみるのもおすすめです。
食の在り方を考える一冊「カレーライスを一からつくる」
2020.04.15

報酬は「魚」!漁業の活性化に向けた新しい副業「ギョソモン」とは

「人生100年時代」という言葉があちこちで聞かれるようになりました。それとともに、フリーランスで働く人が増えたり、大手企業などでも副業が認められるようになったりするなど、人生や仕事の選択肢の幅が確実に広がってきていますね! 多くの人が仕事に求めるものは、お金だけではありません。やりがいや社会的課題の解決など「人生や社会を豊かにするため」という方も多いことと思います。そんな大きな流れのなかで、多様な主体が協業し、専門性を持つ人材を取り入れて漁業を活性化する試み「ギョソモン」が始まりました。 ギョソモンは、東京を拠点に活動する特定非営利活動法人エティックと、宮城県に拠点を置く一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンの協業による取り組みで、エティックが運営するWワークと副業の求人サイト「YOSOMON!」にてスタートしました。具体的な事業内容としては、水産業に携わる宮城県近郊の若者と、課題解決を一緒に進める専門性を持つ副業人材をマッチングするものです。 他のWワークや副業との大きな違いは、報酬がお金ではなく「魚払い」であること。サポートした水産事業者から、旬の魚や魚加工食品が副業人材の手元に贈られるという仕組みです。また、勤務スタイルが柔軟に決められるのもの大きな特徴です。そのため、宮城県近郊に住んでいる方だけでなく、都市部など遠隔地に住んでいる方も応募することができます。都合が合えばスタート時などに現地での顔合わせがありますが、基本的にはインターネット上での定期的なミーティングをしながら、プロジェクトを進行していきます。 フィッシャーマン・ジャパンでは、従来の漁業のイメージを変えることを目指しているのだとか。かっこよくて、稼げて、革新的な「新3K」という、水産業の未来のイメージを掲げています。ギョソモンは、都会で働きながら水産業の改革の一助になれるかもしれない大きなチャンスです!具体的なプロジェクトについては、ギョソモンのホームページから確認することができます。マーケティングや商品企画・開発などに詳しい方は、活躍の機会もありそう!気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
報酬は「魚」!漁業の活性化に向けた新しい副業「ギョソモン」とは
2020.03.16

全世界の食品の1/3が捨てられている!解決方法はフードシェア。

日本にいると少子化が問題化していて実感できませんが、世界の人口はまだまだ増え続けているのはご存知でしょうか?2050年には地球の総人口が、なんと97億人にまで増えると言われていて、さらに多くの食料品が必要とされています。現在でも世界で8億の人々が飢えに苦しんでいる状況ですので、急いで対策を考えなければ間に合いません。こんな世界の問題に、実は私たちでも取り組める課題があります。それが、世界で生産された食料品の約1/3が捨てられているという「食料品の廃棄問題」です。 世界の食料品廃棄量は年間13億トン。どのくらいの量かイメージがつかないと思いますが、世界で飢えている8億人が必要とする食料品の数倍分、20億人分の食料品が失われているのです。また食料の廃棄問題は資源の無駄遣いという側面もあります。食料品を生産、運搬して家庭に届くまでに、大量の水、肥料、燃料などを消費しています。食料品を捨てるということは、大量の資源を捨てているということにつながるのです。 日本での食品廃棄物のうち、まだ食べられるものをフードロスというのですが、その量は約646万トン、そのうち製造・卸・小売・外食事業者による廃棄が357万トンと半分以上を占めています。ちなみに世界全体の食料援助が320万トンですから、どれほどの食料品がムダになっているのかお分かりいただけると思います。日本でも食品リサイクル法などを制定して廃棄量を減らす方向にすすんでいますが、それでは根本的な解決にはなりません。やはり食料品は食べきる!使いきる!ということを第一の目標にしなければならないからです。そこで注目されているのがフードシェアリングです。 フードシェアリングは、使わなかったり、余ったりした食料品を、事業者や個人の間で取引する新しい仕組みです。社会貢献ができる仕組みだと思う人も多いと思いますが、これを上手く使いこなせば経営的に見ても大きなメリットがあります。例えば、今までなら余らせてしまった食料品は廃棄するだけしかなく、すべてが損失となっていました。しかし、この仕組みを利用すれば、売り手は損失を極限まで抑えることができ、また買い手は仕入れコストを抑えて、必要なものを入手することができます。つまり食料品の新しい取引方法なのです。 フードシェアリングの仕組みは世界各国ではじまっていますが、まだ小さなものがほとんどです。しかし、この仕組みが国全体へ、そして世界全体へと広がっていけは、廃棄される食料品が大きく減るのは間違いないでしょう。日々の暮らしや目先の利益に流されて、ついつい大きな視点を忘れてしまいがちですが、毎日、作って食べている料理は、確実に世界とつながっています。この記事をきっかけに、食料品を食べきる、使いきる方法を、もう一度、考えてみてはいかがでしょう。
全世界の食品の1/3が捨てられている!解決方法はフードシェア。
2020.03.09

食品ロスと貧困を改善するフードバンクとは?

日本では本来食べられるのに包装の破損や過剰製造、印字ミスなどの理由によって流通することができずに廃棄される食品が年間で約643万トンもあります。日本全体での食品廃棄は1,561万トンなので、3割以上も占めています。このような現状があるにもかかわらず、現在日本では貧困生活で困っている17歳以下の子供が全国で約280万人もおり、子供のうち7人に1人が貧困生活を強いられています。 そんな食品ロスと貧困問題を改善するべく行われているフードバンク活動というのをご存知でしょうか。 フードバンク活動というのは、まだ安全に食べることが可能であるにも関わらず、廃棄してしまう食品などを企業や個人から無償で寄贈を受けて、生活に困っている人や福祉系の団体に無償で提供する活動です。 元々は海外で始まったこの活動も日本で2006年頃から始められ、日本全国に約70近い団体が活動するまでになりました。このフードバンク活動は食品ロスを軽減するだけでなく、生活困窮者への支援も兼ねているので、一石二鳥の社会貢献となります。 フードバンク活動の流れ (1)まず安全に食べられるのに処分されてしまう食料を企業や個人から買い取ります。種類は様々で、乾麺やレトルト食品、飲料水など、常温で保存がきく食料がメインとなっています。 (2)寄贈を受けた食品を当然無駄にしないため、賞味期限別に分類して、安全に生活困窮者の方々に提供をしています。 フードバンク活動によって、現在食品の取扱量は判明しているだけでも約3,800トン以上も食品ロスの削減することができています。 しかし、日本ではまだ認知度が低く、利用者や寄付者のつながりが浅い状態であり、組織の運営基盤が確立できていないのが現状です。 まだまだ改善できる食品ロスとフードバンク活動ですが、皆さんの周りにも、寄贈を募っているフードバンク活動団体かいるかもしれません。もし在庫を抱えていて、そのまま廃棄してしまうような食品がある場合には、手軽な社会貢献として寄贈して食品ロス削減を目指してみませんか。また、こういったフードバンク活動と並行してそれぞれが食べ残し、作りすぎなどを改善して、食品ロス削減に取り組んでみてはいかがでしょうか。
食品ロスと貧困を改善するフードバンクとは?
2020.03.04

フードロス削減にアプリを利用!広がるフードシェア

全世界で生産された全食料の1/3が捨てられているフードロス問題。食料を捨てるということは単に食べ物をムダにするということだけではなく、生産や輸送に使ったエネルギーまでムダにしてしまうということなのです。特に先進国では、食べ残しや売れ残り商品の廃棄が、フードロスの大きな原因になっています。そんな世界で、いま、注目されているのが、売れ残ったり、使わなかった食材を販売できるフードシェアという仕組み。そして売り手と消費者をマッチングするアイテムとして使われるスウェーデン発の「Karma(カルマ)」というアプリです。今日はどんなアプリの仕組みなのか、メリットも含めてご紹介したいと思います。 まず登録しているスーパーマーケットやレストラン、カフェ、ホテルが、売れ残った商品をアプリ上にアップします。そしてお客様はアプリ上に表示された商品の中から自分がほしいものを選び、オンラインで決済。最後は、お店に商品を取りに行くという仕組みです。このアプリをフードロス解決に利用することで、多くのメリットが生まれます。 お店側のメリットとしては大きく二つあります。ひとつは廃棄するだけの食材を販売に結びつけることで、損失を抑えることができること。そして、二つ目は、自分のお店の宣伝にも繋がるということです。利用者の声で「美味しいお店を見つけられる」という評判もあり、新しい顧客開拓にもつながっているようです。ここが単純な安売り戦略と違うポイントです。 お客様の側のメリットとしては、もちろん安くて美味しい食べ物を買うことができるということですが、それにプラスして、アプリを使うことでスマートにお買い物ができるということです。例えば、半額シールが貼られる時間帯を狙ってお店に行くというようなことをしなくていいわけです。まさに、クールなシェアリングエコノミーだということです。 このようなフードシェアサービスは、今後、日本でも普及してくると思います。実際、生産者と消費者を結びつけるサービスや、業者間で余剰食材を融通するサービスが実際にはじまっています。お店にも、消費者にも、環境にもやさしい、このようなフードシェアサービスですが、使ってもらわなければ意味がありません。お店側としては廃棄するよりも低コストで販売できる必要があるし、また消費者にとっても安くて美味しい食べ物が簡単に買えるというメリットがないと受け入れてもらえません。ここでアプリを使うという発想は、フードシェアを大きく広げる強いチカラになって行くと思います。 Karmaの紹介動画はこちらからご覧ください↓ https://www.youtube.com/watch?v=ehC8t6w52Kg&feature=youtu.be
フードロス削減にアプリを利用!広がるフードシェア
2020.01.13

安全で美味!アメリカ発祥「Farm to table(農場から食卓まで)」とは

「Farm to table(ファーム・トゥー・テーブル)」という言葉を聞いたことはありますか?アメリカで生まれた食に対する考え方で、農場(生産者)から食卓(消費者)へ安全で新鮮な食材を届けるというものです。レストランなどでは少し前から話題を集めており、「地産地消」や「サステナブル(持続可能)」な食のあり方にもつながるものです。では具体的にどんなものなのか、その実践例を見ていきましょう! まずご紹介するのは、温暖な気候に恵まれたアメリカのカルフォルニア州にあるレストラン「Central Market」。こちらのオーナーシェフのトニーは、自宅を農場の敷地内に建設し、そこで野菜や家畜を育てています。大切にしているのは、野菜などは遺伝子組み換えをしていない種を厳選し、家畜の飼料にはオーガニックのものを使い、安心安全な食材をつくるということ。レストランで使用するソーセージやサラミは、自身の農場で育った家畜の肉を使い手作りするなど、細かい部分にまで気を配っています。 農場とレストランが近いということは「安心安全で美味しい食材が提供できる」だけでなく、「環境にもやさしい」というメリットもあります。例えば、食材を箱詰めするための容器や包装紙は不要になりますし、運搬することで発生する温室効果ガスの削減にもつながります。 もともとトニーは、ニューヨークやサンフランシスコで活躍していたシェフ。都会で仕事をするなかで「オーガニックの畑があり、その近くでレストランを開きたい」という想いを長年抱いていたのだとか。その想いに当てはまる場所を探していたところ、ちょうどよいタイミングで見つかったのが、今の場所というわけです。 いろんなこだわりが詰まっていることもあり、このレストランで提供される食材は安心して食べられる新鮮なものばかりで、料理はとても美味しい!夕方のオープン時間になると、地元の客が次々に店内に入り始めて、トニーと親しげに会話を始めるのだとか。こうしたレストランの在り方が、地元の人たちにもとても愛されているようです。 この「ファーム・トゥー・キッチン」の考え方は、日本にも広がりつつあります。次にご紹介するのは、東京のレストラン「navarre Tokyo」。オレゴン州ポートランドで人気を集めているレストランが、日本に出店したものです。有機農業を実践している農家から食材を仕入れ、その日ごとに変化する「スペシャル」として、料理が提供されています。現地のスタイルのように、週末限定でブランチも食べられるのだとか。ポートランドにも通じる「ゆったりとした空気」を楽しみながら、オリジナルの料理を味わってみてはいかがでしょうか。
安全で美味!アメリカ発祥「Farm to table(農場から食卓まで)」とは

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NEW 2021.06.14

食文化を活用して地域ブランティング! 福井県小浜市の事例を解説

食文化を活用した地域活性化とは 少子高齢化や核家族化、人口減少などの社会を取り巻く変化により、古くから続いてきた地域のコミュニティが失われつつあります。大都市と地方での地域間格差が深刻化し、過疎化が進んでいる地域もたくさんあります。 こうした状況を受けて「地域活性化」「地域おこし」という言葉を昨今よく聞くようになりましたが、そのなかで地元の食文化を活用した取り組みが注目を集めていることをご存知でしょうか。 地域の食文化には、その土地に伝わる郷土料理などもあります。例えば、郷土料理は、観光客にとって魅力的なものであるだけでなく、「地域らしさ」を表現していく上でも有効です。郷土料理を上手に生かして、地域のブランディングにつなげている事例もあります。 農林水産省では「日本食文化ナビ」という冊子を制作し、ホームページで公開しています。食文化を活用した地域活性化に関心のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 (参考:https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/vitalization/) 福井県小浜市の事例「食のまちづくり」 食文化を生かして地域づくり・まちづくりを進めている成功事例のひとつに、福井県小浜市が挙げられます。小浜市は飛鳥~奈良時代から続く「御食国」という伝統的な食文化を持っており、自然環境や食材にも恵まれた地域です。 平成13年9月に「小浜市食のまちづくり条例」を制定し、翌年から施行。「地産地消」や「身土不二」という視点を大切にしながら、子どもから大人まで幅広い世代を対象に、ライフステージに合わせて食を学ぶことができる仕組みづくりも行っています。例えば、保育園・幼稚園を対象にした食育事業も実施しています。 また、食のまちづくりを実際に体験できる「街並みと食の館(たて)」という施設もスタート。この施設は、地域活性化を目指して伝統的な建造物を再生したものです。この他、「御食国シンボルロゴマーク」制定や「御食国大使」による広報活動、食のガイドブックの制作などにも取り組んでいます。 小浜市では、こうした一連の取り組みを通して、さまざまな主体が連携して、食のまちづくりを推進しています。食や食文化をテーマにしたまちづくりの方法として、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
食文化を活用して地域ブランティング! 福井県小浜市の事例を解説
NEW 2021.06.09

有機農業の未来とは?農林水産省の発表「農地の25%まで拡大」の概要を説明!

農林水産省が発表した、有機農業の新戦略案 2021年3月5日、農林水産省が発表した有機農業の新戦略案が話題になっています。その内容とは「2050年までに、有機農業の農地を100万ヘクタールまで拡大する」というもの。面積だけを聞いてもピンと来ない方も多いかもしれませんが、この数字は国内の農地の約25%にあたります。 ちなみに2018年時点では、有機農業の農地は2万3700ヘクタール程度であり、国内の農地の約0.5%にとどまっています。つまり、今回の新戦略は、2050年までに40倍以上に増やすという目標です。 この新戦略と並行して、2050年までに農薬の使用率を5割、化学肥料の使用率を3割減らすことも目指しています。それに伴い、農業従事者のフォローアップや、病気などに強い品種の開発、AIを活用した技術力アップにも力を注ぐ予定です。 こうした一連の技術開発に関しては、補助金による支援も検討されています。この他、有機農産物を取り扱う食品会社などへの税制面での優遇など、関連法律の整備や税制改正なども2022年度を目途に進める予定です。 有機農業の拡大を進める背景とは 有機農業の定義は「有機農業の推進に関する法律」により定められています。この法律によれば、有機農業とは「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない」「遺伝子組み換え技術を利用しない」「農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する」ものとされています。 有機農業は、化学肥料や農薬を使用する従来の農業に比べて、環境への負荷が少ないことが分かっています。例えば、温室効果ガスの排出量を減らし、地域の自然環境を守ることにもつながります。今回の新戦略は、国内外での環境意識の高まりに応じたものとも言えそうです。 また、新戦略の背景には、米国やEUなどを中心に世界中での有機農産物の需要が高まりも関係しています。日本においても、有機農産物やその加工食品の生産量を増やすことで、農産物の輸出を強化することができるでしょう。 具体的な進め方など政策については、農林水産省で検討を行い、2021年5月頃に決定されるとのこと。今後もその動向に注目していきたいですね!
有機農業の未来とは?農林水産省の発表「農地の25%まで拡大」の概要を説明!
NEW 2021.06.07

インドカレーと欧風カレーって何が違うの?

「カレー」と言っても、その種類はさまざま! 子どもから大人まで幅広い年代から人気を集める「カレー」。カレーと一口に言っても、さまざまな種類があります。例えば、日本の「カレーライス」を取り上げてみましょう。具材は、ジャガイモやにんじん、玉ねぎなどの野菜に肉を加えたものが多く、どこか懐かしいお母さんの味を連想する方も多いかもしれません。 また、エスニック料理が好きな方の間で好まれている「グリーンカレー」は、タイカレーの一種です。材料には、レモングラスや唐辛子などのスパイスとココナッツミルク、ナンプラーなどが使われており、何とも言えない爽やかな辛味が特徴です。 いろいろなカレーを味わってみたいという方は、「カレーの街」としても有名な東京の神保町へ足を運んでみましょう。カレーライスやタイカレーなど各国のカレー店が軒を連ねており、たくさんの種類を楽しむことができます。 インドカレーと欧風カレーの違いとは? 数あるカレーのなかでも多くの支持を集めているのが、インドカレーと欧風カレー。では、その違いはどんなところにあるのでしょうか。今回は、知っているようで知らない「インドカレーと欧風カレーの違い」について3点ご紹介します! まず、両者の大きな違いは「発祥地」です。その名前の通り、インドカレーはインド、欧風カレーはヨーロッパに由来します。 インドでは、地域ごとにいろいろなカレーの種類があり、使用する具材やスパイスも異なっています。インド南部で使われているタミル語「カリ」が変化して、「カレー」と呼ばれるようになったという説があります。インドでカレーを食べた外国人が「インドカレー」と名付けたことがその由来ともされています。 また、欧風カレーという名前は、日本人が名付けたものとされています。一般的には、スパイスとバターなどの風味を生かしたまろやかなカレーのことを欧風カレーと呼ぶことが多いようです。。 次に、「トロミの付け方」の違いが挙げられます。欧風カレーは小麦粉とバターなどを使いますが、インドカレーは小麦を使わずに作るのが基本です。欧風カレーはまろやかですが、インドカレーはサラサラとしたものも多いです。 最後の違いは、何と言っても「味わい」です。インドカレーでは多種多様なスパイスを使用するため、スパイスが好きな方に好まれる傾向があります。それに対して、欧風カレーは、野菜や肉などの素材から出る旨味を生かして、スパイスは抑えめにして仕上げることも多いです。そのため欧風カレーは、スパイスが苦手な方や子どもにも好まれています。 幅広い世代に人気のカレー。まずはインドカレーと欧風カレーの違いを理解して、自分の好みのカレーを見つけたいですね!
インドカレーと欧風カレーって何が違うの?
NEW 2021.06.02

乳酸菌入りの漬物ってキムチだけ? 日本の伝統食にも含まれていた!

キムチに含まれる乳酸菌とは 乳酸菌を含む食べ物と聞くと、ヨーグルトを思い浮かべる方も多いかもしれません。でも実は、韓国生まれの漬物「キムチ」にたくさんの乳酸菌が含まれていることをご存知でしょうか。 キムチは、アミエビや野菜を乳酸発酵させることで作られます。いろんな食材が乳酸発酵することにより、独特の旨味が生まれます。キムチを手作りすると、時間が経過するにつれて酸味と旨味が増していきますが、これも乳酸発酵している証拠です。 乳酸菌の健康効果や腸への影響は各方面から注目されており、「腸活」という言葉も人気を集めています。韓国には肌の美しい女性が多いことで知られていますが、一説には「キムチを毎日のように食べて乳酸菌を摂取しているから」とも言われています。 日本の伝統食「ぬか漬け」は乳酸菌の宝庫! 乳酸菌を含む漬物は、キムチだけではありません。日本の伝統食であるぬか漬けにも、乳酸菌が豊富に含まれています。 ぬか漬けは、米ぬかと塩などを混ぜて熟成した「ぬか床」に野菜を漬け込んだもの。乳酸菌だけでなく、酵母や微生物などが混じり合い、独自の味わいを生み出しています。 ぬか漬けと聞くと「匂いが気になる」「管理が難しそう」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。最近はぬか漬けが手軽に作れる「ぬか漬けキット」なども登場しており、匂いを気にしないでぬか漬けを手軽に楽しむことができます。 ぬか漬けキットにもいろいろな種類がありますが、一人暮らしにもおすすめの小さいタイプや冷蔵庫で保存できるタイプなどもあり、若い世代にも人気を集めています。 ぬか漬けは私も大好きですが、旬の野菜を切って漬け込むだけで、翌日には野菜が美味しく大変身!手間をかけずに身体にやさしい一品ができあがるので、忙しい人にもおすすめです。 乳酸菌の健康効果を引き出す食べ方 キムチやぬか漬けの乳酸菌の健康効果を期待するなら、ぜひ意識したい食べ方のポイントが2点あります。ひとつ目は、「毎日続けて食べること」。乳酸菌に限ったことではありませんが、継続して摂取することが大切です。 ふたつ目は、「(加熱しないで)生のまま食べること」です。乳酸菌は熱に弱いという特徴があるため、加熱しないでそのまま食べるようにしましょう。 キムチやぬか漬けを美味しく食べて乳酸菌を摂取し、身体の内側から健やかに過ごしたいですね!
乳酸菌入りの漬物ってキムチだけ? 日本の伝統食にも含まれていた!
NEW 2021.05.31

日本だけじゃない!世界各地でも親しまれる「魚醤」とは

四方を海に囲まれた島国、日本。豊かな海産資源に恵まれ、平安時代の昔から生の魚を塩で漬け込み発酵させた魚醤文化が発展してきました。 その後時代が進むにつれて大豆醬油が台頭し、単に醤油と言えば大豆醤油を指すようになりましたが、魚醤油である魚醤には独特の強いうま味があり、一度味わえばやみつきになるとも。 今回はそんな魚醤について、世界にも目を広げてレポートします。 日本の魚醤 秋田のしょっつる、能登のいしる、香川のいかなご醤油で日本三大魚醤と呼ばれています。 しょっつるはハタハタやイワシを原料としており、秋田の郷土料理「しょっつる鍋」に欠かせない調味料です。特にハタハタで作られたしょっつるは臭みが少なく味の良い品だそうですが、イワシやコウナゴで作られたものもそれぞれに特徴があっておいしいものです。 いしるは作られる地域により原料や呼び名が異なり、輪島市や珠洲市で作られるイワシやサバなどの青魚を原料にしたものが「いしる」、能登町で作られるイカの内臓を使ったものは「いしり」と呼ばれます。うま味のもととなるアミノ酸が非常に多く含まれているので、料理の隠し味として使うと味が底上げされる実力を持ちます。 いかなご醤油はその名の通りイカナゴが原料です。そもそも魚醤は大豆醤油に比べてかなりしょっぱいのですが、いかなご醤油は他の魚醤と比べてもさらに塩分が高く30%近くもあるのだとか。1960年ころに一度は衰退し生産が途絶えましたが、1998年には関係者の努力により生産が再開されました。 世界の魚醤 タイのナンプラー、ベトナムのニョクマム、中国のユールーなど、世界にも多くの魚醤があります。特に東南アジアでは雨季に大漁となる小魚の保存食として、魚醤が発展してきました。強い塩気と強烈なうま味が、米と野菜が中心の食卓に豊かな味わいをもたらしてきたことは間違いないでしょう。 ヨーロッパでは古代ローマにおいてガルムと呼ばれるアンチョビ(カタクチイワシ)を使った魚醤が日常的に使われていたそうです。ローマ帝国の滅亡とともに衰退したとされますが、その流れをくむコラトゥーラという魚醤が現在でもイタリア南部で作られています。 これだけではなく、世界には数えきれないほどの種類の魚醤があります。ケチャップやウスターソースも、もともとは魚醤が入った調味料なのだそうです。 エスニック料理の流行などもあり、身近なスーパーでも世界の魚醤を気軽に買えるようになりました。 生魚を塩漬けして発酵させる、という作り方は共通しているのに、それぞれに異なる特徴を持つ魚醤。色は薄いものが多いですが塩分が強いので、大豆醤油の代わりに使うとしょっぱすぎる可能性があります。 まずはほんの少量の隠し味から使ってみてください。好きな人にはたまらない独特の生臭さは、加熱調理することで薄れてうま味が残ります。煮物や炒め物がおすすめです。
日本だけじゃない!世界各地でも親しまれる「魚醤」とは