シェアシマレポート

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NEW 2021.04.01

知っているようでよく知らない?奥深いお酒の世界~スピリッツ編~

コロナ禍で家飲み需要が伸びています。 いつも飲んでいるビールや日本酒など馴染んだお酒は間違いないものですが、たまには少し冒険してみませんか。 スーパーのお酒コーナーに行くと、選ぶのが難しいくらいたくさんのお酒が並んでいます。 今回はその中の「スピリッツ」について簡単に紹介します。 どのお酒も奥は深く、語りだせばキリがありませんので、まずは名称を把握するところから始めましょう。 スピリッツ=蒸留酒 スーパーで「スピリッツが欲しいのですが」と店員さんに声をかけると、この1本です、という形ではなく売り場のあるコーナーを案内されます。 実はスピリッツという銘柄の特定のお酒があるわけではないのです。 スピリッツとは広義には蒸留という製造方法で作られるお酒、つまり蒸留酒全般を指す言葉です。 蒸留酒という意味ではウィスキーやブランデーも含みますが、ウィスキーやブランデーはそれぞれでジャンル化されていますので、一般的にはジン、ウォッカ、ラム、テキーラを四大スピリッツと呼びます。 そもそも蒸留酒・醸造酒とは? 醸造酒は果実や穀物を酵母の働きでアルコール発酵させたもので、度数は5~15%程度。 身近にあるお酒ではビールやワイン、日本酒などが醸造酒です。 一方の蒸留酒は醸造酒を加熱し、アルコールを多く含む蒸気を冷やして液体にしてアルコール度数を高めます。 乱暴に言えば、ビールを蒸留してウィスキーに、ワインを蒸留してブランデーにするというイメージです。 四大スピリッツを知ろう ・ジン ジンは大麦やライ麦、トウモロコシを原料にした蒸留酒に、ねずの実(ジュニパー・ベリー)やさまざまなボタニカル(香草・薬草の草根木皮)を加えて再蒸溜した無色透明のお酒です。すっきりとした苦みが特徴で、トニックウォーターを使ったカクテル「ジントニック」を飲んだことがある人も多いかもしれませんね。 ・ウォッカ 穀物やイモ類を原料とした蒸留酒を白樺の炭(活性炭)でろ過し、雑味を取り除いた癖のないお酒がウォッカです。日本では缶チューハイのベースとしてもお馴染みですね。 ロシアだけでなく、アメリカや北欧でも作られています。 ・ラム ラムはカリブ海、西インド諸島生まれのサトウキビを原料とした蒸留酒です。 色の濃淡で「ホワイトラム」「ゴールドラム」「ダークラム」、風味の強さからは「ライトラム」「ミディアムラム」「ヘビーラム」と分類されます。 飲用だけではなく製菓用としても使われています。ラムを飲んだことがなくても、「ラムレーズン」味のケーキを食べたことがある人は多そうです。 ・テキーラ メキシコの5州のみで作られる、リュウゼツランの一種「ブルーアガヴェ」を原料とした蒸留酒をテキーラと呼びます。 原産地呼称であり、他の地域で作られたものはテキーラと名乗れません。 ショットで飲むのが一般的な「ブランコ」は樽熟成をしませんが、樽貯蔵を施したものもあります。 実は焼酎も蒸留酒なので広義のスピリッツに含まれますが、主に日本で飲まれているため、世界的にはマイナーな部類のお酒です。 スピリッツはアルコール度数が高いので、そのまま飲むならちびちびと、あるいは割って飲むのがおすすめです。
知っているようでよく知らない?奥深いお酒の世界~スピリッツ編~
NEW 2021.03.18

大手食品産業はSDGsにどう向き合う?各社の取り組み事例をご紹介

SDGsと食品業界の関わりとは? 2015年9月25日に国連サミットが採択した「SDGs(持続可能な開発目標)」では、17項目のゴール(国際目標)が掲げられています。そのなかには、食品業界に関わるものも多くあります。例えばゴール2「飢餓をゼロに」には、特にアジアやアフリカを中心に深刻化している飢餓や栄養不良などの問題も含まれています。また、ゴール12「つくる責任 つかう責任」では、大量生産・大量消費という仕組みから、持続可能な仕組みへと変わっていくことを目指しています。 さらにゴール12では、資源の効率的な利用、廃棄物の発生防止・削減などの他に、「食品ロスの削減」が挙げられています。廃棄手前の食品を必要とする消費者とマッチングさせる「フードシェアリング」や、必要な人々に届ける「フードバンク」などの取り組みがスタートし、注目を集めています。この他、賞味期限や消費期限をする食品メーカーなどもあり、各方面から食品ロスを減らすための動きが始まっています。 大手食品産業の取り組みとは? ゴール4「質の高い教育をみんなに」に対しては、大手食品産業では食育や環境教育などの取り組みが行われています。(参考:農林水産省ホームページhttps://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/goal_04.html) 例えば、森永乳業株式会社では「未来をつくる子どもたち」というプログラムを作成し、食育や野外教育などの活動を行っています。2015年から実施している野外教育活動「森と食の探検隊」では、小学生4~6年生がキャンプ場で4泊5日の共同生活を行い、自然体験により生きる上で大切なものを見つけることを目指しています。この他、中学・高校生向けには、実践的な企業インターンワークのプログラムを用意し、子どもたちのキャリア教育に活用されています。 別の事例として、敷島製パン株式会社(Pasco)の「ゆめちから栽培研究プログラム」をご紹介しましょう。このプログラムは、中学・高校生が自ら国産小麦を育て、収穫した小麦でパンを作ることにより、日々食べているものや人とのつながりに対する意識や関心を高めることを目指しています。 このように、SDGsに対して食品業界が関わることのできるテーマはたくさんあります。大手食品産業の事例などをヒントにしながら、まずは身近にできそうなことを考えてみてはいかがでしょうか。
大手食品産業はSDGsにどう向き合う?各社の取り組み事例をご紹介
2021.03.02

最近話題の「プロテインカフェ」ってどんな場所?

プロテインカフェって何? 最近注目を集めている「プロテインカフェ」をご存知でしょうか。プロテインカフェとは、その名前の通り、プロテインを使った飲み物や間食を気軽に楽しめるカフェのことです。形態としては、プロテインを使ったメニューを全面に打ち出した「プロテインカフェ」だけでなく、フィットネスクラブやジムなどに併設されているカフェやヘルシーフードを提供するカフェでのプロテインメニューの提供など、さまざまスタイルがあります。昨今のプロテインブームを受けて、プロテインカフェやプロテインメニューを取り入れたお洒落なカフェが全国に続々と登場しています。 筋力アップなどのトレーニングをしている方だけでなく、いつまでも健康を保ちたいと願う方からも大きな支持を集めるプロテイン。その一方で「プロテインの味や香りが苦手」「プロテインを美味しく摂取する方法が知りたい」という声も少なくありません。そこでプロテインカフェを上手に活用して、美味しく楽しくプロテインを摂取してみてはいかがでしょうか。 プロテインカフェの定番メニューとは? では実際の事例をもとに、プロテインカフェでの定番メニューをご紹介しましょう。まず、トレーニングや散歩、仕事などの合間に気軽に利用できるスムージーのような飲み物はいかがでしょうか。バナナやパイナップル、ストロベリーなどの果物とプロテインを混ぜ合わせたトロリとした飲み物です。使用する素材によって「エネルギー補給」「美容や健康な体づくり」「疲労の回復」などのテーマが設定されていることも多いので、自分の目的に合ったものを選んでみましょう。果物の他には、モロヘイヤやほうれん草、にんじん、トマトなどの緑黄色野菜をブレンドしたものもあります。「野菜が不足しがち」という方にも魅力的ですね。 また、プロテインを配合した「アーモンドラテ」や「抹茶ラテ」、「ほうじ茶ラテ」なども人気メニューです。カフェタイムに気軽に利用できそうな飲み物がたくさんあるのがポイントです。タンパク質だけでなく、牛乳ベースのものを選べばカルシウム、アーモンドミルクベースのものを選べばビタミンEが補給できるのも嬉しいですね。 プロテインメニューと一緒に、野菜や果物がたっぷりのヘルシーなメニューを用意しているカフェも多くあります。ストイックになりがちなトレーニングなどの合間に、プロテインカフェなどで気分をリフレッシュして、美と健康への意識を高めるのもいいかもしれません。まずは近くのプロテインカフェへぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
最近話題の「プロテインカフェ」ってどんな場所?
2021.02.09

コンブチャって昆布茶じゃないの?その意外な正体とは

「コンブチャ」という飲み物をご存じですか。 なぜカタカナ?昆布茶じゃないのと思ったそこのあなた。 実はコンブチャは昆布茶ではなく、緑茶や紅茶などのお茶を発酵させて作る植物性の発酵ドリンクなのです。 コンブチャの由来 コンブチャは東モンゴル原産の伝統的発酵茶で、ロシアを経てやがてヨーロッパに広まったと言われています。 実は国内で1970年ころに一度「紅茶キノコ」として流行した発行飲料と同じものなのです。ブームのころに自宅で作ってみたことのある方もいらっしゃるかもしれませんね。 紅茶を発酵させてできる塊がキノコのように見えることから紅茶キノコと呼ばれていましたが、これは実際にはキノコではなく、産膜性酢酸菌が生み出すセルロースゲルです。 このセルロースゲルを昆布と勘違いしたことからコンブチャと呼ばれるようになったのではないかと言われています。 英語で「kombucha」と綴りますが、実際には日本人のイメージする昆布茶とは全くの別物ですね。 ついでにひとつ豆知識、ナタデココも同じく産膜性酢酸菌の生成したセルロースゲルの一種なんですよ。 欧米で流行するコンブチャ コンブチャは欧米の健康志向が強いセレブの間で大流行し、日本に逆輸入されてSNSで拡散されたことから、日本でも再流行しています。 作り方は簡単で、淹れた紅茶や緑茶に砂糖を加えてぬるくなるまで冷まし、スコビーと呼ばれる菌株を入れ、直射日光を避けて保存するだけ。暖かければ数日から1週間ほどで発酵が進んできます。 液上面に膜がはり、味見してまろやかな酸味があればコンブチャの完成。 ただし、あくまでも微生物の働きで作るものになりますので、管理によってはカビが生えたり有害な菌が増殖したりしてしまう可能性もあります。 そのため、最近では自宅で作るよりも完成品を飲料・エキス・サプリメントなどの形で販売するのが一般的です。 日本では身近な納豆や味噌、ヨーグルトと同じ発酵食品の一種ですので、人体にも良い影響が期待できますね。 コンブチャは発酵時にアルコールを生成することから、これを利用してお酒として楽しめる商品もアメリカなどで展開されており、国内でもコンブチャを使ったクラフトビールが飲めるバーも登場してきています。 逆輸入で脚光を浴びるコンブチャ。欧米のブームに追随するのか、はたまた国内で独自の進化を遂げるのか。 この先もコンブチャに大注目です。
コンブチャって昆布茶じゃないの?その意外な正体とは
2021.02.02

ノンカフェインで美味!今話題の「マヤナッツコーヒー」とは?

カフェインを含まないコーヒーが人気! 仕事や家事などの合間に気分転換したい時によく飲まれるコーヒーですが、「カフェインの入っていないコーヒーを飲みたい」という方が増えています。妊娠中や授乳中の方だけでなく、美容や健康のためなどその理由は人それぞれです。 こうした背景を受けて、最近では大手コーヒーチェーン店などでも「デカフェ」「カフェインレス」という文字をよく見かけるようになりました。しかし、いざ試してみようとすると「いろいろな種類があり選ぶのに迷ってしまう」という方も多いのではないでしょうか。 実際に、カフェインレスコーヒーと一口に言っても、インスタントから豆を挽くタイプまでさまざまな種類があります。たんぽぽコーヒーやチコリコーヒーなど、コーヒー豆の代わりに別の素材を使用したものも数多くあります。 そんななかで、美や健康に意識の高い人達の間で話題になっているのが「マヤナッツコーヒー」。そこで今回は、このマヤナッツコーヒーについてご紹介したいと思います。 マヤナッツコーヒーの魅力 マヤナッツとは、グァテマラの森林で育つラモンという名前の木から収穫できる実のこと。古代マヤ人はこの実のおかげで生き延びたとも言われるほど、栄養価に富んでいます。そんなマヤナッツを天日で乾燥させて焙煎し、粉末状にしたものがマヤナッツコーヒーです。香ばしい苦味と深いコクがあり、コーヒーが好きな方からも人気を集めています。もちろん、カフェインは含まれていません。 マヤナッツは、高タンパク・低脂肪であるだけでなく、現代人に不足しやすいビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。また、必須アミノ酸「トリプトファン」がたっぷりと含まれているのも人気の理由のひとつです。トリプトファンは、通称「ハッピーホルモン」と呼ばれるセロトニンを作るとされています。私自身もマヤナッツコーヒーが好きでよく飲みますが、ほっと一息付きたい時にぴったりの飲み物です。 マヤナッツコーヒーは、熱湯で溶かすだけでも手軽に飲めますが、煮出すことでより風味がしっかりと味わえます。豆乳や牛乳などを加えてミルクコーヒーやカプチーノ風にするのも美味しいです。甘さが足りないという時には、黒砂糖などを加えてください。また、クッキーなどのお菓子づくりに加えるのもよく合います。今話題のマヤナッツコーヒー、気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
ノンカフェインで美味!今話題の「マヤナッツコーヒー」とは?
2021.01.26

クラフトビール後編~フレッシュなクラフトビールを自宅で飲みたい!~

主にビアバーなどの飲食店で飲むイメージの強いクラフトビール。瓶や缶で市販されているものもありますが、やはりビアバーの壁に並ぶタップと呼ばれる蛇口から注がれたばかりのクラフトビールは格別です。 なかなか外で飲み会をするのは難しいこのご時世ですが、だからといってあきらめてしまうのはもったいない! 実は、最近ではクラフトビールをテイクアウトできる店も増えてきています。 自宅で注ぎたてクラフトビールを楽しむ方法を紹介します。 グラウラー(グロウラー) ビール好きの心をくすぐるビール専用水筒「グラウラー」をご存じですか。 「growler」の「growl」は「うなる」意で、蓋を開けるときに聞こえるビールの炭酸ガスの音が動物の唸り声に似ていることが語源なのだとか。 日本ではまだなじみの薄いグラウラーですが、欧米ではクラフトビールの量り売りは一般的な販売方法で、さまざまなグラウラーから好みのものを選んでクラフトビールをテイクアウトするのだそうです。 グラウラーは洗って繰り返し使うものなので、ごみも出ずエコ。環境にやさしい容器としても注目されています。 グラウラーには保冷機能の有無で2つの種類があります。 保冷機能がないものはガラスやステンレス製で、グラウラーごと冷蔵庫や氷水の中に入れて冷やすという使い方ができるほか、あまり冷やさずに飲むエールビールなどを入れるのがおすすめ。 保冷機能があるものは真空二重構造になっており、持ち運び時間が長い場合に最適です。 なお、通常の水筒には炭酸飲料を入れることはできません。ビールをテイクアウトする際には必ず炭酸飲料を入れられる容器を使用するようにしましょう。 クラウラー、ペットボトル お店によってはその場でアルミ缶に詰めて製缶してくれるクラウラーという方法もあります。 まだ導入しているところはさほど多くはありませんが、目の前で缶に封がされるのは見ていて物珍しく面白く感じられそうです。 水筒であるグラウラーよりも気密性が高いので、フレッシュさが比較的長持ちするのも特徴です。 そのほかに、茶瓶と同程度の遮光性を備えたビール専用のペットボトルが利用できるところもあります。ペットボトルは軽く、安価なのがメリットです。 最近ではビアバーだけではなく、ブルワリー(醸造所)にテイクアウト販売を行うグラウラーショップが併設されていることもあります。 例えばキャンプ場で1泊してバーベキューを楽しむ場合、キャンプ場近くにブルワリーがあればクラフトビールを好きな量テイクアウトしてバーベキューで楽しむこともできるわけです。思い浮かべるだけで喉がなってしまいそうですね。 本来、飲食店で提供される酒類はその場で飲むのが原則であり、テイクアウトするためには酒類小売業免許が必要でした。しかしコロナ禍となったことで、お酒のテイクアウトができるよう、国税庁は「期限付酒類小売業免許」を付与する措置をとりました。 これを機にもっとクラフトビールを含め酒類全般のテイクアウトの裾野が広がる可能性は高いと考えられます。 いつもはいつもの缶ビール、特別な時にはクラフトビールのテイクアウト。そんな家飲みスタイルも素敵ですよね。
クラフトビール後編~フレッシュなクラフトビールを自宅で飲みたい!~
2020.12.21

食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?③

①ではブロックチェーンの簡単な仕組み、②では国内における実証実験の事例を紹介しました。 最終回となる今回は、海外における具体的な事例を紹介します。 ネスレ 日本では主にコーヒーでお馴染みのネスレは、実は飲料・食品業界で売上世界トップを誇る食品メーカーです。 IBMが開発した食品サプライチェーンの追跡ネットワークである「IBM Food Trust」に立ち上げ初期から参加するなど、ブロックチェーンを積極的に活用しています。 2020年4月には、スウェーデンで展開するコーヒーブランド「Zoégas(ゾエガス)」の「Summer 2020」シリーズを「IBM Food Trust」上で追跡できるようにするという発表がありました。 パッケージにあるQRコードをスキャンすると、収穫されたコーヒー豆が店頭に並ぶまでどのような経路をたどったかが確認できるといいます。 ブロックチェーン上に書き込む情報については、正確な情報提供を行う役割を第三者である信頼のおける認証機関が担うことで、ブロックチェーン上に虚偽の情報が書き込まれないようになっています。 「IBM Food Trust」は2018年に商用提供が始まっており、Nestlé(ネスレ)だけでなくウォルマートやドール、ユニリーバなどを含む80社以上が参画しています。 スターバックス 世界最大手のコーヒーチェーン企業であるスターバックスも、ブロックチェーンを利用した「農園からカップまで」のコーヒー豆追跡プロジェクトを2020年8月から展開しています。スターバックスはマイクロソフト社と提携しており、利用しているのは上のIBMとは異なるプラットフォームです。 全米のスターバックスで購入したコーヒー豆のパッケージに記載されているコードをウェブ上に入力すると豆の原産地や焙煎業者の情報を追跡でき、また逆に生産者側も豆が最終的にどこで買われていったのかまでわかるといいます。 フェアトレード品にコーヒーが多く見られるように、コーヒー豆生産の現場は雇用環境が劣悪であったり、賃金が低かったりすることが少なくありません。 生産者がコーヒー豆の流通経路に関して、この追跡プログラムなどを通じて知識を得ることで、経済的により独立し、活路を見出せる可能性も十分にあります。 アンハイザー・ブッシュ・インベブ 聞きなれない企業名のように感じられるかもしれませんが、アンハイザー・ブッシュ・インベブは「バドワイザー」や「ヒューガルデン」ブランドで知られる酒類メーカーで、ビール飲料の世界シェアは3割にも達します。 サプライチェーン内の製品追跡にブロックチェーンを利用し、主としてアフリカ農家の生活水準向上を目指しています。 システム導入以前は、現地の農家は収入証明の書類を持たず、銀行口座の開設もままならなかったといいます。 しかし農作物をサプライチェーンで管理することで、現地の農家はアンハイザー・ブッシュ・インベブのサプライヤーであることを証明できるようになり、銀行口座を開設できるようになったそうです。 このように、海外では消費者向けだけではなく、生産者に向けてもトレーサビリティシステム活用が期待されています。 現在は開発中のものも含めて多数のプラットフォームが併存しています。 この先ブロックチェーンプラットフォームは一つのものに標準化されていくのか、あるいは複数サービスがうまく住み分けて共存していくのか。 数年単位でどんどん進んでいくと期待される食品業界におけるブロックチェーンを利用した追跡システムに、今後とも注目していきます。
食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?③
2020.12.17

食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?②

前回は「ブロックチェーン」の簡単な仕組みと、食品トレーサビリティへの活用可能性を紹介しました。 今回は実際に実証実験として行われた具体的な事例を紹介します。 食品トレーサビリティプラットフォームの実証実験 2019年1月に株式会社ベジテック、カレンシーポート株式会社、株式会社三菱総合研究所の3社は、合同で開発したブロックチェーンプラットフォームを用いた食品トレースの実証実験を行いました。 販売ルートについては、アマゾンジャパン合同会社と株式会社日本アクセスの両社が協力しました。もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも、この実験に参加していた商品を購入していたかもしれませんね。 私たちが知らない間に、ブロックチェーンによる食品トレーサビリティシステムは実用化一歩手前の実証実験の段階にまで到達してきているのです。 またこの実証実験は、農林水産省補助事業「平成30年度食品流通合理化・新流通確立事業」を活用したものです。国も食品流通の合理化・高度化を強力にバックアップしていることが分かります。 リコールコスト大幅減の可能性 この実証実験では、国内生産者→仲卸→小売と海外生産者→輸入商社→国内流通商社という2ルートで、実際の商取引に関連する物流情報の書き込みや参照が行われました。 この2ルートでそれぞれ事故商品が流通したと仮定し、商品の特定と出荷停止及び回収について、ブロックチェーンプラットフォームを使用した場合と使用しなかった場合の比較検証も実施されています。 結果は、驚くべきものでした。 ブロックチェーンプラットフォームを活用した場合、商品回収までの時間はおよそ3分の1、回収対象品の量は最大180分の1に削減可能であることが確認できたというのです。 特に、輸入品における事故商品の特定は、従来では2日かかっていたところがブロックチェーンプラットフォームを使用している場合にはわずか数秒で完了するとのこと。 各現場での情報入力の手間やコストはかかりますが、事故発生時のリコールコストが激減することは間違いありません。 ブロックチェーンプラットフォームは急速に開発競争が進んでおり、欧米では今後国際的に標準化されていくことを見据えた動きも出始めています。 国内でも、これまでの特定のサプライチェーンによる商品差別化のための食品トレーサビリティから、業界全体のインフラとしての食品トレーサビリティシステムへの転換が進んでいくことでしょう。 ブロックチェーンプラットフォームは、まさにこの食品流通のインフラと言えるわけです。 次回③最終回では、海外での事例を紹介します。皆さんご存じのあの企業も、ブロックチェーンを活用しています。
食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?②
2020.12.14

食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?①

ブロックチェーン」という言葉を聞いたことがありますか。「 仮想通貨の根幹を支える技術を表す言葉として語られることの多いブロックチェーンですが、実はその可能性は仮想通貨だけにとどまりません。 今回は、ブロックチェーンは食品業界において一体どのような可能性を持っているかについて探っていきましょう。 ブロックチェーンの特徴 ブロックチェーンとは、データのまとまりを入れる箱(ブロック)を鎖(チェーン)で繋いでいく仕組みで、ネットワークに接続している複数のコンピュータで共有されるという特徴があります。 特定のコンピュータで運用されるわけではないのでリアルタイム性には乏しいものの、システムダウンが起こりにくく、またブロックが時系列にそって繋がっていくため、ある一部分だけを切り取って改ざんすることは難しいと言われています。 ブロックチェーンは信用や透明性に強みを持ち、金融はもちろんのこと、医療をはじめとするその他の分野でも活用が期待されているのです。 食品トレーサビリティとブロックチェーン 食品業界でまずブロックチェーンの活用が期待されるのは、食品トレーサビリティの分野です。 トレーサビリティはトレース(trace:追跡)とアビリティ(ability:能力)による造語で、日本語では「追跡可能性」とも言われます。食品の移動の把握という意味で使われ、生産から流通、消費あるいは廃棄まで追跡できることを指します。 現在でもスーパーなどで特定の商品について「この商品の生産者は誰々です」といったポップなどを目にすることがありますね。しかしこれは生産から販売まで管理された限定的なサプライチェーンでのトレーサビリティであり、商品の差別化を目指した付加価値としての情報です。 一方ブロックチェーンによる新しいトレーサビリティでは、食品業界全体を網羅する複雑なサプライチェーンをも追跡できるトレーサビリティが期待できます。特定の商品を差別化するためではなく、食品業界全体を支えるインフラとしての役割が期待されているのです。 どのように生産され流通して販売されたのか、その複雑な経路をあるがままに記録できる可能性がブロックチェーンにはあります。 逆に言えば、食中毒や食品偽装など問題のある商品の来歴を正確に把握できるということになります。問題が起こっても迅速かつ適切に対応することができれば、食の安全性はより高まりますね。 購入しようとする食品にスマホをかざすと生産・流通の情報がいとも簡単に入手できる。SFの世界ではなく、ほんの少し先の未来には実現するかもしれない光景です。 次回は、実際に実証実験として行われた国内外の事例を紹介します。
食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?①
2020.12.10

女性からも注目される、プロテイン。その魅力とは?

<strongプロテインが女性の注目を集める理由 一昔前までは「プロテインと言えば、筋肉を付けたい男性用」というイメージをお持ちの方も多かったかもしれません。しかし最近は、美と健康に意識の高い女性からもプロテインが注目されていることをご存知でしょうか。「チャイ味」「ココア味」などの飲みやすいものなども登場しており、従来のプロテインは「飲みにくくて続かなかった」という方にもおすすめできそうな商品ラインナップが揃っています。 「筋肉だけでなく、肌や爪、髪などをつくるのにはタンパク質が必要」という意識が広く広がりつつありますが、実はタンパク質は食事だけでは不足しがちとされています。その不足分を効率よく補いたい時におすすめなのが、プロテインです。美しい身体をつくるとともに、健康的なダイエットを目指す方々にも支持されています。女性に不足しやすいな鉄やカルシウムなどの栄養分や美容成分などを加えたプロテインなども出回っています。 女性におすすめのプロテインとは? まずプロテインには、動物性の材料から作られるホエイプロテインとカゼインプロテインと、植物性の材料から作られるソイプロテインの大きく3種類があります。 「筋肉を付けたい」という方には、早く吸収される「ホエイプロテイン」を運動した後に摂取するか、間食や寝る前に「カゼインプロテイン」を摂取するのがおすすめです。ホエイプロテインもカゼインプロテインも、乳たんぱくの一種です。 それに対して体型の維持や美容面での効果を期待する方には、ソイプロテインがおすすめです。名前の通り大豆を原料としているため、「イソフラボン」の働きによる骨の強化や血行促進などの効果が期待されます。また、吸収されるスピードがゆっくりであるため、腹持ちが良いという面もあります。 また、プロテインを初めて摂取する方のなかには「原材料が気になる」という方も多いかもしれません。例えば、ホエイプロテインのなかには「グラスフェッドビーフ(牧草飼育された牛)」という安心できる高品質の材料を使っているものもあります。購入する際にはプロテインの種類だけでなく、原材料についてもチェックしてみるといいかもしれません。 女性からも注目を集めているプロテイン、まずはお試しで少量から始めてみてはいかがでしょうか。
女性からも注目される、プロテイン。その魅力とは?
2020.12.03

コロナ禍でプロテインの人気が高まっている理由とは?

コロナ禍における体調や生活の変化とは? 新型コロナウィルスに影響を受けて在宅勤務や外出自粛が続くなかで、人々の体調や生活はどのように変化しているのでしょうか。コロナ禍における体調や生活の変化に関して、全国の20~40代の男女を対象に行った「my アンケートlight」の調査結果によれば、「健康意識が高まりましたか?」という質問に対して、6割以上の方が「高まった」と回答しています。また「体重の変化はありましたか?」という質問に対しては、3割以上の方が「(体重が)増加した」と答えています。 さらに、生活の変化についての質問として「自炊をする機会が増えましたか?」という質問に対しては、4割以上の方が「増えた」と回答し、「どちらともいえない」という方は約半数、「減少した」という方は約2%のみでした。あわせて「コロナ禍において、自炊する際に、何を意識しますか?」という質問に対しては、「栄養バランス」「調理の手軽さ」という点が多く挙がっていました。 つまり、コロナ禍において自炊をする機会が増えた方や体重が増加した方も多く、自炊をする際に「簡単で栄養バランスの優れたものを作りたい」という方が増えているおり、健康への意識が高まりつつあると言えそうです。 プロテインの人気が沸騰中! コロナ禍でのこうした体調や生活の変化を受け、売り上げが急速に伸びている商品があります。そのひとつが「プロテイン」です。健康を保つためには「プロテイン(たんぱく質)の摂取が大切」という意識はじわじわと浸透していますが、先の調査結果に見られるようなコロナ禍での健康意識の向上や「コロナ太り」などの影響もあり、プロテインを支持する人が昨今さらに増えています。 プロテインを含む商品としては、間食やおやつとしても気軽に摂取できるバータイプやパウダータイプのほかに、ゼリーやヨーグルト、飲み物やアイスなどいろいろな種類が登場しており、「チョコレート味」「チャイ味」などの味のバリエーションも豊富です。また、コンビニエンスストアなどでも購入できる手軽さなども人気を後押ししています。 コロナ禍で自炊の頻度が増えるなか、十分な栄養を摂取する難しさを感じることもあると思います。そんな時には、プロテインを利用してみるのもいいかもしれません。人気沸騰中のプロテインについて、今後も注目していきたいですね。
コロナ禍でプロテインの人気が高まっている理由とは?
2020.07.29

訪日客が日本旅行で一番期待している「日本食」はどうして人気?

日本の伝統的な食文化として、2013年12月に無形文化遺産に登録された「和食」を含めた日本食は外国人観光客にとって、世界でもかなりの人気を誇っています。なぜ日本食がここまで人気なのでしょうか。これには日本食の文化、食材など、さまざまな理由があります。 1.世界に浸透していない日本食の一つに魚料理があります。世界では日本と異なり、魚を刺身のように生で食べる文化があまりありません。そのため、寿司や刺身などの生魚をメインとした料理というのは外国人観光客にとって珍しく、人気が出ています。その反面、賛否が分かれるのが納豆や漬物などの発酵食品です。苦手な外国人観光客が多いですが、好奇心からチャレンジする人が多いです。 2.食材の安全性と健康を考えた食事も海外で人気がある理由です。日本は水が綺麗で、品質管理を考えた食材を使っているので、安全性も人気の一つとなっています。また日本の食事の基本は一汁三菜が基本となっており、消化によい食べ合わせを提供しています。ご飯、みそ汁、鮭、納豆や卵など、健康を考えた食事は炭水化物の多い海外の食生活を考え直してくれます。 3.丁寧な料理方法が海外で人気が出ています。例えば外国人観光客の多くの人が日本で食べた料理の中で称賛するのが「天ぷら」です。海外では天ぷら粉のようなものを使うことはなく、油で揚げるとフライになってしまいますが、天ぷらのサクサクした衣は触感の良さ、丁寧さが外国人観光客にとって多くの支持を得ています。他にも懐石料理はフランスのフルコースにも近く、造形を考えた品を作り出すことで人気が出ています。 4.人気なのは料理だけではありません。世界ではナイフとフォークで食べることが多いですが、日本での食事の多くは箸を使います。一見食べにくそうで敬遠しがちと思われますが、箸使って食べることに対してステータスを持つ人も多いです。他にも器に注目する人も多く、白いお皿や単色の器が多い海外にとって、デザインや和風でおしゃれな器に盛りつけられた料理を見るのは新鮮に感じます。 5.日本のサービスの良さは世界でもトップクラスに良いです。料理を提供するだけでなく、挨拶や丁寧な作法、気遣いなど、店員のお客さんに対するサービス精神は外国人観光客にとって安心と心地よさを感じてくれます。日本食文化が味だけでなく、おもてなしの心を含めて日本食といえます。 味、丁寧さ、神聖さ、おもてなしなど様々な観点から日本食文化が外国人観光客に高い支持を得ています。皆さんも日本食を海外の知り合いの方に勧めてみてはいかがでしょうか。
訪日客が日本旅行で一番期待している「日本食」はどうして人気?
2020.07.20

原宿で大人気のアイス!「ロールアイス」とは!?

見た目も可愛く若者を中心に流行っている「ロールアイス」。もともとはタイの屋台から誕生したスイーツなのですが、ニューヨークでアイスクリームショップとして展開されるようになり、全米に広がり、そして現在では世界中で愛される食べ物となっています。 そして2017年6月に、原宿の表参道に「ロールアイスクリームファクトリー」という日本初のロールアイス専門店ができました。キンキンに冷やされた鉄板の上にアイスクリームを敷いて、固まらせてからクルクルと巻いたものをカップに入れたものを「ロールアイス」と呼びます。その上に生クリームやフルーツなどのトッピングを加えることで味だけではなく、インスタ映えも狙えるアイスになります。 「ロールアイスクリームファクトリー」は現在では大阪、名古屋、横浜、徳島の全国展開をしています。原宿・表参道本店をはじめ、若者に絶大な人気のインスタ映えするスイーツが楽しめるスポットとして、連日行列のできる店となっています。 ここまで人気の理由の一つは、買ったお客様ひとりひとりが豊富なフレーバーやトッピングから自由にアレンジを楽しめることです。限定のトッピングやおすすめのソースなどを組み合わせたり、豊富な種類の中からベースのアイスクリーム、トッピングするスイーツやフルーツ、、ソースなどが選べて、世界で1つだけの自分だけのオリジナルロールアイスをつくることができます。 映画や各種メディアとのタイアップにより今後も人気が衰える気配などはありません。そしてこのロールアイス人気は日本全国だけにとどまらず、台湾にも進出しました。「ロールアイスクリームファクトリー」の海外初出店の背景には、海外メディアからの取材が増えたことや、訪日外国人のお客様が増えたことが要因となっています。 タイの屋台からニューヨーク、そして全米へと広がり、そして日本に上陸して一台ブームとなったロールアイスクリーム。厳しいスイーツ市場の中でトレンドとして終わるのか、定番として生き残ることができるのか今後も見守っていきたいと思います。
原宿で大人気のアイス!「ロールアイス」とは!?
2020.07.13

ヤフーが飲食店のテイクアウト事前注文サービスを提供!どんなサービス?

2019年10月から消費税増税に伴った軽減税率がスタートしました。店内であれば消費税が10%でテイクアウトであれば8%になるということで、テイクアウトの需要が高くなったように感じます。 そういった流れに合わせてここ数年で、テイクアウトを事前に注文できるサービスやアプリがいくつか出てきており、満を持してこのタイミングでヤフーでも同様のサービスがリリースされました。それがこの「Yahoo!ロコ モバイルオーダー」になります。 ヤフーが提供している「Yahoo! MAP」で周辺の「Yahoo!ロコ モバイルオーダー」対応店舗を検索できるほかにも、オンライン決済サービスの「Yahoo!ウォレット」によりキャッシュレス決済にも対応しています。このサービスを使って提供予定時刻にお店に行けば待ったり、行列に並ぶ必要もなくスムーズに商品を受け取ることができる仕組みとなっています。 現在は都内を中心とした『いきなり!ステーキ』『串カツ田中』『ぼてぢゅう』の一部店舗で利用することができますが、これからどんどん全国に広がっていくでしょう。 初期費用・月額利用料ともに0円でサービスを始めることができますし、商品の提供効率の促進、店頭での現金のやりとりが不要となるためのコストの削減も見込めるので飲食店側にもさまざまなメリットが期待できます。ヤフーは「Yahoo!ロコ モバイルオーダー」をはじめとする、各種サービスへの店舗情報の掲載によって新規顧客獲得への貢献も目指すと明言しています。 2019年10月に始まった軽減税率制度で、テイクアウトを利用するお客様は今後ますます増えていくでしょう。今回紹介したヤフーの「Yahoo!ロコ モバイルオーダー」以外にも事前注文サービスは続々と登場しています。テイクアウトを行っている飲食店関係者の方は、こういった事前注文サービスのそれぞれの特徴をしっかりと比較した上で、お店に合うサービスの導入を検討してみてるのもいいかもしれませんね。
ヤフーが飲食店のテイクアウト事前注文サービスを提供!どんなサービス?
2020.07.08

独立を目指す若きシェフに最適な「シェア厨房」とは?

本料理、イタリアン、中華、フレンチなどの様々なジャンルの料理人が厨房を共同でシェアして料理を提供する日本発のシェフのためのコワーキングスペース兼シェア型のレストランが銀座にオープンしました。 「re:Dine GINZA(リダイン ギンザ)」と名付けられたこのお店は、その名の通りDine(外食)をre:(再定義)する、といった意味が込められています。銀座の並木通りの一等地に120席を設けたこちらのお店では、厨房に各シェフ専用の調理、収納スペース、冷蔵庫などの 共同設備があり、シェフそれぞれ思い思いの料理を提供することができます。 シェフの費用は月額5万円+初期費用20万円という金額だけで、銀座の一等地で自分が作った料理をお客様に振る舞うことができます。サービス自体は運営している食のマーケティング会社の「faw」さんが担当しているので、シェフは料理にだけ集中することができます。 自身のお店をオープンする前のテストマーケティングとしての場としても活用することができるのです。 お客様側はジャンルがさまざまな本格的な料理を自由に選べますし、シェフの入れ替えの度に新しい出会いを楽しむことができます。独自のシェフ投票システムといったものもあり、その投票で1位を獲得できれば独立支援を受けることができ、最下位の場合は強制交替といってユニークかつ厳しいシステムも導入しています。 お店を構えた後では、メニューやコンセプトなどはなかなか変更しにくいものですが、 こういったお店だと柔軟に対応することができそうですね。料理を食べたお客様のリアクションを感じながら、独立のチャンスをうかがうことができるのがシェフ側の最大の利点になるかと思います。現在は食の頂点を目指す6人のシェフが在籍しています。 こちらの「re:Dine GINZA(リダイン ギンザ)」の盛り上がり次第では同じような形態の店が増えていくのかもしれません。今後の展開に注目していきたいと思います。
独立を目指す若きシェフに最適な「シェア厨房」とは?
2020.07.06

仕入れコストに削減に効果的!?完全養殖マグロとは?

現在、飲食業界では仕入れコストが高騰していて、そのコストが経営を圧迫しているといったケースが増えています。そういった流れの中で、安定的にコストを抑えながら食料を供給できる「養殖」にいま注目が集まっています。 特に日本は、諸外国に比べて「養殖」に対して高いレベルの技術を持っています。2002年に近畿大学水産研究所がクロマグロの完全養殖を世界で初めて成功させました。そして、2010年にマルハニチロさんが民間企業で初めてクロマグロの完全養殖を成功させます。 その後も大量生産、商業出荷と順調に軌道に乗せて、2016年にはマルハニチロの完全異色クロマグロのブランド「BLUE CREST」を誕生させます。マグロなどの魚の漁獲規制が年々強化されるているなかで、天然資源に頼らずに安定的にマグロを供給する手段として「完全養殖サイクルの確立」を作り上げたのは大変素晴らしいですね。 このクロマグロの完全養殖とは、人工ふ化をさせたクロマグロを親魚に育て、その親魚が生んだ受精卵を孵化させ、幼魚から成魚にまで育てることになります。これまで一番の課題とされていたのは、卵が孵化してから稚魚に育つまでの生存率です。マルハニチロさんでは、生育環境の改善や餌の工夫などを繰り返し積み重ねて、着実にその生存率を高めてきました。 そして、事業開始当初には0.1%に満たなかった生存率を3%にまで高めることに成功したのです。 マルハニチロさんの「BLUE CREST」だけではなく、新たな養殖ブランドも続々と誕生しています。例えばJR西日本が鳥取県の新たな特産品を作ろうと陸上養殖をした「お嬢サバ」。このサバは青魚独特の臭みなどがなく、上質な脂が味わえることと、食中毒の原因にもなってしまうアニサキスを付きにくくしたことが特徴になります。 マルハニチロさんやJR西日本さんの取り組みだけではなく、こういった養殖ブランドが増えていくことを期待しながら今後も注目していきたいと思います。
仕入れコストに削減に効果的!?完全養殖マグロとは?
2020.06.22

最近よく聞く「SDGs」って何のこと?

最近あちこちで聞くようになった「SDGs(エスディージーエス)」という言葉。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称なのですが、この言葉の意味をご存知でしょうか。少し前に行われた調査によれば、SDGsの認知度は27%という結果も出ています。一般にはまだまだ認知されていないようですね。 SDGsとは、2015年8月に開催された国連のサミットにおいて決められた、世界共通の目標のこと。2016年から2030年までの15年間の開発の指針を示すものとして「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択。この中心となる開発目標のことを、SDGsと呼んでいます。 ちなみに、SDGsの前進として「MDGs」というものがあり、これは2015年までの開発目標として8つのゴールを掲げていました。この目標が達成期限を迎えたことを受けて、次に決定されたのがSDGsという流れですなんですね! SDGsの具体的な内容について見ていきましょう!まず、17の大きな目標が示されています。 その目標とは、「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「4.質の高い教育をみんなに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」「6.安全な水とトイレを世界中に」「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「8.働きがいも経済成長も」「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」「10.人や国の不平等をなくそう」「11.住み続けられるまちづくりを」「12.つくる責任 つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」「16.平和と公正をすべての人に」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」です。 開発目標と聞くと「開発途上国が対象」と捉えがちですが、それぞれの目標を見ていくと先進国にも当てはまる内容が多く見られます。また、陸や海の話も出てくるので、国レベルの話を越えたもっと大きなテーマを設定していることがよく分かりますね! そして、この17の目標に対して「169のターゲット」が設定されています。ひとつの目標に対して、平均して10個程度のターゲットが存在するイメージですね。SDGsの大きな特徴は、目標を掲げるだけでなくそれを定期的にモニタリングするということ。「国連ハイレベル制作フォーラム」という枠組みを使って、毎年7月頃に国ごとの進捗状況を共有していきます。 SDGsについて調べてみると、私たちの生活と深く関わっている内容もたくさんあります。ぜひ自分や自分の暮らしに関連することとして、その動向を追っていきたいですね!
最近よく聞く「SDGs」って何のこと?
2020.05.27

フェアトレードコーヒーが美味しい理由

昨今よく聞かれるようになった「フェアトレードコーヒー」。コーヒー豆の専門店や大手コーヒーチェーンなどでも、その文字を見かけます。もともとフェアトレードとは、一般的に途上国と先進国での貿易などに対して使われる言葉のこと。こうした途上国の弱くなりがちな立場を保護し、先進国と途上国の対等な関係を築くためのものです。逆のことを言えば、輸入食材などがとても安い値段で売られているのを時々見かけますが、その背景には途上国での過酷な労働環境がひそんでいる場合もあるんです! ちなみコーヒーに関しては、世界中にいる約2500万人ものコーヒー生産者のうち約7割が10ヘクタール未満の小規模農園の従事者なのだとか。1990年代の生産量トップのブラジルの霜害の影響により、多くの国が新規参入したことなどにより、需要と供給のバランスが乱れています。その結果、小規模農園の経営は苦しく、過酷な労働を強いられています。そんな状況下においてフェアトレードで取引をすることにより、それまでの取引価格の2倍以上のお金が生産者に渡るようになり、労働や生活の環境が大きく改善されたという報告もあります。 また、コーヒー好きな人のなかでは「フェアトレードコーヒーは美味しい」「美味しいから選んでいる」という声も時々聞きますね!これは、フェアトレードで取引をすることにより、小規模農園でも経営が成り立つようになるため、一般には知られていないコーヒーも商品化することができるためです。 フェアトレードコーヒーが広まるメリットは他にもあります。それは、途上国の現状を知り、消費者の意識を変えていくことにつながるということ。コーヒーに限らず、フェアトレード商品はパッケージなどもデザインに気を配ったものが多いので、自身のスタイルを磨いていきたいという方にもおすすめです! さらに関心のある方は、フェアトレードコーヒーが注目されるきっかけになったとも言われる映画「おいしいコーヒーの真実」を鑑賞してみてはいかがでしょう。フェアトレードコーヒーとは何なのかを、再確認することができますよ!
フェアトレードコーヒーが美味しい理由
2020.05.11

ヨーロッパ発のカルチャー!「パン飲み」は日本にも根付くのか!? 

ここ数年間、パンブームが続いています。高級食パンやパンにまつわるフェス開催など、下火になるどころかますますパンブームの盛り上がりを見せています。 そんな中で、パンへの飽くなき探求心から「パン飲み」が誕生したのも当然の流れなのかもしれません。お酒に合うパンが、雑誌やテレビやWEBなどの各種メディアで特集されるなど、2018年あたりからじわじわと広がりを見せていましたが、こういったニーズをとらえてなのか、この「パン飲み」を楽しむことができるベーカリーが続々と登場しています。 2019年7月には、厳選したイタリアの食材やレシピを使ったパンを提供する、イタリアンベーカリー「ブリンチ代官山T-SITE」がオープンしました。こちらのお店では、夕方の5時からの「アベリティ―ボ」の提供も始めています。 この「アベリティ―ボ」とは、イタリアで生まれた習慣で、夕食の前に軽いお酒と軽食を囲んで仲間との時間を楽しむ事になります。「ブリンチ代官山T-SITE」さんはイタリアンベーカリーなので、こういったイタリアの食文化も届けたいということで始められたみたいです。 この店を訪れて初めて「アベリティ―ボ」という食文化を知った方も多く、仕事帰りに同僚の方と、一人ごはんにガッツリ、などと思い思いに楽しんでいらっしゃいます。 大阪ではお酒に合うパン専門のベーカリー「タニ6ベーカリーパネーナ」がオープンしました。お店のコンセプトは「子供にはもったいない。お酒に合うパンを提供」とのことで店内でパンだけではなくお酒も販売されています。甘じょっぱいメロンパンや出汁で仕込んだフランスパンなど、一般的なパン屋にはないパンが多く並べられています。 オンタイムからオフタイムへと気持ちを切り替える時間を楽しむことができるヨーロッパのライフスタイルの「パン飲み」。働き方改革と言われていますが、単に言葉だけではなくこういった食文化による意識改革の方が働き方を変えていくことができるのかもしれないですね。
ヨーロッパ発のカルチャー!「パン飲み」は日本にも根付くのか!? 
2020.04.29

みかんの皮を捨てないで。簡単な利用法をご紹介!

冬の代表的な果物と言えば、「みかん」ですよね!家族でこたつに入って、みかんを食べながら温かいお茶を飲んでほっこりする時間もいいものです。 では、みかんを食べた後の皮は皆さんどうしていますか?「捨てている」という方も多いと思いますが、実は中国では「陳皮(ちんぴ)」とも呼ばれる立派な生薬のひとつ。捨てるなんてもったいない!ということで、今回はみかんの皮の手軽な利用法をご紹介したいと思います。 まず一番簡単な利用法ですが、入浴剤の代わりに湯船に浮かべてみてはいかがでしょうか。柑橘類独特の爽やかな香りが、心身の疲れを癒してくれます。また、身体の巡りが良くなるので全身がぽかぽかと温まります! 続いて紹介するのは、みかんの皮を干して食べるという活用法です。出来るだけ、無農薬や有機栽培のものを使うのがおすすめです。まず中身を食べた後の皮を、カラカラになるまでしっかり乾かします。冬の寒い渇いた空気にあてておくと、数日~1週間位で完全に乾かすことができます。乾燥したものは、密閉できる容器や袋などに入れて保存しましょう。お菓子などについている「シリカゲル」といった乾燥材があれば、一緒に入れておくとベストです! 干したみかんの皮は、刻んだものを紅茶やルイボスティーなどの茶葉に加えて、ブレンドティーとして楽しむこともできます。煮込み料理やカレーなどに加えると、肉や魚の臭みを消し、爽やかな香りをプラスしてくれるのでおすすめです。実際に、カレー粉などの原材料として「陳皮」が使われていることも多くあります。また、日本のオリジナルスパイス「七味唐辛子」の香辛料として陳皮が使われることも多く、身近なところでも昔から食用として親しまれてきたようです。 中国でよく使われる生薬のひとつ「陳皮」には、「胃腸の働きを整える」「気の巡りを良くする」などの働きが期待されています。また、ビタミンCが含まれていることから、美肌や風邪予防にも昔からよく使われてきたのだとか、ちなみに中国では「古ければ古い方がいい」とも言われているので、まとめて陳皮を作ったら長期間保存してみるのもいいかもしれません。 みかんの皮を捨てるなんてもったいない!みかんを食べた後の皮は捨てずに、ぜひ利用してみてくださいね。
みかんの皮を捨てないで。簡単な利用法をご紹介!
2020.04.01

旬の果物「柿」を丸ごと利用する方法とは?

秋から冬にかけて旬を迎える人気の果物「柿」。熟れた果実を生のまま食べるのも美味しいですが、葉もヘタも余すところなく利用できるのをご存知でしょうか。今回は、先人の知恵の宝庫とも言うべき、柿の利用法をご紹介したいと思います! まずは、柿の葉を利用して「柿の葉茶」を作ってみましょう。7~8月頃の緑色の葉を使います。渋柿でも甘柿でもどちらでも利用できます。葉を摘んだ後、数時間天日で干してから切り刻みます。その後、せいろなどに入れて10分ほど蒸し、カラカラになるまで陰干しすれば出来上がり!熱湯を注いで数分待つだけで美味しくいただけます。柿の葉にはビタミンCが豊富に含まれ、風邪予防などに昔からよく飲まれてきました。やさしい甘味があって飲みやすいですし、ノンカフェインなので子どもや妊娠・授乳中の方にもおすすめです。 また柿の葉には殺菌効果があるとされ、「柿の葉寿司」などにもよく使われています。酢飯の上にサーモンやしめさばなど具材を乗せて、柿の葉で巻いたお寿司は素朴でありながらも滋味あふれる一品ですよね!現在のような保存技術がなかった時代ならではの、自然の恵みを活用した食の知恵と言えそうです。 次に、柿のヘタの利用法についてご紹介しましょう。「ヘタは捨てている」という方が大半だと思いますが、生薬名では「シテイ」と呼ばれ、漢方薬にも使われているんです!成熟したヘタを乾燥させたものをスパイスや生姜などと煮詰めた「シテイ湯」という飲み物は、1000年以上前の書物にも登場しています。そもそもしゃっくりは胃のけいれんによるもので、冷えや熱がこもっていることが原因とされていますが、その不調を緩和する効果があるようですね。 生で食べるのには適さない「渋柿」もいろいろな用途に使うことができます。有名なところでは「干し柿」がありますね。冬に柿の木が多い里山などに行くと、軒先に干し柿を吊るしている風景をよく見かけます。干すことによって渋さが抜けて、甘さだけが残るので、とても美味しくいただけます。そのまま食べるのはもちろん、神社などのお供え物や、砂糖の代わりの甘味付けとしても使うことができます。 完熟した柿がたくさんある場合には、「柿酢」を作ってみるのもおすすめです!保存瓶などに、完熟柿を手でつぶして入れておくだけで作れます。小さな泡が出てきて発酵が進むのですが、アルコール発酵を経て、酢に変わっていく様子は眺めているだけでもとても面白いです。昔は、各家庭でよく作られていたそうです。 無駄なく余すところなく食べられる柿には、自然の恵みを楽しむ先人の知恵が詰まっています。柿の葉やヘタ、渋柿などが手に入ったら、ぜひお試しくださいね。
旬の果物「柿」を丸ごと利用する方法とは?
2020.02.26

遂に飲食店にもサブスクリプションモデルの波がやってきた!導入事例をご紹介!

最近よく耳にすることが多い「サブスクリプションモデル」。モノではなく利用する期間に対して料金が設定されたサービスのことで、音楽業界などエンタメの世界で主に聞かれるサービスでしたが、ここ数年で飲食業界にもこの波が押し寄せてきています。 このサブスクリプションモデルは、毎月一定の売上を先に確保できるところが飲食店側にはメリットとなります。上手く活用することができれば今後もどんどん導入する飲食店が増えてくるのではないでしょうか。 今のところはまだ導入してる店舗はまだまだ少ないので、物珍しさから各メディアで取り上げられたり、新規顧客の獲得も期待できます。 では、実際にどのような飲食店がこのサブスクリプションモデルを導入しているのか、その事例をいくつか紹介していきたいと思います。 まず最初にご紹介するのは、新宿に店を構える「coffee mafia(コーヒー マフィア)」。 クイックカップのドリンクが無料で飲める「3,000円コース」と、店で販売している全てのドリンクが無料になる「6,500円コース」の2種類の月額定額サービスがあります。クイックコーヒーは1杯300円なので、「3,000円コース」であれば月に10回以上来店すれば元は取れる計算になります。 六本木にあるフレンチワインバー「Provision(プロヴィジョン)」では1カ月の間に何度来店しても、フレンチのコースやワインを4名まで月額30,000円で楽しめると大人気の月額定額サービスがあります。ただあまりの人気ぶりに、現在は規定会員数に到達していて募集はしていないみたいです。 サブスクリプションモデルは、こういった飲食店だけのものではなくアプリでも導入されています。 「HIDEOUT CLUB」は東京のBARが加盟しているアプリで、月額料金1,500円で加盟店でのウエルカムドリンクが毎日1杯無料で飲むことができます。 「FOOD PASSPORT」は大阪の400以上の飲食店が加盟しているアプリで、月額料金980円で余剰食材を使った料理を1カ月に10回食べることができます。 今後はこういった店単体のものだけではなくアプリとして導入していく飲食店は増えてくるかと思います。飲食店側は新規の顧客を呼び込めますし、消費者側は使えば使うほどお得が得れます。飲食店のサブスクリプションモデルについては今後も注目していきたいです。
遂に飲食店にもサブスクリプションモデルの波がやってきた!導入事例をご紹介!
2020.02.17

急増中の飲食店「ミクストラン」とは一体なに??

ここ最近、飲食店と違う業種が一緒になった飲食店「ミクストラン」が増えています。朝の人気番組めざましテレビの企画でも特集も組まれていました。この1年でオープンしたミクストランの数は全国で20店舗以上もあるとのことです。 この「ミクストラン」という名称は実際にある単語ではなく造語になります。「ホットペッパーグルメ外食総研」がミックスとレストランという単語を掛け合わせて作りました。 書店×カフェ、コインランドリー×カフェ、バー×花屋、ビール×美容室、自転車×カフェ などさまざまは業種が飲食店と一体化した店舗となり、他店舗との差別化を図っています。 東京目黒区にあるミクストランをひとつご紹介します。「フレディレック・ウォッシュサロン トーキョー」さん。こちらはカフェラウンジ×コインランドリーのミクストランになります。ドイツベルリン発のスタイリッシュなウォッシュサロンになります。 オーナーのフレディレックさんは「単に洗濯をする場所にはしたくなかった」という思いの元、コインランドリーだけではなく、店内に小さなカフェスペースを作って利用するお客様のコミュニケーションが生まれる場を作られました。洗濯が終わるのを待ちながらコーヒーを飲んだり、マフィンを食べたり談笑することができます。 ランドリーコーナーは布団も選択できる大型の洗濯機や、スニーカー専用の洗濯機も設置されていて設備も充実しています。また、洗濯代行やクリー二ングも対応しているので、忙しい方には嬉しいサービスが行き届いてます。 カフェやレストランなどの飲食店と、コインランドリーやお花屋さんなどの他業種を組み合わせることで新たな付加価値を誕生させることができる「ミクストラン」。これまでの飲食店と差別化を図る上では戦略として取り入れるのはいのかもしれません。 上手く活用することができれば、相乗効果を期待することができるので消費者サイドだけではなく飲食店サイドとしても大きな魅力となる可能性も秘めています。この「ミクストラン」という造語を作った「ホットペッパーグルメ外食総研」の発表によれば、今後も「ミクストラン」のような形態の飲食店は増加するとみられています。新たな飲食店のトレンドになることができるのでしょうか。今後の動向に注目していきたいです。
急増中の飲食店「ミクストラン」とは一体なに??
2020.02.03

サンマはもはや高級魚!?サンマの価格高騰の原因とは?

サンマの記録的な不漁が連日話題となっています。スーパーでは1匹500円を超える値札が立てられているところもあります。これまでは庶民の味として家庭で親しまれてきたサンマですが、ここまでの値段高騰するともはや高級魚といっても過言ではありません。 水産庁が発表した2019年10月9日までのサンマ漁獲量は7060トンと前年同期の13%にとどまっています。例年であれば8~11月ごろには北太平洋から日本海付近にサンマの群れがくるのですが、まさに群れがくるピークのはずである10月になっても一行に音沙汰がありません。 この原因として話題になっているのが、中国の漁船による大量捕獲になります。日本海近郊にやってくる前のサンマの群れを捕獲してしまうから漁獲量が減ってしまったんではないかと議論されています。 さらにはこれだけではなく、地球温暖化の影響もサンマの不漁原因として考えられています。海水の温度が上がり海底に積もった栄養分が海面に上がる流れをふさいでしまうので、サンマが日本海に近づいてこなくなっているという調査報告もあります。この地球温暖化問題はサンマだけではなく同じ回遊魚であるサケの不漁にもつながります。 どちらも難しい問題ではありますが、以前のように安価で購入できるサンマが食卓に並べれる日がくることを願うばかりです。 中国が狙っている食材はサンマだけではありません。日本の食材は中国に比べて品質管理がされているので中国の富裕層を中心に人気が高いのです。中国は食品衛生面に対するリテラシーが低いので、残留農薬やメラミンが混合したミルクやネズミの肉を使った偽装肉などこれまで公けになってる事件だけでもけっこうな数が挙がります。 日本の食材はこういった異物混入などの心配がないので、お米や和牛の人気も高いのです。 正規の輸出ならいいのですが、輸出禁止の和牛の受精卵が持ち出されそうになったり、日本で30年ほどの年月をかけて開発されたシャインマスカットもいつのまにか中国で栽培されて今では当たり前のように販売されたいます。 日本の食材が海外でもウケるのは嬉しいですが、フェアな取引ができるようになればいですね。
サンマはもはや高級魚!?サンマの価格高騰の原因とは?
2020.01.29

世界初の専門店オープン!最高品種の「ゲイシャコーヒー」とは?

11月1日11時11分に日比谷に世界発の「ゲイシャコーヒー」の専門店「GESHARY COFFEE 日比谷店」がオープンすることになりました。この「ゲイシャ」とはいうのはコーヒーの最高品種と呼ばれるもので現在世界で最も高価なコーヒーと呼ばれています。 日本国内では、パナマ産のもので250グラム10,800円ほどの料金で販売されていて、一般的なコーヒー豆と比べるとこのお値段からもその希少さがよくわかります。2019年の7月に行われた公開オークションでは、「ベストオブパナマ」という品評会で優勝したコーヒーがなんと、通常価格の1000倍超えの金額になったそうです。ちなみにこの「ゲイシャ」という名称は原産地のエチオピアの村の名前に由来しています。 「GESHARY COFFEE 日比谷店」のオープンイベントには2019年に1位を獲得したパナマのエリダ農園主と、2位のパナマのジャンソン農園の農園主が来日するほかにも、世界屈指のバリスタチャンピオンも登場予定でコーヒー好きには見逃せない内容が盛りだくさんとなっています。 この「ゲイシャ」はスターバックスでも豆が販売されており、その価格は250グラムで10,000円になります。また、今ではすっかり定番になりつつある手軽に安く本格的なコーヒーが楽しめコンビニコーヒー。ローソンではこの「ゲイシャ」も取り扱っていて1杯500円で販売しています。コンビニコーヒーは1杯100円ほどで購入することができるので比べてみるとやはり「ゲイシャ」の高級さがよくわかります。 ゲイシャコーヒーの味の特徴は、ジャスミンの花や白桃のような甘みのある香りに例えられることが多いです。この香りの濃度で価値が決まり、栽培地域によって香りに強弱があるみたいです。発祥地のエチオピアから世界に広がり現在ではパナマやエルサルバドルなどの中南米の国でも栽培されています。
世界初の専門店オープン!最高品種の「ゲイシャコーヒー」とは?
2020.01.20

NEXTタピオカなるか!?タロイモボール徹底解説!

台湾からやってきたタピオカに続き、またしても台湾から新たなトレンドの波に乗りそうな刺客がやってきました。その名も「タロイモボール」です。チーズティーにトッピングして飲むモノになるのですが、先日オープンしたラフォーレ原宿のチーズティー専門店「machimachi(マチマチ)」では連日長蛇の列ができております。あまりの人気ぶりに生産が追いつかずに、朝から時間をかけて並んでたとしても手に入れることができないこともあるそうです。 この「タロイモボール」とは、蒸して柔らかくした里芋にサツマイモの粉を混ぜてストローでも据える程度の大きさのボール状にしたものになります。モチモチの食感と合わせて、しっかりと食べ応えも感じることができるので病みつきになる人も続出するかもしれません。 タピオカはすぐ飲まないと固くなってしまいますが、タロイモボールは時間が経っても噛み応えの変化がないのでゆっくり飲めるという点も女性を中心に人気となりそうです。タピオカとの味の違いはタロイモボールの方が単体で甘みを感じることができます。台湾では「神のチーズティー」とまで言われるほど人気なので日本でもタピオカに続いてトレンドの波に乗っていくことが予想されます。 上述したラフォーレ原宿の「machimachi(マチマチ)」だけではなく、表参道に「カムバイティー(COMEBUYTEA)」という台湾ティー専門店も先日オープンしました。この店は注文を受けてから茶葉を粉砕して独自開発された茶葉専用のエスプレッソマシーンで高圧して短時間で新鮮なお茶を抽出してくれます。まだオープンしてから間もないですが、厳しいトレーニングを受けたスタッフが1杯1杯丁寧に提供してくれます。このような流れでタピオカのように東京を中心に全国にどんどん広がっていくのではないでしょうか。今後、台湾から日本進出してくるショップに注目していきたいです。
NEXTタピオカなるか!?タロイモボール徹底解説!
2020.01.13

安全で美味!アメリカ発祥「Farm to table(農場から食卓まで)」とは

「Farm to table(ファーム・トゥー・テーブル)」という言葉を聞いたことはありますか?アメリカで生まれた食に対する考え方で、農場(生産者)から食卓(消費者)へ安全で新鮮な食材を届けるというものです。レストランなどでは少し前から話題を集めており、「地産地消」や「サステナブル(持続可能)」な食のあり方にもつながるものです。では具体的にどんなものなのか、その実践例を見ていきましょう! まずご紹介するのは、温暖な気候に恵まれたアメリカのカルフォルニア州にあるレストラン「Central Market」。こちらのオーナーシェフのトニーは、自宅を農場の敷地内に建設し、そこで野菜や家畜を育てています。大切にしているのは、野菜などは遺伝子組み換えをしていない種を厳選し、家畜の飼料にはオーガニックのものを使い、安心安全な食材をつくるということ。レストランで使用するソーセージやサラミは、自身の農場で育った家畜の肉を使い手作りするなど、細かい部分にまで気を配っています。 農場とレストランが近いということは「安心安全で美味しい食材が提供できる」だけでなく、「環境にもやさしい」というメリットもあります。例えば、食材を箱詰めするための容器や包装紙は不要になりますし、運搬することで発生する温室効果ガスの削減にもつながります。 もともとトニーは、ニューヨークやサンフランシスコで活躍していたシェフ。都会で仕事をするなかで「オーガニックの畑があり、その近くでレストランを開きたい」という想いを長年抱いていたのだとか。その想いに当てはまる場所を探していたところ、ちょうどよいタイミングで見つかったのが、今の場所というわけです。 いろんなこだわりが詰まっていることもあり、このレストランで提供される食材は安心して食べられる新鮮なものばかりで、料理はとても美味しい!夕方のオープン時間になると、地元の客が次々に店内に入り始めて、トニーと親しげに会話を始めるのだとか。こうしたレストランの在り方が、地元の人たちにもとても愛されているようです。 この「ファーム・トゥー・キッチン」の考え方は、日本にも広がりつつあります。次にご紹介するのは、東京のレストラン「navarre Tokyo」。オレゴン州ポートランドで人気を集めているレストランが、日本に出店したものです。有機農業を実践している農家から食材を仕入れ、その日ごとに変化する「スペシャル」として、料理が提供されています。現地のスタイルのように、週末限定でブランチも食べられるのだとか。ポートランドにも通じる「ゆったりとした空気」を楽しみながら、オリジナルの料理を味わってみてはいかがでしょうか。
安全で美味!アメリカ発祥「Farm to table(農場から食卓まで)」とは
2019.12.30

すぐに捨てるのはもったいない!日本で深刻化しているフードロス問題の原因とその対策方法は?

皆さんは「フードロス」や「食品ロス」という言葉を聞いたことはありますか。人が食べるために作られたはずの食品が、作りすぎや食べ残し、期限間近という理由でまだ食べることができるのに、廃棄をしてしまうことを「フードロス」といいます。 国連食糧農業機関によれば、世界で廃棄されている食品の量は13億トンにも及びます。環境省が発表した日本における食品廃棄物は約2,759万トンで、そのうち本来食べられるのに捨てられてしまった食品は約643万トンにもなります。これは日本人の1年間で消費する米の量である約50キロに相当します。 フードロスは様々な影響を及ぼします。無駄に廃棄することによって、ゴミの処理コストが大幅にかかってしまったり、作っても食べない食品やその原材料をつくるための多くの肥料や水などは無駄になってしまい、自然環境に悪影響が出ます。 また、今現在地球上で約8~9億人(9人に1人)が飢餓に苦しんでします。もしフードロスの原因である廃棄量分を分配することができれば、飢餓に苦しむ人が無くなるほどの量なのです。 フードロスが起こってしまう原因は、食品の作りすぎによる生産調整のために過剰生産した原材料を廃棄や加工段階で不良品の処分など、様々な段階で発生しています。中でも大きな原因の一つである「3分の1ルール」という商慣習があります。 「3分の1」ルールというのは、食品を製造してその賞味期限までの3分の1の期間が経過するまでに小売企業のもとに納品できなかった食品は食べることができてもできなくても、製造会社に返品したり、廃棄してしまうというものです。 この「3分の1ルール」によって、多くの食品の廃棄が増えてしまっています。他にも、パッケージの印字ミスやレストランや店舗などでの食べ残しによる廃棄、消費者の食品の買いすぎによって賞味期限切れで捨ててしまうこともフードロスを発生させる原因となっています。 最近ではフードロスをなくすための対策や改善していくための働きが増えています。日本を含む世界では、この「3分の1ルール」のような縛りによって廃棄せざるを得なくなった食品や規格外で販売することができなくなった食品を買い取り、インターネット上や地域イベントなどで販売することによって、無駄をなくしていく活動があります。 他にも、企業間で必要な材料、食品を必要な分だけ買い取ることにより、過剰製造や食べ残しを減らすサービスなども増えています。 一般家庭でも十分フードロスをなくす対策をすることができます。商品を購入する際に、賞味期限の近いものから必要な分だけ購入し、できる限賞味が切れる前に食材を使い切りましょう。外食の際に、頼みすぎによる食べ残しを減らすだけでもだいぶ変わって聞きます。こういった企業の活動や、1人1人のちょっとした行動でフードロスを改善していきましょう。
すぐに捨てるのはもったいない!日本で深刻化しているフードロス問題の原因とその対策方法は?
2019.12.11

食の未来を考えるドキュメンタリー映画3選

観て、学ぶ。食がテーマの映画3選。 食の未来を考える動きのなかで大阪や名古屋などでは「オーガニック映画祭」が開催され、注目を集めているのをご存知だろうか? 例えば「なごやオーガニック映画祭」では、「有機農業の意義を伝え、有機農業に関心をもつ人のすそ野を広げる」ことをコンセプトに活動している。有機農業に関連する分野に携わる有志により、2011年に実行委員会が設立された。2012年2月、2014年2月、2016年4月に計3回の映画祭が開催され、多くの人に食の未来を考えるきっかけを提供してきた。 食の安全・安心への関心は年々高まっており、こうした映画の与える影響は大きい。そこで今回は、映画祭などで話題になった作品を中心に、食の未来を考えるためにおすすめのドキュメンタリー映画を3本ご紹介! 1.未来の食卓 南フランスの小さな村で実際に起こった1年間の物語を綴っている。子どもの未来を守るために「学校の給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする」という村長の提案に挑戦!最初は戸惑っていた村民たちであったが、子どもの味覚が変化し、小さな村が少しずつ変化していく。この映画の公開後、フランスでは一大オーガニックブームが起き、多くの人が自身の食生活を見直すようになったと言われる。 2.フードインク 食品業界の裏側にまで潜入し、食の安全について疑問を投げかける米国のドキュメンタリー。サブタイトルは「ごはんがあぶない」。値段は高いが安全で美味しいオーガニック食品と、スーパーに並んでいる安価な食材を比較し、その価格差の背景にあるさまざまな状況を明らかにしている。大規模工場で飼育される食肉産業の実態や飛行機で大量に農薬を散布する様子なども映し出された。「第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門」にノミネートされ、米国では映画公開後に大反響を巻き起こした映画である。 3.ありあまるごちそう 世界で生産されている食料は120億人分あるにも関わらず、実際に飢餓に苦しんでいる人は10億人もいると言われている。この「食の不均衡」をテーマにしたオーストリアの映画である。大量のパンが毎日捨てられていくウィーンと、小麦を輸出していながら2億人もの人が食料に飢えているインド。食品を扱う世界最大級の企業や、漁師・農家・家畜業者などの生産者へのインタビューを通して、飢餓が生まれるメカニズムをまとめている。 食の未来に向けて、私たちは何をすればいいのか。私たちが取るべき行動を考えるきっかけとして、まずは映画を鑑賞してみてはいかがだろうか?
食の未来を考えるドキュメンタリー映画3選
2019.11.25

続々オープン!女性に人気の高い「足湯カフェ」とは

心も体もほっこり休まるかも? 温泉にゆっくり浸かって温まるのは、幸せな時間ですね。温泉と言うと肩までしっかり浸かるお風呂をイメージしますが、実はひざ下まで温まる「足湯」をするだけでも血行が良くなり、むくみ予防や風邪対策、美容にもよい効果が期待できると言われています。 従来の足湯は温泉の一角にあるものが多かったのですが、この足湯の効果が注目され、足湯とカフェがコラボレーションした「足湯カフェ」が全国各地に増えつつあるのをご存知でしょうか。 足湯カフェは、カフェ好きな方はもちろん美と健康に関心のある方にとっては、気になるスポットですね!そこで今回は、足湯カフェについてご紹介します。 まずは全国の温泉地などで続々と誕生している足湯カフェについて。その土地ならではのご当地グルメやスイーツと足湯をセットにして楽しめるカフェが多いです。そもそも温泉地は大自然のなかにあることが多いので、雄大な景色も眺めることができます!ゆったりとした時間を過ごしたい時にはぴったりですね。友人や家族と一緒に行くのはもちろんですが、カップルで過ごすのにもおすすめです。 足湯カフェは、温泉地だけでなく街なかにも続々とオープンしています。例えば、東京都の有楽町にある大分県の特産品を集めた「大分アンテナショップ温泉座」では、大分名物のカボスを使ったソフトクリームを食べながら、足湯を楽しむことができます。こちらではビニールソックスが用意されており、足を濡らさずにお湯に浸かることができるので、タイツやストッキングを脱ぎたくない時などにも利用できて便利ですね。 もうひとつは、薬膳料理と足湯のコラボ「ナイェジュ」。こちらは東京都の錦糸町にあり、美と健康に関心の高い女性を中心に人気を集めています。薬膳のお粥やお茶などを楽しみながら足湯ができます。その時の体調などに合わせてセレクトできる漢方の考え方を取り入れたお茶や、砂糖や添加物などを使わない薬膳スイーツなどこだわりのメニューが並びます。五味子茶やなつめ茶、南瓜の月餅など身体にやさしいものばかりで、どれを選ぶのか迷ってしまいそう! 温泉地や旅先などで疲れた時はもちろん、普段の生活のなかで癒されたい時にもぴったりの「足湯カフェ」。最近続々とオープンしているので、身近な場所にもあるかもしれませんね。ぜひチェックして、足を運んでみてはいかがでしょうか。
続々オープン!女性に人気の高い「足湯カフェ」とは
2019.11.13

食品添加物、「無添加」や「不使用」って本当に安全なの?

「なんとなく嫌い」より「正しい知識」を! 保存料や着色料などの食品添加物は、「もちろん使っていない食品の方が安全」だと考える人が多いのではないでしょうか? でも実は、例えば保存料を適切に使えば、食中毒のリスクを下げることにつながっています。食品のリスクで一番大きいのは食中毒です。保存料は食品の日持ちを向上させるだけでなく、食中毒の原因の繁殖を抑え、食中毒のリスクの低減させているのです。 また、食品添加物なしには作れない食品も多いです。豆腐を固める「にがり」や、中華麺に色と食感を与える「かんすい」などが代表例として挙げられます。 こうした事実が理解されない一因になっているとして、2008年に一般社団法人日本食品添加物協会(JAFA)が食品添加物の「無添加」「不使用」に関する見解を表明、この中で食品関連業界に表示の自粛を求めました。 食品添加物は、インスタントラーメンやスナック菓子、レトルト食品など日常的に口にする加工食品には必ずといっていいほど含まれています。 食品添加物は、厚労省により安全性と有用性が確認されています。各種の毒性試験により、食品添加物の安全性は科学的に評価されているのです。また、一日摂取許容量(ADI)が決められ、それを超えないように使用基準が決まっています。消費者が実際に摂取している食品添加物の量は、実際に売られている食品を購入して分析する「マーケットバスケット方式」により調査し、ADIを超えないことが定期的に確認されています。 厚労省のデータが、健康にまったく悪影響がないという結果を示しても、食品添加物は消費者に嫌われています。 食品添加物は、1950年代後半から70年代にかけ、死亡事故や発がん性が問題になりました。「添加物は危ない」との印象が一気に広まった時期です。それを受けて、80年代には「無添加」「不使用」商品の開発・販売が相次ぎました。50年代後半〜70年代に問題視された添加物は、その後使用禁止になり、今は使われていません。 現在は食品衛生法で使用が認められているものしか添加物として使えません。例えば、発がん性がある化学物質は添加物として使えません。使用が認められる物質でも、毎日食べ続けても安全な量しか使ってはいけないと決められています。厳しい安全基準がある上、この基準を守っているかも行政により厳格にチェックされているのです。 つまり、科学の視点からは現在の添加物には、なんの問題もないのですが、その事実が消費者に伝わらず、半世紀前にできあがってしまった「危ない」イメージが払拭できるにいるといえます。 JAFAが2017年11月、「無添加」「不使用」と表示された商品の方が、表示されていない商品より安全だと思うかどうか、一般消費者にアンケート調査を行いました。「表示された商品の方が安全だ」とこたえる人が半数を占めました。 しかし、「無添加」「不使用」の方が安全であるとする科学的根拠はまったくないのが現実です。食品添加物の安全性や有用性が確保されている以上、「無添加」や「不使用」といった表示は安全性とは関係なく、表示されていない商品にかかる根拠のない不安を消費者に与えることにつながっていると考えられます。また、「無添加」食品は添加物を使った食品に比べて、総じて3割ほど価格が割高だったという研究報告もありました。消費者は「無添加」が良いと思い込み、より多くのお金を負担し、本来の利益を損なっていると考えることもできます。 こうした中、JAFAは今年1月、食品添加物の「無添加」「不使用」表示が、「食品添加物の使用の意義や有用性、安全性に対する誤解を広め、添加物を使った加工食品に対する信頼性を低下させる」との見解を表明。食品関連業界に、次のような表示の使用を自粛するよう求めた。 無添加だから安心など消費者の不安感を利用した表示 実際には添加物が使われているのに「無添加」とするなど事実に反する表示 「無添加」「不使用」を大きな活字で強調する表示 など 私たち消費者の食品添加物に対する理解はまだまだ浅いですが、業界関係者の努力のかいがあり、少しずつ無意味な嫌悪感は減ってきているように思います。健全な食生活を送る上で、食品の安全性について正しい知識を持ち、取り扱うことは何よりも大切なことだといえます。
食品添加物、「無添加」や「不使用」って本当に安全なの?
2019.11.06

フードロスって何が問題なの? 今、私たちに何ができるの?

まずは身の回りから、消費のあり方を見直す。  売れ残りや食べ残しなど、本来食べられるはずの食品が廃棄されてしまう「フードロス(食品ロス)」。今、このフードロスを削減していこうという取り組みが広がっています。  「646万トン」。国内で1年間に出たフードロスの量です(平成27年度推計・平成30年6月21日版 消費者庁消費者政策課「食品ロス削減関係参考資料」)。何万トンの食べ物といっても、ちょっと想像しにくいですが、これを国民一人あたりに換算すると、毎日お茶碗1杯分のご飯を無駄に捨てているという目安が発表されています。これは、世界中で行われている、途上国などへ向けた食糧援助の量のおよそ2倍にあたるのだそうです。  日本の食料自給率はおよそ40%で、大半を輸入に頼っているのが実情です。その一方で、食糧を大量に捨ててしまっているのが、日本の食の現状でもあるのです。    大量の廃棄食糧を処分するためには、それだけの資源やエネルギーを使うことになります。燃やすのであれば、大量の二酸化炭素を排出することになりますし、埋めるのであれば、土壌や水質への悪影響が懸念されます。これらのこともフードロスが問題視される理由の一つです。  フードロスの問題は、日本だけではなく、先進国の間でも共通の課題になっています。G7(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国)の環境相会合でも、2030年までに世界全体の1人あたりの食品廃棄量を半減することを目指し、各国が協調して取り組むことで一致しました。  フードロスを減らすことは、食べ物がもったいないからということだけにとどまらず、企業にとってはコストの削減、消費者にとっても、無駄な支出を減らすことにつながります。食品を廃棄すれば、原材料費などはムダになりますし、廃棄の費用も必要です。これらのコストは、最終的には価格に上乗せされ、私たち消費者の負担になります。こうした中、企業、そして消費者の間で、意識を変えて向き合おうという動きが起きています。  その一つが、フードロスを生み出す原因になっている商慣習を変革していこうという流通やメーカーの取り組みです。それは「3分の1」と呼ばれる商慣習。例えば、賞味期限が12カ月の食品の場合だと、賞味期限の3分の1、製造から4カ月までに小売り店に納品されない食品は廃棄。さらに4カ月先の8カ月までに売れないと廃棄するというものです。そもそもは、消費者に新鮮な食品を届けるためでしたが、フードロスを減らそうと食品業界はルールを緩和し、一部で廃棄のタイミングを遅らせています。  消費者の間でも、これまで捨ててしまっていた食品を大切にして見直していこうという意識が広がっています。近年、人気を集めているのが「サルベージパーティー」です。サルベージとは、「救い出す」という意味。家庭の余り物の食材を持ち寄って、プロの料理人のアドバイスをもらい、ひと味違った料理を作って、みんなで楽しもうというパーティーです。全国各地で開催され、リピーターも増えているようです。例えば、大量のマロニーはちゃんこ鍋用スープでチャンポン風に、冷蔵庫にしまわれていた缶チューハイはデミグラスソースの隠し味に。また、缶詰の豆はフードプロセッサーでつぶしてクラッカーにのせてお酒のおつまみに、お麩は乾燥したまま、春雨サラダにのせれば食感にアクセントが加わります。参加者は調理を手伝いながら持参した食材がおいしい料理に生まれ変わっていく様子に驚き、完成するそばから食べて、ワイワイと会話を楽しみます。食べて飲んで楽しんでいるだけのように見えて、参加者のフードロスへの意識は確実に高まっています。    フードロスというと、近年では売れ残った恵方巻きだったり、飲食店での突然の予約キャンセルがニュースになったりと、商業事業のシーンで起こっているイメージが強いかもしれません。ところが、実際にフードロスを出す割合をみると、食品関連事業者が全体の55%で、残りの45%は家庭からのものです。フードロスの削減には、消費者の役割が最も大切なのです。  今日使うことが分かっているのに、賞味期限が長い食品を選ぶ必要があるのかなど、買い物の時に少し考えてみる。そんなふうに、今の消費のあり方を見直すことも必要なのではないでしょうか。
フードロスって何が問題なの? 今、私たちに何ができるの?
2019.10.30

消費税10%に、知っておきたい新制度

軽減税率って何? どんな場合に適用?  2019年10月1日、消費税が10%に引き上げられました。税率引き上げは、5%から8%になった2014年4月以来5年半ぶり。1989年4月の消費税導入以来、税率は初めて2桁になりました。  公共料金を含む幅広い商品・サービスが値上がりしましたが、一方で、増税によって家計が圧迫され消費が冷え込むことを懸念して、飲食料品(外食・酒類を除く)や定期購読の新聞を対象に税率を8%に据え置く軽減税率や、ポイント還元といった新しい制度も同時にスタートしました。  今回は、制度の概要や外食産業に対する影響など、「軽減税率」にポイントを絞って紹介していきます。 軽減税率とは、特定の商品の消費税率を一般的な消費税より低く設定するルールです。例えば、スーパーマーケットの場合、消費税率8%のままの商品と10%の商品が並ぶことになります。そのため軽減税率は複数税率とも呼ばれます。   国税庁は、軽減税率の対象になる品目公表しています。  酒類を除く食品表示法に規定されている飲食料品と週2回以上発行されている新聞は軽減税率の対象になり、消費税8%に据え置かれます。一方で、酒類、外食、ケータリングの食事などについては軽減税率の対象とならず、消費税率10%が適用されます。そのため、普段から自宅でよくお酒を飲む人や、外食の頻度が高い人は消費税による影響を受けやすいといえます。  消費者は買い物の時に、税率の計算が一律でなくなることによって、「結局、支払いの金額がいくらになるのか」と混乱したり、買い物の予算立てが複雑になったりする場面もあるでしょう。  軽減税率導入による影響は、当然のことながら消費者だけでなく、商品・サービスを提供する企業側にも及びます。実店舗の小売店を保有する会社はレジやPOSシステムの改修が必要になるでしょう。ネット小売(EC)を展開している企業でも、軽減税率の対象商品を販売していればシステム変更が必要になります。また、店員やスタッフなどに十分な教育をしておかないと、客から受け取る消費税額の過剰や不足が起こりかねません。経理事務も軽減税率の導入に伴って変更が必要です。 国税庁は、軽減税率がどういう場合に適用されるかを示す「Q&A(問答集)」を公表しています。 適用有無の線引きがわかりづらいもの  大手の牛丼チェーンやハンバーガーショップなどのファストフード店では、外食として店の中で食べること(イートイン)も、商品を買って帰ること(テイクアウト)もできます。外食の定義は「飲食の設備を設置した場所で行う食事の提供」となっています。そのため、イートインの場合は、外食として扱われるので消費税率は10%になりますが、テイクアウトの場合は飲食料品を買ったことになり8%で済みます。また、ラーメンやそばの出前や宅配ピザなどは外食に該当しないため、軽減税率が適用され、消費税率は8%据え置きとなります。  では、ファストフード店に多くみられるセットメニュー。例えば、ハンバーカーを持ち帰り、ドリンクだけ店内で飲食する場合はどうなるのか。「Q & A(問答集)」では、「セット商品は一つの商品」との見解を明記しており、一部でも店内で飲食したら外食とし、税率は10%となります。ただ、それぞれ単品で買った場合は、持ち帰るハンバーガーには軽減税率が適用されます。注文方法によって税率が異なることになるなど、外食の線引きは複雑で、店側の負担が増すことは確実です。  遊園地内の売店で飲食料品を買うケースでは? 売店が管理するテーブルやイスなどで食べたら適用外で、税率は10%となります。売店が管理していないテーブルやイスで食べたり、食べ歩きの場合は適用対象で、税率は8%になります。 線引きが非常に難しい軽減税率  誰もが正しく理解するには時間がかかるものと思われます。とはいえ、すでに増税と軽減税率などの制度はすでに始まっており、今後、社会の仕組みはそれらに合わせてどんどん変わっていきます。消費者は、社会の変化に取り残されて困ることがないように、新しい情報を敏感に察知し、理解するようにする努力が必要でしょう。 一方、企業側は、すでに十分な準備を経て、順次対策などを進めているとは思いますが、例えば補助金などを活用して事業者の負担をできる限り減らす方法について学び、消費税増税に負けない経営戦略を立てていかなければなりません。重要なのは、補助金などの制度は、国や地方自治体から情報公開されていますが、実際に活用するためには、事業者が自ら動いて手続きしなければならないこと。受け身の体制では、決して行政側が勝手に手続きしてくれるものではありません。企業側が自ら積極的に情報収集して、活用できる制度を探し、自ら申請手続きを行わなければなりません。 軽減税率制度が実施されて約1週間。小売店や飲食店の現場では、軽減税率が適用される線引きが複雑に入り組んでいる上、ポイント還元との組み合わせで5種類もの税率が存在するため戸惑いが大きいようです。中小店では、対応レジへの切り替えなど準備の遅れが目立っています。客離れやコスト負担、税処理の複雑さに不安を抱え、増税分の価格転嫁が難しいと訴える声も少なくありません。 消費税には所得が低い人ほど負担感が大きくなる「逆進性」があるとされます。軽減税率には、生活必需品の税率を低くして、その「痛税感」を和らげる効果が期待できます。軽減税率は世界格好で導入されている制度で、欧州では標準税率は20%前後ですが、生活必需品は1桁の税率にとどめる国が多いようです。日本でも、将来、税率がさらに上がっていけば、軽減税率が痛税感を和らげる効果は一段と増していくに違いありません。 政府や国税庁には引き続き、増税や軽減税率制度導入の意義を丁寧に説明し、国民の理解を得るとともに、不安解消と混乱の防止に全力を尽くしてもらうことを望みます。また、分かりやすく制度の周知や情報提供を進めつつ、事業者の対応支援がとりわけ重要だと思われます。
消費税10%に、知っておきたい新制度
2019.10.23

消費税8%?10%? わかるかこんなもん。

線引きはどこに?混乱招く「軽減税率」 いよいよ10月から始まった消費税率10%。併せて、一部の対象品目に対して減税が行われる「軽減税率」もスタートしていますが、これがまた結構ややこしいことになっています。飲食店で食べたら10%で持ち帰りは8%とか。 お笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志さんもテレビで「8%、10%、ややこしいわってなったじゃないですか。ややこしいっていう方向に、みんなの気持ちを持って行って、税を上げることの気持ちをずらしたっていう感じはしますよね」と私見を語って笑わせましたが、確かに、うーん? んん…?となるシーンにすでに出くわした人も多いのでは。 そこで今回は、そんな消費税軽減税率について、かなりビミョーなケースを題材にしてみました。  まずは、軽減税率の基本情報から。軽減税率とは、特定の商品の消費税率を一般的な消費税より低く設定するルール。例えば、スーパーマーケットの場合、消費税率8%のままの商品と10%の商品が並ぶことになります。そのため軽減税率は複数税率とも呼ばれるそう。 国税庁が公表する軽減税率の対象となる品目は「酒類を除く食品表示法に規定されている飲食料品と週2回以上発行されている新聞」で、これらは消費税8%のままとなります。一方で、「酒類、外食、ケータリングの食事など」については軽減税率の対象とならず、消費税率10%が適用されます。 と、文字面だけ追うと単純明快、軽減税率が適用されるかどうかの線引きは簡単に思えるんですが、実はややこしいのはここからなんです。  例えば、ビールやワイン、日本酒などは10%に上がりますが、ノンアルコールビールは酒ではないので8%のまま。料理酒は酒税法に規定されていないため軽減税率の対象となり8%ですが、みりんは酒類のため10%。ただし、スーパーなどですぐ隣に置いてあるみりん風調味料は8%と、なんか、バカみたいな話で笑ってしまいます。 はい、突然ですがクイズの時間です。 題して、「これって8%? 10%?」。 【問題】ハンバーカーショップのセットメニュー。ハンバーカーを持ち帰り、ポテトとドリンクだけ店内で飲食する場合の税率は何%?  さて、舞台はとあるハンバーガーショップの店内。ハンバーガーとポテト、ドリンクのセットをオーダー。でもいざ食べ始めるとポテトとドリンクだけでお腹いっぱいになってきちゃったので、手をつけていなかったハンバーガーは持ち帰りをすることに。あれ? この場合ってハンバーガーはテイクアウトになるけど、消費税はどっちになるの? 【答え】10%  まずは前提から。大手の牛丼チェーンやハンバーガーショップなどのファストフード店では、外食として店の中で食べること(イートイン)も、商品を買って帰ること(テイクアウト)もできますよね。外食の定義は「飲食の設備を設置した場所で行う食事の提供」となっています。そのため、イートインの場合は、外食として扱われるので消費税率は10%になりますが、テイクアウトの場合は飲食料品を買ったことになり8%で済みます。  では、問題にあるファストフード店に多くみられるセットメニューの場合はどうなるのか。国税庁によると「セット商品は一つの商品」との見解を示しているので、一部でも店内で飲食したら外食とし、税率は10%になるんです。  じゃあ、セットメニューじゃなく単品で買った場合は? ルール上、単品で買った場合は、持ち帰るハンバーガーには軽減税率が適用されそうだけど…。いいえ、問題のケースでは、単品で買ったとしても税率は10%になってしまいます。なぜなら、消費税率を決めるタイミングは「食事の提供時点」で判定されるから。最初は食べるつもりで注文したハンバーガーについては、店内での飲食にあたり、消費税10%となるわけです。ちなみに、あらかじめオーダー時に「ハンバーガーだけテイクアウトで」と宣言すれば、軽減税率の適用対象となり8%になります。  注文方法によって税率が変わってくるなんて! ああ、ややこしい。ああ、わかりづらい。これはイートインコーナーのあるコンビニでも同様です。「お持ち帰りですか? こちらで召し上がりますか?」。コンビニで弁当を買っただけなのに、必ずそう聞かれるようになりました。ああ、わずらわしい。  実は、こういった8%なのか、10%なのか混乱しそうな商品やサービス、また適用有無の線引きがわかりづらいものについて、国税庁は軽減税率がどういう場合に適用されるかを示す「Q&A(問答集)」を公表しています。  企業側からの質問に回答したものがほとんどで実務的な内容が目立ちますが、じっくり読んでみると、思わず笑っちゃうような項目もちらほら。例えば、屋台のたこ焼きを近くのベンチで食べる場合はどうなるのか? Q&Aによると、このケースでは屋台の店主が置いたベンチで食べるなら10%。近隣ビルのベンチでたこ焼きを食べる場合も、屋台の店主とビル管理者の間で「ビルのベンチを使って食べていい」というような暗黙の合意があれば10%になるとしています。んん…? 遊園地内の売店で飲食料品を買うケースでは? 売店が管理するテーブルやイスなどで食べたら、それが外食扱いで税率は10%。でも、遊園地内の売店で買った食べ物を園内で「食べ歩き」する際は、売店が設置した椅子などで食べているわけではないので、持ち帰りと同じく税率は8%になります。お、おう…。 子どもたちに影響するウソのようなホントの話 軽減税率の対象となる食料品の消費税率は原則8%ですが、駄菓子の「おまけ」の中身次第で10%になる商品が出てきたため、100円玉を握りしめてやってくる子どもたちの懐を直撃し、店側も対応に苦慮しているようです。 プロ野球選手カード付きの「プロ野球チップス」(カルビー)とシール入りの「ビックリマンチョコ」(ロッテ)。両方とも子どもに大人気のおまけ付き菓子ですが、税率は前者が10%に対し、後者は8%と異なる摩訶不思議。何が違うのかというと、おまけが価格に占める割合なんだそう。 国税庁によると、食品と食品以外のものを1つの商品として販売する場合は「一体資産」と呼ばれ、(1)全体の税抜き価格が1万円以下(2)食品部分の価格が全体の3分の2以上を占める、という条件を満たせば軽減税率が適用されるとのこと。このため、おまけが価格の3分の1以上を超えるプロ野球チップスは軽減税率の対象から外れるみたい。 また、菓子を入れる容器が、そもそも資産に含まれるかどうかも重要になってくるようで、ペン型の容器に入った「カラーペンチョコ」(チーリン製菓)は、菓子を食べ終わった後の容器はペンとして使うことができるため資産となり、価格の3分の1を超えるため10%を適用。一方、ステッキ型の容器に入った「ステッキチョコ」(同)は、容器は他に使い道がないため資産として見なされないので8%に据え置かれるそうです。 子どもたちの重大行事の一つ、遠足のおやつ選び。税率の計算が一律じゃないので、「結局、支払いの金額がいくらになるの?」と混乱したり、買い物の予算立てが複雑になったり、子どもたちがちょっとかわいそうな気もしてきます。これらの事例も、そもそも提供されるお菓子の中身やおまけ、容器の内容や質にそこまでの差があるとは思えないんですけどね…。 ここまで紹介してきた通り、軽減税率は対象品目や適用有無の線引きが難しく、誰もが正しく理解するにはまだまだ時間がかかるものと思われます。とはいえ、増税と軽減税率の制度はすで始まっています。社会の変化に取り残されて困ったり、損をしたりすることがないように、新しい情報や仕組みを敏感に察知したいものです。
消費税8%?10%? わかるかこんなもん。
2019.10.16

宴会での食べ残しを減らそう。「3010運動」

食べる人も、作る人も「食材を無駄にしない」という意識を。  日本で発生している食品ロスは年間約640万トンを超えますが、そのうち約5分の1は外食産業から排出されています。大きく分けると食堂・レストラン、結婚披露宴、宴会の3つですが、中でも宴会の割合が高く、平成27年度の調査ではおよそ7皿に1皿が食べ残しされている結果となりました。  こうした宴会での食べ残しを減らそうと、各自治体で行われているのが「3010(さんまるいちまる)運動」。平成23年に長野県松本市で始まった運動で、以下の項目が提唱されています。 ・“乾杯後30分間”は席を立たずに料理を楽しむ ・“お開き10分前”になったら自分の席に戻り、再度料理を楽しむ 環境省では「3010運動」を推進するため飲食店向けの卓上三角柱POPを作成し、無料ダウンロードできるようにするなど認知の拡大に取り組んでいます。  また、「3010運動」をはじめ、食品ロス削減に取り組む自治体間のネットワークとして平成28年に設立されたのが「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」。令和元年5月の時点で389の自治体が参加しており、「3010運動」も各自治体に合わせてアレンジされています。例えば北海道札幌市の「2510(ニコッと)スマイル宴(うたげ)」。終了前10分間は「3010運動」と同じですが、開始後の食事時間を25分間としています。他にも千葉県館山市では終了前15分間とした「30・15(サンマル・イチゴ)運動」、長野県駒ヶ根市では開始後20分間とした「駒ヶ根2010(ニーマルイチマル)運動」をそれぞれ推進しています。  宴会や会食、結婚披露宴など一度に大量の料理が提供される場では、消費者と事業者の双方が食べ残しを防ぐために意識する必要があります。消費者側は予約の際に料理内容や量を店側と相談したり、料理を食べきるように参加者同士で声掛けするといいでしょう。一方、事業者側は食べ残しが発生することで損失にもつながるため、食べきってもらえるよう量の調整をしたり、小盛りや小分けの商品を採用するなど工夫が求められます。食べる人、作る人みんなが心地良く過ごすための「3010運動」の広がりに期待が集まります。
宴会での食べ残しを減らそう。「3010運動」
2019.10.14

あらためて考えるメタボ、肥満のリスク

今一度メタボや肥満のリスクについて考える。 2008年4月から、特定健診・特定保健指導という新しい制度が始まりました。いわゆる「メタボ健診」です。メタボリックシンドローム診断のための必須項目である 「腹囲」(おなか回り)の測定が義務づけられました。 わが国のメタボリックシンドロームの診断基準が定められたのは2005年のこと。その後、マスコミでも盛んに取り上げられ、翌06年には「流行語大賞」を獲得しました。言葉としてはすっかり定着した感があります。 メタボリックシンドロームとは、内臓の回りに脂肪が蓄積するタイプの肥満(内臓脂肪型肥満)を背景に、高血糖、高血圧、脂質異常という3つの要素が重なった状態です。腹囲が男性85cm以上、女性で 90cm以上の人は内臓脂肪型肥満の状態にあり、そのままの生活習慣を続けているとメタボになる恐れがあります。 高血糖、高血圧などの生活習慣病は、それぞれの程度が軽くても、複数の症状が重なると動脈硬化が早く進行します。動脈硬化は日本人の3大死因のうち、脳血管障害と心疾患をもたらす病因の一つです。メタボと診断されたら、動脈硬化となりうる危険が高いということです。メタボの方は、そうでない方と比べ、心疾患とそれによる死亡のリスクは1.5〜2倍になるといわれています。 また、メタボの方は、そうでない方と比べて、2型糖尿病になるリスクが3〜6倍になるという研究報告もあります。 インスリンというホルモンの働きが弱く「血糖値の高い」状態が続いてしまうのが糖尿病です。「のどが渇く」などの自覚症状が現れるのは、病気がかなり進行してからで、糖尿病の診断を受けても症状が無い人がほとんどです。しかし、症状が無くても血糖値が高い状態が続くと、血管に負担がかかり合併症を引き起こす可能性が高くなります。合併症は、腎臓や目、神経に現れ、透析が必要になったり、失明、足の切断など、重症化することも稀ではありません。 そのほか、メタボリックシンドロームが、非アルコール性脂肪肝、高尿酸血症、腎臓病、睡眠時無呼吸症候群、認知症、がんといった病気にもつながることが科学的なデータから明らかになっています。 では、そもそもどんな人がメタボになりやすいので しょうか。内臓脂肪がたまりやすく、メタボになる人に は、共通の生活習慣があることがわかっています。代表 的なものを挙げると、「食べるのが早い」「間食、夜食が多い」「野菜が嫌い」「炭水化物の重ね食べ(ラーメンとチャーハンなど)が多い」「お酒の飲み過ぎ」「運動不足」「タバコを吸う」などです。 上に挙げたような生活習慣 を変えていくことで予防することができます。実は内臓 脂肪はたまりやすい反面、落としやすい脂肪でもありま す。さらに、内臓脂肪は、約3キロ減らすだけでも、血 糖値や中性脂肪値には大きな効果があることもわかっています。 それなら、「メタボ予防なんて簡単」と思われたでしょうか。ところがそうは簡単にいかないのが生活習慣改善の難しいところです。特にメタボ予防、肥満予防の食生活改善は長続きしないことが多いです。 テレビや雑誌で、何度も「こうすれば、やせられる」といった特集が繰り返されるのも、まさに多くの人にとって「当たり前のこと」が難しいから。つい、新奇で意外な方法がもてはやされますが、減量の基本は不変です。美味しいものを控える、食べる時間を決める、外食を減らす、ゆっくりと食べる、「あと一口、もう一口」をやめるなど、食欲・欲求に打ち勝つしかありません。 日本生活習慣病予防協会は、基本的な生活習慣についてのスローガンとして「一無、二少、三多」を掲げています。「一無」とは無煙のことで、たばこを吸わない。「二少」は少食と少酒という意味で、食べ過ぎや飲み過ぎを避ける。「三多」とは多動・多休・多接で、よく動き、しっかり睡眠を取り、多くの人と接する、これらがメタボ防止、肥満防止に重要です。 メタボ防止、肥満防止のために、今日からすぐに取り掛かりたい、食生活の工夫を紹介します。 一つは「30回かむ」習慣を付けること。人は食べてすぐに満腹になるわけではなく、食べ始めてからおなかが満たされるまで20分くらいはかかります。ところが「食べるのが早い人」は、それ以前に食事を終えてしまうから、「まだ食べたい、もっと食べたい」とおかわりやもう一口が欲しくなるのです。そこで、30回かむという動作をすることで、意識的にゆっくり食べることができます。食事に時間を費やせて、その間に満腹感になります。 もう一つは、「野菜から先に食べる」習慣を付けること。野菜を先に食べると血糖値の上昇が抑えられるからです。また、血糖値をコントロールするインスリンというホルモンの分泌量も減り、インスリンをつくっている膵臓(すいぞう)という臓器への負担も減ります。血糖が高いと、血液からあふれた糖が脂肪に変わり、内臓脂肪や脂肪肝となって蓄えられます。血糖値を抑えられれば、余計な糖分が生まれず、脂肪もたまりにくいのです。 生活習慣を変えることは、何かしらの努力をともなうため、つい明日から、来月から、来年からと先延ばししてしまいがちです。 しかし、今一度メタボや肥満のリスクについて考えてみてください。メタボと診断されたのに、何もしないまま放置していたため、気付いた時には本格的な糖尿病にかかってしまった人もたくさんいるのです。メタボから逃げ遅れて、脳卒中や心筋梗塞を起こしてしまうような事態を、ぜひ避けてもらいたいと思います。
あらためて考えるメタボ、肥満のリスク
2019.10.09

時代は「紙ストロー」?急速に広がるプラスチック製ストロー廃止の動き

ストローが取り巻く環境汚染 世界的な環境問題に発展している廃棄プラスチックによる海洋汚染。これを受けて近年、使い捨てプラスチック製品の使用を規制・廃止する動きが急速に広まっており、中でもプラスチック製ストローがクローズアップされています。きっかけの一つとなったのは、2015年に撮影されてSNSで広まったある動画。米テキサスA&M大学でカメを研究しているチームが、コスタリカの沖合で助けたウミガメの鼻孔からくしゃくしゃに潰れて茶色くなったストローを取り出す、という痛々しいものでした。ストローをすべて取り出すまでの所要時間は約10分。動画は瞬く間に拡散され、世界中の人々に衝撃を与えました。 そんな中、プラスチック製ストローの代替品として注目されているのが「紙製ストロー(以下、紙ストロー)」。その名の通り、主にクラフト紙で作られたストローのことで、土に還ることができる点が魅力です。外資系企業ではすでに紙ストローの導入を始めており、スターバックスでは2020年までに世界中の全店舗でプラスチック製ストローを廃止し、紙製ストローや堆肥化可能なプラスチック製ストローを使用すると発表。加えて、ストローを使う必要のないフタを提供する予定だといいます。またディズニーでは、2019年までに世界中で運営する全施設において、プラスチック製ストロー及びマドラーの使用を禁止することを決定しました。 日本企業はというと、「ロイヤルホスト」を展開するロイヤルホールディングスが2018年11月中旬より、同社グループ内の一部店舗においてプラスチック製ストローを廃止し、お客様から要望があった場合は紙ストローを提供すると発表。また、飲食店などの経営、開発及びコンサルティングを行うゼットンが、自社で運営する複数のレストランで紙ストローを導入すると発表し、日本製紙の紙ストローを飲食業界で初めて採用するとあって話題になりました。 ところが紙ストローには課題も残っています。まずプラスチック製に比べて5~10倍の製造コストがかかるといわれており、にもかかわらず耐久性の低さが指摘されています。また、原紙をらせん状に巻いて製造していることから、接着剤の使用や紙の粉が生じる可能性も懸念点として挙げられています。消費者側の視点でいうと口当たりに不快感を覚える人もいることから、紙ストローが定番化するまでにはまだ少し時間がかかると思われます。 とはいえ時代の流れは紙ストローに向いており、今後導入する企業も少なくないでしょう。ただ一つ忘れてはならないのは、こうした問題は企業側だけの責任ではないということ。そもそも本当にストローを使って飲む必要があるのか、企業側に対して過剰な要求をしていないか。そうした疑問を一人ひとりが自分に問いかける必要があるかもしれません。
時代は「紙ストロー」?急速に広がるプラスチック製ストロー廃止の動き

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NEW 2021.04.08

給食今昔物語

学校給食は1889年(明治22年)山形県鶴岡市の私立小学校でおにぎりと焼き魚、漬物などを貧困児童に提供したのが始まりと言われています。 1932年(昭和7年)には国による貧困児童救済のための学校給食が初めて実施され、それから徐々に規模・対象児童を拡大していきました。 戦時中には中断した時期があるものの、1946年(昭和21年)冬には首都圏で試験的に再開。1952年(昭和27年)春にはついに全国の小学校で給食がスタートしました。 昭和20年生まれと言えば、令和3年で御年76歳。 今の小学生の祖父母世代から学校給食は存在していたのです。 思ったよりも歴史のある学校給食制度について、親世代と子世代で比較しながら考えてみましょう。 現役小学生と親世代の給食ギャップ 親世代を30代から40代あたりと仮定すると、学校給食は自校方式が多かったころでしょう。休み時間に給食室を覗くのを楽しみにしていた人も多いかもしれません。 現在では主に効率化の面から給食センター方式や外部委託方式へと変わってきています。あのドキドキワクワクの大量調理を目の当たりにできる小学生は少なくなっているのが現状です。 次に好きなメニューを比較してみましょう。 親世代で人気だったのは揚げパン、カレーライス、ソフト麺。 これに対して現役小学生には、から揚げ、ハンバーグ、カレーライスが大人気。 ちなみに祖父母世代では鯨の竜田揚げを挙げる人がとても多いのだとか。 親世代と子世代のどちらにもカレーライスが入っています。今も昔も大人気というその実力ぶりも、給食のカレーの味を思い出せば納得ですね。 ここで豆知識を一つ紹介します。 1982年(昭和57年)1月22日に学校給食創立35周年を記念して、全国の小中学校の児童約800万人にカレーライスの給食が出されました。 これを読んでいるあなたも、もしかしたらこの一斉カレー給食を食べていたかもしれませんね。 これにちなみ、現在では1月22日はカレーライスの日とされています。 バラエティ豊かな現在の学校給食 1980年代からは「食育」という言葉が現れ、食事を教育的側面からも捉えるようになりました。 季節感や年中行事を意識したメニューや、郷土料理、異文化理解につながる給食が求められるようになったのです。 地産地消も盛んになり、結果としてバラエティ豊かな郷土メニューが提供されています。 有名どころを挙げてみると、北海道のいかめし、秋田のきりたんぽ鍋、石川の治部煮、愛知の味噌きしめん、香川の卓袱うどん、沖縄のそーき汁などそうそうたるメニューが並びます。 そのほかにも冷凍食品やレトルト食品を利用することで、世界各国の食事を給食で体験することもできるようになりました。 友好都市や姉妹都市のメニューが選ばれることが多いようです。 給食の話は親子で盛り上がる話題の一つです。 時代の変化に合わせて、給食も進化し続けてきました。 今日の夕飯のメニューに悩んだら、ネットで「給食だより」と検索してみるのも良いかもしれませんね。各校自慢の献立を参考にすることができます。
給食今昔物語
NEW 2021.04.06

味を数値化する「味覚センサー」とは

最近どんな美味しいものを食べましたか。その味わいを思い出すことができますか。 人間が感じる味は5種類、塩味・酸味・甘味・うま味・苦味の五味と言われます。 複雑な味を言葉で細かく表現することは難しいですが、「おいしい」という便利な言葉がありますね。 この「おいしい」という味は非常に主観的であり、五味が複雑に絡み合って感じられるものなので、機械で計測し数値化するのは難しそうなイメージです。 しかし!味覚センサーはなんとこの「味わい」を一定の数値として表すことができるのです。 今回はこの驚くべき味覚センサーについて探っていきます。 味覚を感じると体内で何が起こるのか そもそも味を感じるとは非常に主観的な感覚のように思えますが、体内では何が起こっているのでしょうか。 食品の中に含まれる味のもととなる物質が舌にある味蕾(みらい)と触れるとわずかに電圧が発生します。この電位変化が脳に伝わることで甘い、苦いといった味覚が知覚されます。 つまり情報が神経を伝って脳に届くという反応は電気的なものと言えるわけです。事実としてはそうなのですが、この体内でそんなことが起こってると思うと、少し不思議な気持ちになりますね。 味覚センサーの可能性 この味蕾(みらい)における電位変化を人工的な舌で再現し、それを測定することで味を数値化しようと開発されたのが、味覚センサーです。 1990頃にはすでに味認識についての共同研究が行われており、1993年には世界初の味覚センサーが実用化されました。その後コンピュータ技術の発展とともに飛躍的に改良が進み、研究機関のみならず世界中の企業等にも導入されています。 現在では人工知能なども組み込まれ、複雑な味をより高い精度で数値として表現できるまでになっています。 プリンに醤油をかけるとウニの味がする、という話を耳にしたことがあるかもしれませんが、これも実は味覚センサーが導き出した味の足し算なのだそうです。 味覚センサーにより味を数値化できれば、食品メーカーにとっては安定した味を目指すにあたって大きな支えになります。 また相性のいい味の組み合わせが分かるということから、メニュー開発やスーパーでのクロスマーチャンダイジングの面でも活用が期待されます。 ただし、最終的な「おいしさ」とは味覚だけではなく、それ以外の嗅覚、視覚、触覚、聴覚まで含めた五感によってもたらされます。 しかしそれだけがおいしさをもたらす要素というわけではありません。 空腹は最高のスパイスだ、という言葉もあります。器や雰囲気、飲食を共にする相手やシチュエーション、ひいては本人の健康状態にも「おいしさ」が大きく左右されることは、皆さんご自身の体験からも納得できますよね。 つまり、おいしさとは味にとどまらない、丸ごとひっくるめた一つの「体験」なのです。 味覚センサーは味覚の面から「おいしさ」を支えてくれます。 これを土台に「体験」をより良いものにするためには、一人ひとりが味覚以外の要素にも気を配ることが大切だということも忘れないようにしたいものですね。
味を数値化する「味覚センサー」とは
NEW 2021.04.01

知っているようでよく知らない?奥深いお酒の世界~スピリッツ編~

コロナ禍で家飲み需要が伸びています。 いつも飲んでいるビールや日本酒など馴染んだお酒は間違いないものですが、たまには少し冒険してみませんか。 スーパーのお酒コーナーに行くと、選ぶのが難しいくらいたくさんのお酒が並んでいます。 今回はその中の「スピリッツ」について簡単に紹介します。 どのお酒も奥は深く、語りだせばキリがありませんので、まずは名称を把握するところから始めましょう。 スピリッツ=蒸留酒 スーパーで「スピリッツが欲しいのですが」と店員さんに声をかけると、この1本です、という形ではなく売り場のあるコーナーを案内されます。 実はスピリッツという銘柄の特定のお酒があるわけではないのです。 スピリッツとは広義には蒸留という製造方法で作られるお酒、つまり蒸留酒全般を指す言葉です。 蒸留酒という意味ではウィスキーやブランデーも含みますが、ウィスキーやブランデーはそれぞれでジャンル化されていますので、一般的にはジン、ウォッカ、ラム、テキーラを四大スピリッツと呼びます。 そもそも蒸留酒・醸造酒とは? 醸造酒は果実や穀物を酵母の働きでアルコール発酵させたもので、度数は5~15%程度。 身近にあるお酒ではビールやワイン、日本酒などが醸造酒です。 一方の蒸留酒は醸造酒を加熱し、アルコールを多く含む蒸気を冷やして液体にしてアルコール度数を高めます。 乱暴に言えば、ビールを蒸留してウィスキーに、ワインを蒸留してブランデーにするというイメージです。 四大スピリッツを知ろう ・ジン ジンは大麦やライ麦、トウモロコシを原料にした蒸留酒に、ねずの実(ジュニパー・ベリー)やさまざまなボタニカル(香草・薬草の草根木皮)を加えて再蒸溜した無色透明のお酒です。すっきりとした苦みが特徴で、トニックウォーターを使ったカクテル「ジントニック」を飲んだことがある人も多いかもしれませんね。 ・ウォッカ 穀物やイモ類を原料とした蒸留酒を白樺の炭(活性炭)でろ過し、雑味を取り除いた癖のないお酒がウォッカです。日本では缶チューハイのベースとしてもお馴染みですね。 ロシアだけでなく、アメリカや北欧でも作られています。 ・ラム ラムはカリブ海、西インド諸島生まれのサトウキビを原料とした蒸留酒です。 色の濃淡で「ホワイトラム」「ゴールドラム」「ダークラム」、風味の強さからは「ライトラム」「ミディアムラム」「ヘビーラム」と分類されます。 飲用だけではなく製菓用としても使われています。ラムを飲んだことがなくても、「ラムレーズン」味のケーキを食べたことがある人は多そうです。 ・テキーラ メキシコの5州のみで作られる、リュウゼツランの一種「ブルーアガヴェ」を原料とした蒸留酒をテキーラと呼びます。 原産地呼称であり、他の地域で作られたものはテキーラと名乗れません。 ショットで飲むのが一般的な「ブランコ」は樽熟成をしませんが、樽貯蔵を施したものもあります。 実は焼酎も蒸留酒なので広義のスピリッツに含まれますが、主に日本で飲まれているため、世界的にはマイナーな部類のお酒です。 スピリッツはアルコール度数が高いので、そのまま飲むならちびちびと、あるいは割って飲むのがおすすめです。
知っているようでよく知らない?奥深いお酒の世界~スピリッツ編~
NEW 2021.03.30

アレルギー持ちの方も安心!昨今進化中の「ホットケーキミックス」とは?

コロナ禍での手作りおやつブームとは? 2020年春から今もなお続く、新型コロナウィルスの感染拡大のための外出自粛。テレワークを導入する企業などの増加や、子どもの休校や休園なども重なって、自宅で食事を摂る機会が増えました。簡単な軽食やおやつを自分で手作りする方なども増加し、一時はホットケーキミックスやバター、たこ焼き粉などが品切れになる事態にも。「巣ごもり需要」によって急激にニーズが高まったことが注目されました。 SNSなどでは「ホットケーキミックスやバターが品切れで買えない!」といった書き込みを見かけたという方もいるのではないでしょうか。かくいう私自身も子どものおやつを作ろうと考えて、スーパーに出かけたところ、ホットケーキミックスなどの粉類の棚から商品が全て消えていて、とても驚いたことを思い出します。 ホットケーキミックスはどんどん進化中! ちなみに、ホットケーキミックスとは牛乳や卵などを加えて焼くだけで、手軽においしいホットケーキが作れるという便利なミックス粉のことです。粉類を計量する必要がありません。ちなみに、一般的なホットケーキミックスの主な材料としては、薄力粉と砂糖、ベーキングパウダーなどが含まれています。 このミックス粉は、ホットケーキを作るだけでなく、蒸しパンやクッキー、フランスの軽食「ケークサレ」などを作るのにも活用できます。レシピのバリエーションが豊富であることも人気の理由のひとつです。粉類が絶妙な割合でブレンドされているため、初心者の方でも失敗なくおやつ作りを楽しむことができます。 では、このホットケーキミックスが昨今どんどん進化していることをご存知でしょうか。例えば、最近の健康ブームを受けて、アルミニウムフリーのベーキングパウダー使用のもの、白砂糖ではなくてんさい糖を使っているもの、雑穀や豆類がブレンドされたものなど、さまざまな種類が登場しています。また、小麦粉アレルギーの方も安心して使用できる米粉を使ったものや、卵や牛乳を使用しなくてもおいしく作れるものもあります。 さらに、ボウルや泡立て器などを使わずに、袋のなかで揉むように混ぜて焼くだけで作れるホットケーキミックスもあり、その魅力がさらに高まっています。 どんどん進化中のホットケーキミックス、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
アレルギー持ちの方も安心!昨今進化中の「ホットケーキミックス」とは?
NEW 2021.03.25

農業×ITの現状や目的とは?ドローンを利用した米作りなど具体例も

「スマート農業」の定義・目的とは? 高齢化が進み人手不足が叫ばれる農業において、IT技術を活用した取り組みが進んでいます。農林水産省では、「ロボット技術やICT等の先端技術を活用し、超省力化や高品質生産等を可能にする新たな農業」のことを「スマート農業」と定義しています。スマート農業は、他の国々では「スマートアグリ」「スマートアグリカルチャー」「アグテック」「アグリテック」などとも呼ばれ、すでにさまざまな取り組みが行われています。 IT技術の進化や普及によって、社会全体が便利で効率的なものへと変化する一方で、従来の農業においてはITやICTの導入が難しいと言われてきました。しかし、少し前から農業分野におけるIT技術の導入が加速度的に進んでいます。 スマート農業の目的は、慢性化しつつある人手不足を補うことだけではありません。これまでは家族間で継承してきた農業技術を、スマート農業を活用することにより、新規就農者へスムーズに伝えていくことができます。 また、スマート農業には、日本の食料自給率を高める目的もあります。人材不足のなかで食料自給率を高めるために、ロボットなどを上手に利用することが求められています。 ドローンを活用したお米ってどんなもの? ドローンやAIを使うことで農薬の使用量を減らして作った安心安全なお米が登場し、注目を集めています。AIなどの利用により、害虫を検知や、作物の生育状況の把握がしやすくなり、消費者や環境にやさしいだけでなく、農家の人たちの手間を省くことにもつながっています。 こうした米作りの方法はいろいろな産地で導入されるようになりつつあります。消費者の側から見れば、お米の品種や、玄米・白米・無洗米といった種類を選べるようにもなってきており、どんどん進化しています。 農業分野におけるIT技術の導入には、やってみなければ分からないような困難や障害も多く、一筋縄ではいかないことも多くあります。しかしながら、農業の人材不足問題を解決し、日本の食料自給率を改善していくために効果的な方法のひとつであることは事実です。 ドローンを活用した米作りなどの事例に学びながら、これからもその進捗をチェックしていきたいですね。
農業×ITの現状や目的とは?ドローンを利用した米作りなど具体例も