シェアシマレポート

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2021.10.11

プラスチック製スプーンの有料化⁉ その概要とは

プラスチック製スプーンの有料化とは レジ袋の有料化に続き、プラスチック製のスプーンなどの有料化への動きが進んでいることをご存知でしょうか。今回は、その概要や2021年春に成立した「プラスチック資源循環促進法」について紹介します。 2021年3月9日、プラスチックごみの削減を目指して「プラスチック資源循環促進」が閣議決定されました。それに伴って、コンビニエンスストアやファーストフード店などで提供される、プラスチック製のスプーンやフォークなどの有料化や代替素材への移行が検討されています。 身近なところでは、2020年7月に全国一斉でレジ袋が有料化されたことは記憶に新しいと思います。ここから、使い捨てプラスチック製品を減らそうとする動きが加速しています。最近、プラスチック製ストローから紙製のものへと変更する飲食店などが増えつつありますが、こうした変化もその一部といえるでしょう。 プラスチック製スプーンの有料化に対しては、賛否両論のいろいろな声があります。賛成側の意見としては、「慣れれば当たり前になる」「以前から使い捨ては『もったいない』と思っていた」など。逆に、反対側の意見としては、「常に携帯しておくのは面倒」という消費者の声だけでなく、「スプーンを使う商品の売り上げが落ちるのでは」「スプーンの代わりに箸をくださいという人が増えるのでは」というお店側の声もあります。 代替素材のスプーンとは プラスチック製スプーンの有料化への動きにあわせて、代替素材を使ったスプーンが続々と登場しています。たとえば、天然バイオマス材料など土に還る素材を使って作られたスプーンの開発なども行われています。見た目は、プラスチック製のものとほとんど変わりませんが、使い終わった後は微生物の働きによって自然に分解するとされています。従来は、こうした素材を使うと強度や耐久性が確保できないというデメリットがありましたが、そうした点も克服すべく研究が重ねられています。 また、トウモロコシなどの食材を使って作られたスプーンも注目を集めています。スープなどを食べる際にこのスプーンを使った後、そのまま食べたり、適度な大きさに割って料理に使ったりすることもできます。トウモロコシ以外に、じゃがいもの皮を使ったスプーンなども登場しています。通常廃棄されてしまう部分を有効活用できるのも、大きな魅力です。 代替素材のスプーンと聞くと、難しそうなイメージを持つ人もいるかもしれません。でも実際には、ユニークな特徴を持ったものも多く登場しています。プラスチック製スプーンの有料化に関する動向を、これからもチェックしていきたいと思います!
プラスチック製スプーンの有料化⁉ その概要とは
2021.04.06

味を数値化する「味覚センサー」とは

最近どんな美味しいものを食べましたか。その味わいを思い出すことができますか。 人間が感じる味は5種類、塩味・酸味・甘味・うま味・苦味の五味と言われます。 複雑な味を言葉で細かく表現することは難しいですが、「おいしい」という便利な言葉がありますね。 この「おいしい」という味は非常に主観的であり、五味が複雑に絡み合って感じられるものなので、機械で計測し数値化するのは難しそうなイメージです。 しかし!味覚センサーはなんとこの「味わい」を一定の数値として表すことができるのです。 今回はこの驚くべき味覚センサーについて探っていきます。 味覚を感じると体内で何が起こるのか そもそも味を感じるとは非常に主観的な感覚のように思えますが、体内では何が起こっているのでしょうか。 食品の中に含まれる味のもととなる物質が舌にある味蕾(みらい)と触れるとわずかに電圧が発生します。この電位変化が脳に伝わることで甘い、苦いといった味覚が知覚されます。 つまり情報が神経を伝って脳に届くという反応は電気的なものと言えるわけです。事実としてはそうなのですが、この体内でそんなことが起こってると思うと、少し不思議な気持ちになりますね。 味覚センサーの可能性 この味蕾(みらい)における電位変化を人工的な舌で再現し、それを測定することで味を数値化しようと開発されたのが、味覚センサーです。 1990頃にはすでに味認識についての共同研究が行われており、1993年には世界初の味覚センサーが実用化されました。その後コンピュータ技術の発展とともに飛躍的に改良が進み、研究機関のみならず世界中の企業等にも導入されています。 現在では人工知能なども組み込まれ、複雑な味をより高い精度で数値として表現できるまでになっています。 プリンに醤油をかけるとウニの味がする、という話を耳にしたことがあるかもしれませんが、これも実は味覚センサーが導き出した味の足し算なのだそうです。 味覚センサーにより味を数値化できれば、食品メーカーにとっては安定した味を目指すにあたって大きな支えになります。 また相性のいい味の組み合わせが分かるということから、メニュー開発やスーパーでのクロスマーチャンダイジングの面でも活用が期待されます。 ただし、最終的な「おいしさ」とは味覚だけではなく、それ以外の嗅覚、視覚、触覚、聴覚まで含めた五感によってもたらされます。 しかしそれだけがおいしさをもたらす要素というわけではありません。 空腹は最高のスパイスだ、という言葉もあります。器や雰囲気、飲食を共にする相手やシチュエーション、ひいては本人の健康状態にも「おいしさ」が大きく左右されることは、皆さんご自身の体験からも納得できますよね。 つまり、おいしさとは味にとどまらない、丸ごとひっくるめた一つの「体験」なのです。 味覚センサーは味覚の面から「おいしさ」を支えてくれます。 これを土台に「体験」をより良いものにするためには、一人ひとりが味覚以外の要素にも気を配ることが大切だということも忘れないようにしたいものですね。
味を数値化する「味覚センサー」とは
2020.12.21

食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?③

①ではブロックチェーンの簡単な仕組み、②では国内における実証実験の事例を紹介しました。 最終回となる今回は、海外における具体的な事例を紹介します。 ネスレ 日本では主にコーヒーでお馴染みのネスレは、実は飲料・食品業界で売上世界トップを誇る食品メーカーです。 IBMが開発した食品サプライチェーンの追跡ネットワークである「IBM Food Trust」に立ち上げ初期から参加するなど、ブロックチェーンを積極的に活用しています。 2020年4月には、スウェーデンで展開するコーヒーブランド「Zoégas(ゾエガス)」の「Summer 2020」シリーズを「IBM Food Trust」上で追跡できるようにするという発表がありました。 パッケージにあるQRコードをスキャンすると、収穫されたコーヒー豆が店頭に並ぶまでどのような経路をたどったかが確認できるといいます。 ブロックチェーン上に書き込む情報については、正確な情報提供を行う役割を第三者である信頼のおける認証機関が担うことで、ブロックチェーン上に虚偽の情報が書き込まれないようになっています。 「IBM Food Trust」は2018年に商用提供が始まっており、Nestlé(ネスレ)だけでなくウォルマートやドール、ユニリーバなどを含む80社以上が参画しています。 スターバックス 世界最大手のコーヒーチェーン企業であるスターバックスも、ブロックチェーンを利用した「農園からカップまで」のコーヒー豆追跡プロジェクトを2020年8月から展開しています。スターバックスはマイクロソフト社と提携しており、利用しているのは上のIBMとは異なるプラットフォームです。 全米のスターバックスで購入したコーヒー豆のパッケージに記載されているコードをウェブ上に入力すると豆の原産地や焙煎業者の情報を追跡でき、また逆に生産者側も豆が最終的にどこで買われていったのかまでわかるといいます。 フェアトレード品にコーヒーが多く見られるように、コーヒー豆生産の現場は雇用環境が劣悪であったり、賃金が低かったりすることが少なくありません。 生産者がコーヒー豆の流通経路に関して、この追跡プログラムなどを通じて知識を得ることで、経済的により独立し、活路を見出せる可能性も十分にあります。 アンハイザー・ブッシュ・インベブ 聞きなれない企業名のように感じられるかもしれませんが、アンハイザー・ブッシュ・インベブは「バドワイザー」や「ヒューガルデン」ブランドで知られる酒類メーカーで、ビール飲料の世界シェアは3割にも達します。 サプライチェーン内の製品追跡にブロックチェーンを利用し、主としてアフリカ農家の生活水準向上を目指しています。 システム導入以前は、現地の農家は収入証明の書類を持たず、銀行口座の開設もままならなかったといいます。 しかし農作物をサプライチェーンで管理することで、現地の農家はアンハイザー・ブッシュ・インベブのサプライヤーであることを証明できるようになり、銀行口座を開設できるようになったそうです。 このように、海外では消費者向けだけではなく、生産者に向けてもトレーサビリティシステム活用が期待されています。 現在は開発中のものも含めて多数のプラットフォームが併存しています。 この先ブロックチェーンプラットフォームは一つのものに標準化されていくのか、あるいは複数サービスがうまく住み分けて共存していくのか。 数年単位でどんどん進んでいくと期待される食品業界におけるブロックチェーンを利用した追跡システムに、今後とも注目していきます。
食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?③
2020.11.30

コロナ禍で売れ残った高級食材、新しい売り方とは

高級食材が売れ残っている現状 新型コロナウィルスの影響により、結婚式などのイベントや接待などが大幅に減っています。それに伴って、高級食材や引き出物用のお菓子などが大量に売れ残っていることをご存知でしょうか。 例えば、私の暮らす愛知県で盛んに生産されている紅色のしょうがの一種「はじかみ」。和食の焼き魚などに添えられることも多く、料亭などでよく利用されてきました。ところがコロナ禍でそうした需要も少なっています。はじかみが大量に売れ残ってしまい農家さんが困っている、というニュースが新聞などでも取り上げられました。 はじかみ農家だけでなく、こうした状況に追い込まれている生産者や加工業者は全国に数多く存在します。そこで、この現状を解決すべく、コロナ禍で売れ残った高級食材を売るためにいろいろな活動がスタートしています。 高級食材を売るための活動がスタート まずご紹介するのは、結婚式などの引き出物に使われる高級菓子や高級グルメなどを格安で販売するサイト「PIARY(ピアリー)」。行き場を失った食品の数は、なんと約600万個にものぼるのだとか。こうした食品を「引き出物おまかせ10点詰め合わせセット」として、手頃な価格かつ送料無料で販売しています。「フードロス削減のための支援・協力」ということだけでなく、「幸せのおすそわけ」というコンセプトも魅力のひとつです。 次にご紹介するのは、プロ料理人向けの産直食材仕入れサイト「リーチストック」。全国で一万店舗以上の飲食店が利用しているサービスです。コロナ禍では「コロナに負けるな!食材レスキュープロジェクト」が立ち上がり、飲食店などでプロが使用する食材を、一般家庭向けに良心的な価格で販売しています。例えば、「真鯛のお刺身セット」も人気を集めている商品のひとつです。半身にして骨を取った状態で真空パックにしているため、自宅ですぐに食べることができます。 今回ご紹介したのは2つの支援サイトですが、他にもいろいろな活動が始まっています。普段はなかなか味わえない高級食材をおいしく味わいながら、生産者や日本の食文化をしっかりと応援していきたいですね。
コロナ禍で売れ残った高級食材、新しい売り方とは
2020.09.24

レジ袋有料化で「エコバック持参」が促進。賢い使い分け術とは。

エコバック持参の動きが加速! 2020年7月から全国一斉にレジ袋の有料化がスタートしましたね。経済産業省のホームページではその目的を「普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考えていただき、私たちのライフスタイルを見直すきっかけとすること」としています。 実際に、レジ袋に使われるプラスチックは丈夫で軽いことから使い勝手の良い素材ですが、その一方で、海洋プラスチックごみ問題や地球温暖化などの多くの環境課題の原因となってきました。また「無料でもらえる」ということから、「使ってすぐに捨てる」という使い捨ての行動パターンからなかなか抜け出せないという現実もありました。 私の周囲でも、レジ袋の有料化を受けてエコバックを持参する人が増えているように感じています。エコバックと一口に言ってもいろんな種類があり、実は身近なスカーフなどもエコバックの代用品になったりします。そこで今回は、エコバックの賢い使い分け術をご紹介したいと思います! エコバックの使い分け術とは まずは、よく使うエコバックを3種類ご紹介しましょう。一つ目は、常にカバンに入れておきたい「コンパクトにたためるタイプ」。折りたたむと手の平サイズにおさまります。少量の買い物をしたい時などに、とても重宝します。 二つ目は「レジのかごに対応するタイプ」。週末のまとめ買いなど、しっかりと買い物をしたい時に役立ちます。レジのかごにも引っ掛けることができますし、持ち手の部分も丈夫なつくりになっていることが多いので、大量の買い出しには欠かせません。 三つ目は「保冷できるタイプ」。夏場など、蒸し暑い時期には「必須」とも言えそうです。せっかく美味しそうな食材を買ったのに、帰宅するまでに鮮度が落ちてしまっては非常に残念ですよね。特に、魚介類や肉類など傷みやすいものを購入したり、買い物から帰宅までに時間がかかったりする時などには、ぜひおすすめです。 最後に、レジ袋の代わりに使えるものについてご紹介しましょう。小さなものであれば、スカーフや手ぬぐいなどで包むこともできます。レジ袋を忘れてしまったという時などに、あるもので代用するのもいいかもしれません。 これをきっかけにエコバックを上手に活用して、ライフスタイルを見直したいですね。
レジ袋有料化で「エコバック持参」が促進。賢い使い分け術とは。
2020.09.14

急伸する「フードテック」を知ろう(後編)~キーワードは「パーソナライズ化」~

前編の記事はこちらです フードテックは食×テクノロジー(技術)を意味し、食品関連分野にサイエンスやITを導入することにより更なる食の可能性を探る動きを指します。 前編では食品ロスや将来のたんぱく源不足といった食糧問題や人手不足などの社会問題の解決を目指す点からフードテックを見てみましたが、それだけではフードテックの一面を捉えたにすぎません。 フードテックにはパーソナライズ化されたニーズを満たし、食の多様化、食の可能性をより広げられるのではないかという期待も込められているのです。 後編ではこの視点からフードテックを考察します。 食のパーソナライズ化の可能性を探る ITが急速に生活に浸透し、もはやインターネットなしで生活していたころを思い出せないと感じたことはありませんか。ほんの20年ほどの間に、一家に一台のパソコンから一人一台のスマホでインターネットとIT環境は一気に充実しました。5Gの時代がやってくれば車や家電それぞれがインターネットに通じ、再び世界は激変すると考えられています。 この技術革新を背景に、従来では追跡することのできなかった人々の消費行動や食にまつわる欲求などの詳細なデータを獲得することができるようになってきました。 スマホでアレルギーや味の好みを登録しておけば、冷蔵庫内の食材を画像解析した上で好みに合わせたレシピを提案する、必要な食材をオンライン購入する、スマート家電で自動調理するなどといったサービスがこの先どんどん展開されていくでしょう。 あるいは遺伝子・血液などの情報を含む健康診断の結果や運動量をもとにした基礎代謝の状況などを解析して健康状態にあったレシピやメニューを提案したり、食材や不足しがちな栄養のサプリメントはもちろんのこと調理済みの料理を配達したりするなどというサービスも考えられます。 食のパーソナライズ化は家の外へも拡がる さらには家の中だけでなく、外出先でもこういったパーソナライズ化された食の可能性は広がっています。 例えば自動販売機にスマホをかざすと好みのサラダやスムージーが出てきたら嬉しいですよね。欧米ではすでにサラダベンディングマシンやフレッシュスムージーをその場で作ってくれる自動販売機が実用化され、徐々に普及してきているといいます。 日本国内でも遠くない将来、同様のサービスが展開されていくことでしょう。 外食時でも決まったメニューから選ぶのではなく、好みの食材と調理法・味付けを選べば、ロボットが調理してくれる。あるいは「今日のあなたをより健康に導くのはこの料理です」と不足している栄養素を補う料理が提案される。 そんな未来も全くの絵空事ではなく、現実味を帯びてきています。 まとめ フードテックについて前後編で考察してきました。 現段階では可能性として語られているサービスのうちのいくつかは、近いうちに実用化され、きっかけさえあれば日本国内でも一気に普及するかもしれません。 5G普及の過渡期はまさに人々の「常識」が変革する真っただ中にあると言えそうです。 20年後、日常生活はどう変わっているのか。まだ想像の域を出ませんが、今日の私たちが20年前を懐かしむと同程度、あるいはそれ以上に世界は変わっていくと思うと、ワクワクが止まりませんね。
急伸する「フードテック」を知ろう(後編)~キーワードは「パーソナライズ化」~
2020.09.10

急伸する「フードテック」を知ろう(前編)~社会問題の解決を目指すフードテック~

「フードテック」という言葉を聞いたことがありますか? フードテックは食×テクノロジー(技術)を意味し、食品関連分野にサイエンスやITを導入することにより更なる食の可能性を探る動きを指します。生きていく上での根幹ともいえる「食」は農業漁業から、食品製造、流通・保存、調理、配送など様々な分野にまたがります。関連したお仕事をしている方も多いでしょうし、末端の消費者として考えれば、フードテックによる新サービスや新ビジネスはまさに私たち一人ひとりの生活に直結しているわけです。 とはいっても、「フードテック」という言葉だけでは具体的なイメージは湧きにくいかもしれませんね。まずは社会問題の解決という視点から、フードテックを探ります。 食糧問題の解決を目指すフードテック フードテックの目指す一つの行き先は食品ロスや将来のたんぱく源不足の解消といった食糧問題の解決です。食品ロスの問題は大変深刻です。国連食糧農業機関(FAO)によれば、食糧廃棄量は世界中では年間約13トン。これは人の消費のために生産された食料のおよそ1/3にも上るといいます。 ITを活用することで需要と供給をより精緻に予測することができれば、家庭に届く前までの食品ロスが減少すると考えられます。家庭に届いたあと、さらに最新技術により品質を保持できる保存期間が延長され、誰でも簡単においしく調理できる自動調理などが実現すれば、家庭内での食品ロスも減っていくでしょう。食品パッケージが変わってくれば、プラスチックごみの減少へもつながるでしょうし、流通のロスが少なくなればその分の輸送量が減り、排出CO2も削減できるなど、影響は計り知れません。たんぱく源不足も大きな食糧問題ですが、代替肉や培養肉の分野が解決の糸口となる可能性を秘めています。さらにはたんぱく源不足だけではなく、貧困層の栄養不良による健康問題、それとは逆の富裕層の食べすぎによる健康被害といった問題に対応できる代替肉や培養肉は、今後ますます注目されていくことでしょう。 人手不足をテクノロジーが解決する? 日本の人口は10年連続で減少し続けています。少子高齢化の流れは今後も加速の一途をたどりそうです。この労働力人口の減少をテクノロジーによって解決できるのでしょうか。 実は、その可能性は十分にあります。ドローンを活用した農薬散布、AIによる自動灌漑、食品工場でのロボット化などはすでに実現していますし、畑ではなく工場で野菜を生産することも今後ますます増えていくでしょう。さらには小売り・飲食業界でも調理や接客をロボットが行うことも当たり前の時代がやってくるかもしれません。あるいは小売という業態が変化していく可能性もあります。一昔前は、どのようなものでも出かけて行って店舗で買うのが一般的でしたが、現在の通信販売の躍進は皆さんご存じのところです。今後この流れがますます加速し、もしかしたら普段食べる生鮮食品についてもオンラインで購入し届けてもらう形が普及していくのかもしれません。 近い将来の購買形態がどうなるかは未知数ですが、フードテックがさまざまな可能性に満ちていることは確かです。 今回の記事のまとめ 以上のように、フードテックは社会問題の解決を目指して急伸してきています。しかしそれだけではフードテック全体をとらえたとは言えません。もう一つ別のアプローチとして、フードテックは食の多様化を目指しています。次回後編ではこの食の多様化、パーソナライズ化されたニーズを満たすフードテックについてお伝えします。 後編はこちら
急伸する「フードテック」を知ろう(前編)~社会問題の解決を目指すフードテック~
2020.07.13

ヤフーが飲食店のテイクアウト事前注文サービスを提供!どんなサービス?

2019年10月から消費税増税に伴った軽減税率がスタートしました。店内であれば消費税が10%でテイクアウトであれば8%になるということで、テイクアウトの需要が高くなったように感じます。 そういった流れに合わせてここ数年で、テイクアウトを事前に注文できるサービスやアプリがいくつか出てきており、満を持してこのタイミングでヤフーでも同様のサービスがリリースされました。それがこの「Yahoo!ロコ モバイルオーダー」になります。 ヤフーが提供している「Yahoo! MAP」で周辺の「Yahoo!ロコ モバイルオーダー」対応店舗を検索できるほかにも、オンライン決済サービスの「Yahoo!ウォレット」によりキャッシュレス決済にも対応しています。このサービスを使って提供予定時刻にお店に行けば待ったり、行列に並ぶ必要もなくスムーズに商品を受け取ることができる仕組みとなっています。 現在は都内を中心とした『いきなり!ステーキ』『串カツ田中』『ぼてぢゅう』の一部店舗で利用することができますが、これからどんどん全国に広がっていくでしょう。 初期費用・月額利用料ともに0円でサービスを始めることができますし、商品の提供効率の促進、店頭での現金のやりとりが不要となるためのコストの削減も見込めるので飲食店側にもさまざまなメリットが期待できます。ヤフーは「Yahoo!ロコ モバイルオーダー」をはじめとする、各種サービスへの店舗情報の掲載によって新規顧客獲得への貢献も目指すと明言しています。 2019年10月に始まった軽減税率制度で、テイクアウトを利用するお客様は今後ますます増えていくでしょう。今回紹介したヤフーの「Yahoo!ロコ モバイルオーダー」以外にも事前注文サービスは続々と登場しています。テイクアウトを行っている飲食店関係者の方は、こういった事前注文サービスのそれぞれの特徴をしっかりと比較した上で、お店に合うサービスの導入を検討してみてるのもいいかもしれませんね。
ヤフーが飲食店のテイクアウト事前注文サービスを提供!どんなサービス?

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NEW 2022.01.26

「酒離れ」は広がっているか ②ソーバーキュリアス

①では「酒離れ」をデータから読み解いてみました。  (「酒離れ」は広がっているか①) 特に若者に酒離れが広がっていることに驚きを感じたかもしれませんね。 酒離れが広がってはいますが、それは飲酒という行為を否定しているわけではありません。飲むことも飲まないことも肯定される多様性のある社会に変化してきていると言えそうです。 <あえて飲まない「ソーバーキュリアス」> 飲酒するメリットが「飲んだそのとき、いい気分になる」ことだとしましょう。これに対して飲酒しないことによるメリットを考えてみます。二日酔いにならない、ダイエットになる、肌の調子が良くなる、睡眠の質が上がる、病気のリスクが減る、出費が減る。ちょっと考えただけでもたくさん思いつきます。 これらのメリットを重視して、飲めるけれどもあえて飲まないという選択をするのが「ソーバーキュリアス」です。soberは「しらふの」curiousは「~したがる」による造語で「しらふ主義」などと訳されます。2019年頃から欧米で新トレンドとして世界中に広まり、2020年になると日本でも取り上げられ始めました。 現在20代の若者のうち4分の1程度にこの傾向がみられると言われています。飲酒の弊害がクローズアップされていることに加え、ネット環境に慣れていて情報にアクセスしやすい若者たちは、特に健康意識や予防医学への関心が高いため、より「飲まない」選択をする可能性が高いのでしょう。 そうは言っても、ソーバーキュリアスは断酒のように飲酒を完全に否定するわけではありません。飲む・飲まないを自ら選択し、強要しない多様性のある世界がそこにはあります。 このソーバーキュリアスという言葉が認知されるに従って、ソーバーキュリアス人口がさらに増えていく可能性があります。今まで何となく飲んでいなかった層が「自分はソーバーキュリアスだ」と自覚し、意識的に飲まないことを継続していくと考えられるからです。 <ノンアルコール飲料市場はさらに拡大する> ニューヨークでは「Sober Bar(ソーバーバー)」と呼ばれるノンアルコールドリンクだけを扱うバーが増えてきています。アルコールがないだけで、バーの雰囲気や店内での客の様子は従来のバーと変わらないのが特徴で、おしゃれに楽しく夜を過ごすためにアルコールは必須ではないことが理解され始めています。 日本でも「モクテル」と呼ばれるノンアルコールカクテルがトレンドとなるなど、今後も脱アルコールの流れは止まらないでしょう。アルコール飲料市場についても、今後は「少しだけ飲みたい」「アルコール度数は低くていい」といったライトな飲酒層に向けたアプローチや普段は飲酒しないけれども飲めないわけではない層への「特別な日の特別なお酒」といった高級路線が鍵になっていくかもしれませんね。
「酒離れ」は広がっているか ②ソーバーキュリアス
NEW 2022.01.24

「酒離れ」は広がっているか ①データから読み解く

一昔前に比べて愛煙家の肩身が狭くなっています。タバコの健康への影響、度重なる値上げ、喫煙ゾーンの縮小でタバコをたしなむのも大変になってきましたよね。これに続いて、愛飲家の肩身も狭くなっていると感じたことはありませんか。アルコールの健康への影響がクローズアップされたり、コロナ禍も重なって飲み会が激減したり、酒税の変更で値上げとなったものがあったりと、飲酒を取り巻く環境も変わってきています。 <飲酒はもはや「マイナー」> 愛飲家の肩身が昔よりも狭くなってきはじめているとして、厚生労働省の興味深い調査がありますのでご紹介しましょう。 平成30年に行われた「国民健康・栄養調査報告」によると、月に1日以上飲酒をすると答えたのは44.4%。なんとすでに飲酒は過半数を割るマイナーな行為になっているのです。さらに月に1日以上飲酒する人の中で、週に3回以上清酒1合換算以上を飲む「飲酒習慣がある」と答えたのは全体の19.8%。これが20代では7.9%にまで低下します。30代では17.4%、40~60代では25~30%程度で、70代以上は12.9%です。70代以上の高齢者よりも20代の若者のほうが飲酒習慣のある人の割合が少ないという驚くべき結果です。 <若者の酒離れ> 現代の若者は「強制されない」教育を受けてきています。一昔前の「飲めて一人前」「飲むのは大人のたしなみ」という価値観を強制されないので、「飲みません」と気軽に断ります。これはアルコールの強要は良くないことと浸透してきたこともあり、飲酒の誘いを断ることのできる社会へと成熟してきたという言い方もできるでしょう。 若者にとって、もはやアルコールは大人の証といったイメージはないのかもしれません。逆に泥酔したみっともない姿がイメージされている可能性すらあります。仕事の後にちょっと一杯ひっかける。そんな文化は30年後には廃れてしまうのでしょうか。 ここでお酒に関する出費についても考えてみましょう。例えば週に3回100円の缶チューハイを2本ずつ自宅で飲むとすると、1年間で31,200円ほどとなります。これで済めばよいですが、飲めばつまみも欲しくなります。加えて自宅で飲む人は外で飲むことも多いので2か月に1度5000円予算で飲みに行くとプラス30,000円。中高年層に比べると収入がさほど多くない若者にとって、年間何万円もかかるアルコール代は無視できない金額かもしれません。お酒を飲まなければこのお金をほかに回すことができ、好きなガジェットを買ったり、旅行に行ったりといろいろな可能性が広がります。 若者が飲酒しない要因は一つではなく、社会状況といった外的なものと飲酒への意識といった内的なものが絡み合い、大きなうねりとなっていると考えられます。 ②ではこの飲酒離れにも関係する「ソーバーキュリアス」について紹介します。耳なれない言葉ですが、今を読み解くヒントになる言葉ですので、この機会に理解を深めてみてくださいね。
「酒離れ」は広がっているか ①データから読み解く
NEW 2022.01.19

黒米の栄養と使い方|滋養強壮やアンチエイジングにも!

黒米とは 昨今の雑穀ブームともに、人気が高まっている黒米。別名「古代米」と呼ばれることもあり、日本のお米のルーツともされています。では黒米には、どんな栄養があるのでしょうか。今回の記事では黒米の栄養や効能とともに、簡単な使い方を紹介します。 黒米といえばツヤのある黒色が特徴ですが、こればポリフェノールの一種「アントシアニン」によるもの。アントシアニンは、ブルーベリーやブドウ、黒豆などに含まれる成分としてよく知られています。肝機能をサポートする働きのほか、疲れ目の緩和や動脈硬化の予防などに効果が期待できるといわれています。 黒米は玄米であるため、たんぱく質やビタミンB1・ビタミンEなどの類、亜鉛、カルシウム、食物繊維なども豊富に含まれています。体内では作ることのできない必須アミノ酸も含有しています。 中国では古くから黒米の効果が知られており、薬膳料理としても使われてきました。世界三大美女といわれる「楊貴妃」が黒米を好んで食べていたともいわれています。また、中国だけでなく東南アジアの国々でも、料理やおやつなどによく利用されています。黒米の持つ滋養強壮やアンチエイジングの効果は古くから認められ、重宝されてきたといえるでしょう。 簡単!黒米の食べ方とポイント 黒豆を入手したら、まずは「黒米ごはん」を作ってみましょう。白米などいつものお米に黒米を加えて炊くと、紫色に染まったごはんができあがります。分量は、白米1合に対して黒米は大さじ1が目安です。お好みでひとつまみの塩を加えて炊くと、浸透圧の効果により黒色がより濃く出るようになります。 黒米にはいくつかの品種がありますが、もち米種を使うと、モチモチとした食感になります。冷めてもごはんがおいしく食べられるので、おにぎりにしたりお弁当に使ったりするのもおすすめです。 黒米を炊くときのポイントは大きく2つあります。ひとつ目は「しっかりと浸水させる」こと。黒米は玄米なので、浸水時間が短いと硬くて消化しづらくなってしまうためです。理想は2時間程度ですが、時間がないときでも最低1時間は水に浸けるようにしてください。 ふたつ目は「黒米を洗いすぎない」ということ。黒米を必要以上に研ぐと、水と一緒に黒色が流れ出てしまう場合があります。先に白米を研いでおき、その後に黒米をさっと研ぐようにしましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
黒米の栄養と使い方|滋養強壮やアンチエイジングにも!
NEW 2022.01.17

腸にやさしい食事「FODMAP食」って何?

腸にやさしい食事「FODMAP食」って何? 「FODMAP食」とは 腸の調子を整えることの大切さが多方面でいわれ、それに伴ってさまざまな食事法が登場しています。そのなかでも、最近注目を集めている「FODMAP食」をご存知でしょうか。そこで今回の記事ではその概要を簡潔に紹介したいと思います! FODMAP食とは過敏性腸症候群の人によく利用される食事法のこと。過敏性腸症候群とは、大腸内視鏡などの検査を実施しても異常が見られないにもかかわらず、便秘や下痢、腹痛、腹部膨満感、ガスなどの症状が続く状態を指しています。日本人の1割が過敏性腸症候群であるともいわれています。 FODMAPとは、小腸で吸収されずに大腸で発酵しやすい糖類を意味しています。過敏性腸症候群の場合には、高FODMAP食品を避けて、低FODMAPのものを食べるようにすることが大切といわれています。高FODMAPの食品のなかには一般的に体に良いとされているものも多く、「良いと思って摂取していた食材が腸の不調を招いていた」というのもよくある話です。 高FODMAPの食品は過剰摂取することにより、お腹の張りや痛み、便秘、下痢などにつながる可能性があります。また、吸収されないまま腸に長期間とどまって発酵し、ガスが発生する場合もあります。 FODMAP食を実践する基本的な方法としては、高FODMAPの食品を約2~4週間制限し、体の変化を観察します。その後、食品をひとつずつ復活させて、どの食品が不調につながっていたのかを探します。こうすることで自分自身の体質に合う食品と合わない食品とがわかり、今後の食生活に役立てていくという流れです。 低FODMAPの食品にはどんなものがある? ではどんな食品が、低FODMAPと高FODMAPに該当するのでしょうか。 〈低FODMAPの食品例〉 ・穀物…米(玄米を含む)、そば、オーツ麦、オートミール ・野菜・イモ類…トマト、ナス、レタス、ブロッコリー、にんじん、キャベツ、じゃがいも ・たんぱく質を含む食品…牛肉、豚肉、鶏肉、魚介類、卵、木綿豆腐 ・調味料…塩、味噌、醤油、メープルシロップ ・乳製品…バター、カマンベールチーズ、パルメザンチーズ 〈高FODMAPの食品例〉 ・穀物…大麦、小麦、ライ麦、パン、パスタ、うどん、そうめん、シリアル ・野菜・イモ類…ごぼう、セロリ、ねぎ、アスパラガス、カリフラワー、さつまいも ・たんぱく質を含む食品…魚の缶詰、ソーセージ、絹ごし豆腐 ・調味料…はちみつ、トマトケチャップ、人工甘味料 ・乳製品…牛乳、ヨーグルト、プロセスチーズ、クリームチーズ 過敏性腸症候群やお腹の調子がすぐれない人の食事として、注目を集めているFODMAP食。自分の体にあった食事を見つけるための方法として、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
腸にやさしい食事「FODMAP食」って何?
NEW 2022.01.12

軽食がブーム!フルーツ大福ほか人気商品を紹介

軽食がブームの理由とは? 新型コロナウィルスの影響などにより生活スタイルが変化するなかで、軽食への注目が高まっていることをご存知でしょうか。ここではその背景とともに、人気の軽食を紹介したいと思います。 生活スタイルの主な変化として、外出自粛やリモートワークなどが続き「コロナ太り」という言葉もよく聞くようになりました。従来よりも運動量が減りお腹が空きにくくなったことで、食事の量を減らして軽食をとる人も増えつつあります。こうした流れのなかで、軽食が支持を集めるようになってきました。 「ホットペッパーグルメ外食総研」によるコロナ禍が食生活に与えた影響に関する調査によれば、「食事回数または食事量に変化があった」という人が約半数いることがわかりました。「食事回数・量ともに減った」という人が最も多いという結果が出ています。こうした背景を受けてホットペッパーグルメによる「0.7食」という言葉が登場し、さらに注目が集まっています。 「フルーツ大福」だけではない!人気の軽食とは 肉まんやサンドイッチなどの軽食はコロナ以前からありましたが、昨今のブームをうけて新しい商品も登場しています。ホットペッパーグルメ外食総研による調査「今後食べてみたい『おやつ以上食事未満の軽食』ランキング」によれば、1位はフルーツ大福、2位はマリトッツォ(イタリア発祥のお菓子)、3位はフルーツサンド、4位は台湾カステラ、5位は焼き小籠包という結果が出ています。 マリトッツォや台湾カステラ、焼き小籠包など海外の飲食物が上位にランクインしているのも、大きな特徴です。自由に海外を旅行することが難しくなりつつある今、異国の食べ物を楽しみたいという人が増えているともいえるでしょう。 また、最近ではこれらの軽食をテーマにした専門店がオープンしたり、カフェメニューとして新しく導入されたりするほか、コンビニエンスストアなどで販売されている姿も見かけるようになりました。SNSなどでも話題を集めており、投稿やコメントなどからもその人気ぶりがうかがえます。 特に甘くて食べ応えのあるイタリア菓子のファンは多く、マリトッツォのほかに、現地でよく食べられている穴のないドーナツ「ボンボローネ」なども登場し話題を集めています。軽食ブームはまだまだ続きそうです。今後もその動向に注目していきたいと思います!
軽食がブーム!フルーツ大福ほか人気商品を紹介