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“植物性ミルク” タグの記事一覧

2022.12.01

植物性ミルクが選ばれる理由とは?おすすめを原材料別に紹介

地球環境や自身の健康を考えて、プラントベースの食事を選ぶ人が増えてきました。こうした状況において、さまざまなニーズに対応する植物性ミルクが登場しています。そこで、この記事では植物性ミルクの特徴について解説すると共に、豆乳やアーモンドミルクなど植物性ミルクの事例を紹介します。 この記事を読むことで、植物性ミルクを選ぶメリットに加えて、植物性ミルクの具体的な選択肢を把握することができます。 植物性ミルクとは 植物性ミルクは、その名前の通り、植物由来の原料で作られたミルクです。スーパーやコーヒーショップでは植物性ミルクを見かける機会が増えましたが、なぜこれほどまでに人気を集めているのでしょうか。ここでは、植物性ミルクの特徴とおすすめしたい人のタイプについて解説します。 植物性ミルクの特徴 別名「プラントベースミルク」 植物性ミルクは、別名「プラントベースミルク」と呼ばれます。豆やナッツ、穀物などの植物を主原料にして作られたミルクのこと。基本的な作り方は、食材を粉砕した後、水で成分を抽出するという方法です。 日本で古くから親しまれている豆乳は大豆から作られていて、植物性ミルクに含まれます。豆乳は「第二のミルク」として利用されてきましたが、近年ではアーモンドミルクやオーツミルク、ココナッツミルクなどさまざまな種類の植物性ミルクが出回るようになりました。 低カロリーで高栄養 植物性ミルクのカロリーや栄養価は種類によって異なるものの、牛乳と比べてカロリーが低く高栄養のものが多いです。植物性の原料から作られているためコレステロールは含まれていません。原材料によっては、抗酸化作用や便秘予防の効果が期待できるものもあります。 ただし、植物性ミルクの中には砂糖などの甘味料や添加物を多く含むものがあります。メーカーによって異なるので、カロリーや栄養が気になる場合は、表示をよく確認するようにしてください。 環境への負荷が少ない 一般的に、牛乳を生産・製造する過程で多くの資源が使われます。例えば、乳牛を飼育するためには広大な土地や大量の水が必要です。それに対して、植物性ミルクの場合、環境にかかる負荷が比較的少なく、温室効果ガスの発生量は牛乳の3分の1程度と言われています。 最近は、牛乳を飲める人であっても「環境への負荷が少ない」「動物を搾取したくない」という理由で、植物性ミルクを選ぶケースも増えています。 こんな人にオススメ 牛乳アレルギーや乳糖不耐症の方でも飲むことができる 植物性ミルクは、牛乳アレルギーや乳糖不耐症の人でも飲むことができます。乳糖不耐症とは牛乳に含まれる糖質「乳糖」を分解する酵素の働きが低下しているために、乳糖を消化吸収できず下痢や体調不良が起きる疾患のことです。古くから乳製品を食べてきた欧米人に比べて日本人はその割合が高く、「3人に2人が乳糖不耐症である」と言われています。 植物性ミルク5種類を種類別に解説 植物性ミルクには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、代表的な植物性ミルクとして、豆乳とアーモンドミルク、オーツミルク、ココナッツミルク、ポテトミルクの5種類について解説します。 豆乳 豆乳は、大豆を水に浸してすりつぶし、水を加えて加熱した液体をこして作られます。豆乳は牛乳に匹敵するほどタンパク質が多く、食物繊維や鉄分、ビタミン、イソフラボンも豊富に含まれています。カルシウムの含有量は少ないものの、牛乳よりも脂肪分が少なく低カロリーです。コップ一杯あたり(200ml)のカロリーは、牛乳が約122kcalであるのに対して、豆乳は88kcalです。 豆乳の中には砂糖や油脂、保存料が入った「調整豆乳」もあります。カロリーや栄養価を気にする場合は、大豆と水だけで作られた「無調整豆乳」を選ぶようにするのがおすすめです。一般的に牛乳の賞味期限は数日程度ですが、豆乳は未開封の状態であれば常温で3ヶ月程度保存できます。 アーモンドミルク アーモンドミルクは、水に浸したアーモンドを潰してペースト状にした後、こして作ることが多いです。さらりとした口当たりで、アーモンド特有の香ばしさが特徴です。 アーモンドミルクには、ビタミンEを始めとするビタミン類やミネラル、オレイン酸、ポリフェノール、食物繊維を豊富に含有していて、高い抗酸化作用が期待されています。砂糖不使用のアーモンドミルクの場合、コップ一杯あたり(200ml)のカロリーは約39kcalで、牛乳の三分の一程度のカロリーです。未開封の状態であれば、常温で9ヶ月程度保存できます。 オーツミルク オーツミルクは、オートミールやグラノーラにも利用されている「オーツ麦」から作られます。別名「オートミルク」「オーツ麦ミルク」と呼ばれることもあり、優しい風味とクリーミーな味わいがあります。植物由来の食物繊維や不飽和脂肪酸を豊富に含有しているため、整腸作用や悪玉コレステロールの低下が期待されています。 オーツミルクは温かい飲み物に加えても分離しにくく、コーヒーとの相性が良いのが特徴で、大手コーヒーチェーン店では「オーツミルクラテ」として提供されています。植物性ミルクの中では糖質とカロリーが高めであるものの、濃厚な味わいが楽しめます。 ココナッツミルク ココナッツミルクは、熟したココナッツから白い胚乳を取り出し、水を加えて混ぜたものをこして作られます。濃厚な風味と甘さがあり、ベトナムやタイなどアジアの料理によく使われています。ココナッツミルクには、カリウムやマグネシウム、銅、鉄が多く含まれています。 ココナッツには「中鎖脂肪酸」が多く含まれていて、消化・吸収・分解しやすく、エネルギーになりやすいのが特徴です。食欲抑制効果も期待できるため、スポーツをしている人にもおすすめです。 ポテトミルク ポテトミルクは、ジャガイモを主原料として作られます。ポテトミルクは、ジャガイモ特有の香ばしさがあり、クセが少なく、飲みやすいのが特徴です。カルシウムや食物繊維などの栄養が豊富に含まれているにもかかわらず、糖質や脂質が少なく低カロリーです。 2021年10月にイギリスの高級スーパーマーケットが「2022年にポテトミルクが人気になる」と予測し、一躍注目を集めました。注目される大きな理由は、環境にやさしいということ。ジャガイモは栽培しやすく、大豆やアーモンド、オーツなどの他の植物性ミルクの原料と比較して、約2倍も効率よく土地が利用できるとされています。 まだある!植物性ミルク10種類 植物性ミルクの市場は世界規模で拡大していて、2020年の226億ドルから、2026年には406億ドルまで成長すると予測されています。ここでは、日本では販売されていないものも含めて、世界で出回っている植物性ミルク10種類について紹介します。 名称 特徴 ライスミルク 白米や玄米から作られている。自然な甘味とあっさりとした飲み口で、欧米で人気がある。 ヘンプミルク 植物性ミルクの中でも栄養が豊富で、欧米では別名「ミラクルドリンク」とも呼ばれている。すっきりとした風味で飲みやすい。 カシューナッツミルク ナッツ類の中でも脂質の含有量が少なく、低カロリー。口当たりが牛乳によく似ているため、アメリカでは次世代ミルクとして注目されている。 マカダミアミルク ナッツ特有の苦みやクセは少なく、クリーミーで甘味がある。良質な脂質のほか、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれている。 くるみミルク さらりとした口当たりでほのかな甘味がある。くるみには、ナッツ類の中でもオメガ3脂肪酸が多く含まれている。 ピーナッツミルク すっきりとした味わいと香ばしさがあり、アーモンドミルクにも似ている。ピーナッツはアレルギーの出やすい食材であるため、注意が必要である。 ピスタチオミルク ピスタチオ特有の濃厚なナッツの風味が楽しめる。油脂が多く含まれているためカロリーは高めだが、美容と健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれている。 ピーミルク(えんどう豆ミルク) えんどう豆のタンパク質から作られている。クセが少なく牛乳によく似た口当たりで、コーヒーとの相性も良く、ラテメニューとしても利用されている。 フラックスミルク(亜麻仁ミルク) 亜麻仁という小さな種子から作られている。香ばしさとやさしい甘味があり、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれている。他の植物性ミルクと比べてカロリーが低い。 キヌアミルク 栄養価が高いことで知られる穀物・キヌアから作られている。クセのない味わいで飲みやすい。消化しやすいことから、離乳食など子どもの食事にも使われている。   まとめ 今回は、植物性ミルクの特徴と具体的な事例について紹介しました。プラントベースの市場拡大や美と健康への意識の高まりから、植物性ミルクの種類は今後も増えていくと予想されます。実際に、大手コーヒーチェーン店をはじめ食品業界では、植物性ミルクを使った商品開発が進んでいます。植物性ミルクの特性を把握し、顧客のニーズに合った植物性ミルクを上手に活用することで、他社との差別化にもつながりそうです。
植物性ミルクが選ばれる理由とは?おすすめを原材料別に紹介

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NEW 2023.02.07

よるのひるねに集うムシクイたち【昆虫食普及ネットワーク・ニュースレターVol.8】

1998 年に取引先の出版社に在籍されていた内山さんに誘われて多摩動物公園の昆虫食シンポジウムに参加しました。その年か翌年、また内山さんに誘われて多摩川沿いでバッタを採集し、その場で揚げて食べる実践的昆虫食を始めました。2001 年頃には私の自宅で昆虫食をしたこともあります。その時のメニューはコオロギかアリの牛乳かんなどだったような。 [caption id="attachment_3363" align="alignnone" width="720"] 河川敷の草原でバッタを捕る[/caption] 2002 年に夜のブックカフェ的店舗「よるのひるね」を開いてからしばらくは多忙で昆虫食から離れていたのですが、時々内山さん在籍の出版社に顔は出していたので、続けられているなーと思っていました。そして2006年にふと当店でのイベントを打診してみました。第 1 回はやはりシンポジウム的な、内山さんによる昆虫食の説明会のようになりましたが、コロナ禍では考えられないですが、30 名くらいのお客さんがいらっしゃいました。 手ごたえを感じ、2 回、3 回と徐々に間隔をつめ、店内で料理をする実践形式にしてからイベントとして定着し、10 年以上、月に一度のペースで続くことになりました。取材に来られる方も大変多かったです。最初の頃はテレビのバラエティで罰ゲーム的な目的での打診もいくらかあり、鄭重にお断りをしていました。スペース的に料理とお客さんが収まりきらず店の外での調理になることが続きました。 [caption id="attachment_3364" align="alignnone" width="720"] 店頭で調理を楽しむ参加者のみなさん[/caption] 近年は内山さんが他のスペースでも昆虫食に関わるイベントに出演されることも増え、やや参加者が落ち着いてきましたが、相変わらず反応はあり、長きに渡っての当店の重要なコンテンツになりました。コロナ禍の 2021 年前後は ZOOM で開催し、改めて昆虫食に関わる方々の広がりを実感しました。実食としての昆虫食の普及はまだまだこれからだとは思いますが、引き続き発信場所のひとつとして続けていきますので、ご興味のある方は是非、ご参加ください。 (門田克彦/よるのひるね店主)
よるのひるねに集うムシクイたち【昆虫食普及ネットワーク・ニュースレターVol.8】
NEW 2023.02.06

【解説】オーツ麦とは【食品業界用語】

この記事では、オーツ麦とは何か、オーツ麦の種類や効果、調理方法、研究結果や摂取する際のリスクについて解説します。 オーツ麦とは? オーツ麦はイネ科に属する穀物の一種で、穀物の中で最も広く栽培されている種です。ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアなど、主に温帯地域で栽培されています。オーツ麦は、全粒のまま収穫されるものと、糠、胚芽、胚乳に分離され、さらに他の形態に加工されるものがあります。 オーツ麦の種類 オーツ麦はいくつか種類があります。オートグローツは、殻を取り除いたオート麦の全粒粉です。スティールカットオーツはアイリッシュオーツとも呼ばれ、オーツ麦を細かくカットしたものです。また他にも、オーツ麦の殻を細かくした、オーツブランなどがあります。 オーツ麦の効果 オーツ麦には多くの栄養素が含まれています。例えばβ-グルカンと呼ばれる水溶性食物繊維が含まれており、コレステロール値を下げる効果があります。 またオーツ麦には抗酸化物質が含まれており、酸化によるダメージから身を守るのに役立ちます。 さらに、オーツ麦は心臓の健康をサポートするマグネシウムが多く含まれていて、高血圧の抑制に役立つと考えられています。 オーツ麦の調理法 オーツ麦は汎用性の高い食材で、様々な方法で調理することができます。オーツ麦を調理し、食事用に加工したものは「オートミール」と呼ばれ、ロカボ食の一つとして注目されています。 一般的な食べ方は、水や牛乳で煮てお粥状にする方法です。フルーツをのせたり、はちみつをかけたりして、甘めに仕上げるのがスタンダードです。しかし、近年ではレンジで「米化」させおにぎりにしたり、お好み焼きや餃子に入れてヘルシーに仕上げたりする調理法もあり、幅広く用いられています。 オーツ麦のリスク オーツ麦の多くは小麦製品を扱う施設で加工されていることが多いため、セリアック病やグルテン過敏症の方は、グルテンフリーと明記されていない限り、オーツ麦を避けた方が良いでしょう。
【解説】オーツ麦とは【食品業界用語】
NEW 2023.02.03

【解説】モリンガとは【食品業界用語】

この記事ではモリンガとは何か、モリンガの種類や効能、調理法、研究結果についてご紹介します。 モリンガとは? モリンガはインド原産のワサビノキ科の植物で、その葉を乾燥させて粉末にしたものが食用になります。ポリフェノールやビタミンなど健康的な栄養素を豊富に含み、数多くの健康効果をもたらすスーパーフードとされてます。その数多くの健康効果から「ミラクルツリー」と呼ばれていて、モリンガの葉は地球上で最も栄養価の高い植物のひとつとされています。 モリンガの種類 モリンガにはいくつかの品種がありますが、一般的に流通しているのは「モリンガオレイフェラ」と「モリンガステノペタラ」です。モリンガオレイフェラは最も広く栽培されている品種であり、モリンガステノペタラは観賞用としてよく栽培されています。 モリンガの効能 モリンガの葉にはカルシウム、鉄分、食物繊維、マグネシウム、ポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれています。カルシウムは牛乳と比べ約20倍、鉄分はほうれん草の約5倍、食物繊維はごぼうの約5倍、マグネシウムは卵の約36倍、ポリフェノールは赤ワインの約8倍の量を含んでいます。 これらの豊富な栄養素から、モリンガには生活習慣病の予防や炎症の抑制、デトックス作用などの健康効果が期待されています。 モリンガの調理法 モリンガは粉末状で苦みや匂いが少なく、普段食べている料理や飲み物など、何にでも混ぜることができます。 サラダやスムージー、スープ、カレーに加えたり、パンに塗ったりと、モリンガは様々な料理に使われます。 モリンガの研究成果 モリンガは炎症を抑え、肝臓の健康を増進し、免疫システムを高め、特定の病気から身を守るのに役立つことが研究で分かっています。また、モリンガには抗真菌・抗菌作用があり、皮膚の感染症に効果があることも研究により明らかにされています。  
【解説】モリンガとは【食品業界用語】
NEW 2023.02.01

【解説】MCTオイルとは【食品業界用語】

この記事では、MCTオイルとは何か、MCTオイルの種類、MCTオイルを含む食品の例やその効果、研究結果、摂取する際の注意点について解説します。 MCTオイルとは? MCTオイルは、中鎖トリグリセリド(Medium Chain Triglycerides)と呼ばれる種類の脂肪酸を含むオイルです。これらの脂肪酸は、体内で燃焼されやすく、エネルギー源として利用されます。また、脂肪を燃焼する能力を促進し、食欲を抑える効果があるとされています。MCTは、ココナッツオイルやパームオイルなどに含まれています。 MCTオイルの構成 MCTオイルは単一の油ではなく、さまざまな種類の脂肪酸が組み合わされたものです。 MCTオイルを構成する脂肪酸は4つの種類があり、含まれる炭素原子の数で分類されます。C6(カプロン酸)、C8(カプリル酸)、C10(カプリン酸)、そしてC12(ラウリン酸)です。 これらの脂肪酸にはそれぞれ固有の性質があります。例えばC6は最も早くエネルギーに変換され、C12は健康な肌や髪に最も有益な脂肪酸です。 MCTオイルに分類される食品 有名なものにココナッツオイルやパームオイルがあります。 ココナッツオイルはMCT含有率が高く、特にC8とC10を多く含みます。 パームオイルはMCT含有率はココナッツオイルよりも低いですが、C12が多く含まれています。 MCTオイルの効果 MCTオイルには、消化促進から体重管理まで、様々な効果が期待されています。 MCTオイルは脂肪を燃焼する能力を促進し、エネルギー源として利用されやすいため、ダイエットやスポーツ選手にとって有用な栄養素とされています。 また食欲を抑えて食事量を減らし体重を減らす効果や、脂質代謝を改善して血糖値やコレステロール値を下げる効果があります。 そのため、MCTオイルは、健康食品やダイエット食品などにも利用されています。 MCTオイルの研究結果 MCTオイルは、肥満や糖尿病、心臓病などの慢性疾患に対して有益な効果があることが、研究で明らかになっています。また、脂肪の代謝を促進して体重や体脂肪を減少させたり、インスリン抵抗性の改善や、グルコースの代謝を改善させたりすることで、糖尿病の治療に有効であると研究で示されています。 MCTオイルの注意点 MCTオイルは適度に摂れば健康に良い効果が期待できますが、高カロリーのため、過剰な摂取は体重増加や脂肪蓄積の原因になる可能性があります。またMCTオイルは消化酵素によって分解されるため、摂取量が多い場合には消化不良や胃の痛みなどの不快感を引き起こす可能性があります。
【解説】MCTオイルとは【食品業界用語】