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“ 地域振興 ”

2021.04.08

給食今昔物語

学校給食は1889年(明治22年)山形県鶴岡市の私立小学校でおにぎりと焼き魚、漬物などを貧困児童に提供したのが始まりと言われています。 1932年(昭和7年)には国による貧困児童救済のための学校給食が初めて実施され、それから徐々に規模・対象児童を拡大していきました。 戦時中には中断した時期があるものの、1946年(昭和21年)冬には首都圏で試験的に再開。1952年(昭和27年)春にはついに全国の小学校で給食がスタートしました。 昭和20年生まれと言えば、令和3年で御年76歳。 今の小学生の祖父母世代から学校給食は存在していたのです。 思ったよりも歴史のある学校給食制度について、親世代と子世代で比較しながら考えてみましょう。 現役小学生と親世代の給食ギャップ 親世代を30代から40代あたりと仮定すると、学校給食は自校方式が多かったころでしょう。休み時間に給食室を覗くのを楽しみにしていた人も多いかもしれません。 現在では主に効率化の面から給食センター方式や外部委託方式へと変わってきています。あのドキドキワクワクの大量調理を目の当たりにできる小学生は少なくなっているのが現状です。 次に好きなメニューを比較してみましょう。 親世代で人気だったのは揚げパン、カレーライス、ソフト麺。 これに対して現役小学生には、から揚げ、ハンバーグ、カレーライスが大人気。 ちなみに祖父母世代では鯨の竜田揚げを挙げる人がとても多いのだとか。 親世代と子世代のどちらにもカレーライスが入っています。今も昔も大人気というその実力ぶりも、給食のカレーの味を思い出せば納得ですね。 ここで豆知識を一つ紹介します。 1982年(昭和57年)1月22日に学校給食創立35周年を記念して、全国の小中学校の児童約800万人にカレーライスの給食が出されました。 これを読んでいるあなたも、もしかしたらこの一斉カレー給食を食べていたかもしれませんね。 これにちなみ、現在では1月22日はカレーライスの日とされています。 バラエティ豊かな現在の学校給食 1980年代からは「食育」という言葉が現れ、食事を教育的側面からも捉えるようになりました。 季節感や年中行事を意識したメニューや、郷土料理、異文化理解につながる給食が求められるようになったのです。 地産地消も盛んになり、結果としてバラエティ豊かな郷土メニューが提供されています。 有名どころを挙げてみると、北海道のいかめし、秋田のきりたんぽ鍋、石川の治部煮、愛知の味噌きしめん、香川の卓袱うどん、沖縄のそーき汁などそうそうたるメニューが並びます。 そのほかにも冷凍食品やレトルト食品を利用することで、世界各国の食事を給食で体験することもできるようになりました。 友好都市や姉妹都市のメニューが選ばれることが多いようです。 給食の話は親子で盛り上がる話題の一つです。 時代の変化に合わせて、給食も進化し続けてきました。 今日の夕飯のメニューに悩んだら、ネットで「給食だより」と検索してみるのも良いかもしれませんね。各校自慢の献立を参考にすることができます。
給食今昔物語
2020.10.19

滋養強壮には欠かせない「山芋」。その栄養と簡単料理レシピ

昔からのスタミナ食材「山芋」 山芋は、別名「山のウナギ」と呼ばれるほどに栄養がたっぷり含まれています。夏の土用の時期などによく食べられる「麦とろご飯」は、麦の入ったごはんに山芋のすりおろしをかけたもの。疲れた身体を元気にする料理として、古くから人々に親しまれてきました。 また、山芋を乾燥させたものは、薬膳では「山薬」と呼ばれ、疲労回復のためのスープなどにもよく使われています。そんな滋養がたっぷり含まれた山芋の旬は、秋~冬にかけてです。スーパーなどでは一年中見かける山芋ですが、旬の時期には栄養価もアップします。 山芋の種類と栄養は? 山芋と一口に言っても、「ヤマイモ属」のなかにはいくつかの種類の芋があります。主なものとしては、長芋や大和芋、自然薯、イチョウ芋などです。限られた地域で栽培される「伊勢芋」や「丹波芋」などは、「大和芋」に含まれます。 気になる栄養についてですが、山芋は消化酵素のアミラーゼをたっぷりと含有しています。このアミラーゼは、お米などのでんぷんの消化を助ける働きがあると言われています。つまり「麦とろご飯」や「とろろご飯」は、食欲の低下や胃腸が弱っている時にもぴったりの料理ということですね。山芋の種類は違っても、栄養価はあまり変わらないとされています。 ちなみに、山芋にアレルギー反応を示す方もあります。代表的なものは「手のかゆみ」などの症状として現れます。気になる方は、手袋をして調理するなど気をつけてくださいね。 山芋のおすすめ簡単料理 すりおろして生でいただくことの多い山芋ですが、実は、加熱料理にもよく合います。熱を加えることで、ホクホクとした食感が生まれ、食べやすい味わいになります。 まずは、手軽にできる加熱料理「長芋のバター焼き」を作ってみましょう。長芋は、よく洗い、皮つきのまま厚さ1センチ程度の輪切りにします。フライパンにバターを乗せて熱し、バターが溶けたら、長芋を両面焼きます。香ばしく焼けたら、しょうゆをひと回し。酒の肴にもよく合う一品があっという間にできあがります! その他、揚げものや炒めものにもよく合うので、ぜひ試してみてくださいね。旬の食材のパワーをいただいて健やかに過ごせますように。
滋養強壮には欠かせない「山芋」。その栄養と簡単料理レシピ
2020.10.12

古くて新しい、江戸時代の循環型社会とは?

江戸時代の循環型社会とは? エコな暮らしを考える時によく登場するのが、「循環型社会」という言葉です。これは、大量生産・大量消費という仕組みに代わるものとして登場した考え方です。大きな流れとしては平成12年には「循環型社会形成推進基本法」が発表され、資源の有効活用や環境への負荷軽減などに向けてさまざまな取り組みが行われています。 そのなかでも、古くて新しい取り組みとして注目されているのが「江戸時代の循環型社会」です。現在の日本では、エネルギーや食糧・木材などの大部分を海外からの輸入でまかなっています。それに対して、鎖国をしていた江戸時代には、輸入に頼ることなくほぼ全てを国内で自給自足していました。 例えば、当時は「ゴミ問題」もあまり存在しなかったのだとか。その理由として、物を大切に扱う習慣が浸透しており、ゴミが発生することが少なかったと言われています。例えば、子ども達のための「寺子屋」で使用する教科書は、子どもの所有物ではなく、学校の備品として使われていました。そのなかには1冊の本が100年以上使われたという記録も残っているのだとか。 また、「陶磁器の焼き接ぎ」や「古着屋」など今で言うところのリユースやリサイクルをする業者なども数多くあり、ひとつの物を大切に使い続けることができました。 具体的な事例は? 江戸時代の循環型社会をモデルとして生まれた事例として、岐阜県中津川市の「ちこり村」をご紹介したいと思います。「後継者不足」や「休耕地の増加」などの農業を取り巻く厳しい状況、それに加えて「日本の低い自給率」を何とか改善したいという想いのもと始まった取り組みです。 まず「この地域で出来ることから始めよう」ということでスタートしたのが、西洋野菜「ちこり」の国産化。ちこりには血糖値の上昇を抑えるといった健康効果が期待されていますが、現状ではそのほとんどを輸入に頼っています。そこで、「ちこりが国内で生産できれば、その自給率アップに貢献できるのでは」という考えがその始まりでした。 ちこり村のもうひとつの大きな特徴は、高齢化が進む現地のなかで、お年寄りが生き生きと働ける場所となっていること。「日本の農業の活性化」とともに、高齢者や地域をも元気にしています。 地球温暖化などをはじめとした環境問題の深刻化により、私たちは従来の大量生産・大量消費のスタイルから、新しい循環型社会へと切り替える必要に迫られています。そのひとつのヒントとして、ぜひ江戸時代に注目してみてはいかがでしょうか。
古くて新しい、江戸時代の循環型社会とは?
2020.09.21

地産地消の次は「地消地産」⁉地域の循環力を高める、新たな仕組みとは。

地産地消から、地消地産へ 最近、「地産地消」から「地消地産」へという動きが注目を集めています。地産地消とは「地域で生産されたものを地域で消費する」こと。その一方で、地消地産は「地域の需要に合わせて生産する」という意味があります。 一見すると同じように感じるかもしれませんが、前者が「消費」を出発点にしているのに対して、後者は「生産」が出発点になっているという意味で、大きな違いがあります。つまり、従来はそれぞれが好きな物を作ってから「地産地消」という消費の呼びかけをしていたのですが、これからは地域のニーズを把握した上で本当に必要なものを作っていこうという流れに変わりつつあるということです。 少し専門的な話になりますが、こうした動きの背景には「プロダクトアウト(商品を起点として考える)」から「マーケットイン(需要から考え始める)」という根本的な考え方の変化があります。 地域の循環力を高める、地消地産 従来の地産地消の取り組みの下では、「最終的に地域で消費されない」という結末に陥ることもしばしばでした。本来ならば、地域内でのモノ・カネの循環を高めて地域活性化を促進させることも大きな目的ですが、そこに至らない現実がありました。 そうした現実の課題を解決するために登場したのが、地消地産。例えば山形県飯豊町では「飯豊・農の未来事業」の農業改革の柱として、「持続可能な地域自給」というテーマを掲げています。これは地消地産にも通じる動きで、外に流れていたカネを地域に取り戻し、地域内での循環力を高めることを目指すものです。 地消地産は、農業だけでなく、林業や水産業でも同様に注目を集めています。「サステナビリティ」が大切にされる今だからこそ、こうした動きに注目し、この時代にあった地域資源の活かし方やニーズを考えていく必要があるのかもしれません。 ちなみに産業革命以前には、地消地産による社会システムはごく当たり前に存在していたのだとか。時代の移り変わりとともにいったんは崩壊してしまった社会システムが、今あらためて注目を集めているということです。 地産地消から地消地産へという動きは、これからさらに加速していくように思います。今後も、ぜひ注目していきたいですね!
地産地消の次は「地消地産」⁉地域の循環力を高める、新たな仕組みとは。
2020.04.22

温故知新!ローカルフードを扱う事業が続々登場

ローカルフードとは、その名の通り地域固有の料理のこと。例えば、ぎんなんの生産量全国トップを誇る愛知県の祖父江町ではぎんなんを使った料理やお菓子をレストランや和菓子屋などで取り扱ったり、いちょうの美しい時期には「黄葉まつり」などのイベントをしたりして、町を盛り上げています。 こうしたローカルフードを扱う事業が最近増えてきており、観光や地域振興の視点からも注目を集めています。そこで今回は、その事業例をご紹介したいと思います。 まず始めは、「ローカルフードグランプリ」。LINEトラベルjpで記事を書いているナビゲーターが集合するイベントのなかで開催されており、ご当地グルメやお土産のナンバーワンを決定するというものです。ノミネートされた9品のなかには、沖縄県の「角切りピーナッツ黒糖」や京都府の「西加茂チーズ」、静岡県の「マグロチーズ」などがあります。どれも、地域固有の食材を使用し、お茶請けや酒のおつまみとしても食べやすいものばかり。味の想像がしやすいものから、初めて聞く食材を使ったものまで、多種多様で眺めているだけでも面白い!ちなみにグランプリに輝いたのは、「牧家の白いプリン」。丸い見た目や、ふわりとした中身に多くの支持が集まったようです。 続いて紹介するのは、所沢でローカルフードに関わるいろいろな取り組みを行っている渋谷正則さん。もともとフランス料理のシェフとして経験を積んだ後、地元に戻ってきて現在の活動を始めたのだとか。地域コミュニティと商店街の活性化を目指した取り組み「ローカルフードマルシェ」などを開催して、注目を集めています。飲食からワークショップまで、出店の形式もさまざまで、子育て中のママからお年寄りまで地元の方を中心に、幅広い世代からの人気を集めているそうです! 他にも、ローカルフードをテーマにしたレストランやカフェ、書籍なども続々と増えています。身近にあるがゆえに当たり前だと思っていた料理や食材が、他の地域から見ると「(当たり前のものではなくて)その地域の魅力になっている」ということはよくあることですよね!全国各地の取り組みを参考にしながら、自分たちの暮らす地域のローカルフードについて考えてみるのもいいかもしれません。
温故知新!ローカルフードを扱う事業が続々登場

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NEW 2021.09.22

人と地球にやさしい「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」とは

海外で話題の「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」とは 持続可能な環境を保っていくためには、多方面からのアプローチが必要です。昨今いろいろな取り組みが行われていますが、私たちが身近にできることのひとつが「食事を見直す」ことではないでしょうか。そこで今回は、海外で最近話題になっている「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」について紹介したいと思います。 プラネタリー・ヘルス・ダイエットを一言でいえば、肉食を減らして、野菜や果物中心の食事にすること。これまでのダイエット方法は人間に対するものでしたが、ここでは人間を含む地球全体の健康を保つことを目的としています。 このダイエット法は、持続可能な食糧システムを実現するための方法として、2019年に世界16カ国の研究者が発表したガイドライン。日本ではまだあまり知られていませんが、海外ではとても注目されています。 プラネタリー・ヘルス・ダイエットの実践方法 プラネタリー・ヘルス・ダイエットと聞くと、「難しそう」「厳しい食事制限があるのでは」と思う人も多いでしょう。でも、そんなことはありません。たとえば「1日のエネルギーは2500キロカロリー」と設定されており、摂取カロリーを減らすというものではないのです。 プラネタリー・ヘルス・ダイエットの基本は、動物性食品や砂糖などの摂取を減らし、植物由来の全粒穀物や豆類、果物、野菜を増やすことです。一日の食事のおよそ半分は、野菜や果物、キノコ類からとることを推奨しています。 「一日あたりどの食材をどのくらい食べられるのか」という具体的な目安も、発表されています。たとえば、1日あたりの肉類の摂取量は、赤身肉が14g、鶏肉などの白身肉が29gとなっています。この基準量は「肉が大好き」という人にとっては、少し大変だと感じるかもしれません。でも全く食べられないわけではないので、上手に工夫すれば肉料理を楽しむこともできます。たとえば、肉や脂質の摂取量が多くなりがちな洋食から、野菜や穀物がベースの和食に切り替えるだけでも十分に達成できそうです。 ある研究によれば、プラネタリー・ヘルス・ダイエットの実践により、不健康な食事により引き起こされる病気の患者を大幅に減らすことができるといわれています。人の健康にも地球にもやさしい食事法として、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。
人と地球にやさしい「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」とは
NEW 2021.09.15

昨今話題の「チルアウト」!食のトレンドにも関係していた⁉

「チルアウト」の意味とは 昨今若者の間でよく使われている言葉「チルアウト」をご存知でしょうか。チルアウトには「心を落ち着かせる」「ゆっくりする」「のんびりする」という意味があります。自分の好きなことをしてくつろぐという時に、よく使われる言葉です。 チルアウトの一例として、カフェなどでのゆったりとした時間などが挙げられます。また、会話のなかでは「最近忙しかったので、週末はチルアウトしよう」や「映画を観て、チルアウトしたい」などのように使われます。チルアウトは、気が張っている状態を落ち着かせるような場面で使用することが多いです。チルアウトを省略して「チル」「チルする」と使うこともあります。 最近ブームの「チルアウト消費」 もともと、チルアウトは音楽のジャンルを示す用語として登場した言葉です。しかし、現在は音楽だけでなく、さまざまな場面で使われています。そのなかでも特に注目したいのは、若い人たちの間で昨今ブームになっている「チルアウト消費」です。 チルアウト消費の代表例のひとつが、「たき火」です。たき火をしていると体が温まるだけでなく、心が落ち着いたりすることがあります。たき火は一人でも楽しむことができます。コロナ禍での暮らしが長期化し旅行に出かけることが難しくなりつつある昨今、さらに人気が高まっています。 チルアウトと食のトレンドの関係とは チルアウト意識した商品として、リラクゼーションドリンク「CHILL OUT(チルアウト)」が登場し、注目を集めています。「Endian」という会社が販売しているもので、メーカーの公式サイトには「チルする?」「ストレス社会にチルでクリエイティブなライフスタイルを」という言葉が掲げられています。 この事例のようにチルアウトを全面に打ち出したものはまだ少ないですが、チルアウト消費を意識した商品は最近増えつつあるようです。たとえば、女性を中心に支持されている薬膳の考え方を取り入れた食事や薬膳食材などは、チルアウト消費につながるものでしょう。 チルトアウトという言葉とともに、人気が高まりつつあるチルアウト消費。今後もその動向を追っていきたいと思います! 
昨今話題の「チルアウト」!食のトレンドにも関係していた⁉
NEW 2021.09.13

アップサイクル食品はフードロス削減の強力な一手となるか

持続可能な循環型社会を目指し、リサイクルが活発化しています。 リサイクルでは製品を別の製品の原料にして別の製品を生み出します。しかし古紙が再生紙になる例のとおり、より良い品質と価値を持った製品に生まれ変わるわけではなく、どちらかと言えば価値の下がった製品へと変換される場合が大半です。古いタオルやシャツを雑巾として再利用するのも同様の例で、これらはダウンサイクリングと呼ばれます。 これに対し、副産物や廃棄物を新たな価値とより良い品質の製品にリサイクルするのがアップサイクリングです。創造的再利用とも呼ばれ、これまではアートやファッション、インテリアの分野が主でした。 しかし今や食品の分野にもこのアップサイクリングの波が来ています。米国での動きを中心にレポートをお届けします。 <業界団体による標準的な定義の制定> コーヒーの果実の皮を原料にした紅茶飲料やビール醸造の際に出る穀物廃棄物を原料としたプロテインバーなど、米国内では食品廃棄物を活用したアップサイクル食品への関心が高まっています。 米国企業を中心に70社ほどが参加して設立された業界団体「アップサイクル食品協会」(本部コロラド州デンバー)は、市場拡大を受け2020年5月アップサイクル食品の定義を定めました。「本来は人間の食用とならなかった食材を使用して、検証可能なサプライチェーンにより調達・生産され、環境に良い影響をもたらす食品」ということで、実際に食品廃棄物の削減につながるものだけを「アップサイクル食品」と定義しました。 アップサイクル食品という言葉の持つ良いイメージだけを利用して売り込む偽物との差別化を図り、フードロスを削減し持続可能な社会を実現したいという強い意図が感じられます。 食品廃棄物による世界経済のロスは年間でどれほどになるかご存じですか。なんとその額は100兆円を超えるという試算もあります。アップサイクル食品への取り組みにより、この膨大な経済損失を削減できる可能性があるのです。 日本には昔から「もったいない」という言葉がある通り、廃棄物削減の意識は比較的高いと言えるでしょう。しかし米国は廃棄物に寛容な風潮があり、供給された食料のうち3~4割がロスとなっているとも言われているのです。 ただ、米国でも時代は動いてきているようで、ミレニアル世代(1980年代~1995年生まれ)やZ世代(1996年~2012年生まれ)は消費者としての意識が高く、芯のある理念をもちメッセージを発する企業やブランドを購入する傾向があるのだそう。今後世代交代が進むにつれ、フードロス削減を掲げるアップサイクル食品市場はどんどん拡大していくことが予想されます。 米国の動きをお伝えしましたが、日本国内でもアップサイクル食品は続々と増えています。これまで廃棄されていた米やパン耳を使ったビール、規格外野菜や規格外フルーツを原料とした加工食品など、環境に良いから、フードロス削減につながるからといった理由がなくても味わってみたい魅力的な食品が目白押しです。 アップサイクル食品という言葉が生まれたということは、大量生産大量消費をベースにした一定の無駄には目をつぶるという社会から、より持続可能な循環型社会へと社会風潮が成熟してきていることを示します。時代は変わり、動きます。そのただなかにいるのだと思うと少し不思議な感じもしますが、この大きなうねりを楽しむ気持ちを持ちたいものですね。
アップサイクル食品はフードロス削減の強力な一手となるか
NEW 2021.09.08

夏の冷えを救う秘策の一手とは

夏は暑い!それは当然です。暑い夏だからこその風情もありますよね。 そうは言っても、最近の夏は暑すぎるというのが正直なところではないでしょうか。 暑すぎるのでなるべく冷やして熱中症を予防する。それ自体は間違いではありません。 ただ、冷やし具合によっては恐ろしい夏の冷えに繋がってしまうかもしれないのです。 <夏の冷えにご用心> こんなに暑い夏に冷え?といぶかしむ気持ちもよくわかります。 ではここで、普段の生活をちょっと思い起こしてみてください。 冷たい食べ物や飲み物をとることが多くありませんか。おやつにはアイスクリームやかき氷、食事は冷たい麵、のどが渇けば氷入りドリンク。こういった食生活を毎日のように繰り返していると、身体は内側から冷やされます。 熱中症予防にも使用が推奨されるエアコン。自宅では寒すぎない温度に設定していても、オフィスやお店などではちょっと寒いくらいの温度になっていることも多いはず。特に丸一日オフィスで仕事する人では、冷えないようにひざ掛けや羽織りものを準備している場合も多いかもしれません。古傷が痛むこともありますが、これも冷えが原因でしょう。エアコンで身体の外側から冷やされるだけではなく、外気温との差で身体には高い負荷がかかっています。 運動不足も冷えに拍車をかけます。そもそも内側外側からいくら冷やされても、しっかり運動して熱を作り出し血行を良くすれば、身体が冷える可能性は低くなります。しかしあまりにも暑すぎて「運動は原則中止」といったアナウンスを耳にすることも多く、運動へのモチベーションが下がってしまうことも。 ひとつとは言わず、どれにも心当たりがある人も多いのではないでしょうか。 このように身体を冷やす生活を続けていると、代謝が悪くなり血行不良に陥り、やがては夏バテに繋がってしまいます。 「夏バテ防止のために栄養を摂りたいから口当たりの良い冷たいものをたくさん食べよう!暑さにやられないようにしっかり涼しくしよう!体力温存のために運動は控えよう!」一見前向きにも見える考え方ですが、逆に夏バテに繋がりかねないのです。 <温かい飲み物の底力> 夏バテに繋がる身体の冷えを放っておくわけにはいきません。 冷えないようにするためには、上に挙げた冷えの原因となる生活習慣を改善すればいいわけですが、すべてを一気に改善するのはとても難しいですよね。シャワーではなく湯船でしっかり温まるのが効果的ではありますが、入浴時間の捻出や風呂上がりの汗を考えるとなかなか難しいところかもしれません。 そこでおすすめしたいのが、飲み物を冷たいドリンクではなくホットや常温のものにすることです。 もちろん炎天下の屋外にいるときにホットドリンクを飲む必要はありません。 冷えすぎるオフィスにいるとき、冷たい食事を摂ったあとなどに、ぜひ温かい飲み物を飲んでみましょう。冷たい食事や飲み物は内臓温度をてきめんに下げます。これを防止することで、効果的に身体の冷えを予防できるというわけです。 温かくなくても、常温の飲み物でも冷たいドリンクに比べれば充分身体にやさしいと言えるでしょう。最近では自動販売機やコンビニエンスストでの常温ドリンク販売も広がり、人気が急上昇していると言います。 冷たい飲み物は心身に爽快感を与えてくれますが、温かい飲み物はリラックスし心身を落ち着かせてくれます。余裕があれば色がきれいで香りのあるハーブティなどいかがでしょうか。目からも鼻からも口からも癒されておすすめですよ。 特別な飲み物を用意しなくても、いつも飲んでいる麦茶を温かくして飲んでみるのも良いですね。熱い麦茶の驚きのおいしさをぜひ味わってみてください。
夏の冷えを救う秘策の一手とは
NEW 2021.09.06

2021年食のトレンドはどうなる?ホールフーズの予測を解説!

ホールフーズ「食のトレンド予測」とは 食品業界では新しい食材や料理、食にまつわる言葉が、毎年どんどん登場しています。そんな状況において次の流行を予想する「食のトレンド予測」をご存知でしょうか。アメリカを中心に店舗展開をするオーガニックスーパー「ホールフーズ」が発表しているもので、2020年で6回目になります。 この予測を検討しているのは、バイヤーを含む50人以上の食の専門家で構成されるメンバーたちです。詳しい予測内容は追って紹介しますが、2021年の予測では、新型コロナウィルスによる暮らしの変化が如実に表れています。たとえば、健康や美容に関する食品への意識がこれまで以上に高まっています。これは、外出自粛などにより自炊をする機会が増えたことも大きく関わっています。 2021年の食のトレンドはどうなる? では具体的に、2021年の食のトレンド予測を見ていきましょう。上位10位までにランクインしているもののなかから、いくつかピックアップして紹介します。 ・心身を健やかにしてくれるもの 近年スーパーフードや出汁スープ(ボーンブロススープ)など、健康効果に注目した食品や料理が人気を集めています。サプリメントと食品の垣根があいまいになりつつありますが、2021年はその動きがさらに加速するでしょう。 ・充実した朝食のために 新型コロナウィルスの影響により、自炊をする人が大幅に増えました。週末や夜だけでなく、普段の朝ごはんに注目する人が増加しています。こうした状況をうけて、オーガニックのパンケーキミックス粉や植物性のソーセージなど、簡単に作れて体にもやさしい朝食用の食材のニーズが高まっていくでしょう。 ・ベビーフードも進化中 小さな子ども向けのベビーフードもどんどん進化しています。たとえば、紫色のにんじんやオメガ3が豊富に含まれるブラックスシードを使った商品なども登場しています。 ・アップサイクル商品 アップサイクル商品とは、廃棄されがちな野菜や果物の皮・茎などを使った商品のこと。元の商品よりも付加価値が高く魅力的なものが多いという点で、これまでの「リサイクル」とは異なります。たとえば、ビールの生産後の大麦や小麦を使った栄養補助バーなどの販売も始まっています。 ・ひよこ豆も人気 植物性タンパク質や食物繊維を豊富に含むひよこ豆。ひよこ豆を使った豆腐や粉、シリアル、パスタなども登場しています。カリフラワーに続く人気食材となるのでは?と予測されています。 食のトレンド予測は、アメリカでは多くのメディアの注目を集めています。この予測を吟味して、ビジネス展開に活かしてみてはいかがでしょうか。
2021年食のトレンドはどうなる?ホールフーズの予測を解説!