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“スイーツ” タグの記事一覧

2022.10.26

世界一のティラミスを再現。食の新時代を拓く最新3Dプリンター

設計データに基づいて3次元の物体を作ることができる3Dプリンター。スペイン・バルセロナを拠点とするフードテック企業のNatural Machines社は、この先端技術を利用して世界的コンテストで優勝したティラミスを完ぺきに再現しました。『料理の3Dプリント』を極めようとする同社が見据える未来の食卓とは? 見た目、感触、味をすべて忠実に再現 Natural Machines社は昨年、欧州連合(EU)の支援を受けて、イタリアで偉業を成し遂げました。同社の看板商品の3Dフードプリンター「Foodini(フーディニ)」を使い、ティラミスの世界大会「ティラミス・ワールドカップ」で優勝したティラミスを、見た目、感触、味においてすべて忠実に再現したのです。これは、料理の世界に3Dプリントが完全に対応し、理想のレシピを誰もが作れる世界を示してくれました。 フーディニは、43cm×45cmという大きさで、価格6000ドルで調理家電として販売されています。ユーザーフレンドリーな設計で、操作は非常にシンプルです。まず、タッチパネルを操作し、作りたい物のデザインや形状などを選択します。次に、専用のスチール製カプセルに素材となる具材を詰めれば、準備は完了。あとは機械がソフトクリームのようにノズルから食材を押し出し、1層ずつ積み上げるように仕上げます。 具材を入れるカプセルは最大5つ収容でき、必要に応じて自動で切り替えて複雑なレシピを再現することができます。スマートフォンなどの端末と連動するFoodini専用アプリに自分のとっておきのレシピを保存して、繰り返し作ることも可能です。 Natural Machines社は今回、ティラミス・ワールドカップ優勝者のパティシエと協力し、さまざまな配合で試作を重ねた末、完ぺきなコピーを完成させました。 3Dプリンターで人々の食卓を変える フーディニは、機械に収まるサイズであれば、何でも複製できるため、ピザやパスタなどの料理はもちろん、ケーキや皿にチョコレートでデコレーションを施すことが可能です。付属する部品は、食器洗い機やオーブンに対応しています。完成した料理を焼いたり冷凍させたりと、加工することもできます。 既に一部の一流レストランでフーディニはその地位を確立しつつあり、ゆくゆくは学校や病院、福祉施設など、利用される場が増えていくことでしょう。Natural Machines社は、保存料や添加物で食品の賞味期限を長引かせるより、新鮮な食材をその場で加工して作る料理の方が健康的であると考えます。 家庭の台所で、料理が3Dプリントされる日が来るのも、そう遠くないのかもしれません。
世界一のティラミスを再現。食の新時代を拓く最新3Dプリンター
2022.08.31

異常な熱波に苦しむジンバブエ、危機を救うのはアノ農作物⁈

アフリカ南部のジンバブエ共和国。気候変動による異常な熱波が、ジンバブエ国民の生活を容赦なく襲っています。国民のほとんどが小規模農家で自給自足の暮らしをしている同国では、ここ数十年で最悪の経済状態となっています。ところが近年ある作物の栽培に力を入れ始めたことで、復興の兆しが見えてきました。 熱波に負けない農家たちの“救世主” 首都から400キロ以上離れたゴクウェ南部。以前は盛んだったトウモロコシや綿花の栽培は、熱波の影響でほぼ不可能な状態にまでなっています。干ばつになると、トウモロコシなどの通常の作物は2週間も持ちません。そこでこれらに代わる、干ばつに強い作物への移行が急がれていました。 民間の国際協力組織が状況を打開するために動きました。農業ビジネスセンター、通称ABCと呼ばれる組織です。ABCは、ドイツの世界飢餓援助機構 (WHH) が運営し、欧州連合(EU)から資金提供を受けています。 ジンバブエの農業の救世主として白羽の矢が立ったのは、ヒマワリです。ヒマワリは干ばつに強い作物で、1ヶ月もの乾期を生き延びることができます。厳しい経済状況にあるジンバブエでは、農家が必要な資材を購入することも困難ですが、ヒマワリは大量の栄養剤を与えずとも豊作が期待できます。まさにジンバブエの土地柄に適した作物でした。 当時のジンバブエではヒマワリ市場は確立されておらず、多くのヒマワリ農家は零細産業として脇に追いやられていました。そこで、ABCは地域の6000以上の小規模農家と契約を結び、ヒマワリの栽培ノウハウを提供。個別の農家の所得向上を支援しています。ヒマワリの種子からヒマワリ油を加工できることにも着目し、さらなる収益性の向上を模索しています。 ヒマワリに続く期待の作物はマンゴー 厳しい日差しのもとでよく育つマンゴーは、ジンバブエ農業にとって期待の作物です。ところがここ数年、収穫したマンゴーを捨てざるを得ないという事態が相次いでいます。 新型コロナウイルスの大流行により、ゴクウェを含む地方の農家は、都市部に果物を売りに行くことができなくなりました。そこで、ABCは生のマンゴーを農家から買い取り、工場で加工してドライマンゴーとして売り出す支援を始めました。これにより、食べられるマンゴーの廃棄を防ぐと同時に、失業者が多くを占めていた若者世代の雇用を生み出しました。 ドライマンゴーは生のマンゴーと比べて4倍の価格で売れることに加え、国内外の需要も見込める魅力的な商品です。現在、ゴクウェ南部に4つの加工センターを運営するABCは、これまで国内向けだったゴクウェ産のドライマンゴーの販売を海外に広げ、輸出市場を積極的に開拓していく考えです。 ジンバブエの人々に寄り添う一連の支援は、SDGs(持続可能な開発目標)の一つ、「パートナーシップで目標を達成しよう」にも貢献するものとなっています。
異常な熱波に苦しむジンバブエ、危機を救うのはアノ農作物⁈
2022.07.19

食べてSDGsを実践!サステナブルチョコレートって何?

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)では2030年までの達成を目標として、17のゴール・169のターゲットが設定されています。こうした流れを受けて、食品業界でもさまざまな取り組みが進められています。この記事では、昨今注目を集める「サステナブルチョコレート」とは何かについて、事例を交えて解説します。 チョコレート原産国が抱える課題に対応 私たちが普段食べているチョコレートの原産国では、生産者の貧困や児童労働、森林減少などたくさんの課題が山積みになっています。こうした課題を解決するために生まれたのが「サステナブルチョコレート」です。サステナブルとは「持続可能な」という意味の英語で、サステナブルチョコレートは人権や環境、経済課題に配慮した方法で製造されています。つまり、消費者はこのチョコレートを選ぶことで、生産地や生産者を間接的に支援することができます。 サステナブルチョコレートは昨今、人気が高まっています。自然食品店や輸入食材店、インターネット通販だけでなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでもよく見かけるようになりました。美味しくてお洒落なパッケージのものが多いので、自分で食べるのはもちろん、プレゼントにもおすすめです。 サステナブルチョコレートの人気商品2選 サステナブルチョコレートは海外のものも含めると数多くの商品がありますが、ここでは国内で人気の商品を2つピックアップして紹介します。 ピープルツリー フェアトレード&オーガニックをテーマにしたチョコレート。フェアトレードとは、「公正な取引」という意味で、発展途上国の生産者・労働者の生活を改善し、自立を支援する仕組みのこと。カカオ豆だけでなく、砂糖やトッピング素材もすべてオーガニックの素材を使っていて、おいしさにも定評があります。ミルクチョコやビターチョコ、植物性ミルクを使用したベジシリーズなどもあり、定番商品から個性的なものまで幅広いラインナップです。 meiji THE Chocolate(明治ザ・チョコレート) 日本の老舗ブランド「meiji」が手掛けていて、ベネズエラやブラジル、ペルー、ドミニカ共和国という生産地別に、4種類のチョコレートが展開されています。meijiは以前からカカオ農家の支援を行っていて、生産地の井戸の整備や環境に配慮した農法を教える取り組みをしてきました。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでも販売されているので、手軽に試すことができるのも魅力です。   チョコレートをおいしく食べて生産者も幸せになるのであれば、これほど素晴らしいことはないでしょう。これだけSDGsの考え方が広まったことを考えると、消費者にとってもこうした選択肢が当たり前の世の中になるのかもしれません。    
食べてSDGsを実践!サステナブルチョコレートって何?
2022.06.16

香港発のエッグワッフル、ウィズコロナ時代の新定番に?

香港の屋台で大人気のローカルスイーツ「鶏蛋仔(ガイダンチャイ)」。日本ではエッグワッフルやバブルワッフルの名で知られていて、今、人気が急上昇しています。店舗だけではなくキッチンカーでも販売できることから、その機動性はまさに「ウィズコロナ時代向け」。SNS映えするその見た目も相まってファンを獲得し続けています。 香港で1950年代から広く親しまれているという鶏蛋仔は、タピオカ粉を使用したボリューム満点のワッフル。本場ベルギーで使われる格子状の型ではなく、小さな卵が並んだような独特の型を使うことで、ぷくぷくとしたインパクト抜群の形になります。作り方のポイントは手早く焼き上げた後、金網に乗せて自然の風で乾かすこと。この一手間が外はカリカリ、中はモチモチの食感を引き出す鍵なのだそうです。 香港では生地そのものを味わう「プレーン」が主流のようですが、ニューヨークのチャイナタウンでは、アイスクリームやフルーツを豪華にトッピングするアレンジが発展しました。このニューヨークの流れから、日本でも豪華なアレンジバージョンが人気となっています。ボリューミーでSNS映えする形状が好評で、インスタグラムでは#バブルワッフルで3万件、#エッグワッフルで1.9万件もの投稿があります。 エッグワッフルは店舗だけでなく、全国津々浦々のキッチンカーでも販売されています。昔からキッチンカーの王道商品と言えばクレープですが、エッグワッフルは同じような原材料と設備で作ることができます。定番であるがゆえに目新しさがなくなったクレープから、次なるブームへの期待が高まるエッグワッフルに成り代わる選択肢は十分あり得ます。 移動式のキッチンカーは、ウィズコロナの社会との親和性が高い販売形態です。コロナ禍の終息がいつになるかはいまだ見通せないものの、SNS映えするトレンドスイーツを食べ歩きしたいという欲求は、コロナ禍の2年間で蓄積されていることでしょう。街角やイベント会場などでエッグワッフルのキッチンカーが増えたら、その人気に火がつくかもしれません。ウィズコロナ時代の新しいトレンドに注目したいところです。
香港発のエッグワッフル、ウィズコロナ時代の新定番に?
2022.02.21

進化中のヨーグルト!腸活におすすめの食べ方とは?

ヨーグルトがどんどん進化している! 発酵食ブームや腸活が支持を集めるなかで、ヨーグルトが進化していることをご存知でしょうか。「ヨーグルト=免疫力を向上する食品」というイメージを持っている人も多く、新型コロナウィルスの影響などもあり、昨今さらに注目度が高まっています。 一般的なヨーグルトは、生乳に乳酸菌を加えて発酵させることで作られます。生乳にはたんぱく質やカルシウムなどが含まれていますが、牛乳そのままの状態で摂取するよりも、体への吸収率や栄養価が高まります。 ヨーグルトに含まれる菌としてはよく知られている「ビフィズス菌」だけでなく、商品によってさまざまな種類があります。便秘予防やアレルギー予防など、菌によって期待できる作用が異なるので、自分に合ったものを選ぶようにすることが大切です。 市販のヨーグルトのなかには、砂糖などの甘さが加わった「加糖タイプ」と甘さが控えめの「低糖タイプ」、甘さが付いていない「無糖タイプ」があります。また、りんごなどの果物が入っているものやドリンクタイプのもの、生乳ではなく豆乳で作られたものや低脂肪のものなども入手できます。 ヨーグルトのおすすめの食べ方とは? ヨーグルトを食べる目的によっておすすめの食べ方は変わりますが、腸内環境を整えるためには1日あたり200g程度を摂取するのが理想的です。朝と夜に食べる場合は、100gずつ食べるという計算になります。ヨーグルトは胃酸などに弱いため、食前ではなく食後に食べるようにしましょう。 また、ヨーグルトを食べるときのポイントは、善玉菌である乳酸菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維を含む食材と組み合わせるようにすることです。たとえば、りんごやバナナなどの果物にオリゴ糖やはちみつを加えるという食べ方です。 どのヨーグルトが自分の体に合っているのかは、1週間程度食べてみて、様子を確認しなければわかりません。同じヨーグルトを食べ続けてみてよい変化が見られるようであれば「自分に合っている」といえるでしょう。 昨今進化しているヨーグルト。いろいろな種類を試してみて、自分に適したものを見つけたいですね。
進化中のヨーグルト!腸活におすすめの食べ方とは?
2022.02.14

本場フランスのクレープ事情

日本でクレープと言えばフルーツや生クリームにチョコソースをかけてクレープ生地に包んだものをイメージしますが、実はこれは日本独自のクレープです。 クレープはフランス北西部、ブルターニュ地方の郷土料理です。フランスのクレープは私達が食べている日本のクレープとは少し違っているのです。 <庶民の食事から宮廷料理へ> クレープと言えば小麦粉と卵の優しい薄黄色をした生地が定番ですが、大元をたどるとそば粉のガレットに行きつきます。ブルターニュ地方は土地がやせていて雨が多く冷涼な気候のため、小麦が育たないため、古くからそばを常食としていました。そば粥やそばがきといった調理法で食べられていたのが、偶然フライパン代わりの焼けた石の上にこぼれたそば粥がうまく焼けて薄いパンケーキ状になり、ガレットと呼ばれるようになりました。 やがて17世紀ごろにガレットは宮廷料理に取り入れられ、ベースはそば粉から小麦粉へと、味も塩味から甘い味に変化していきました。今でもそば粉で出来たガレットと小麦粉がベースのクレープは区別して呼ばれているようです。 伝統的なガレットは薄い塩味であり、肉や魚介、チーズや卵、サラダとともに食事として食べられてきましたが、現在ではジャムやリキュールで甘く味付けしてデザートとされることもあります。クレープはクレープ生地をメインとしてバターや砂糖で味をつけたり、生クリームやフルーツを包んで菓子としたり、ハムやチーズ、野菜などを包んで軽食としたりと、バリエーション豊富です。 <クレープを食べる日「シャンドルール」> フランスではクレープは軽食としてもデザートとしても菓子としても定番で、一年中よく食べられています。それだけでなく、なんと「クレープの日」まであるのです。 クリスマスから40日後にあたる2月2日は「シャンドルール」と呼ばれ、フランス、ベルギー、スイスのフランス語圏の住人はこぞってクレープを食べます。日本では「聖燭祭(せいしょくさい)」と呼ばれるこの日はキリスト教の祝日ですが、なぜこの日とクレープが結びつけられたかには諸説あり、はっきりしません。由来は不明でも、シャンドルールが近くなるとスーパーにはクレープ特設コーナーが設置され、広告はクレープ一色になり、人々は大量にクレープ関連商品を購入するのだと言います。出来上がっているクレープを購入するのではなく、家庭でクレープを作って食べるのが主流のようで、クレープ専用フライパンの普及率もとても高いのだとか。 フランスの家庭で食べるクレープは、手巻き寿司をイメージすると分かりやすいかもしれません。どっさり焼かれたクレープをめいめい皿に取り、砂糖やジャム、チョコソースなど好きなものをつけて次々と食べます。おしゃれに気取って食べるものではなく、素朴な家庭的なお菓子なのです。 日本人は海外のイベントを取り入れ、日本風にアレンジして定着させるのが上手だと言われています。今後クレープの日として「シャンドルール」が知られていくかもしれませんね。
本場フランスのクレープ事情
2022.01.12

軽食がブーム!フルーツ大福ほか人気商品を紹介

軽食がブームの理由とは? 新型コロナウィルスの影響などにより生活スタイルが変化するなかで、軽食への注目が高まっていることをご存知でしょうか。ここではその背景とともに、人気の軽食を紹介したいと思います。 生活スタイルの主な変化として、外出自粛やリモートワークなどが続き「コロナ太り」という言葉もよく聞くようになりました。従来よりも運動量が減りお腹が空きにくくなったことで、食事の量を減らして軽食をとる人も増えつつあります。こうした流れのなかで、軽食が支持を集めるようになってきました。 「ホットペッパーグルメ外食総研」によるコロナ禍が食生活に与えた影響に関する調査によれば、「食事回数または食事量に変化があった」という人が約半数いることがわかりました。「食事回数・量ともに減った」という人が最も多いという結果が出ています。こうした背景を受けてホットペッパーグルメによる「0.7食」という言葉が登場し、さらに注目が集まっています。 「フルーツ大福」だけではない!人気の軽食とは 肉まんやサンドイッチなどの軽食はコロナ以前からありましたが、昨今のブームをうけて新しい商品も登場しています。ホットペッパーグルメ外食総研による調査「今後食べてみたい『おやつ以上食事未満の軽食』ランキング」によれば、1位はフルーツ大福、2位はマリトッツォ(イタリア発祥のお菓子)、3位はフルーツサンド、4位は台湾カステラ、5位は焼き小籠包という結果が出ています。 マリトッツォや台湾カステラ、焼き小籠包など海外の飲食物が上位にランクインしているのも、大きな特徴です。自由に海外を旅行することが難しくなりつつある今、異国の食べ物を楽しみたいという人が増えているともいえるでしょう。 また、最近ではこれらの軽食をテーマにした専門店がオープンしたり、カフェメニューとして新しく導入されたりするほか、コンビニエンスストアなどで販売されている姿も見かけるようになりました。SNSなどでも話題を集めており、投稿やコメントなどからもその人気ぶりがうかがえます。 特に甘くて食べ応えのあるイタリア菓子のファンは多く、マリトッツォのほかに、現地でよく食べられている穴のないドーナツ「ボンボローネ」なども登場し話題を集めています。軽食ブームはまだまだ続きそうです。今後もその動向に注目していきたいと思います!
軽食がブーム!フルーツ大福ほか人気商品を紹介
2021.11.22

人気上昇中のオートミール。その栄養とおいしい食べ方を紹介!

オートミールは栄養豊富な食材 昨今、オートミールの人気が急上昇していることをご存知でしょうか。その理由は大きく3つあり、「ヘルシー」「栄養が豊富」「調理が簡単」ということです。しかも長期保存も可能なので、まとめて購入しておきその都度食べることもできます。今回は、オートミールの栄養と簡単でおいしい食べ方を紹介したいと思います! まずオートミールとは、穀物の一種「オーツ麦」を食べやすく加工した食品のこと。コーンフレークやグラノーラと同じく、穀物から作られたシリアルのひとつです。日本ではまだあまり知られていないかもしれませんが、イギリスやアメリカでは朝食などに昔からよく食べられてきました。 オートミールの栄養として特に注目したいのは、食物繊維を豊富に含有していること。1食分(水を加える前の乾いた状態で30g)につき、2.8gの食物繊維を含んでいます。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれており、整腸作用や便秘の予防などの効果が期待できます。 食後の血糖値の上昇の速さを示す指標「GI値」については、白米や食パンに比べて格段に低いとされています。糖質量も少ないため、ダイエット中の人にもぴったりの食材といえるでしょう。また、オーツ麦を丸ごと加工して作られるため、鉄分やカルシウムなどミネラル分が多いのも大きな特徴です。 簡単!オートミールのおいしい食べ方 オートミールは乾物の状態では無味無臭であるため、そのまま食べても「あまりおいしくない」と感じる人も多いかもしれません。定番の食べ方は、オートミールに温めた牛乳や豆乳を加えてしばらく置いて、コーンフレ―クのようにして食べるというものです。お好みで、バナナなどの果物やアーモンドなどのナッツ類を加えたり、はちみつなどで甘味を付けたりするのもよく合います。このほか、パンケーキやクッキーなどを作る際に、生地に少量のオートミールを混ぜ込むのもおすすめです。 また、オートミールは甘くして食べるだけでなく、お米の代わりに利用することもできます。たとえば、リゾットや雑炊を作る際に、お米の代わりにオートミールを使ってみましょう。オートミールは加熱することで柔らかくなるので、子どもやお年寄りにも食べやすい料理に仕上がります。 栄養が豊富に含まれており、料理にもおやつづくりにもおすすめのオートミール。上手に活用して、健やかに過ごしたいですね。
人気上昇中のオートミール。その栄養とおいしい食べ方を紹介!
2021.11.15

焼き芋の栄養|昨今ブームの「冷やし焼き芋」とは

焼き芋の栄養とは? 子どもから大人までは幅広い年代に人気がある、焼き芋。おやつ代わりに食べることも多いので、「カロリーが多いのでは」「ダイエット中は避けるべき?」と感じている人も多いでしょう。実は焼き芋には栄養がたっぷり含まれており、少し工夫すればとてもヘルシーな食材として楽しむことができます。そこで今回は、焼き芋の栄養やおすすめの食べ方について紹介したいと思います! 焼き芋には、腸内の調子を整える働きが期待できる「食物繊維」が豊富に含まれています。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、さつまいもはどちらの食物繊維も含有しています。また、抗酸化作用や免疫力アップなどが期待できる「ビタミンC」もたっぷりと含まれています。さつまいもに含まれるビタミンCは熱に強いとされており、焼き芋にしてもしっかり摂取することができます。 このほか、さつまいもに特徴的な成分として「ヤラピン」があります。この成分にはデトックス効果が期待でき、食物繊維と一緒に摂取することで効果が高まるといわれています。皮の近くに多く含まれているので、ぜひ皮ごと食べるようにしましょう。 昨今ブームの「冷やし焼き芋」の魅力 焼き芋は温かい状態で食べると「血糖値が急上昇しやすい」といわれています。血糖値の上昇率から算出される「GI値」によれば、生のさつまいものGI値は55であるのに対して、焼き芋にすると100前後まで上がります。もともと、さつまいもはイモ類などのなかではGI値の低い食材ですが、調理法によってGI値が大きく変化するということです。 ところが焼き芋を冷やすと、糖化したデンプンの一部が「レジスタントスターチ」と呼ばれる消化しづらいデンプンに変わります。この変化により血糖値の上昇が抑えられるだけでなく、少量でも満腹感を得ることができます。ちなみに私自身も冷やし焼き芋をよく食べますが、おいしく体にやさしいことから、とても気に入っています。 冷やし焼き芋は、焼き芋を冷ますだけで手軽に作ることができます。焼き芋の新しい食べ方として、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
焼き芋の栄養|昨今ブームの「冷やし焼き芋」とは
2021.07.19

コロナ禍の心まで慰める? ローマ名物「マリトッツォ」とは

2021年になって大注目のスイーツ、「マリトッツォ」。ころんとした丸いデニッシュにたっぷりのクリームが入ったその姿はシンプルかつダイナミックでインパクトも充分。目にも舌にも嬉しく、その人気は急上昇を続けています。 タピオカ以来の大トレンドとも言われており、全国のベーカリー、カフェをはじめとしてホテルやコンビニエンスストアでも販売されるマリトッツォに迫ります。   <起源はローマ時代> 古代ローマ時代、ハチミツとドライフルーツを使ったパンが一般的に食べられていたそうです。現在のようにクリームははさまれていませんでしたが、大きく栄養満点で持ち運びしやすい食事だったこのパンがマリトッツォのルーツと言われています。 中世になると、食事用から一歩進んでスイーツに近い甘いパンになったと考えられています。パンの大きさは小さくなり、ナッツやドライフルーツがふんだんに使われていたそうです。特にキリスト教で四旬節と呼ばれるイースター前に肉を控えて粗食にする期間にも食べることができたので、さらに普及したのだとか。 イタリアでもアドリア海側のマルケ州では現在でもクリームを挟まないローマ時代の面影を残すマリトッツォが食べられています。南イタリアのプーリア州では生地を編み込んだような形、そしてローマでは小さな丸いパンの間にたっぷりのクリームを挟んだマリトッツォが知られています。 現在日本でブームになっているのは、ローマ版マリトッツォというわけですね。   <ブームの背景にはコロナ禍も?> インスタグラムで「#マリトッツォ」と検索すると7万件ほどもヒットします。シンプルにクリームがはさんであるもの、美しくフルーツを飾り付けたものなどどれも写真映えしていて見飽きません。 なぜ2021年という年にマリトッツォがブームとなったのか。 その背景にはコロナ禍に少し慣れ、しかし密を避け必要以上に人と交わらずマスク生活を続けなければならない人々の疲れ、閉塞感があるのではないかと考えられます。 かわいらしく食欲をそそるそのフォルムを見て癒され、クリームと甘いデニッシュを嚙み締めその甘味に癒され、食べ終わればその満腹感になんだか安心するという一連の流れは、単に流行りものを食べている以上の満足をもたらしていると感じませんか。 ストレートに甘く口の中でとろけるクリームパンを無心で頬張るそのときだけはコロナ禍を一瞬忘れ、幸せの波に身を任せていると言ったら言い過ぎでしょうか。 テイクアウトしやすく、店ごとに様々なラインナップが揃うマリトッツォがコロナ禍にブームになったのは偶然ではないように感じるのです。 もちろん飲食店の苦境、経済活動の落ち込みがすべてマリトッツォで挽回できるわけではありませんが、見栄えのする食べ物が大ブームとなること自体が明るい話題として歓迎されているのは間違いありません。 ワクチン接種も始まりましたが、コロナ禍の終息までにはまだもう少し時間がかかりそうな気配です。マリトッツォは息の長いブームになるのか、それとも定着するのか。今後とも注目していきます。
コロナ禍の心まで慰める? ローマ名物「マリトッツォ」とは
2021.05.19

最近話題のスイーツ「台湾カステラ」って何?その魅力とは。

台湾カステラとは? 最近話題になっているスイーツのひとつ、台湾カステラ。少し前に話題になったタピオカに続く新たなブームとも言われていることをご存知でしょうか。実際に、台湾カステラの専門店が全国に続々とオープンし、注目を集めています。 台湾カステラの大きな特徴は、時間が経つにつれて味わいが変化していくこと。焼きたてはふんわりとしたスポンジケーキのような食感があります。冷蔵庫に入れて半日ほど寝かすと、しっとりとしていて濃厚な味わいになります。 台湾カステラは、本場では古くから親しまれている素朴なおやつで、伝統的なレシピで作られています。日本の従来のカステラとは少し違った風味がありますが、カステラが好きな方にはぜひおすすめしたい一品です。 独特の味わいがある台湾カステラは、作り方にも特徴があります。そのひとつが、ケーキづくりによく使われる「ベーキング・パウダー」を使わずに、卵をしっかり泡立てた「メレンゲ」を生地に加えること。こうすることで、絶妙なふわふわ感が生まれます。 台湾カステラのおいしい食べ方とは? 時間経過によって味わいが変わる、台湾カステラ。まずは、焼きたての味を楽しんでみましょう。粗熱が取れたら適度な大きさに切り分けて、冷蔵庫へ。半日~一晩ほ冷やして、味と食感の変化を楽しみます。温かい状態でカットすると、断面がつぶれやすいので冷めてから切るようにするのがポイントです。 台湾カステラは、日本のものに比べて甘さが控え目です。甘さが足りないと感じた時は、お好みできび砂糖や蜂蜜などを加えるのもおすすめです。飲み物は、中国茶や紅茶などがよく合います。 冷蔵庫で保管した台湾カステラは、3日程度で食べ切るようにしましょう。もし食べ切れない場合には、ひとつずつラップなどに包んで保存用袋などに入れ、冷凍保存するようにします。こうすると、2週間程度は保存が可能です。 台湾カステラは、スイーツが好きな方の間で注目が高まっています。おいしい食べ方も一緒に提案して、その魅力をアピールしてみませんか。
最近話題のスイーツ「台湾カステラ」って何?その魅力とは。
2021.03.30

アレルギー持ちの方も安心!昨今進化中の「ホットケーキミックス」とは?

コロナ禍での手作りおやつブームとは? 2020年春から今もなお続く、新型コロナウィルスの感染拡大のための外出自粛。テレワークを導入する企業などの増加や、子どもの休校や休園なども重なって、自宅で食事を摂る機会が増えました。簡単な軽食やおやつを自分で手作りする方なども増加し、一時はホットケーキミックスやバター、たこ焼き粉などが品切れになる事態にも。「巣ごもり需要」によって急激にニーズが高まったことが注目されました。 SNSなどでは「ホットケーキミックスやバターが品切れで買えない!」といった書き込みを見かけたという方もいるのではないでしょうか。かくいう私自身も子どものおやつを作ろうと考えて、スーパーに出かけたところ、ホットケーキミックスなどの粉類の棚から商品が全て消えていて、とても驚いたことを思い出します。 ホットケーキミックスはどんどん進化中! ちなみに、ホットケーキミックスとは牛乳や卵などを加えて焼くだけで、手軽においしいホットケーキが作れるという便利なミックス粉のことです。粉類を計量する必要がありません。ちなみに、一般的なホットケーキミックスの主な材料としては、薄力粉と砂糖、ベーキングパウダーなどが含まれています。 このミックス粉は、ホットケーキを作るだけでなく、蒸しパンやクッキー、フランスの軽食「ケークサレ」などを作るのにも活用できます。レシピのバリエーションが豊富であることも人気の理由のひとつです。粉類が絶妙な割合でブレンドされているため、初心者の方でも失敗なくおやつ作りを楽しむことができます。 では、このホットケーキミックスが昨今どんどん進化していることをご存知でしょうか。例えば、最近の健康ブームを受けて、アルミニウムフリーのベーキングパウダー使用のもの、白砂糖ではなくてんさい糖を使っているもの、雑穀や豆類がブレンドされたものなど、さまざまな種類が登場しています。また、小麦粉アレルギーの方も安心して使用できる米粉を使ったものや、卵や牛乳を使用しなくてもおいしく作れるものもあります。 さらに、ボウルや泡立て器などを使わずに、袋のなかで揉むように混ぜて焼くだけで作れるホットケーキミックスもあり、その魅力がさらに高まっています。 どんどん進化中のホットケーキミックス、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
アレルギー持ちの方も安心!昨今進化中の「ホットケーキミックス」とは?
2021.03.02

最近話題の「プロテインカフェ」ってどんな場所?

プロテインカフェって何? 最近注目を集めている「プロテインカフェ」をご存知でしょうか。プロテインカフェとは、その名前の通り、プロテインを使った飲み物や間食を気軽に楽しめるカフェのことです。形態としては、プロテインを使ったメニューを全面に打ち出した「プロテインカフェ」だけでなく、フィットネスクラブやジムなどに併設されているカフェやヘルシーフードを提供するカフェでのプロテインメニューの提供など、さまざまスタイルがあります。昨今のプロテインブームを受けて、プロテインカフェやプロテインメニューを取り入れたお洒落なカフェが全国に続々と登場しています。 筋力アップなどのトレーニングをしている方だけでなく、いつまでも健康を保ちたいと願う方からも大きな支持を集めるプロテイン。その一方で「プロテインの味や香りが苦手」「プロテインを美味しく摂取する方法が知りたい」という声も少なくありません。そこでプロテインカフェを上手に活用して、美味しく楽しくプロテインを摂取してみてはいかがでしょうか。 プロテインカフェの定番メニューとは? では実際の事例をもとに、プロテインカフェでの定番メニューをご紹介しましょう。まず、トレーニングや散歩、仕事などの合間に気軽に利用できるスムージーのような飲み物はいかがでしょうか。バナナやパイナップル、ストロベリーなどの果物とプロテインを混ぜ合わせたトロリとした飲み物です。使用する素材によって「エネルギー補給」「美容や健康な体づくり」「疲労の回復」などのテーマが設定されていることも多いので、自分の目的に合ったものを選んでみましょう。果物の他には、モロヘイヤやほうれん草、にんじん、トマトなどの緑黄色野菜をブレンドしたものもあります。「野菜が不足しがち」という方にも魅力的ですね。 また、プロテインを配合した「アーモンドラテ」や「抹茶ラテ」、「ほうじ茶ラテ」なども人気メニューです。カフェタイムに気軽に利用できそうな飲み物がたくさんあるのがポイントです。タンパク質だけでなく、牛乳ベースのものを選べばカルシウム、アーモンドミルクベースのものを選べばビタミンEが補給できるのも嬉しいですね。 プロテインメニューと一緒に、野菜や果物がたっぷりのヘルシーなメニューを用意しているカフェも多くあります。ストイックになりがちなトレーニングなどの合間に、プロテインカフェなどで気分をリフレッシュして、美と健康への意識を高めるのもいいかもしれません。まずは近くのプロテインカフェへぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
最近話題の「プロテインカフェ」ってどんな場所?
2021.02.25

美味しくて罪悪感なし。おやつにも大人気の「プロテインバー」って何?

プロテインバーが人気を集める理由とは? プロテインを配合した商品が、美と健康に意識の高い人たちの間で人気を集めています。以前は、プロテインと言えば「筋肉を付けたい人が摂取するもの」というイメージが強くありましたが、現在は手軽でヘルシーな栄養補給として好まれるようになってきました。 特に2019年はプロテインを使った商品「プロテインバー」が大ヒットし、一時は品切れするほどの状態だったのだとか。国内で生産された製品も多く、コンビニエンスストアなどでも手軽に購入できるようになったことも、その人気に拍車をかけています。 身体を健康に保つために「タンパク質」が必要であることは各方面から言われていますが、忙しい時などにはおにぎりやパン、麺類など炭水化物に偏った食事になりがちです。そんな時に一日に食事にプロテインバーをプラスするだけで、必要なタンパク質を無理なく摂取することができます。 プロテインバーってどんなもの? プロテインとは簡単に言えば「タンパク質」のこと。タンパク質の含有量は製品によって異なりますが、一般的にはプロテインバー1本につきタンパク質10~30g程度が含まれています。プロテインバーは、コンビニエンスストアやスーパーのほか、インターネット通販などでも購入することができます。 また、どんなに体に良くても美味しくなければ長続きしませんが、プロテインバーは「美味しい」という点も大きな魅力です。人気のチョコレート味だけでなくナッツやバニラの香りがするものもあり、いろいろな種類の中から自身の好みに合ったものを選べるというのも魅力的ですね。また、ザクザクとした食感で食べ応えのある「クランチタイプ」や軽い食感でお菓子のような「ウエハースタイプ」、しっとりとしたグラノーラのような「グラノーラタイプ」など、さまざまな食感が選べます。栄養面で見ると、タンパク質の量だけでなく、カロリーや糖質、食物繊維、脂質なども各商品によって異なるので、自分のニーズに合ったものを見つけたいですね。 今話題のプロテインバーは、おやつや間食として、罪悪感が少なく食べられる人気の商品です。ぜひいろいろな種類を食べ比べてみて、自分の好みにあったものを探してみてはいかがでしょうか。
美味しくて罪悪感なし。おやつにも大人気の「プロテインバー」って何?
2021.01.28

飲むだけにあらず。プロテインを使った、アレンジ料理。

プロテインは料理にも活用できる 「プロテインは牛乳などを加えて飲むもの」というイメージが強いと思いますが、実は料理などにも活用できることをご存知でしょうか。プロテインを使った料理やおやつは、プロテインを飲むのに飽きてきたという方やプロテインの味が苦手な方、プロテインの摂取量を増やしたいという方などにもおすすめです。 よくある質問として「プロテインは加熱しても大丈夫?」というものがあります。一般的には「プロテインの栄養は、熱を加えても変化しない」と言われています。その理由は、プロテインは牛乳などからタンパク質を取り出し熱風で乾燥させることで作られているからです。また、プロテインを料理に混ぜて使うことで、独特の風味を和らげることができ摂取しやすくなります。 プロテインを使ったアレンジ料理の作り方 プロテインの活用法として、まず試していただきたいのが「パンケーキなどのおやつづくりにプロテインを少量加える」という方法です。小麦粉やホットケーキミックスなどの粉の量に対して、5分の1程度を目安に生地に混ぜてみましょう。プロテインには「チョコ味」や「チャイ味」などの香りの付いたものもあり、それぞれのフレーバーを楽しむことができます。 同じような感覚で、パウンドケーキやクッキー、ヨーグルトなどに混ぜて使うこともできます。トレーニングをしている方やダイエット中の方のなかには、「甘いものを控えている」という方も多いと思います。プロテインを使ったおやつであれば、罪悪感が少なく食べられるのも魅力的ですね。 また、スムージーやお好み焼きなどに少量ブレンドするのもよく合います。混ぜることでプロテインの粉っぽさが少なくなり、食べやすくなります。この他、コロッケや南瓜サラダ、グラタンなどに混ぜるのも食べやすくておすすめです。こうしたアイデアは、育ち盛りの子どもの食事づくりにも役立ちそうです。 プロテインは適量を継続して摂取することが大切と言われています。飲むだけでなく、料理やおやつづくりにもプロテインを活用してみてはいかがでしょうか。自分に合ったプロテインの活用法を見つけて、プロテインを楽しく継続していきたいですね。
飲むだけにあらず。プロテインを使った、アレンジ料理。
2020.11.02

一匙のハチミツの力に驚き!マヌカハニーの実力とは

ニュージーランド原産の高級ハチミツ「マヌカハニー」をご存じですか。 マヌカはフトモモ科の常緑低木で、1年のうちたった1か月だけ白い可憐な花を咲かせます。その花から集められたハチミツがマヌカハニーです。 高い殺菌・抗菌作用を持つと言われ、コロナ禍という情勢も相まって大人気のマヌカハニー。 その実力に迫ります。 マヌカハニーの機能性 そもそも、ハチミツには過酸化水素という殺菌成分が含まれています。過酸化水素と言うよりもオキシドールと言った方が分かりやすいかもしれません。 古くからハチミツの殺菌作用は知られており、古代エジプト人はミイラ作りの防腐剤としてハチミツを使っていたのだそう。 マヌカハニーにはそういった一般的なハチミツ以上に効能があり、抗菌作用をもたらす何らかの物質が含まれていると考えられました。しかしその物質を特定することができず、便宜的に「UMF(Unique Manuka Factor)」と呼んでいたのです。訳すと「マヌカに特異的な因子」という意味ですね。 2008年、ついにドイツのトーマス・ヘンレ博士が、このUMFがメチルグリオキサール(MGO:Methylglyoxal)であることを突き止めました。 このMGOの働きにより、マヌカハニー特有の機能にピロリ菌や大腸菌の抑制があるのではないかと言われています。その他にも、整腸作用、口内環境の改善や風邪症状の緩和のほか、外用では傷口の炎症緩和などに効果的であることが経験的に知られています。 購入するなら正規品がおすすめ マヌカハニーはその希少性から大変高値で取引されるため、全世界のマヌカハニーの取引量は年間生産量の数倍にもなるのだとか。残念ながら模倣品や混ぜ物をした粗悪品も多く出回っているのが現状です。 模倣品や粗悪品を購入しないためには、買おうとする商品にUMFやMGOの数値が示されているかどうかを確認するのが大切です。 UMF、MGOなどはニュージーランド政府が認定した正規の規格ですので、これらがついているマヌカハニーならば、安心して購入してよいと言えそうです。 数値に伴って、作用が強いほど価格も高くなりますので、予算と数値でどうバランスをとるかを慎重に検討したいところですね。 残留農薬は心配ない? 先ごろ、ニュージーランドにおいてマヌカハニー製品からグリホサートという発がん性が疑われている農薬成分が検出されたという報道がありました。 グリホサートとは日本でも一般的に広く使われている除草剤の成分です。日本人の尿を検査したら多くの人からグリホサートが検出されるという話もあるほど。 しかしここで注意したいのは、「検出」という言葉だけではそれが危険かどうかはわからないということです。 高濃度では毒性があるものも、低濃度であれば無害であるのが化学物質における「用量作用関係」の通例であり、グリホサートにも当てはまります。 今回のニュージーランドの報告書でも、市販品で基準値を上回ったものはないことが結果づけられています。 農薬=悪のイメージを持つ方も多いかもしれませんが、その農薬のおかげで今日の農作物供給が維持されている現実から目をそらすことはできません。 マヌカハニーの販売店ではこの報道のあと、扱っている商品ではグリホサート検出の心配がない旨のお知らせが相次ぎました。健康被害の心配はないとはいえ、やはり「検出」というだけでも消費者が衝撃を受けてしまうという現実がここからも見て取れます。 マヌカハニーは食品でありながら、さまざまな健康効果が期待できると言われています。 偽物や粗悪品を避けて、信頼できる販売店から正規品を購入したいものですね。 食べるだけでなく、傷の手当てにも使えるマヌカハニー。一家に一瓶あれば心強そうです。
一匙のハチミツの力に驚き!マヌカハニーの実力とは
2020.09.07

その果物、冷やすと甘くなる? 種類による食べごろ温度の違いとは

食後やおやつに食べると嬉しいフルーツ。特に旬で地場産の果物は、一年中いつでも食べられるお菓子やジュースにはない特別感があります。 よく冷えた一切れを頬張ると果汁が口中にあふれ、甘みをかみしめて……と、ちょっと待った! 何でもかんでも冷蔵庫で冷やして食べていませんか? 実は種類によって、冷やすと甘くなる果物と、冷やしても甘さが変わらない果物があるのです。 <果糖は温度変化で甘みの感じ方が変化する> まずは糖について簡単におさらいしましょう。 糖には多くの種類がありますが、代表的なものに「ショ糖」「ブドウ糖」「果糖」があります。 ショ糖は砂糖に多く含まれます。甘味度1で甘味度の基本となっています。 これに対し、ブドウから発見されたブドウ糖は甘味度が0.7。穏やかな甘さです。 果糖には甘味度0.6のα型と甘味度1.8のβ型が存在します。同じ果糖なのに、β型はα型の3倍も甘く、なんと温度によってこの比率が変化します。温度が低いとα型がβ型に変化するので、より甘みを感じられるというわけです。 果糖全体で考えると、5℃で甘味度1.5程度とショ糖の1.5倍甘いのですが、温度上昇とともに減少して、60℃では甘味度0.8程度に低下します。 ほとんどの果物には果糖が含まれますが、その割合は種類によって様々です。 果糖の割合が多い=冷やすと甘くなる果物は、リンゴ、ナシ、ブドウ、スイカ、サクランボなど。 果糖の割合が多くない=冷やしても甘さが変わらない果物は、ミカン、バナナ、モモ、パイナップルなど。 振り返って考えてみれば、スイカは井戸水で冷やし、みかんはこたつの上の籠に盛ってあるイメージが湧きますね。昔ながらの風習は理にかなったものだったというわけです。 <甘みを感じる舌の機能との兼ね合いも考えて> ここまでの話をまとめるとリンゴやナシは冷やせば冷やすほど甘く食べられるように思えますが、話はそう単純ではありません。糖の種類と量のほかに、甘みを感じる舌の機能が関係してくるからです。 人間の舌の甘みを感じる受容体は、15~35℃の温度帯の中で温度が高いほど活性化します。つまり、舌の機能としては、同じものを味わったとき、冷たいものよりも常温のものの方が甘く感じられるわけです。言い方を変えれば、冷たくなると甘みに対する舌の感度が鈍くなるとも表現できますね。ぬるくなったジュースや溶けたアイスが甘すぎると感じるのはこのためです。 冷やすほど甘くなる果糖と、常温で甘みを敏感に感じる舌の機能とのバランスを考えると、冷やして食べる果物でも冷やしすぎず、10℃前後がおすすめと言えそうです。 (まとめ) 未熟な果物は冷蔵庫で冷やしてしまうと熟成がうまくいかなかったり、南国系の果物では低温障害を起こしてしまったりするものもあります。熟して食べごろになったものを、乾燥を防ぐために新聞紙などでくるんで冷やすのがおすすめです。 また、冷やしても甘さが変わらない果物でも、食べる前に少し冷やしておくことで口当たりが良くなるほか、冷えた果物が体温で温まると一気に香りが口中に広がり、より果物らしい味わいを楽しめるという一面もあります。 簡単なようで意外と複雑な、果物の食べごろ温度。果物の特徴を理解して、よりおいしく味わいたいものです。
その果物、冷やすと甘くなる? 種類による食べごろ温度の違いとは
2020.07.20

原宿で大人気のアイス!「ロールアイス」とは!?

見た目も可愛く若者を中心に流行っている「ロールアイス」。もともとはタイの屋台から誕生したスイーツなのですが、ニューヨークでアイスクリームショップとして展開されるようになり、全米に広がり、そして現在では世界中で愛される食べ物となっています。 そして2017年6月に、原宿の表参道に「ロールアイスクリームファクトリー」という日本初のロールアイス専門店ができました。キンキンに冷やされた鉄板の上にアイスクリームを敷いて、固まらせてからクルクルと巻いたものをカップに入れたものを「ロールアイス」と呼びます。その上に生クリームやフルーツなどのトッピングを加えることで味だけではなく、インスタ映えも狙えるアイスになります。 「ロールアイスクリームファクトリー」は現在では大阪、名古屋、横浜、徳島の全国展開をしています。原宿・表参道本店をはじめ、若者に絶大な人気のインスタ映えするスイーツが楽しめるスポットとして、連日行列のできる店となっています。 ここまで人気の理由の一つは、買ったお客様ひとりひとりが豊富なフレーバーやトッピングから自由にアレンジを楽しめることです。限定のトッピングやおすすめのソースなどを組み合わせたり、豊富な種類の中からベースのアイスクリーム、トッピングするスイーツやフルーツ、、ソースなどが選べて、世界で1つだけの自分だけのオリジナルロールアイスをつくることができます。 映画や各種メディアとのタイアップにより今後も人気が衰える気配などはありません。そしてこのロールアイス人気は日本全国だけにとどまらず、台湾にも進出しました。「ロールアイスクリームファクトリー」の海外初出店の背景には、海外メディアからの取材が増えたことや、訪日外国人のお客様が増えたことが要因となっています。 タイの屋台からニューヨーク、そして全米へと広がり、そして日本に上陸して一台ブームとなったロールアイスクリーム。厳しいスイーツ市場の中でトレンドとして終わるのか、定番として生き残ることができるのか今後も見守っていきたいと思います。
原宿で大人気のアイス!「ロールアイス」とは!?
2020.07.01

会食やホームパーティーの手土産に人気の「美容キャンディ」とは!?

会食やホームパーティーにお呼ばれされた時に、手土産に何を持っていけばいいのか迷うことがある方は多いと思います。手土産と一言に言っても、渡すからには喜んでもらいたいものです。そして、そこから会話が広がるようなものだと尚いいですよね。 今回はそういった手土産を持っていく場面の時こそおすすめな「美容キャンディ」についてご紹介していきたいと思います。この「美容キャンディ」とはキャンディの中に美容成分などが配合されているキャンディになります。人気のスキンケアメーカーから販売しているので、今回はその中から3つの「美容キャンディ」をご紹介していきます。 まず最初にご紹介するのは、「THREEのリズムコンフォートドロップ」になります。こちらの「美容キャンディ」のコンセプトは「一日のリズムを感じながら、おいしく味わうホリスティックケア。」スキンケアにも使用されている国産の原料を使い、伝統的な飴づくりの方法で奄美大島のざらめや与那国島の化石サンゴパウダーなどと混ぜ合わせたアメになります。朝、昼、夜のシーンに合わせて楽しめるような調合をされた6つの味を楽しむことができます。ひとつずつ小袋分けされているので配るのには最適です。価格は30粒で2,160円(税込み)となっています。 次に紹介するのは、「美巣のツバメの巣キャンディー」になります。こちらのキャンディーは、アフリカ・スーダンに医療を届けるNPO法人と出会ったのがきっかけとなり「栄養豊富なツバメの巣キャンディーを作ったら、スーダンの子どもたちも喜ぶのではないだろうか」と想い開発されました。栄養豊富な天然アナツバメの巣をそのまま粉砕してキャンディーにしているので栄養素が豊富です。容器も可愛らしく、10個入り(税込み1,080円)、20個入り(税込み2,160円)、30個入り(3,240円)とお選びすることができます。 最後に紹介するのは、「ビーブルバイコスメキッチンのハニードロップレットUMF15+マヌカ」になります。添加物は一切不使用のキャンディになります。風邪予防のために1粒舐めるという方も多くいらっしゃいます。世界初のUMFR蜂蜜協会認定ののど飴(ロゼンジ)で風邪予防のために1粒舐めるという方も多くいらっしゃいます。価格は1,620円(税込み)となっています。 手土産はある種のコミュニケーションツールだと思います。なので、こういった一風変わった「手土産キャンディ」を手土産として渡すと、そこから会話が生まれたり喜ばれたりすることもあるのではないでしょうか。何を持っていこうか、手土産に迷った時は是非参考にしてみてください。
会食やホームパーティーの手土産に人気の「美容キャンディ」とは!?
2019.09.12

大流行の兆し!?新感覚ドリンク「チーズティー 」とは

台湾初!チーズクリーム×お茶の不思議な組み合わせ。 2018年から流行中のタピオカドリンク。専門店が続々とオープンし、連日行列をつくるほどの人気を集めています。とはいえブームはいつか去るもの。次に大流行するのでは?と噂になっているドリンクがあるのをご存知でしょうか。それは「チーズティー」。すでに東京や名古屋で専門店がオープンしており、今後増えていくことが予想されます。チーズティーとは一体どのような飲み物なのか、どうして注目されているのか、その秘密を探ります。 チーズティーとは紅茶や烏龍茶、台湾茶などの上に、ほんのり塩気の効いたチーズクリームを乗せた新感覚ドリンクのこと。発祥は台湾で、屋台でチーズクリームを乗せた中国茶を出したことがきっかけといわれています。その後、中国や東南アジア、アメリカなどに広がっていき、今や日本にもその波がやってきました。最初はお茶とクリームが2層に分かれているので色合いが美しく、“インスタ映え”にもピッタリ。飲み方も独特で、はじめにチーズ部分だけを飲み、次にストローでお茶を飲んで口の中でマリアージュを楽しみ、最後はお茶とクリームを混ぜて飲むことで味の変化を楽しむようです。 日本では、2018年8月に日本初のチーズティー専門店「FORTUNER tea-box(フォーチュナー ティーボックス)」が東京の原宿にオープン。大きく分けてストレートティータイプ、フルーツティータイプ、ミルクティータイプの3つがあり、甘さレベルを選べたり、タピオカをトッピングするなどカスタマイズが可能です。また、お店のロゴマークになっている女の子のように、“くちひげ”をつけることができる蓋があるのも特徴。店内の装飾やテイクアウト用のバッグもポップでかわいいと注目されています。 2019年6月には、本場・台湾より「machi machi(マチマチ)」が上陸。台湾メディアにて“神のチーズティー”と称された話題の専門店で、1杯ずつ丁寧に抽出した台湾茶の上にふわふわの濃厚チーズクリームを乗せています。香り豊かな台湾茶の美味しさを閉じ込めてくれるクリームを、同店では“チーズキャップ”と呼んでいるとか。さらに、パンナコッタやゼリーを崩しながら飲むボトルドリンクも用意しており、今後さらなる人気を集めそうです。 甘いものとしょっぱいもの。交互に食べたくなるものが一度に味わえてしまう、まさに魅惑のドリンク。タピオカドリンクのように一大ブームを巻き起こすか。今後注目していきたい一品です。
大流行の兆し!?新感覚ドリンク「チーズティー 」とは

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NEW 2022.11.24

知らないとまずい?!タンパク質危機。20XX年までに肉や魚が足りなくなる?

地球の人口増加や環境問題により、食肉などのタンパク質が不足するのが「タンパク質危機」です。私たちの食卓に影響するかもしれない世界規模での課題であるにもかかわらず、一般にはそれほど広く認知されていません。こちらの記事では、タンパク質危機とはどのような問題かを解説すると共に、タンパク質危機を避けるための4つの選択肢について説明します。タンパク質危機という問題が生じている理由から取りうる対応策までを紹介し、プラントベースフードなどがにわかに注目を浴びている背景をお伝えしていきます。 タンパク質危機(タンパク質クライシス)とは タンパク質危機は、世界人口の急速な増加に由来する問題です。まずはその背景的な事情からみていきましょう。 少子化真っ只中の日本。でも世界の人口は? 日本では、出生率の低下に伴い若年層の人口が減少する「少子化」が急速に進んでいます。そのためあまり実感がわきませんが、一方で世界の人口は増え続けている状況です。国連の調査によれば、世界の人口は現在約80億人であるところ、2030年には約85億人、2050年には約98億人、2100年には約112億人になると推定されています。 2030年までにタンパク源が足りなくなる恐れ 世界規模での人口増加に伴って、近い将来、牛や豚、鶏などの畜産によるタンパク質が不足すると予測されています。この予測は「タンパク質危機」と呼ばれていて、欧米諸国を中心に話題になっています。現状のままだと早ければ2025年から2030年ごろまでに需要と供給のバランスが崩れ始めると言われています。 人間の身体を構成するのは、水分が約60%、タンパク質が約15~20%とされています。つまり、タンパク質は水分を除いて体の重量の約半分を構成する、生きていく上で大切な栄養素です。欧米では「プロテインチャレンジ2040」と題したコンソーシアムが立ち上がり、その中から複数のプロジェクトが始動しています。タンパク質危機をどう乗り越えていくのかは、人類が生きていく上で極めて重要な課題です。 タンパク質危機を避けるための4つの選択肢 タンパク質危機を回避するために、世界中でさまざまな検討が行われています。ここでは、その中から代替肉と培養肉、昆虫食、藻類という4つの選択肢について解説します。 代替肉 代替肉とは、牛肉や豚肉、鶏肉などの動物の肉の代わりに、植物性原料で作られた「肉のような食材」のことです。欧米諸国を中心とした健康への意識の高まりがきっかけで広がったとされていて、別名「プラントベースミート」と呼ばれることもあります。 代替肉の素材として最も有名なものは、大豆が主原料の「大豆ミート」でしょう。有名ハンバーガー店やコーヒーチェーンでも大豆ミートを使ったメニューが登場し、話題になっています。このほか、ひよこ豆、レンズ豆といった豆類も、代替肉の素材として注目されています。最近では、エノキタケを使った新しい代替肉「エノキート」も登場するなど、さまざまな研究・開発が進められています。 培養肉 培養肉は、牛などの動物から取った少量の細胞を、再生医療の技術により体外で増やして作られます。プラントベースの代替肉とは異なり「本物の肉を使った代用品」です。従来の食肉の生産方法と比べて、飼育・繁殖する過程における動物へのストレスや環境への負荷が少ないとされています。こうした特徴から、別名「クリーンミート」と呼ばれることもあります。 培養肉は、2013年にオランダの研究者が培養ミンチ肉を作ったのがその始まりです。日本でも培養肉の研究が進められていて、2019年には世界で初めてサイコロステーキ状の培養肉を作ることに成功しました。大きな肉を作るための技術の開発など乗り越えなくてはならないハードルが多いものの、持続可能な食材という意味で期待が寄せられています。 昆虫食 昆虫食とは、コオロギなどの昆虫を原料にした食品のことです。大豆ミートなどのプラントベースフードは植物性のタンパク質しか得られないのに対して、昆虫食の場合、肉や魚と同様、必須アミノ酸である動物性タンパク質を得ることができます、また、昆虫食は飼育・加工に必要なスペースや資源が最小限で済み、環境負荷が低いというメリットもあります。 日本にも貴重なタンパク源として昆虫を食べる地域の文化が残っていますが、世界で食べられている昆虫は1900種類にも及ぶとされ、アジアやアフリカ、中南米を中心に昆虫を食べる食文化が見られます。昆虫食には食品の安全性や見た目への抵抗感といった課題があるものの、環境負荷の少ないサステナブルな食材として注目を集めています。 藻類 細胞分裂をして増殖する藻類はタンパク質含有量が50~75%であり、新たなタンパク質源としての可能性を持っています。藻類は良質なタンパク質だけでなく、炭水化物や脂質、ビタミン、ミネラルなども豊富に含まれています。現在市場に流通しているのはタンパク質が豊富に含まれるクロレラやスピルリナで、藻類をそのまま乾燥させて粉末状にしたものが主流です。 藻類は栄養価が豊富であるものの、藻類を乾燥した粉末は独特の匂いがあることや、藻類バイオマスの生産コストが肉や大豆に比べて価格が高いことなどから、タンパク質源としてはこれまで積極的に利用されていませんでした。しかし、近い将来に訪れるとされるタンパク質危機を前に、藻類の利活用が見直され始めています。 まとめ 世界の人口増加に伴って、近い将来訪れると言われているタンパク質危機。この記事では、タンパク質危機を回避するために私たちが取りうる選択肢として、代替肉、培養肉、昆虫食、藻類の4つを紹介しました。食品としての安全性や抵抗感、生産コストなど、それぞれに乗り越えるべき障壁はありますが、タンパク質危機を避けるために、世界中でさまざまな研究・開発が行われています。これまでの常識にとらわれない、新しい食の選択肢が求められていると言えそうです。
知らないとまずい?!タンパク質危機。20XX年までに肉や魚が足りなくなる?
NEW 2022.11.22

昆虫食のメリットと注目の背景を深堀り!こんなにも話題になる理由とは?

コオロギなどの昆虫を原料にした食品「昆虫食」。日本にも、貴重なタンパク源として昆虫を食べる地域の文化が残っていますが、多くの人にとってはなじみの薄いものでしょう。しかし今、環境負荷の少ないサステナブルな食料として、世界が昆虫食に注目しています。 一体なぜ、これほどまで昆虫食が話題になるのか。この記事では、昆虫食が期待される背景を解説した上で、栄養価の高さなど注目の理由を解説します。他方で、「本当に安全性に問題はないの?」「昆虫を食べるリスクは」といった疑問や不安の声にもお答えします。 昆虫食が注目を集める背景 無印良品で話題となった「コオロギせんべい」をはじめ、日本では勢いのあるベンチャー企業が、昆虫食ビジネスを盛り上げています。そうした流れに至るまでに、どのような背景があったのでしょう。 増える世界人口、ひっ迫するタンパク源 日本は少子化に直面していますが、世界全体では人口は増加し続けています。このまま行けば、2050年に世界人口は100億人に達すると言われています。 近い将来、牛や豚、鶏などの畜産によるタンパク質が不足する恐れがあると言われています。「タンパク質危機(タンパク質クライシス)」を避けるために、大豆ミートをはじめとしたプラントベースフードの開発が進みました。しかし、植物由来の食べ物からは、植物性のタンパク質しか得られません。そこで、注目されたのが「昆虫食」。なぜなら昆虫は、肉や魚と同様、必須アミノ酸である動物性タンパク質を得ることができるからです。 転機の国連食糧農業機関(FAO)報告 2013年、国際連合食糧農業機関(FAO)が「ある報告書」を発表しました。それは、世界の食糧危機への対策として昆虫食を推奨するというもの。この報告書を契機とし、世界各地で昆虫食の研究・開発が加速しました。昆虫を食べる習慣のなかった欧州でも、2018年、欧州連合(EU)が昆虫を新規の食品として域内で販売することを認めました。 昆虫食を選ぶメリット さぁここから、他にはない昆虫食のメリットを深掘りしていきます。 非常に優れた環境負荷の低さ 狭いスペースで飼育・加工ができる 昆虫は牛や豚、鶏などの家畜よりも狭い場所で飼育できます。コオロギ1キロを生産するのに必要な農地は、鶏肉や豚肉の約3分の1、牛肉なら約13分の1しか必要としません。また、出荷用にパウダーなどに加工する場合でも、小規模な施設で行えます。飼育・加工に場所を取らないということは、それだけ効率的に生産できるということです。 飼育に必要な資源が少ない 昆虫の生産は、家畜に比べて少量の水や飼料で可能です。牛肉を1キロ生産するためにはおよそ8キロのえさを必要とするのに対し、昆虫1キロの生産には約2キロのえさを使うだけで済みます。生産に必要な水についても同様で、コオロギの生産に必要な水は、牛肉の場合の約2500分の1で済んでしまいます。 温室効果ガスの排出量が少ない 牛1頭がげっぷなどで出すメタンガスは1日160リットル以上で、地球温暖化を促進していると言われています。しかし、昆虫の飼育に伴う温室効果ガスの排出量はその10分の1以下。昆虫食は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの削減にも効果があるというわけです。 丸ごと食べられて、食品ロスにも貢献 昆虫食は食品ロスの削減にも貢献します。牛1頭の可食部はおよそ4割ですが、昆虫はそのほとんどが食べられるので無駄がありません。また昆虫のえさには、残飯など本来なら捨てられてしまうものを利用できます。焼却コストのかかる生ごみの量が減り、一方で、貴重なタンパク質源になるというのですから、昆虫食の利点が際立ちます。 牛や豚に負けない栄養価の高さ それで終わらないのが、昆虫食のすごさです。ガやハチの幼虫の場合、体重の50%がタンパク質と言われています。牛や豚が1〜3%ですから、それに比べると非常に高い含有率です。昆虫は、良質なタンパク質だけでなく、食物繊維や、カルシウム、銅、鉄、亜鉛などのミネラルも豊富に含む上に、脂肪分は少ないという健康に良い食品です。 昆虫食のデメリット 栄養価が高く、環境にも良い昆虫食。その一方で、なじみの薄い昆虫食に対するネガティブな考えも少なくありません。今度は、考えられる昆虫食のデメリットを見ていきましょう。 安全面でのリスクは? 専門家の助言なしに、自然採集した虫を食べるのは、危険を伴う行為です。なぜなら、野生の昆虫には、毒を持つものや、寄生虫や病原菌を媒介するものもいるからです。一方で、管理された環境下で生産されたものは、昆虫とはいえ、他の食材と同様に安全です。 安心を担保する「コオロギ生産ガイドライン」 消費者により安心してもらえる環境を整えようと、2022年8月、民間団体が「コオロギ生産ガイドライン」をまとめました。研究機関や企業などでつくる「昆虫ビジネス研究開発プラットフォーム(iBPF)」が、コオロギの生産過程の衛生管理を中心に行動指針を決めました。公的なルール整備がない中で、民間主導で一定のルールを示すことで信頼性を高め、昆虫食のさらなる普及につながることを期待しています。 アレルギーリスクについて 昆虫食は、食物アレルギーを持つ人には注意が必要です。昆虫には、エビやカニなど同様の甲殻類アレルギーの原因となる「トロポミオシン」という成分が含まれているからです。昆虫に限らずすべての食材に言えることですが、これまで口にしたことのない食材を食べる時には、これまでアレルギーの自覚症状がなかった人でも、慎重を期すようにしましょう。 見た目への抵抗感 多くの人にとって、昆虫を食べることに対して、心理的なハードルがあります。初めて口にするものに対して拒絶反応が出るのは、動物的な本能として当たり前のことです。もしかしたら、これが昆虫食にとっての最大の問題かもしれません。日本でも昆虫食品の開発は大変盛んで、さまざまな商品ラインナップがあります。まずは、昆虫の姿を連想しづらいパウダー入りの菓子やパンなどから試してみるのがいいかもしれません。 そして、「まずいものをわざわざ食べたくない」というのが、大半の人の率直な気持ちだと思います。実際のところ、昆虫の味は実に多種多様で、思いきって食べてみると、おいしく感じるものもたくさんあります。バッタはエビやカニに似た食感、タガメは洋ナシや青リンゴのようなフルーティな香りだとか。セミに至っては、幼虫だとナッツのようなクリーミーな風味で、成虫になるとエビのような風味が楽しめます。 昆虫食とは 1900種類の食べられる昆虫 世界で食べられている昆虫は1900種類にも及ぶとされ、アジアやアフリカ、中南米を中心に昆虫を食べる食文化が見られます。昆虫学者である三橋淳氏の書いた『虫を食べる人びと』(平凡社ライブラリー)によれば、世界ではハチやイナゴに加えて、カブトムシ、カミキリムシなども食べられているそうです。 世界の昆虫食  タイ 昆虫食が住民生活に浸透しているタイでは、スーパーマーケットの食材コーナーに昆虫のサナギや幼虫が並んでいたり、昆虫の佃煮を売る屋台を目にしたりすることも珍しくありません。特に人気があるのはコオロギで、盛んに養殖されています。最近では、コオロギのスナック菓子やコオロギパウダー、コオロギオイルなど、コオロギを原材料にしたさまざまな加工食品が登場しています。特にコオロギパウダーは輸出用としての需要が高く、国もその動きを後押ししています。 ケニア アフリカ東部のケニアで最もよく食べられている虫は、シロアリです。日本でシロアリと言えば、住宅の床下で暮らすアリ(職蟻)を意味することが多いですが、現地で食べられているのは別の種類のアリ(羽蟻)です。このシロアリを使った「クンビクンビ(kumbikumbi)」という伝統料理があり、栄養失調を改善する効果があると言われています。実際、シロアリには、良質な動物性たんぱく質や脂質のほか、カルシウム、鉄分、アミノ酸などが豊富に含まれています。ケニアのシロアリはインターネット通販などでも販売されています。 日本の昆虫食 長野県に根付く昆虫食文化 日本で昆虫食文化が盛んな地域といえば、長野県です。信州でよく食べられている昆虫といえば、ハチノコやイナゴ、カイコ、ザザムシがあります。これら4種類を総称して「信州四大珍味」と呼ばれているそうです。 ハチノコはスズメバチの幼虫やさなぎ、イナゴは稲作の害虫とされるバッタのことです。長野県はかつて養蚕が盛んで、カイコは生糸の生産のために飼育されていた虫です。ザザムシは水生昆虫で、ヒゲナガカワトビケラなどの幼虫のことを指し、主に天竜川で採集できます。長野県の伊那谷地域で食べられていますが、世界的には食べる習慣がほとんどありません。イナゴやカイコは、稲作や養蚕を営む過程で副産物として発生するもので、昆虫食は、自然と共生する地域の暮らしに深く結びついていたのでしょう。 まとめ 昆虫食のメリットとデメリットを押さえてきましたが、環境負荷が低くて栄養価も高いという特徴を踏まえると、昆虫食がこれだけ話題になっていることもうなずけると思います。昆虫を食べるという行為に対して抵抗感はあるかもしれませんが、以前は「生で魚を食べるなんてありえない」と言っていた欧米人が、「Sushi(寿司)」を高級料理としてもてはやしているのを見ると、さほど大きな問題でないようにも思えます。先入観だけで昆虫食という選択肢を排除せず、機会があったらぜひともチャレンジしてみてください。
昆虫食のメリットと注目の背景を深堀り!こんなにも話題になる理由とは?
NEW 2022.11.17

代替肉とはどんな肉?大豆やきのこなど、原材料別に特徴を解説

世界中で「代替肉」のブームが到来しています。代替肉とは、その名前の示す通り、牛肉や豚肉、鶏肉などの動物の肉の代わりに、植物性原料で作られた「まるで肉のような食材」のことです。 では実際に、代替肉はどのような素材から作られ、どのように利用されているのでしょうか。この記事では、代替肉の定義を確認した上で、代替肉の原材料や原材料別の使用例について解説します。この記事を読むことで、代替肉の全体像を把握し、代替肉は具体的にどのようなものであるかを理解していただけます。 プラントベースミートと呼ばれることも 代替肉は、欧米諸国を中心とした健康への意識の高まりがきっかけで広がったとされています。代替肉は地球が抱える環境問題の解決や世界の人口増加に対する食料不足への対策、食の多様性への対応という側面においても大きな意味を持つと言われています。 代替肉の素材として最も有名なものは、大豆が主原料の「大豆ミート」でしょう。このほか、ひよこ豆、レンズ豆といった豆類も、代替肉の素材として注目されています。最近では、エノキタケを使った新しい代替肉「エノキート」も登場しました。いずれも「植物由来の肉」であることから、英語ではプラントベースミートと呼ばれています。 フェイクミート、オルタナティブミートとはどう違う? 代替肉はプラントベースミート以外に、フェイク(偽物の)ミートやオルタナティブ(代替の)ミートと訳されることもあります。呼び方はそれぞれ異なるものの、いずれも動物の肉に見た目や風味を似せた、植物性原料から作られた食材を意味しています。代替肉のどのような特徴を強調したいのかによって、フェイクミートやオルタナティブミート、プラントベースミートという言葉が使い分けされているようです。 大豆ミート:代替肉の定番でバリエーション豊富 大豆ミートとは 大豆ミートは、その名前の通り大豆で作られた代替肉のことです。ソイミートや大豆肉と呼ばれることもあります。大豆は別名「畑の肉」と呼ばれるほど栄養が豊富で、良質なタンパク質をはじめ、ビタミンやミネラルも多く含有しています。 大豆ミートは代替肉の定番であり商品の数も多く、最近はスーパーマーケットやコンビニエンスストアで見かける機会も増えました。 大豆ミートは水やお湯などで戻してから利用する「乾燥タイプ」が主流ですが、すぐに使える「レトルトタイプ」や「冷凍タイプ」もあります。また、形状は主に「ミンチタイプ」「フィレタイプ」「ブロックタイプ」という3種類で、用途に応じて使い分けできます。 あの有名ハンバーガー店やコーヒーチェーンでも 大豆ミートの需要の高まりを受けて、大豆ミートをメニューに導入する飲食店も増えています。大手ハンバーガーチェーン「モスバーガー」では「ソイパティシリーズ」と題して、大豆ミートを使ったハンバーガーのラインアップが登場しています。 また、大手コーヒーチェーン「スターバックス」はサマーシーズン第2弾として“Yori Dori Midori”をテーマにして、プラントベースという選択肢を提案。新しく加わったメニューのひとつ「スピナッチコーン&ソイパティ イングリッシュマフィン」では、肉の代わりに大豆を使ったソイパティを使用しています。 ひよこ豆の代替肉:味のクセが少なく使いやすい ひよこ豆とは ひよこ豆は大豆と同じくらいの大きさの丸い豆です。アジア西部が原産で、インドや欧米諸国、中近東などでは一般的によく流通しています。タンパク質が多く食物繊維が豊富で脂肪分が少ないことから、少し前から食肉に代わるヘルシーな食材として話題を集めています。 ひよこ豆は日本では馴染みの薄い豆ですが、味にクセが少ないため食べやすいのが特徴です。乾燥した状態の豆は水で戻して煮る必要がありますが、水煮されたレトルトタイプを使えば、手軽に利用できます。 使用例:カレーや揚げ物、おやつにも ひよこ豆の生産量はインドが世界一で、ベジタリアンの多いインドではカレーの具材に使われることも多く、日常的に食べられています。インドでは、ひよこ豆の外側の皮を取り除いて割った豆を「ダール」と呼び、カレーにもよく利用されています。また、ひよこ豆を粉末にした「ベサン粉」は、インド風天ぷら「パコラ」をはじめ、おやつや軽食にも用いられています。 この他にひよこ豆を使った料理としては、ひよこ豆のペースト「フムス」やひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」も有名です。 レンズ豆の代替肉:ひき肉代わりとして使える レンズ豆とは レンズ豆は、レンズのように平たい形状をしています。レンズ豆には緑色やオレンジ色、褐色などさまざまな色があり、3~6ミリ程度と非常に小さいことも特徴です。日本ではあまり知られていない豆ですが、欧州などでは日常的に利用されていて、特にヴィーガンやベジタリアンの人たちに親しまれています。 レンズ豆は「世界五大健康食品」の一つに数えられていて、ビタミンB群やタンパク質、鉄分、食物繊維を多く含有しています。特に、皮付きの茶色のレンズ豆には100グラム中に9.4ミリグラムの鉄分が含まれていて、これは大豆の含有量よりも多いと言われています。 使用例:カレーや煮込み料理、サラダに レンズ豆はインドやネパールではカレーの具材として、イタリアやフランスなどの国では煮込み料理やサラダなどによく使われています。代替肉としての使い方として、レンズ豆は粒が小さいので、ひき肉のような感覚で利用することができます。例えば、ハンバーグを作る際にレンズ豆で代用する方法があります。 レンズ豆には特有の匂いがあるので、気になる場合は、スパイスを加えたり濃い味付けをしたりするのがおすすめです。レンズ豆は水を吸収しやすいため、あらかじめ水で戻す必要がなく、料理にそのまま使うことができるのも魅力です。 エノキート:キノコの旨味でおいしさ追求 エノキートとは エノキートとは、エノキタケとミートを組み合わせた名前です。エノキートはエノキタケを主原料として作られた代替肉で、農業法人である株式会社小池えのき(以下、小池えのき)によって開発されました。小池えのきの本社がある長野県中野市は、日本最大のきのこの生産地として知られ、エノキタケの生産量は全国の約4割を占めます。地元の食材を使った、新しいタイプの代替肉として注目を集めています。 エノキートには、発芽大豆から作られた大豆ミート「ミラクルミート(DAIZ)」を使用しています。ミラクルミートには、大豆独特のくさみがほとんどありません。ミラクルミートにはうまみ成分「グルタミン酸」が含まれていて、エノキタケのグアニル酸を組み合わせることでうまみが格段にアップし、動物の肉に劣らない独特のうまみが実現できます。 使用例:ハンバーグ エノキートを使った代表的な料理は、ハンバーグです。原材料は、エノキタケとタマネギ、大豆ミート、パン粉、調味料。原材料の半分以上が、エノキタケとタマネギです。5ミリ程度のみじん切りにしたエノキタケを使用することで、肉によく似た食感が生まれます。エノキタケは加熱すると独特のぬめりが出るため、つなぎの代わりになるという点からハンバーグに使うのに適しています。 エノキートのハンバーグは合いびき肉を使った通常のものに比べて、脂質やカロリーが少なく食物繊維が多いとされています。大豆ミートを使用しているため、タンパク質の量は通常のハンバーグとほとんど変わりません。ヘルシーでありながらタンパク質がしっかり摂取できるので、ベジタリアンやヴィーガンの人たちだけでなく、健康への意識が高い人にも支持されています。 まとめ 世界中で需要が高まっている、代替肉。代替肉と一口に言ってもその種類は多く、今回紹介した4種類以外にもさまざまなタイプがあります。 代替肉には私たちの健康維持や地球の環境保全につながるメリットがある一方で、原材料の調達や製造プロセス次第では、環境に負荷を与える可能性もあると言われています。今後、こうしたデメリットにどのように対応していくのかが課題でしょう。代替肉の分野は成長過程にあり、これからの展開に注目したいです。
代替肉とはどんな肉?大豆やきのこなど、原材料別に特徴を解説
NEW 2022.11.16

AI搭載のゴミ箱で分別。環境大国オーストラリアが行くリサイクル最前線

ゴミとして捨てられるプラスチックの多くが、適切に分別されないことにより、再利用の道が閉ざされているという嘆かわしい現実があります。この問題を高度なIT(情報技術)で乗り越えようと、オーストラリアの研究チームが動きました。飲料容器の分別を自動的に行うことができる「スマートビン技術」を搭載した画期的なゴミ箱を開発しました。 ITでゴミを自動分別、リサイクル率を向上 ​​オーストラリア最大の都市・シドニーがあるニューサウスウェールズ州では、年間80万トン出るプラスチックゴミのうち、リサイクルされているのはわずか10%だそう。これは、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の調べで分かりました。 プラスチックのリサイクルのプロセスは非常に複雑です。適切に分別がされないと、こうした事態に陥ります。リサイクルできない廃棄物の一部が焼却場行きとなれば、その分温室効果ガスの排出量が増えます。これらがきちんとリサイクルに回れば、地球温暖化にも大いに貢献するでしょう。 問題解決に向けて、シドニー工科大学(UTS)の共同研究チームは、ゴミの中から自動的に飲料容器を選り分ける機能を搭載したゴミ箱を開発しました。その名は「スマートビン技術」。これにより、最も多い廃棄物のひとつである飲料容器のリサイクル率を向上させることができます。 人工知能(AI)、ロボット工学、画像の認識技術などを組み合わせた先端テクノロジーが搭載されたこのゴミ箱は、ガラスや金属、プラスチックなど素材別に仕分けしてくれます。さらに、ペットボトルの素材となるポリエチレンテレフタレート(PET)や、シャンプーボトルに使われる高密度ポリエチレン(HDPE)など、プラスチックをさらに細かい種類別に分けることができます。 方法としては、まずゴミをカメラで撮影し、AIアルゴリズムを実行して、膨大なデータを処理・分析することにより分類します。そしてIoT(モノのインターネット)を含む最新のロボット技術により、重さや物質、素材を感知してゴミを分別するという仕組みです。 スマートビン技術の社会実装の日は近い 今後、あらゆる地域でスマートビン技術搭載のゴミ箱が利用されるようになれば、プラスチックゴミのリサイクル率は飛躍的に向上し、業者による回収作業もより素早く正確になります。研究チームは、このゴミ箱を管理するシステムの開発を進めています。システムが実用化されれば、ゴミ箱の所有者が、ゴミ箱の充填具合などの状態を遠隔で監視、点検できるようになります。ゴミ箱が満杯になった時、ゴミ箱を空にする必要があることを知らせる通知が表示されるという仕組みです。また、地域の人々にとっては、自分がどれだけリサイクル活動に貢献しているかがアプリに記録され、そのことを通知として受け取ることができます。 この実証実験は、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究プログラムの一環として行われています。同機構は2030年までに、オーストラリアで排出されるプラスチック廃棄物を80%削減することを目指しています。スマートビン技術はまだ試作段階ですが、いずれはショッピングセンター、学校、映画館、カフェ、企業、空港などにスマートビン技術搭載のゴミ箱が設置される予定です。
AI搭載のゴミ箱で分別。環境大国オーストラリアが行くリサイクル最前線