シェアシマレポート

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NEW 2020.01.06

今が旬!美味しくて身体にやさしい「ぎんなん」

秋から冬にかけて旬を迎える「ぎんなん」。茶わん蒸しやがんもどきなどの中に入っていることで知られていますね。昔から民間療法などでは「咳を鎮める」「痰を切る」などと言われ、空気が乾燥し始める時期にはよく食べられてきました。最近ではマスメディアなどで「認知症予防への効果が期待されるのでは」と言われ、中高年の方を中心にぎんなんブームも巻き起こっているようです!そこで今回は、ぎんなんについて取り上げてみたいと思います。 まず、ぎんなんは、いちょうの実のなかにある種子のこと。いちょうは、裸子植物のひとつで「生きた化石」とも呼ばれるほど、長い歴史を持つ植物なんです!「ぎんなんは臭い」と言われることも多いあの臭いは、この実の果肉の部分から出ています。お隣の国・韓国でもいちょう並木が多く見られますが、猛烈な悪臭が出て生活に支障をきたしたこともあるそうです。きっと凄まじい臭いだったのだろうなと絶句してしまいますよね! ちなみに、いちょうには雄と雌があり、実を付けるのは雌の木だけ。その特徴を利用して、街路樹などにいちょうを使う際に「悪臭が発生しないように雄の木だけを使う」こともあるのだとか。そう言えば、「臭いのするいちょう並木」と「臭いのしないいちょう並木」があるような気がしていましたが、それはこうした理由だったのですね。雄と雌の木を選定して植えていると聞いて、納得しました。 続いて、ぎんなんの美味しい食べ方についてです。「固い殻を剥くのが大変」という声もよく聞きますが、 「茶封筒に入れて電子レンジにかける」という方法だと比較的簡単に中身を取り出すことができ、おすすめです!あるいは、昔ながらの方法として「厚手の鍋やフライパンで香ばしく煎る」というのも簡単です。加熱したばかりのぎんなんは、もちもちしていて香りも良く、本当に美味しいです。お好みで塩を添えていただくと、より深い味が楽しめます。日本酒との相性も抜群ですので、お酒が好きな方はぜひお試しくださいね。 産地などでは、ぎんなんの殻を剥いて、茶色の薄皮が付いた状態で売られているものもあり、こうしたぎんなんが手に入ればすぐに料理に使えて便利です!ちなみに「ぎんなんは年の数まで」と昔からよく言われていますが、これはぎんなんを食べたことで起こる中毒とも関係しています。特に子どもの発症が多いので、小さな子どもにあげる時には注意してくださいね。 美味しくて身体にやさしい旬のぎんなんを、ぜひ味わってみませんか。
今が旬!美味しくて身体にやさしい「ぎんなん」
NEW 2020.01.01

子どもの心と身体を育てる「離乳食」、最近話題の新事業

母乳やミルクで育った赤ちゃんが初めて口にする食べ物「離乳食」。一般的には、生後5~6ヵ月の頃にスタートするもので、「大人の食事を興味深く眺めている」「よだれがしっかり出ている」「ひとり座りができる」ことが、離乳食を始める目安とされています。 日本の離乳食の場合、米を10倍の水で炊いた「10倍粥」や野菜をすりつぶしたペーストから始めて、少しずつ大きくて形のあるものにしたり、たんぱく質や調味料などを取り入れたりして進めていきます。 離乳食に関する本や講座などはたくさんありますが、まだ身体が小さい子どもが口にする食べ物なので、特に初めてママ・パパになった人にとっては分からないことだらけ!理論やマニュアル的なものはあっても、子どもは十人十色なのでその通りにいかないことも多く「子どもが食べてくれなくて困っている」「疲れた!」という声もよく聞きます。 そんな悩みを解消すべく、離乳食をテーマにした新しい事業が続々と誕生しています!例えば、横浜市緑区では「離乳食ランチ交流会」がスタート。離乳食を食べながら、同じ位の子どもを持つママたちと話をしたり、子育てに関するいろいろ悩み相談ができたりするとあって好評のようです。 また、無添加で手作りのオーガニックベビーフードを扱うメーカー「Baby Orgente(ベビーオルジェンテ)」では、土づくりからこだわった有機・無農薬の野菜を使い、栄養士の監修したレシピをもとにベビーフードをつくっています。味もバラエティーに富んでいて、見た目も美味しそう! さらに、骨があったり食感や匂いが独特であったりすることから、苦手な子どもも多い「魚」をテーマにしたベビーフード「おさかな離乳食」を販売している「mogcook」も、今注目を集めています。栄養士や料理家などがレシピを監修しており、情報発信にも注力しメディアなどでもたびたび取り上げられています。子どもの月齢や季節に合わせた離乳食なども展開されていて、食事を通して五感を鍛えることができそうですね! 離乳食づくりに悩んだ時には、市販の離乳食や講座などを利用してみるのもいいかもしれません。ぜひご参考にしてみてくださいね。
子どもの心と身体を育てる「離乳食」、最近話題の新事業
2019.12.11

食の未来を考えるドキュメンタリー映画3選

観て、学ぶ。食がテーマの映画3選。 食の未来を考える動きのなかで大阪や名古屋などでは「オーガニック映画祭」が開催され、注目を集めているのをご存知だろうか? 例えば「なごやオーガニック映画祭」では、「有機農業の意義を伝え、有機農業に関心をもつ人のすそ野を広げる」ことをコンセプトに活動している。有機農業に関連する分野に携わる有志により、2011年に実行委員会が設立された。2012年2月、2014年2月、2016年4月に計3回の映画祭が開催され、多くの人に食の未来を考えるきっかけを提供してきた。 食の安全・安心への関心は年々高まっており、こうした映画の与える影響は大きい。そこで今回は、映画祭などで話題になった作品を中心に、食の未来を考えるためにおすすめのドキュメンタリー映画を3本ご紹介! 1.未来の食卓 南フランスの小さな村で実際に起こった1年間の物語を綴っている。子どもの未来を守るために「学校の給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする」という村長の提案に挑戦!最初は戸惑っていた村民たちであったが、子どもの味覚が変化し、小さな村が少しずつ変化していく。この映画の公開後、フランスでは一大オーガニックブームが起き、多くの人が自身の食生活を見直すようになったと言われる。 2.フードインク 食品業界の裏側にまで潜入し、食の安全について疑問を投げかける米国のドキュメンタリー。サブタイトルは「ごはんがあぶない」。値段は高いが安全で美味しいオーガニック食品と、スーパーに並んでいる安価な食材を比較し、その価格差の背景にあるさまざまな状況を明らかにしている。大規模工場で飼育される食肉産業の実態や飛行機で大量に農薬を散布する様子なども映し出された。「第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門」にノミネートされ、米国では映画公開後に大反響を巻き起こした映画である。 3.ありあまるごちそう 世界で生産されている食料は120億人分あるにも関わらず、実際に飢餓に苦しんでいる人は10億人もいると言われている。この「食の不均衡」をテーマにしたオーストリアの映画である。大量のパンが毎日捨てられていくウィーンと、小麦を輸出していながら2億人もの人が食料に飢えているインド。食品を扱う世界最大級の企業や、漁師・農家・家畜業者などの生産者へのインタビューを通して、飢餓が生まれるメカニズムをまとめている。 食の未来に向けて、私たちは何をすればいいのか。私たちが取るべき行動を考えるきっかけとして、まずは映画を鑑賞してみてはいかがだろうか?
食の未来を考えるドキュメンタリー映画3選
2019.12.09

秋冬がベストシーズン!余った野菜で「干し野菜」をつくろう

これからの時期にうれしい、おいしい、かんたん「干し野菜」 秋になると、少しずつ空気が乾燥し始めます。過ごしやすい時期ではあるものの、肌の乾燥や便秘などにもなりやすく、女性にとっては心配な季節の始まりとも言えます。でも、空気の乾燥はネガティブなことだけではありません! 少し前からブームになっている「干し野菜」をご存知でしょうか。食べきれない野菜などを干したもののことで、「切り干し大根」などはよく知られていますね。この干し野菜づくりのベストシーズンは、秋から冬。空気の乾燥し始める時期だからこそ、失敗なく作れるというわけです。そこで今回は、干し野菜づくりについてお伝えしたいと思います! ではまず、干し野菜づくりにはどんなメリットがあるのでしょうか。 1.素材そのものの旨味や甘味が凝縮する 乾燥により水分が抜けることで、素材そのものの旨味や甘味が各段にアップ。例えば「干し芋」を想像してみましょう。蒸した芋を干すことで、甘味が強くなり、砂糖不使用でもお菓子のように甘くなります。 2.長期間の保存ができ、経済的である 野菜を食べきれずに捨ててしまったことはありませんか。干し野菜は、「食材を無駄なく食べる」という先人の保存食の知恵がベースになっています。野菜などを大量に買い過ぎてしまった時など、干しておくと長い間保存することができます。 続いて、干し野菜の作り方をご紹介しましょう。使う食材は、野菜や果物、キノコ類などです。干し野菜と一口に言っても、干す時間によって大きく2種類に分かれます。 セミドライ 半日から一日程度、水分が残る程度に干したもの。長期保存には向かないが、生の食材と同様に手軽に使用できる。旨味と甘味が凝縮しているので、煮物やスープなどにもよく合う。 フルドライ カラカラに乾燥するまでしっかりと干したもの。水分が飛んでいるので、長期保存できる。水で戻すなど、下準備が必要なものもある。 私も干し野菜が好きでよく作りますが、買い物に行けない時などに干し野菜があると簡単に一品が作れて重宝しています!特に干しキノコは、旨味が強くいい出汁が出るのでおすすめです。 ちなみに干し野菜づくりが盛んな場所として、長野県の鬼無里村という地域があります。周囲を山に囲まれた土地で、野菜などがよく収穫できることから干し野菜づくりが始まったのだとか。珍しい干し野菜も並ぶ農産物直売所があったり、干し野菜を使った料理がいただけるレストランがあったりと、さすがですね!干し野菜に関心のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
秋冬がベストシーズン!余った野菜で「干し野菜」をつくろう
2019.11.20

輸入バナナは大丈夫?ポストハーベスト農薬とは

本当に安全? 海外輸入の食材を選ぶ時の参考に! ポストハーベスト農薬という言葉を、聞いたことはありますか?簡単に言えば、「収穫(ハーベスト)の後(ポスト)に収穫物に散布される農薬」のことで、果物や穀物・野菜などが海外に輸出される際に、害虫やカビなどの被害をできるだけ防ぐために使われている農薬です。 日本国内ではポストハーベスト農薬は食品添加物に含まれ、食品衛生法第10条により使用が禁止されていますが、なんと輸入された食品などにはよく利用されているんです! ポストハーベスト農薬はいろいろな視点から問題視されていますが、その理由のひとつは「畑で通常使われる農薬に対して100倍~数百倍もの濃い濃度である」ということ。水などで流しても完全に落とすことはできず、果物や野菜などの場合は皮のなかにまで染みわたっている可能性があるのだとか。「水で洗えば大丈夫と思っていた」という人はこれから気を付けたいですね! 例えば、スーパーなどで売られている輸入品のレモンやグレープフルーツなどに「防カビ材としてオルトフェニルフェノール(OPP)、チアベンダゾール(TBZ)、イマザリル、ジフェニルのいずれかを使用しています」という書かれたラベルを見かけたことはありませんか。 これらはまさに、ポストハーベスト農薬!収穫後に使用した農薬については表示が義務付けられており、こうした表記がされています。発がん性などが指摘されているものもあるので、しっかりとチェックしたいですね。 では、離乳食気の赤ちゃんから大人まで幅広い世代に人気の高い「バナナ」の場合はどうなのでしょう?バナナも輸入品が多いので心配な食材のひとつですが、先に挙げた柑橘系に付いているようなラベル表記はほとんど見当たらず、不思議に思われている方も多いと思います。 そこで調べてみると、世界でもトップクラスのバナナ販売量を誇る「ドール」のお客様相談室「よくお寄せいただくお問い合わせ」では、「(バナナには)ポストハーベスト農薬は一切使用しておりません」という回答がありました! これは、輸入されるバナナは、未成熟の青い状態で収穫・搬送されることが多く、害虫が付く可能性が低いこととも関係しているのだそう。ただし、もしも植物検疫で害虫が発生した場合には、密閉された倉庫のなかで農薬を「燻蒸」して部屋ごと害虫を死滅する処置が取られることもあるそうです。ただ、この処置には表示の義務がないため、消費者の立場からは燻蒸されているかどうかは全く分からないのが現状です。 最近では、有機JASの表示がある有機バナナや国産のバナナも時々見かけるようになりましたね!有機バナナの場合は、輸入品であったしてもポストハーベスト農薬や燻蒸などはされていません。その分価格は上がりますが、小さな子どものいる家庭など食品の安全性を重要視する場合には、有機バナナや国産バナナを購入するのも良さそうですね。 食料自給率が低い日本では、輸入品に頼らざるを得ないのが現状です。しかし輸入品と言ってもいろいろな種類があり、ポストハーベスト農薬の心配が少ないものもあることが分かりました。海外から輸入された食材を選ぶ時の参考にしたいですね!
輸入バナナは大丈夫?ポストハーベスト農薬とは
2019.11.18

食育と共食で、子どもたちの生きる力を育む

毎月19日は「食育の日」。 皆さんは、毎月「食育の日」があることを知っていますか?農林水産省は、毎年6月を「食育月間」、毎月19日を「食育の日」と定めています。ところで「食育」という言葉は知っていても、その内容をわかっている人はそんなに多くはないのではないでしょうか。 内閣府の調べ(2016年度)では、食育という言葉を「知っていた」人の割合は2015年時点で 79%と、10 年前より26 ポイント増えています。また、食品の選び方や調理の知識が「あると思う」人も 63%と18 ホイント伸びています。 しかし、知識が実践につながっているかといえば、心もとない状況もあります。例えば、野菜の摂取量は成人1日平均 292グラムで、目標の350グラムに届いていません。 食べることは生きる上で欠かせないことですが、ただ食べればいいというわけではありません。例えば、栄養の知識がなく、とりあえずお腹がすいたから食べるという食生活をしていれば、栄養が偏ったり、肥満になって生活習慣病になったり、反対に過度のダイエットで健康を害したりといった心配があります。 毎日口にする食べ物が、私たちの体をつくり、体を動かすエネルギーになり、成長を支え、病気に対する抵抗力を生み出します。それだけに、健康を保つためには「考えて食べる」ことが必要です。つまり、食育の目的は、「食を通して人間として生きる力を育むこと」。食べる力=生きる力を育むことなのです。 文部科学省によると、小中学生では、朝食を食べる頻度の高い子供ほど学力が高い傾向がみられるといいます。体力面も同様で、食育の大切さを裏付けています。 現在、国が特に力を入れて取り組んでいるのが、「朝食を食べる」「バランスの良い食事をとる」「農林漁業体験をする」の3点。ちょっと聞き慣れない農林漁業体験とは、田植え(種まき)、稲刈り、野菜の収穫、家畜の世話などを通して、米や野菜、肉、魚など、自分で食べるものを育てて収穫することで、食に対する関心や興味を育むというものです。 現在の家庭の食卓の問題をわかりやすく表した言葉に「こ食」があります。「孤食」「個食」「固食」「粉食」「小食」「濃食」が、6つの「こ食」です。孤食とは、家族が不在の食卓で、一人で食事すること。好き嫌いを注意してくれる人がいないので、孤食が続くと好きなものばかり食べる傾向になり、栄養が偏りがちになります。個食とは、家族が揃っているのに全員が自分の好きなものを食べること。固食とは、自分の好きな決まったものしか食べないこと。粉食は、パンや麺類、ピザなど粉を使った主食を好んで食べること。小食は、いつも食欲がなく、少しの量しか食べないこと。また、ダイエットなどで食べる量を減らすこと。濃食は、加工食品など濃い味付けのものを食べること。どの「こ食」も栄養が偏りがちで、発育に必要な栄養が足りなかったり、栄養過多で肥満につながったり、また、味覚そのものも鈍ってしまうことにもなりかねません。 特に問題なのが、孤食と個食。近年、「核家族化」やライフスタイルの多様化により、家族がそろって食事をする「団らん」の機会が減り、食生活も多様化しています。一人で食事をする「孤食」や、同じ食卓に集まっていても、家族がそれぞれ別々のものを食べる「個食」が増え、家族そろって生活リズムを共有することが難しくなっているようです。 では、子どもたちが「こ食」を解消し、食育を十分に学ぶにはどうしたらいいのでしょうか。最も重要なことは、家族で食卓を囲む「共食」の大切さを見直すことです。食事を通じて家族で団らんをすることで、食事の大切さや楽しさ、マナー、食育、食文化を子どもに教えることができます。家族の食卓は、子どもにとって、食べる力=生きる力を学んでいく大切な場所なのです。 もう一つ、「こ食」解消の場として期待されているのが学校での食育です。国は2005年度に栄養教諭制度を創設し、学校での食育を推進しています。栄養教諭は給食を「教材」として、正しい食の知識やバランスのよい食べ方を指導する専門の教諭で、現在、全国で約6,000人が配置されています。異学年が一緒に食べる「なかよし給食」や、「バイキング給食」で共食のよさを子どもが直接体験する場を設けるなど、全国各地の学校で栄養教諭が中心となってさまざまな「食育」「共食」のアイデアが企画・実施されています。 食べることは生涯にわたって続く基本的な営みですから、子どもはもちろん、大人になってからも食育は重要です。「食育月間」や「食育の日」を機会に、健康的な食のあり方を考え、だれかと一緒に食事や料理をしたり、食べ物の収穫を体験したり、季節や地域の料理を味わったりするなど、皆さんも食育や共食に取り組んでみませんか。
食育と共食で、子どもたちの生きる力を育む
2019.11.13

食品添加物、「無添加」や「不使用」って本当に安全なの?

「なんとなく嫌い」より「正しい知識」を! 保存料や着色料などの食品添加物は、「もちろん使っていない食品の方が安全」だと考える人が多いのではないでしょうか? でも実は、例えば保存料を適切に使えば、食中毒のリスクを下げることにつながっています。食品のリスクで一番大きいのは食中毒です。保存料は食品の日持ちを向上させるだけでなく、食中毒の原因の繁殖を抑え、食中毒のリスクの低減させているのです。 また、食品添加物なしには作れない食品も多いです。豆腐を固める「にがり」や、中華麺に色と食感を与える「かんすい」などが代表例として挙げられます。 こうした事実が理解されない一因になっているとして、2008年に一般社団法人日本食品添加物協会(JAFA)が食品添加物の「無添加」「不使用」に関する見解を表明、この中で食品関連業界に表示の自粛を求めました。 食品添加物は、インスタントラーメンやスナック菓子、レトルト食品など日常的に口にする加工食品には必ずといっていいほど含まれています。 食品添加物は、厚労省により安全性と有用性が確認されています。各種の毒性試験により、食品添加物の安全性は科学的に評価されているのです。また、一日摂取許容量(ADI)が決められ、それを超えないように使用基準が決まっています。消費者が実際に摂取している食品添加物の量は、実際に売られている食品を購入して分析する「マーケットバスケット方式」により調査し、ADIを超えないことが定期的に確認されています。 厚労省のデータが、健康にまったく悪影響がないという結果を示しても、食品添加物は消費者に嫌われています。 食品添加物は、1950年代後半から70年代にかけ、死亡事故や発がん性が問題になりました。「添加物は危ない」との印象が一気に広まった時期です。それを受けて、80年代には「無添加」「不使用」商品の開発・販売が相次ぎました。50年代後半〜70年代に問題視された添加物は、その後使用禁止になり、今は使われていません。 現在は食品衛生法で使用が認められているものしか添加物として使えません。例えば、発がん性がある化学物質は添加物として使えません。使用が認められる物質でも、毎日食べ続けても安全な量しか使ってはいけないと決められています。厳しい安全基準がある上、この基準を守っているかも行政により厳格にチェックされているのです。 つまり、科学の視点からは現在の添加物には、なんの問題もないのですが、その事実が消費者に伝わらず、半世紀前にできあがってしまった「危ない」イメージが払拭できるにいるといえます。 JAFAが2017年11月、「無添加」「不使用」と表示された商品の方が、表示されていない商品より安全だと思うかどうか、一般消費者にアンケート調査を行いました。「表示された商品の方が安全だ」とこたえる人が半数を占めました。 しかし、「無添加」「不使用」の方が安全であるとする科学的根拠はまったくないのが現実です。食品添加物の安全性や有用性が確保されている以上、「無添加」や「不使用」といった表示は安全性とは関係なく、表示されていない商品にかかる根拠のない不安を消費者に与えることにつながっていると考えられます。また、「無添加」食品は添加物を使った食品に比べて、総じて3割ほど価格が割高だったという研究報告もありました。消費者は「無添加」が良いと思い込み、より多くのお金を負担し、本来の利益を損なっていると考えることもできます。 こうした中、JAFAは今年1月、食品添加物の「無添加」「不使用」表示が、「食品添加物の使用の意義や有用性、安全性に対する誤解を広め、添加物を使った加工食品に対する信頼性を低下させる」との見解を表明。食品関連業界に、次のような表示の使用を自粛するよう求めた。 無添加だから安心など消費者の不安感を利用した表示 実際には添加物が使われているのに「無添加」とするなど事実に反する表示 「無添加」「不使用」を大きな活字で強調する表示 など 私たち消費者の食品添加物に対する理解はまだまだ浅いですが、業界関係者の努力のかいがあり、少しずつ無意味な嫌悪感は減ってきているように思います。健全な食生活を送る上で、食品の安全性について正しい知識を持ち、取り扱うことは何よりも大切なことだといえます。
食品添加物、「無添加」や「不使用」って本当に安全なの?
2019.11.04

がんと食生活の密接な関係

がんに負けない食習慣を。 がんになる人が増えています。皆さんの家族や親戚、友人、知人といった身近な人の中にも、がんになったことがある人が1人や2人はいるのではないでしょうか。現在、ほぼ、日本人のうち「2人に1人」ががんになり、「3人に1人」がなんらかのがんによって命を落としています。ここまでくると、もはやがんは日本の国民病といえるでしょう。決しておどかすつもりはありませんが、がんはそれぐらい身近な病気ということを知ってもらいたいのです。 がんは死にいたる恐ろしい病気ですが、現在は診断や治療の方法も進み、不治の病ではありません。科学的根拠に基づいた予防法も明らかになってきています。 国立がん研究センターをはじめとする研究グループでは、日本人を対象としたこれまでの研究を調べ、その結果、日本人のがんの予防にとって重要な「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」「感染」の6つの要因を取り上げ、日本人のためのがん予防法を定めています。このうち「感染」以外は日ごろの生活習慣にかかわるものです。 これほど多くの人ががんになるにもかかわらず、今もまるで人ごとのようにがんに対する情報を持たない人、情報に目を向けない人が少なくないのが現状です。がんは遺伝よりも生活習慣に理由があり、生活習慣によってがんになるリスクを減らせるということを知らない人もいます。これから紹介する「食」に関する健康習慣を実践することで、皆さん一人ひとりが努力すればがんになる確率が低くなるということ、まずそれを理解してもらいたいと思います。 では、どんな生活習慣ががんを発症する要因になるのでしょうか。トップはタバコ、次がお酒、そして、欧米型の食生活に集約できるとされています。 口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肝臓がんなどは「アルコール関連がん」といわれ、粘膜の細胞に直接影響を与え、肝臓にも負担をかけます。厚労省の研究によると、日本酒で1日に平均2合以上3合未満を飲む男性は、がんになるリスクが1.4倍に、1日平均3合以上飲む男性では1.6倍になると報告されています。ちなみに、日本酒1合はビールで大瓶1本分、ワイングラスで2杯分、ダブルのウイスキーで一杯分にあたります。 喫煙習慣と大量飲酒の組み合わせは最悪で、大腸がんを例にとると、1日平均2合以上のお酒を飲み、タバコを吸う男性は、両方やらない人と比べて発症率が3倍にはね上がります。 毎日飲む人は以下のいずれかの量までにとどめることが、がんのリスクを下げることに直結します。また、週に最低1日は休肝日をつくってほしいところです。 日本酒 1合 ビール大瓶 1本 焼酎 原液で1合の2/3 ウイスキー、ブランデー ダブル1杯 ワイン ボトル1/3程度 次に毎日の食事ですが、これまでの研究から「野菜や果物をとらない」「塩分のとりすぎ」「動物性脂肪のとりすぎ」「熱すぎる飲み物や食べ物をとること」などが、がんの原因になることが明らかになっています。 野菜と果物の摂取が少ないグループでは、食道がんや胃がん、肺がんなどさまざまながんのリスクが高いことが示されています。野菜や果物を多くとればリスクが低下するかどうかという点に関してはまだ明らかではありませんが、野菜や果物をとるバランスの良い食事はメタボリックの予防、ほかの生活習慣病の予防にもつながります。厚労省が策定している「健康日本21」では、1日あたり野菜を350gとることを目標としています。野菜を小鉢で5皿分と、果物1皿分を毎日食べる心がけで400g程度になります。 食生活の欧米化に伴う乳がんや大腸がんの増加など、動物性脂肪である肉類のとりすぎとがんの発生に強い因果関係があることも明確なデータが示されています。また、食塩摂取量の多い男性のグループでは胃がんのリスクが高いことがわかっており、塩分を抑えることは胃がんの予防のみならず、高血圧や循環器疾患のリスクの低下にもつながります。日本人の食事摂取基準(厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準2015年版」)では、1日あたりの食塩摂取量を男性は8.0g未満、女性は7.0g未満にすることを推奨しています。塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にするよう心がけましょう。 飲み物や食べ物を熱いままとると、食道がんのリスクが高くなるという報告が数多くあります。飲み物や食べ物が熱い場合は、少し冷まし、口の中や食道の粘膜を傷つけないように注意しましょう。 何度も繰り返しますが、がんは生活習慣病の一種です。毎日の生活の中に、無理のない程度で食生活、食習慣を改善すれば、がんになるリスクを確実に減らすことができるのです。そして、生活習慣を見直すことはがんだけでなく、メタボやほかの生活習慣病の予防にも大いに役立ってくれるのです。
がんと食生活の密接な関係
2019.10.28

WHOも認めるスーパーフード「モリンガパウダー」とは!

食べ方、飲み方も紹介!「奇跡の木」が育んだスーパーフード。 最近の健康ブームで大きな話題を呼んでいるスーパーフード。そんな食材の中で、次に来る!と言われているものが今回ご紹介する「モリンガパウダー」です。栄養価がとても高く、WHO(世界保健機関)も発展途上国の栄養不足解消を目指して普及を奨励しているため、世界的にも非常に注目されている食材なんです。いったいどんな食材なのか、食べ方や飲み方も含めてご紹介します。 モリンガはインドを原産とした東南アジア、アフリカなど、熱帯地域で栽培されている植物です。痩せた土地でも素早く成長し、乾燥や病気に強く、害虫にも狙われにくいため、発展途上国で栽培が推進されています。 そんなモリンガの葉を粉末状にしたモリンガパウダーには、各種ビタミンやミネラル、ギャバ、ポリフェノール、食物繊維などが豊富に含まれており、ある国では薬として民間療法に取り入れられており、「奇跡の木」と呼んでいる地域もあるとか。また美容や健康にも効果があると言われています。まだ日本では流行していませんが、まさに待望のスーパーフードですね。 見た目は緑色の粉末状でエグ味が強いように感じますが、緑茶や抹茶に近い味でそこまで強いクセがあるわけではありません。また1日の摂取目安量は3gのみ、匂いもそこまで強いわけではないので、粉末の特性を活かして、何かに混ぜて使うという方法がオススメです。 飲み物だと、単純に水やお湯に溶かして飲むこともできるのですが、美味しく飲むためにミルクやスムージと混ぜてみるのはいかがでしょう。寒い季節はホットミルクやラテに溶かして入れるのもひとつだと思います。また筋トレをしている人は、プロテインに混ぜて飲むという習慣をつけるのもいいですね。 また食べ方だと、パンケーキやクッキーなどスイーツに混ぜて使うことをおすすめします。少しグリーンがかった色合いで、抹茶スイーツのような感覚で抵抗感なく食べられます。もし緑色が嫌だという方には、緑色のものや、色の濃い食材に混ぜると色がめだちません。例えば、アボカドディップの中に入れて夜のおつまみに、トーストに塗って朝食にするのも美味しいです。またカレーの隠し味のように使うのもひとつでしょう。 より手軽な方法だと、ふりかけるだけという方法もあります。プレーンなヨーグルトの上にふりかけたり、パスタなどお料理でグリーンの彩りを添えたいときにサッとふりかけて飾りつけしたり。様々な場面で活用できそうですね。 お料理やスイーツをはじめ、アイディア次第で栄養たっぷりの新しいメニューが広がる「モリンガパウダー」。ぜひ一度、あなたも試してみてはいかがでしょうか。   ※モリンガパウダーは薬ではありませんが、人によってはカラダの不調の原因になります。用法や容量を守って摂取してください。また妊婦している方や授乳中の摂取は、必ず医師や専門医と相談するようにしてください。
WHOも認めるスーパーフード「モリンガパウダー」とは!
2019.10.14

あらためて考えるメタボ、肥満のリスク

今一度メタボや肥満のリスクについて考える。 2008年4月から、特定健診・特定保健指導という新しい制度が始まりました。いわゆる「メタボ健診」です。メタボリックシンドローム診断のための必須項目である 「腹囲」(おなか回り)の測定が義務づけられました。 わが国のメタボリックシンドロームの診断基準が定められたのは2005年のこと。その後、マスコミでも盛んに取り上げられ、翌06年には「流行語大賞」を獲得しました。言葉としてはすっかり定着した感があります。 メタボリックシンドロームとは、内臓の回りに脂肪が蓄積するタイプの肥満(内臓脂肪型肥満)を背景に、高血糖、高血圧、脂質異常という3つの要素が重なった状態です。腹囲が男性85cm以上、女性で 90cm以上の人は内臓脂肪型肥満の状態にあり、そのままの生活習慣を続けているとメタボになる恐れがあります。 高血糖、高血圧などの生活習慣病は、それぞれの程度が軽くても、複数の症状が重なると動脈硬化が早く進行します。動脈硬化は日本人の3大死因のうち、脳血管障害と心疾患をもたらす病因の一つです。メタボと診断されたら、動脈硬化となりうる危険が高いということです。メタボの方は、そうでない方と比べ、心疾患とそれによる死亡のリスクは1.5〜2倍になるといわれています。 また、メタボの方は、そうでない方と比べて、2型糖尿病になるリスクが3〜6倍になるという研究報告もあります。 インスリンというホルモンの働きが弱く「血糖値の高い」状態が続いてしまうのが糖尿病です。「のどが渇く」などの自覚症状が現れるのは、病気がかなり進行してからで、糖尿病の診断を受けても症状が無い人がほとんどです。しかし、症状が無くても血糖値が高い状態が続くと、血管に負担がかかり合併症を引き起こす可能性が高くなります。合併症は、腎臓や目、神経に現れ、透析が必要になったり、失明、足の切断など、重症化することも稀ではありません。 そのほか、メタボリックシンドロームが、非アルコール性脂肪肝、高尿酸血症、腎臓病、睡眠時無呼吸症候群、認知症、がんといった病気にもつながることが科学的なデータから明らかになっています。 では、そもそもどんな人がメタボになりやすいので しょうか。内臓脂肪がたまりやすく、メタボになる人に は、共通の生活習慣があることがわかっています。代表 的なものを挙げると、「食べるのが早い」「間食、夜食が多い」「野菜が嫌い」「炭水化物の重ね食べ(ラーメンとチャーハンなど)が多い」「お酒の飲み過ぎ」「運動不足」「タバコを吸う」などです。 上に挙げたような生活習慣 を変えていくことで予防することができます。実は内臓 脂肪はたまりやすい反面、落としやすい脂肪でもありま す。さらに、内臓脂肪は、約3キロ減らすだけでも、血 糖値や中性脂肪値には大きな効果があることもわかっています。 それなら、「メタボ予防なんて簡単」と思われたでしょうか。ところがそうは簡単にいかないのが生活習慣改善の難しいところです。特にメタボ予防、肥満予防の食生活改善は長続きしないことが多いです。 テレビや雑誌で、何度も「こうすれば、やせられる」といった特集が繰り返されるのも、まさに多くの人にとって「当たり前のこと」が難しいから。つい、新奇で意外な方法がもてはやされますが、減量の基本は不変です。美味しいものを控える、食べる時間を決める、外食を減らす、ゆっくりと食べる、「あと一口、もう一口」をやめるなど、食欲・欲求に打ち勝つしかありません。 日本生活習慣病予防協会は、基本的な生活習慣についてのスローガンとして「一無、二少、三多」を掲げています。「一無」とは無煙のことで、たばこを吸わない。「二少」は少食と少酒という意味で、食べ過ぎや飲み過ぎを避ける。「三多」とは多動・多休・多接で、よく動き、しっかり睡眠を取り、多くの人と接する、これらがメタボ防止、肥満防止に重要です。 メタボ防止、肥満防止のために、今日からすぐに取り掛かりたい、食生活の工夫を紹介します。 一つは「30回かむ」習慣を付けること。人は食べてすぐに満腹になるわけではなく、食べ始めてからおなかが満たされるまで20分くらいはかかります。ところが「食べるのが早い人」は、それ以前に食事を終えてしまうから、「まだ食べたい、もっと食べたい」とおかわりやもう一口が欲しくなるのです。そこで、30回かむという動作をすることで、意識的にゆっくり食べることができます。食事に時間を費やせて、その間に満腹感になります。 もう一つは、「野菜から先に食べる」習慣を付けること。野菜を先に食べると血糖値の上昇が抑えられるからです。また、血糖値をコントロールするインスリンというホルモンの分泌量も減り、インスリンをつくっている膵臓(すいぞう)という臓器への負担も減ります。血糖が高いと、血液からあふれた糖が脂肪に変わり、内臓脂肪や脂肪肝となって蓄えられます。血糖値を抑えられれば、余計な糖分が生まれず、脂肪もたまりにくいのです。 生活習慣を変えることは、何かしらの努力をともなうため、つい明日から、来月から、来年からと先延ばししてしまいがちです。 しかし、今一度メタボや肥満のリスクについて考えてみてください。メタボと診断されたのに、何もしないまま放置していたため、気付いた時には本格的な糖尿病にかかってしまった人もたくさんいるのです。メタボから逃げ遅れて、脳卒中や心筋梗塞を起こしてしまうような事態を、ぜひ避けてもらいたいと思います。
あらためて考えるメタボ、肥満のリスク

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NEW 2020.01.15

近年増加中の「種なし果物」の安全性とは

最近、「種なし果物」が増えてきましたね。一昔前までは「種があるのが当たり前」と思っていた柿やぶどうなどの果物も、「食べやすさ」などが好評となり、現在は種のない種類が主流になってきているようです。でも、食材の安全に意識の高い方のなかには「種なし果物はどうやって作られるの?」「安全性は?」と気にされている方も多いかもしれません。 例えば、種なしぶどうはどうやって作られるか知っていますか?花が咲いた時に、ぶどうの房ごと「ジベレリン」という植物ホルモンの液体に2回浸しているのだそうです。この液体には、受精をしなくても果実を大きくする効果があります。 この植物ホルモンは、植物がもともと持っているものなので「人体には特に害はない」と言われています。しかし一方で、ジベレリンは天然ホルモンではなく合成ホルモンであり、発がん性や不妊のリスクがあるという説もあるのだとか。 では、味の面ではどうなのでしょう?一般的には、種のないぶどうは味が薄くなる傾向があり、種のあるぶどうの方が甘さや香りが良いとされています。「自然の摂理に従って作られるものの方が美味しい」というのは、当たり前と言えば当たり前の現象かもしれませんね。 また種なしぶどうの場合は、せっかく育てても一代限りで終わってしまい、また始めから育てる必要があるというデメリットも。農家の方にとっては、大変な手間とコストがかかります。 種なし果物の多くは、このように人工的な処置をして作られていますが、なかには自然に種が出来ないものもあります。種がない状態のまま果実が育っていくことを「単為結実」と呼び、温州みかんやパイナップル、バナナなどがそれに当たります。 最後に、興味深い話をもうひとつ。種のある代表的な果物と言えば「スイカ」もそのひとつですね!過去に「種なしスイカ」を育てて販売したところ、見た目の違和感からなのか、ほとんど売れなかったようです。果物の種類によっても「種なし」「種あり」のどちらが好まれるのが違っているようで、人間の感覚というのは不思議なものですね。 スーパーなどで果物を選ぶ時に、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
近年増加中の「種なし果物」の安全性とは
NEW 2020.01.13

安全で美味!アメリカ発祥「Farm to table(農場から食卓まで)」とは

「Farm to table(ファーム・トゥー・テーブル)」という言葉を聞いたことはありますか?アメリカで生まれた食に対する考え方で、農場(生産者)から食卓(消費者)へ安全で新鮮な食材を届けるというものです。レストランなどでは少し前から話題を集めており、「地産地消」や「サステナブル(持続可能)」な食のあり方にもつながるものです。では具体的にどんなものなのか、その実践例を見ていきましょう! まずご紹介するのは、温暖な気候に恵まれたアメリカのカルフォルニア州にあるレストラン「Central Market」。こちらのオーナーシェフのトニーは、自宅を農場の敷地内に建設し、そこで野菜や家畜を育てています。大切にしているのは、野菜などは遺伝子組み換えをしていない種を厳選し、家畜の飼料にはオーガニックのものを使い、安心安全な食材をつくるということ。レストランで使用するソーセージやサラミは、自身の農場で育った家畜の肉を使い手作りするなど、細かい部分にまで気を配っています。 農場とレストランが近いということは「安心安全で美味しい食材が提供できる」だけでなく、「環境にもやさしい」というメリットもあります。例えば、食材を箱詰めするための容器や包装紙は不要になりますし、運搬することで発生する温室効果ガスの削減にもつながります。 もともとトニーは、ニューヨークやサンフランシスコで活躍していたシェフ。都会で仕事をするなかで「オーガニックの畑があり、その近くでレストランを開きたい」という想いを長年抱いていたのだとか。その想いに当てはまる場所を探していたところ、ちょうどよいタイミングで見つかったのが、今の場所というわけです。 いろんなこだわりが詰まっていることもあり、このレストランで提供される食材は安心して食べられる新鮮なものばかりで、料理はとても美味しい!夕方のオープン時間になると、地元の客が次々に店内に入り始めて、トニーと親しげに会話を始めるのだとか。こうしたレストランの在り方が、地元の人たちにもとても愛されているようです。 この「ファーム・トゥー・キッチン」の考え方は、日本にも広がりつつあります。次にご紹介するのは、東京のレストラン「navarre Tokyo」。オレゴン州ポートランドで人気を集めているレストランが、日本に出店したものです。有機農業を実践している農家から食材を仕入れ、その日ごとに変化する「スペシャル」として、料理が提供されています。現地のスタイルのように、週末限定でブランチも食べられるのだとか。ポートランドにも通じる「ゆったりとした空気」を楽しみながら、オリジナルの料理を味わってみてはいかがでしょうか。
安全で美味!アメリカ発祥「Farm to table(農場から食卓まで)」とは
NEW 2020.01.08

加工食品などの原材料名「植物油脂」にも気を付けて

お菓子や加工食品などを購入する際に、「原材料名を確認してから買う」という方も増えているようです。小さな子どもがいる家庭や美や健康を気にする方にとっては、添加物や保存料が含まれているかどうかはぜひチェックしたいところですね。 こうした「ヘルスコンシャス」な人たちの間で最近注目が集まっているのが、油の種類。少し前にアメリカで「トランス脂肪酸を含む油の使用を規制」するニュースが発表されて話題になりましたが、油にも良いものと悪いものがあります!油のことを正しく知って、意識して選ぶ時代がやって来ました。 例えば、少し前から問題になっている「マーガリン」。身近なところでは「マーガリンが使われているお菓子は買わないようにしている」という子育て中のママの声もよく聞きます。 一昔前まではマーガリンは「植物性で身体にやさしいヘルシーな油」「バターの代用品」と思われていましたが、実は自然の食品ではなくて化学的に合成されて作られた食品なんです!試しに炎天下のなかでマーガリンを置いておくと、時間が経過しても変化しないし、虫も寄ってこない……という恐ろしい実験の話もあります。 では原材料名の表示などで、マーガリンと同じくよく見かける「植物油脂」は、一体何なのでしょう?クッキーやアイスクリームなどの甘いお菓子や、ポテトチップス、カップラーメンなどの包装紙にもよく書かれています。 その答えは「パーム油」。一般的にはまだあまり知られていないようですが、トランス脂肪酸よりも危険な油という説もあります。また、ラットを使用した実験では、大腸がんや糖尿病発症の原因になっているのではという指摘も。 パーム油は別名「見えない油」「隠れ油」とも呼ばれ、「一度固まってもとかせばまた使える」「揚げ油にすると酸化しにくくサクッと仕上がる」「安価である」という特徴から、加工食品のなかに非常に多く含まれています。一般家庭では使われることが少ないため、あまり認識がありませんが「日本人のパーム油摂取量は一年間で平均4キロ」にも上るのだとか! さらに、パーム油を採取している植物「アブラヤシ」はマレーシアとインドネシアのものが多く使用されているのですが、現地では環境被害も深刻です。パーム油の消費が拡大する一方で、森林伐採が深刻なまでに進んでいます。 「植物油脂」という言葉の響きから「何となく身体に良さそう」というイメージがありますが、全く違っているなんて。自分の身体や環境のためにも、どんな油が使われているのかをぜひ確認していきたいですね。
加工食品などの原材料名「植物油脂」にも気を付けて
NEW 2020.01.06

今が旬!美味しくて身体にやさしい「ぎんなん」

秋から冬にかけて旬を迎える「ぎんなん」。茶わん蒸しやがんもどきなどの中に入っていることで知られていますね。昔から民間療法などでは「咳を鎮める」「痰を切る」などと言われ、空気が乾燥し始める時期にはよく食べられてきました。最近ではマスメディアなどで「認知症予防への効果が期待されるのでは」と言われ、中高年の方を中心にぎんなんブームも巻き起こっているようです!そこで今回は、ぎんなんについて取り上げてみたいと思います。 まず、ぎんなんは、いちょうの実のなかにある種子のこと。いちょうは、裸子植物のひとつで「生きた化石」とも呼ばれるほど、長い歴史を持つ植物なんです!「ぎんなんは臭い」と言われることも多いあの臭いは、この実の果肉の部分から出ています。お隣の国・韓国でもいちょう並木が多く見られますが、猛烈な悪臭が出て生活に支障をきたしたこともあるそうです。きっと凄まじい臭いだったのだろうなと絶句してしまいますよね! ちなみに、いちょうには雄と雌があり、実を付けるのは雌の木だけ。その特徴を利用して、街路樹などにいちょうを使う際に「悪臭が発生しないように雄の木だけを使う」こともあるのだとか。そう言えば、「臭いのするいちょう並木」と「臭いのしないいちょう並木」があるような気がしていましたが、それはこうした理由だったのですね。雄と雌の木を選定して植えていると聞いて、納得しました。 続いて、ぎんなんの美味しい食べ方についてです。「固い殻を剥くのが大変」という声もよく聞きますが、 「茶封筒に入れて電子レンジにかける」という方法だと比較的簡単に中身を取り出すことができ、おすすめです!あるいは、昔ながらの方法として「厚手の鍋やフライパンで香ばしく煎る」というのも簡単です。加熱したばかりのぎんなんは、もちもちしていて香りも良く、本当に美味しいです。お好みで塩を添えていただくと、より深い味が楽しめます。日本酒との相性も抜群ですので、お酒が好きな方はぜひお試しくださいね。 産地などでは、ぎんなんの殻を剥いて、茶色の薄皮が付いた状態で売られているものもあり、こうしたぎんなんが手に入ればすぐに料理に使えて便利です!ちなみに「ぎんなんは年の数まで」と昔からよく言われていますが、これはぎんなんを食べたことで起こる中毒とも関係しています。特に子どもの発症が多いので、小さな子どもにあげる時には注意してくださいね。 美味しくて身体にやさしい旬のぎんなんを、ぜひ味わってみませんか。
今が旬!美味しくて身体にやさしい「ぎんなん」
NEW 2020.01.01

子どもの心と身体を育てる「離乳食」、最近話題の新事業

母乳やミルクで育った赤ちゃんが初めて口にする食べ物「離乳食」。一般的には、生後5~6ヵ月の頃にスタートするもので、「大人の食事を興味深く眺めている」「よだれがしっかり出ている」「ひとり座りができる」ことが、離乳食を始める目安とされています。 日本の離乳食の場合、米を10倍の水で炊いた「10倍粥」や野菜をすりつぶしたペーストから始めて、少しずつ大きくて形のあるものにしたり、たんぱく質や調味料などを取り入れたりして進めていきます。 離乳食に関する本や講座などはたくさんありますが、まだ身体が小さい子どもが口にする食べ物なので、特に初めてママ・パパになった人にとっては分からないことだらけ!理論やマニュアル的なものはあっても、子どもは十人十色なのでその通りにいかないことも多く「子どもが食べてくれなくて困っている」「疲れた!」という声もよく聞きます。 そんな悩みを解消すべく、離乳食をテーマにした新しい事業が続々と誕生しています!例えば、横浜市緑区では「離乳食ランチ交流会」がスタート。離乳食を食べながら、同じ位の子どもを持つママたちと話をしたり、子育てに関するいろいろ悩み相談ができたりするとあって好評のようです。 また、無添加で手作りのオーガニックベビーフードを扱うメーカー「Baby Orgente(ベビーオルジェンテ)」では、土づくりからこだわった有機・無農薬の野菜を使い、栄養士の監修したレシピをもとにベビーフードをつくっています。味もバラエティーに富んでいて、見た目も美味しそう! さらに、骨があったり食感や匂いが独特であったりすることから、苦手な子どもも多い「魚」をテーマにしたベビーフード「おさかな離乳食」を販売している「mogcook」も、今注目を集めています。栄養士や料理家などがレシピを監修しており、情報発信にも注力しメディアなどでもたびたび取り上げられています。子どもの月齢や季節に合わせた離乳食なども展開されていて、食事を通して五感を鍛えることができそうですね! 離乳食づくりに悩んだ時には、市販の離乳食や講座などを利用してみるのもいいかもしれません。ぜひご参考にしてみてくださいね。
子どもの心と身体を育てる「離乳食」、最近話題の新事業
NEW 2019.12.30

すぐに捨てるのはもったいない!日本で深刻化しているフードロス問題の原因とその対策方法は?

皆さんは「フードロス」や「食品ロス」という言葉を聞いたことはありますか。人が食べるために作られたはずの食品が、作りすぎや食べ残し、期限間近という理由でまだ食べることができるのに、廃棄をしてしまうことを「フードロス」といいます。 国連食糧農業機関によれば、世界で廃棄されている食品の量は13億トンにも及びます。環境省が発表した日本における食品廃棄物は約2,759万トンで、そのうち本来食べられるのに捨てられてしまった食品は約643万トンにもなります。これは日本人の1年間で消費する米の量である約50キロに相当します。 フードロスは様々な影響を及ぼします。無駄に廃棄することによって、ゴミの処理コストが大幅にかかってしまったり、作っても食べない食品やその原材料をつくるための多くの肥料や水などは無駄になってしまい、自然環境に悪影響が出ます。 また、今現在地球上で約8~9億人(9人に1人)が飢餓に苦しんでします。もしフードロスの原因である廃棄量分を分配することができれば、飢餓に苦しむ人が無くなるほどの量なのです。 フードロスが起こってしまう原因は、食品の作りすぎによる生産調整のために過剰生産した原材料を廃棄や加工段階で不良品の処分など、様々な段階で発生しています。中でも大きな原因の一つである「3分の1ルール」という商慣習があります。 「3分の1」ルールというのは、食品を製造してその賞味期限までの3分の1の期間が経過するまでに小売企業のもとに納品できなかった食品は食べることができてもできなくても、製造会社に返品したり、廃棄してしまうというものです。 この「3分の1ルール」によって、多くの食品の廃棄が増えてしまっています。他にも、パッケージの印字ミスやレストランや店舗などでの食べ残しによる廃棄、消費者の食品の買いすぎによって賞味期限切れで捨ててしまうこともフードロスを発生させる原因となっています。 最近ではフードロスをなくすための対策や改善していくための働きが増えています。日本を含む世界では、この「3分の1ルール」のような縛りによって廃棄せざるを得なくなった食品や規格外で販売することができなくなった食品を買い取り、インターネット上や地域イベントなどで販売することによって、無駄をなくしていく活動があります。 他にも、企業間で必要な材料、食品を必要な分だけ買い取ることにより、過剰製造や食べ残しを減らすサービスなども増えています。 一般家庭でも十分フードロスをなくす対策をすることができます。商品を購入する際に、賞味期限の近いものから必要な分だけ購入し、できる限賞味が切れる前に食材を使い切りましょう。外食の際に、頼みすぎによる食べ残しを減らすだけでもだいぶ変わって聞きます。こういった企業の活動や、1人1人のちょっとした行動でフードロスを改善していきましょう。
すぐに捨てるのはもったいない!日本で深刻化しているフードロス問題の原因とその対策方法は?
NEW 2019.12.25

全国各地でファン増加中!「マルシェ」が人気の理由

「顔が見える食材」と出会いに、マルシェへ行こう! 全国的にもマルシェが大人気ですね!マルシェとは、「マーケット」「市場」という意味のフランス語です。 マルシェと言うと野菜や果物などの生鮮食品が中心のように思う方もあるかもしれませんが、最近ではパンやお弁当などの加工品、アクセサリーや雑貨などのハンドメイド商品、ペット用のグッズなどを販売するお店や、マッサージや占いなどをするお店などもあり、とてもバラエティー豊か! また、開催場所は大きな公園から神社の境内、カフェなどの店先などさまざまです。こうしたマルシェの人気を受けて、エントランス付近の場所を提供する商業施設なども増えてきています。 マルシェに行ったことのある方は口を揃えて「楽しかった!」と言います。では、この人気の理由はどんなところにあるのでしょうか。 1.消費者と生産者の接点ができる 食材の安心安全が盛んに言われるようになり、「ただ安ければいい」というのではなく「より安全なものを」「生産者の顔や作り方が見えるものがいい」という考え方が浸透し始めています。マルシェでは、生産者や作り手自らが出店をする場合が多く、消費者と生産者が直接つながる場となっています。そのため、生産者の想いを直接消費者に届けることができます。また、通常のスーパーなどに並ぶ食材と違って仲介する業者が入らないので、いわゆる「マージン」がかからず、消費者は安く購入できるというメリットもあります。 2.地域活性化や環境への配慮につながる マルシェは、何かのテーマを持って開催されることが多いです。特に地域固有の食材や料理にこだわったものや、「有機食材だけを扱う」「エコバック持参を推奨」など環境を意識したものも多くあります。マルシェの開催を通して、地域の人たちが集い、志を同じくする人たちが話す場ができます。東京など都市部では、全国のご当地グルメを紹介するマルシェもよく開催されています。 3.女性の活躍の場にもなる マルシェの出店者の特徴として、女性が多いことも挙げられます。ホールなどで開催される見本市などに比べて出店料が比較的安い場合も多く、活動し始めたばかりのハンドメイド作家なども参加しやすくなっています。またマルシェによっては、「ママの参加」をテーマにしたものも多くあります。なかには、マルシェへの出店だけを地道に続けて、商品を販売している方もいるのだとか。 私もマルシェが好きでよく行きますが、よい食材に出会えることや、生産者との話もとても楽しいです。広い会場であれば商品を見ながら買い物をするだけで、なかなかの運動量になり体力づくりにもいいかもしれません。週末は、ぜひマルシェに出かけてみてはいかがでしょうか。
全国各地でファン増加中!「マルシェ」が人気の理由
2019.12.16

オーストラリア発のポップ&ナチュラルな「ブルーフード」とは?

自然由来の、真っ青フード。 渋谷の「スーパーアイスクレマリー」でビビットな青色のアイスが発売されました。今までの食の常識では考えられないような鮮烈なブルーですが、他の店舗でも飲み物やデザートに次々と登場しています。 この「スーパーアイスクレマリー」で使われているビビットなブルーは主に湖に自生する単細胞微藻類の「スピルリナ」を着色料として使用したものになります。スピルリナは以前から健康食品として認知されていましたが、着色料として使用され始めたのはここ最近からになります。他の素材もオーガニックかつ残留農薬量が少ない素材を使用していて非常にヘルシーです。 他にも原宿のポップアップショップの「モルフォン」ではタイ原産でマメ科の多年草バタフライビー(チョウマメ)専門店ができて、このバタフライビーで着色したフードやドリンクを楽しむことができます。店内も可愛く装飾されていて食べると舌が青くなるドーナツは今後どんどん流行っていく可能性を秘めています。バタフライビーもスピルリナ同様に植物由来のもので、アントシアニンを豊富に含んでいて抗酸化作用があり、眼精疲労をやわらげるなどとも言われています。妊娠中の方や生理中の方には適さないとも言われているので摂取しすぎには注意してください。 これらの「ブルーフード」の発祥はオーストラリアのメルボリンと言われています。ベジタリアンやビーガンの方にも人気となっていて、今後日本でもトレンドの波に乗れるのか注目していきたいところですね。インスタ映えも期待できること合わせて、化学合成の着色料ではなく、植物由来の着色料といった点も評価されやすいポイントになるかと思います。 メインのご飯が「ブルー」といのは少し食欲を減少させられてしまいそうですが、エンタメ性あるデザートや飲み物であれば抵抗感もあまりなく一度はチャレンジしたいという若い人は多いでしょう。これまでの食の固定観念を打ち崩す「ブルーフード」に今後も注目していきたいです。
オーストラリア発のポップ&ナチュラルな「ブルーフード」とは?