シェアシマが発信する「食品開発者のための専門メディア」
業界情報や製品・サービス紹介などの食にまつわる情報をお届け!

menu icon

人気のタグはこちら

“食品業界” タグの記事一覧

NEW 2022.11.17

代替肉とはどんな肉?大豆やきのこなど、原材料別に特徴を解説

世界中で「代替肉」のブームが到来しています。代替肉とは、その名前の示す通り、牛肉や豚肉、鶏肉などの動物の肉の代わりに、植物性原料で作られた「まるで肉のような食材」のことです。 では実際に、代替肉はどのような素材から作られ、どのように利用されているのでしょうか。この記事では、代替肉の定義を確認した上で、代替肉の原材料や原材料別の使用例について解説します。この記事を読むことで、代替肉の全体像を把握し、代替肉は具体的にどのようなものであるかを理解していただけます。 プラントベースミートと呼ばれることも 代替肉は、欧米諸国を中心とした健康への意識の高まりがきっかけで広がったとされています。代替肉は地球が抱える環境問題の解決や世界の人口増加に対する食料不足への対策、食の多様性への対応という側面においても大きな意味を持つと言われています。 代替肉の素材として最も有名なものは、大豆が主原料の「大豆ミート」でしょう。このほか、ひよこ豆、レンズ豆といった豆類も、代替肉の素材として注目されています。最近では、エノキタケを使った新しい代替肉「エノキート」も登場しました。いずれも「植物由来の肉」であることから、英語ではプラントベースミートと呼ばれています。 フェイクミート、オルタナティブミートとはどう違う? 代替肉はプラントベースミート以外に、フェイク(偽物の)ミートやオルタナティブ(代替の)ミートと訳されることもあります。呼び方はそれぞれ異なるものの、いずれも動物の肉に見た目や風味を似せた、植物性原料から作られた食材を意味しています。代替肉のどのような特徴を強調したいのかによって、フェイクミートやオルタナティブミート、プラントベースミートという言葉が使い分けされているようです。 大豆ミート:代替肉の定番でバリエーション豊富 大豆ミートとは 大豆ミートは、その名前の通り大豆で作られた代替肉のことです。ソイミートや大豆肉と呼ばれることもあります。大豆は別名「畑の肉」と呼ばれるほど栄養が豊富で、良質なタンパク質をはじめ、ビタミンやミネラルも多く含有しています。 大豆ミートは代替肉の定番であり商品の数も多く、最近はスーパーマーケットやコンビニエンスストアで見かける機会も増えました。 大豆ミートは水やお湯などで戻してから利用する「乾燥タイプ」が主流ですが、すぐに使える「レトルトタイプ」や「冷凍タイプ」もあります。また、形状は主に「ミンチタイプ」「フィレタイプ」「ブロックタイプ」という3種類で、用途に応じて使い分けできます。 あの有名ハンバーガー店やコーヒーチェーンでも 大豆ミートの需要の高まりを受けて、大豆ミートをメニューに導入する飲食店も増えています。大手ハンバーガーチェーン「モスバーガー」では「ソイパティシリーズ」と題して、大豆ミートを使ったハンバーガーのラインアップが登場しています。 また、大手コーヒーチェーン「スターバックス」はサマーシーズン第2弾として“Yori Dori Midori”をテーマにして、プラントベースという選択肢を提案。新しく加わったメニューのひとつ「スピナッチコーン&ソイパティ イングリッシュマフィン」では、肉の代わりに大豆を使ったソイパティを使用しています。 ひよこ豆の代替肉:味のクセが少なく使いやすい ひよこ豆とは ひよこ豆は大豆と同じくらいの大きさの丸い豆です。アジア西部が原産で、インドや欧米諸国、中近東などでは一般的によく流通しています。タンパク質が多く食物繊維が豊富で脂肪分が少ないことから、少し前から食肉に代わるヘルシーな食材として話題を集めています。 ひよこ豆は日本では馴染みの薄い豆ですが、味にクセが少ないため食べやすいのが特徴です。乾燥した状態の豆は水で戻して煮る必要がありますが、水煮されたレトルトタイプを使えば、手軽に利用できます。 使用例:カレーや揚げ物、おやつにも ひよこ豆の生産量はインドが世界一で、ベジタリアンの多いインドではカレーの具材に使われることも多く、日常的に食べられています。インドでは、ひよこ豆の外側の皮を取り除いて割った豆を「ダール」と呼び、カレーにもよく利用されています。また、ひよこ豆を粉末にした「ベサン粉」は、インド風天ぷら「パコラ」をはじめ、おやつや軽食にも用いられています。 この他にひよこ豆を使った料理としては、ひよこ豆のペースト「フムス」やひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」も有名です。 レンズ豆の代替肉:ひき肉代わりとして使える レンズ豆とは レンズ豆は、レンズのように平たい形状をしています。レンズ豆には緑色やオレンジ色、褐色などさまざまな色があり、3~6ミリ程度と非常に小さいことも特徴です。日本ではあまり知られていない豆ですが、欧州などでは日常的に利用されていて、特にヴィーガンやベジタリアンの人たちに親しまれています。 レンズ豆は「世界五大健康食品」の一つに数えられていて、ビタミンB群やタンパク質、鉄分、食物繊維を多く含有しています。特に、皮付きの茶色のレンズ豆には100グラム中に9.4ミリグラムの鉄分が含まれていて、これは大豆の含有量よりも多いと言われています。 使用例:カレーや煮込み料理、サラダに レンズ豆はインドやネパールではカレーの具材として、イタリアやフランスなどの国では煮込み料理やサラダなどによく使われています。代替肉としての使い方として、レンズ豆は粒が小さいので、ひき肉のような感覚で利用することができます。例えば、ハンバーグを作る際にレンズ豆で代用する方法があります。 レンズ豆には特有の匂いがあるので、気になる場合は、スパイスを加えたり濃い味付けをしたりするのがおすすめです。レンズ豆は水を吸収しやすいため、あらかじめ水で戻す必要がなく、料理にそのまま使うことができるのも魅力です。 エノキート:キノコの旨味でおいしさ追求 エノキートとは エノキートとは、エノキタケとミートを組み合わせた名前です。エノキートはエノキタケを主原料として作られた代替肉で、農業法人である株式会社小池えのき(以下、小池えのき)によって開発されました。小池えのきの本社がある長野県中野市は、日本最大のきのこの生産地として知られ、エノキタケの生産量は全国の約4割を占めます。地元の食材を使った、新しいタイプの代替肉として注目を集めています。 エノキートには、発芽大豆から作られた大豆ミート「ミラクルミート(DAIZ)」を使用しています。ミラクルミートには、大豆独特のくさみがほとんどありません。ミラクルミートにはうまみ成分「グルタミン酸」が含まれていて、エノキタケのグアニル酸を組み合わせることでうまみが格段にアップし、動物の肉に劣らない独特のうまみが実現できます。 使用例:ハンバーグ エノキートを使った代表的な料理は、ハンバーグです。原材料は、エノキタケとタマネギ、大豆ミート、パン粉、調味料。原材料の半分以上が、エノキタケとタマネギです。5ミリ程度のみじん切りにしたエノキタケを使用することで、肉によく似た食感が生まれます。エノキタケは加熱すると独特のぬめりが出るため、つなぎの代わりになるという点からハンバーグに使うのに適しています。 エノキートのハンバーグは合いびき肉を使った通常のものに比べて、脂質やカロリーが少なく食物繊維が多いとされています。大豆ミートを使用しているため、タンパク質の量は通常のハンバーグとほとんど変わりません。ヘルシーでありながらタンパク質がしっかり摂取できるので、ベジタリアンやヴィーガンの人たちだけでなく、健康への意識が高い人にも支持されています。 まとめ 世界中で需要が高まっている、代替肉。代替肉と一口に言ってもその種類は多く、今回紹介した4種類以外にもさまざまなタイプがあります。 代替肉には私たちの健康維持や地球の環境保全につながるメリットがある一方で、原材料の調達や製造プロセス次第では、環境に負荷を与える可能性もあると言われています。今後、こうしたデメリットにどのように対応していくのかが課題でしょう。代替肉の分野は成長過程にあり、これからの展開に注目したいです。
代替肉とはどんな肉?大豆やきのこなど、原材料別に特徴を解説
NEW 2022.11.15

「ひよこ豆(ガルバンゾー)」とは?ヴィーガンに人気なおすすめレシピを紹介

プラントベース食品への関心が高まる中、じわじわと人気を集めている「ひよこ豆」。では、どうしてひよこ豆が注目を浴びているのでしょうか。この記事では、別名・カルバンゾ―と呼ばれるひよこ豆の名前の由来や特徴とともに、プラントベースフードとしての位置づけ、調理方法(レシピなど)について解説します。 この記事を読むことで、ひよこ豆が注目されている理由や背景から、ひよこ豆の食材としての魅力まで、網羅的に理解していただけます。 どうして「ひよこ豆」?名前の由来と特徴を解説 注目度が高まっている、ひよこ豆。その一方で、ひよこ豆の名前は知っていても、「どんな豆なのかよく分からない」という人は少なくないでしょう。ここでは、名前の由来や歴史・特徴、栄養価・カロリーについて解説します。 ひよこ豆の名前の由来 ひよこ豆という名前は、突起や形がひよこに似ていることに由来しています。ひよこ豆は「ガルバンゾー」と呼ばれることもあり、これはスペイン語由来の名前です。また、英語でひよこを意味する「チック」に、丸い豆という意味の「ピー」を組み合わせて、「チックピー」と呼ばれることもあります。 ひよこ豆の歴史・特徴 ひよこ豆の原産はアジア西方で、そこからインドやヨーロッパに広まったと言われています。ひよこ豆はインドでの生産が最も多く、世界の生産量の3分の2以上を占めています。 ベジタリアンの多いインドでは、ひよこ豆は日常的に使われています。ひよこ豆を割った豆をスープやカレーなどに使ったり、粉状にしたものを小麦粉の代わりに利用したりしています。日本ではひよこ豆はなじみが薄いかもしれませんが、インドや欧米諸国、中近東などでは一般的によく知られた豆です。 低カロリーなのに良質なタンパク源に ひよこ豆には、良質な炭水化物とタンパク質が含まれています。ひよこ豆の植物性タンパク質は、肉や魚などの動物性タンパク質と異なり消化にも良いとされています。また、ひよこ豆には水溶性食物繊維が多く、その量はごぼうの約2倍と言われてます。この他、ビタミンやミネラル、マメ特有のイソフラボンも含有しています。 ひよこ豆の100gあたりのカロリーは、乾燥した状態では336kcal、茹でたものは149kcal(※)です。大豆に比べて、カロリーと脂肪分が少ないのが特徴です。 出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂) 海外ではヴィーガンの間で人気も ひよこ豆はタンパク質が多く食物繊維が豊富で脂肪分が少ないことから、昨今では食肉に代わるヘルシーな食材として話題を集めています。ここでは、卵白の代用品「アクアファバ」とひよこ豆が注目を浴びる背景について解説します。 卵白の代用品の「アクアファバ」とは アクアファバはAqua(水)とfaba(豆)を組み合わせた言葉で、豆の煮汁を意味しています。ひよこ豆の煮汁を使う場合が多く、乾燥した豆の茹で汁はもちろん、市販の缶詰の煮汁を利用することもできます。ひよこ豆の煮汁を半分の量になるまで中火で煮詰め、とろみが出てきたものを冷蔵庫で冷やせば、アクアファバの完成です。 卵白を使う場合と同様に、アクアファバをツノが立つくらいまでしっかりと泡立てると、メレンゲができあがります。クッキーやパンケーキなどのお菓子づくりだけでなく、ヴィーガンマヨネーズなどにも幅広く活用できます。 ベジタリアン需要で注目度アップ ある調査によれば、ひよこ豆の市場は2020年に162億米ドルに達し、2021年から2026年の間にCAGR(年平均成長率)5.2%で成長する見込みとされています。もともと、ひよこ豆はベジタリアンやヴィーガンの人たちにとって貴重かつ経済的なタンパク質源です。それに加えて、昨今では欧米諸国を中心に世界各地でベジタリアンやヴィーガンの人口が増加し、プラントベースの食品への注目が高まっています。こうした流れを受けて、ひよこ豆の需要が増えています。 また、健康志向の高まりの中、タンパク質の重要性が多方面で言われるようになり、高タンパク質の食品を選ぶ消費者が増加しています。日本においてもプラントベースや高タンパク質の食品への関心は年々高まる傾向にあり、将来的なひよこ豆の市場の拡大が期待されています。 本場のレシピ!おいしい食べ方をご紹介 海外では広く親しまれているひよこ豆。ここでは、本場のレシピをヒントに、ひよこ豆の下準備(下茹で)の方法と、中東の定番「フムス」やインドで人気な「ひよこ豆のカレー」などのおいしい食べ方を紹介します。 ひよこ豆料理の下茹での方法 乾燥したひよこ豆はそのままでは食べられません。以下の流れで下準備(下茹で)を行います。 <下茹での流れ> ひよこ豆は、水で軽く洗って水気を切る。 ひよこ豆が浸るくらいの水を加えて、一晩おく。 鍋に2のひよこ豆を水ごと入れて、中火で加熱する。 沸騰したらアクを取り除き、好みの硬さになるまで弱火で30~40分煮る。 海外発!おすすめレシピ①:フムス フムスはひよこ豆をペースト状にした料理で、中東や地中海地域の定番料理です。材料は、下茹でしたひよこ豆、にんにく(すりおろしたもの)、練りごま(白)、オリーブオイル、塩・胡椒、ひよこ豆のゆで汁です。 下茹でしたひよこ豆をすりつぶして、すべての材料を混ぜ合わせます。調味料やゆで汁の量を調整して、好みの滑らかさと味に仕上げます。味のなじみ方を良くするために、下茹でしたひよこ豆が温かいうちに調理するようにしてください。パンや野菜などに乗せたり、肉や魚料理に添えたりするなど、幅広い料理に活用できます。 海外発! おすすめレシピ②:ひよこ豆のカレー インドでは、ひよこ豆はカレーの具材として日常的に使われています。ひよこ豆を使ったカレーは「チャナマサラ」と呼ばれ、北インドを代表する家庭料理です。ひよこ豆をメインに玉ねぎやトマトを組み合わせた、スパイシーなカレーです。各家庭によってさまざまなタイプがありますが、汁気が少なくドライカレーのようなものも多いです。 ひよこ豆を使ったカレーを気軽に作りたい場合には、ドライカレーの具材として、肉の代わりにひよこ豆を使ってみてはいかがでしょうか。もっと手軽な使い方としては、肉の半量をひよこ豆に置き換えるのもおすすめです。 市販品の水煮缶を使えば簡単 乾燥したひよこ豆を食材として使う際には「水で戻して煮る」という工程が必要ですが、市販の水煮缶を利用すれば、調理の手間を大幅に省くことができます。ひよこ豆の水煮缶はスープやサラダ、カレーにそのまま利用でき、フムスにも気軽に挑戦することができます。 まとめ 世界の人々に愛され、しかも、栄養豊富なひよこ豆。素朴な味わいでさまざまな料理に使いやすいことが魅力の食材ですが、昨今の健康ブームやプラントベースフードへの関心の高まりが、その人気を後押ししています。 日本ではまだなじみの薄い食材ですが、海外ではよく知られた食材のひとつであり、使い方次第でまだ多くの可能性を秘めていると言えそうです。
「ひよこ豆(ガルバンゾー)」とは?ヴィーガンに人気なおすすめレシピを紹介
NEW 2022.11.08

規格外の野菜を有効活用で「隠れ食品ロス」を削減

消費者の食品ロスへの関心が高まる中、規格外野菜を有効活用する動きが進んでいます。今回の記事では、ちまたで「隠れ食品ロス」と呼ばれる問題について言葉の意味を解説し、そうした問題をビジネスで解決しようとする事例を紹介します。 「隠れ食品ロス」とは? 色や形、大きさが市場出荷の規格を満たしていない野菜は「規格外野菜」と呼ばれます。規格外野菜の多くは「外観が基準から外れている」というもので、味は通常販売されている野菜と変わりません。 規格外野菜はカット野菜やジュース、加工食品に利用されているものもありますが、約3~4割は廃棄されている現実があります。しかし、規格外野菜は市場に出回る前に廃棄されるケースが多いため、農林水産省が発表する食品ロスの統計には含まれていません。 多くの人が知らないところで規格外野菜が捨てられてしまう問題は「隠れ食品ロス」と呼ばれ、食品ロスと共に解決が求められています。 ビジネスで規格外野菜の活路を見出す 隠れ食品ロスを削減するために、これまでとは異なる方法で規格外野菜の加工や販売に取り組むビジネスが盛んになっています。いくつかその事例を見てみましょう。 最初の事例は、「おやさいクレヨン」。グラフィックデザイナーが開発したクレヨンで、優しい色合いが魅力的です。規格外を理由に廃棄されてしまう野菜で作られていて、小さな子どもも安心して使えます。 次に紹介するのは、「VEGHEET(ベジート)」。同社が展開している規格外野菜を使った野菜シートは、料理を巻いたり飾ったりする時に使えるだけでなく、水に溶かして野菜スープにするなど、料理の材料として活用することもできます。原材料は野菜と寒天のみで、国際基準の安全性を満たしています。また、規格外野菜を定価で買い取ることにより、農家の支援にも貢献しています。 最後の事例は、「UP FOOD PROJECT(アップ・フード・プロジェクト)」。規格外野菜など食のアップサイクルに関する情報が豊富に掲載されているウェブサイトで、フードロス削減に取り組む、生産者、食品製造業者、外食・流通事業者、小売業者、メディア事業者など、多種多様な事業者が参加しています。 本来は流通を促進するために設定された「規格」ですが、規格外野菜が廃棄されるなど、解決すべき課題が見えてきます。今回紹介した3つの事例を参考に、今一度あるべき姿を考えてみる必要があるかもしれません。
規格外の野菜を有効活用で「隠れ食品ロス」を削減
NEW 2022.11.01

日本最大の青果市場で生まれた食品ロス削減のサービス

日本最大の青果市場である「大田市場」(東京都)の仲卸業者が抱えていた悩みから生まれた、ある食品ロス削減のウェブサービスが消費者から好評を得ています。その名は「みたあじ」。「みためとあじはちがう店」という直球のネーミングでユニークなサービスを展開しており、規格外野菜を有効活用する画期的な仕組みとして、注目を集めています。 「規格外野菜をおいしく届けたい」 従来、野菜の選別や出荷作業をする過程で市場の規格に該当しないものが発生すると、その多くは廃棄されていました。けれど実際には、サイズが異なっていたり、多少の傷があったりしても、味はほとんど変わらずおいしく食べられるものばかりです。そこで、仲卸業者は「規格外野菜を消費者においしく届けられないか」と頭をひねりました。そこで彼らが考え出したのが「みたあじ」です。 みたあじでは、ネットショップを経由して野菜を市場から直送しています。小売を経由する通常の販売ルートとは異なるため、収穫したばかりの新鮮な野菜を消費者に届けることができます。2021年2月にサイトの運用が開始されてから、口コミやSNSなどで話題になり、ファンを集めています。 一般消費者向けに販売している商品の中で最も人気があるのは「みたあじ・野菜おまかせ2,000円パック」。野菜と果物が10~12種類程度入っていて、2~3人の家族向けです。市場の様子を見て品目が決まるため、中身はその日によって異なります。 飲食店や流通・小売事業者向けの大量セットのラインアップもあります。「食べ物を大切に、フードロスをなくす」というみたあじのコンセプトに共感する企業が参加し、利用している事業者は、みたあじのホームページで「食の輪サポーター」として紹介されています。 利用者に寄り添い、課題を乗り越え みたあじには「自分では買わない野菜や果物に出合える」「手軽にSDGsや社会貢献に取り組める」といった魅力があります。 一方でサイトをオープンしてから、利用者の声などを通じて見えてきた課題がありました。それは、規格外の野菜や果物は通常のものに比べてデリケートであるということです。形状に凹凸があるため配送時に傷が付きやすかったり、傷口から傷みやすかったりという問題がありました。この課題を解決すべく、みたあじでは昔ながらの知恵をヒントに、野菜や果物に応じた梱包方法を採用しています。 また、利用者が野菜や果物の状態を適切に判断できるように「どこまで食べられるのか」を見極めるポイントを伝授しています。利用者に寄り添ったサービスであることも、みたあじが人気を集める大きな理由となっています。
日本最大の青果市場で生まれた食品ロス削減のサービス
NEW 2022.10.31

【令和4年10月31日】新着情報(厚生労働省・消費者庁)

厚生労働省 フランスから輸入される牛肉等,及びめん羊肉等の対日輸出認定施設のリストに変更がありました。(令和4年10月24日) 「食品衛生法施行規則の一部を改正する省令」が公布され、新規添加物(L-酒石酸カルシウム)が指定されました。(令和4年10月26日) 「食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)」、及び「食品衛生法第13条第3項の規定により人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるものとして厚生労働大臣が定める物質(平成17年厚生労働省告示第498号)」が改正され、「L-酒石酸カルシウム」の成分規格・使用基準の設定、及び「フェロシアン化カリウム」の使用基準の改正が行われました。また、11種類の農薬等について、食品中の残留基準値が設定されると共に、「アブシン酸」が追加されました。(令和4年10月26日) 「安全性審査の手続を経た旨の公表がなされた遺伝子組換え食品及び添加物一覧」、及び「安全性審査継続中の遺伝子組換え食品及び添加物一覧」(令和4年10月27日現在版) が更新されました。(令和4年10月27日) 輸入時における輸入食品違反事例速報が公表されました。 ・令和4年10月分(令和4年10月28日) 消費者庁 「機能性表示食品制度届出データベース 届出情報」が更新されました。(令和4年10月27日)
【令和4年10月31日】新着情報(厚生労働省・消費者庁)
2022.10.12

中国で人気の「ゼロカーボン食品」、グローバル企業で開発進む

昨今の中国では、野菜や牛乳などさまざまな種類の「ゼロカーボン食品」が登場し、注目を集めています。温室効果ガス削減への効果も期待され、グローバル企業ではゼロカーボン食品を開発する動きも進んでいます。この記事では、ゼロカーボン食品の魅力と共に、グローバル企業の取り組み事例について紹介します。 温室効果ガスをゼロに抑えた食品 ゼロカーボン食品とは、食品を生産する過程で発生する温室効果ガスの排出量をマイナスまたはゼロに抑えたもののこと。温室効果ガスは、食品の研究開発の段階から原料の栽培・収穫(飼育・養殖)、加工、流通、小売、貯蔵などさまざまな工程で排出されます。 国連グローバル・コンパクト(UNGC)が2021年に発表した研究報告書「企業のカーボンニュートラルルートマップ」では、人口増加や肉食の増加などに伴い、これから数十年間で農業と食品業界のCO2排出削減のハードルが大幅に上がると示されています。 こうした状況の中、中国のスーパーマーケットでは、ゼロカーボン牛乳やゼロカーボンヨーグルト、ゼロカーボン野菜などが販売されるようになりました。食品が食卓に上るまでの一連の過程でゼロカーボンを実現。こうした食品を食べることで、CO2の排出量を減らすことができます。 中国で開発を主導するグローバル企業 中国に30年以上進出している大手食品メーカー「ネスレ」では、低炭素と環境保護を意識したコーヒー製品を展開しています。サステナブルな製品やパッケージを採用したり、コーヒーマシンに再生できる原材料の使用割合を増やしたりする取り組みを進めています。 また、フランスの食品企業「ダノン」では、2022年4月に中国の生産工場でカーボンニュートラルを実現。さらに、二酸化炭素貯留技術を持つランザテック社と提携して、化石燃料によるパッケージを徐々に減らす方針を示しました。 ゼロカーボンを推進するためにはいくつもの試練があり、ゼロカーボン食品を導入することは簡単なことではありません。その一方で、こうした転機を「チャンス」と捉えて新しい取り組みを始める企業が出てきています。
中国で人気の「ゼロカーボン食品」、グローバル企業で開発進む
2022.10.05

食べられるかの判断は消費者で、英で広がる賞味期限撤廃の動き

食品の廃棄量が増えると、生産するために消費した資源やエネルギーを無駄にすることになります。イギリスの小売業界では、食品の廃棄による環境負荷を少しでも軽減しようと、賞味期限を撤廃する企業が増えています。食の安全に関わるセンシティブな問題ですが、一部では消費期限を廃止する動きさえあります。イギリスでも、まだ正解は見出されていないようですが、食品廃棄の問題を考える上での重要な問題提起と言えそうです。 英高級スーパー、300店舗で賞味期限を廃止 ​​イギリス国内で300店舗以上展開する高級スーパーマーケット「ウェイトローズ」は、食品廃棄物を減らすための取り組みとして、店頭に並ぶ約500種類の生鮮食品に表示されている「賞味期限」を9月から撤廃する方針を発表しました。ウェイトローズの運営会社「ジョン・ルイス・パートナーシップ」は、この取り組みによって消費者自身が食べられるかどうかを判断するようになり、食品を使い切る機会が増え、食品廃棄量の削減につながることを見込んでいます。 イギリスの家庭における食品廃棄量は、毎年450万トンともされており、環境に与える影響も無視できないものです。また、消費者にとっては、食品の無駄を減らすことで食費を節約できるのも、大きなメリットになります。 同社は、安全性の観点から消費期限(Used by)は商品に残すとの見解を示しています。ちなみに、賞味期限(Best before)は、「いつまでに消費すれば、品質、味、食感が最も良い状態であるか」を示す目安です。賞味期限が過ぎた食品を食べても、必ずしも安全性に問題があるとは言えず、何の問題もない場合もあります。対して消費期限は、その食品の安全性を示しています。期限内に食べ切らなければ、食中毒などを引き起こす可能性もあり、より警告の意味合いが強い表示だと言えます。 賞味期限撤廃の流れはどこへ向かうのか ​​ウェイトローズの賞味期限撤廃の決定は、イギリス国内の他の大手小売業者による同様の動きに追随したものです。2018年、世界展開するスーパーマーケット「テスコ」は100以上の商品から賞味期限を撤廃。さらに今年7月、イギリスの老舗スーパーの「マークス&スペンサー」は300品以上の生鮮食品から賞味期限を撤廃すると発表しています。 テスコのライバル企業「モリソンズ」は今年1月、イギリスで毎年約2億8000万リットル廃棄されているとされる牛乳について、自社ブランドの商品の大半について消費期限の廃止を決めました。同社は、牛乳が飲めるかどうかを消費者自身が匂いで判断する「嗅覚テスト」を顧客に促すという少々大胆な計画も発表しています。しかしながら英国食品基準庁(FSA)は、特に食中毒を引き起こす可能性のある牛乳のような食品には、モリソンズが奨励する「嗅覚テスト」は必ずしも適切な方法ではないと指摘しています。 一方、FSAは、賞味期限と消費期限のどちらを表示するかは、食品の製造方法やリスクの高さなどの要因によって異なるため、あくまで製造者の判断に委ねるとしています。いずれにせよイギリスの大手スーパーで相次ぐ賞味期限撤廃の流れは、不可逆的なものに思えます。消費者の意識変革を迫るこうした流れが世界の潮流になるのか、遠く離れた日本にとっても無関心ではいられない問題です。
食べられるかの判断は消費者で、英で広がる賞味期限撤廃の動き
2022.10.04

ヴィーガン待望!卵不使用の「マヨネーズ」が登場

プラントベースの市場が拡大する中、いま注目を集めているのが植物性の素材だけで作られたマヨネーズです。「ヴィーガンマヨネーズ」や「豆乳マヨネーズ」など、さまざまな名称の商品が登場しています。そこで今回は、植物性マヨネーズの魅力やバリエーションについて紹介します。 植物性の原材料でできたマヨネーズ 一般的なマヨネーズの主な原材料は、油と卵、酢です。ここに塩や香辛料などを加えて作られます。これに対して、ヴィーガンマヨネーズは「卵を使わない」というのが大きな特徴です。卵アレルギーのある人やヴィーガンの人も安心して食べることができます。 卵不使用のマヨネーズは、実は1970年代ごろから存在していましたが、ごく限られた商品しかありませんでした。昨今ではアレルギーがある人の増加やプラントベース食品のニーズ拡大を受けて、さまざまな商品が開発・販売されるようになりました。 ヴィーガンマヨネーズは厳密に言えば「マヨネーズ風の調味料」ですが、普通のマヨネーズと同様、ポテトサラダやサンドイッチ、ディップなどの料理に幅広く活用できます。 豆乳マヨネーズとマヨドレタイプ ヴィーガンマヨネーズには多様なラインアップがありますが、豆乳を使った「豆乳マヨネーズ」と、植物性の油と調味料で作られた「マヨドレタイプ」の2種類に分けることができます。 豆乳マヨネーズの主な原材料は、豆乳、菜種油などの植物性の油、酢です。白みそやメープルシロップなどで味付けをしている商品もあり、食べやすくやさしい味わいが特徴です。中でも、オーサワジャパンの「オーサワの豆乳マヨ」や、CHAYA(チャヤ)マクロビオティックスの「卵を使わずに国産大豆でつくった豆乳マヨ」が人気。どちらもマクロビオティックや自然食品に精通するブランドから発売されていて、味に定評があります。 マヨドレタイプのマヨネーズとしては、日清オイリオの「日清マヨドレ」やキューピーの「エッグケア(卵不使用)」、BOSCOの「BOSCOオリーブマヨドレ」などがあります。いずれも油やマヨネーズを製造する大手食品メーカーから発売されているもので、「従来のマヨネーズとほぼ変わらない味」として好評を得ています。 ヴィーガンマヨネーズは、普通のマヨネーズに比べて価格はやや高めという印象ですが、幅広いニーズに応える商品として人気を集めています。
ヴィーガン待望!卵不使用の「マヨネーズ」が登場
2022.10.03

【2022.10.3】新着情報!(行政)

厚生労働省 ☆フランス産ナチュラルチーズの腸管出血性大腸菌O145の検査命令対象製造施設が追加されました。(令和4年9月27日) ☆ タイ産生鮮グリーンアスパラガスの検査命令免除対象輸出者が変更されました。(令和4年9月30日) ☆ 輸入時における輸入食品違反事例速報が公表されました。 ・令和4年9月分(令和4年9月30日) ☆ 原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限が解除されました。(令和4年9月28日) ・福島県内の阿武隈川(支流を含む。)において採捕されたウナギ ・秋元湖、小野川湖及び檜原湖並びにこれらの湖に流入する河川(支流を含む。)並びに長瀬川(酸川との合流点から上流の部分に限る。)において採捕されたコイ(養殖により生産されたものを除く。) ・秋元湖及び秋元湖に流入する河川(支流を含む。)、長瀬川(酸川との合流点から上流の部分に限る。)並びに福島県内の阿武隈川のうち信夫ダムの下流(支流を含む。)において採捕されたフナ(養殖により生産されたものを除く。) ・猪苗代湖及び猪苗代湖に流入する河川(支流を含む。ただし、酸川(支流を含む。)及び酸川との合流点から上流の長瀬川(支流を含む。)を除く。)並びに日橋川のうち東京電力株式会社金川発電所の上流(支流を含む。)において採捕されたヤマメ(養殖により生産されたものを除く。) 農林水産省 ☆ 「有機農産物」、「有機畜産物」及び「有機加工食品」の日本農林規格が一部改正されました。(令和4年9月28日) 消費者庁 ☆ 「機能性表示食品制度届出データベース 届出情報」が更新されました。(令和4年9月30日)   (提供:一般財団法人食品環境検査協会)
【2022.10.3】新着情報!(行政)
2022.09.30

青いトマトがおいしく大変身!液体塩こうじでつくる食品ロスのない社会〜醸造の奥深さを知るみそメーカーだからできるSDGsプロジェクト〜

昨今、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて食品業界ではさまざまな取り組みが行われています。2022年7月、ハナマルキ株式会社とイオンアグリ創造株式会社のコラボレーションによる「液体塩こうじ×青いトマトプロジェクト」がスタート。食品ロスの削減につながるだけでなく、「青いトマトがおいしく変身する」と多方面から注目を集めています。 そこで今回は、ハナマルキのマーケティング部長の平田伸行(ひらた・のぶゆき)さんとマーケティング部営業推進室でレシピ開発担当の松田有加(まつだ・ゆうか)さんへの取材から、プロジェクトの魅力や商品開発に至る経緯、目指す未来像についてお伝えします。(取材・構成=松橋かなこ) ハナマルキが食品ロス対策に取り組む理由 1918(大正7)年に長野県で創業し、日本を代表するみそメーカーとして、食卓に欠かせない商品を提供し続けてきたハナマルキ。近年ではSDGs達成や持続可能な社会の実現に向けて、「安心・安全」や「次世代の成長支援」「自然との共生」「多様性の促進」という4つの柱を軸に活動を展開。その一つとして「液体塩こうじを使用することで食品ロス削減」の取り組みを推進しています。 食品ロスとは、本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品のこと。農林水産省が公表した2019年度の日本の食品ロスは570万トン。世界には全人口を賄えるだけの十分な食糧がある状態でありながら、8億人が飢餓に苦しんでいると言われています。こうした状況を受けて、行政にとどまらず企業やNGOなどでも食品ロス削減のチャレンジが盛んに行われています。 ハナマルキが取り組む「液体塩こうじ×青いトマトプロジェクト」は、これまで廃棄処分されてきた青いトマトを液体塩こうじと組み合わせて、青いトマトの特徴を生かしたおいしい料理に変身させるというもの。イオン農場ECサイトにて、液体塩こうじと青いトマト、ミニレシピリーフレット付のセット販売を行っています(1セットにつき液体塩こうじ1本と青いトマト6個入りで税込1000円、送料別)。 実は、液体塩こうじを使った食品ロス削減の取り組みは、これが初めてではありません。2019年7月、国連WFP協会主催「Zero Hunger Challenge for AFRICA 食品ロス×飢餓ゼロ」に参画。SNSキャンペーンに、野菜や果物の切れ端や皮などを使った液体塩こうじのレシピ4品を披露しました。ここでの想いや経験が、青いトマトプロジェクトにつながっています。 液体塩こうじと青いトマトの出合い 液体塩こうじと青いトマトは、どのようにして出合ったのでしょうか。平田さんが出張料理人の工藤英良(くどう・えいりょう)さんに「トマトと液体塩こうじを組み合わせたメニューをPRしたい」と相談したのが、その始まりです。工藤さんは、カナダや中国、フランスの大使館で料理人を約10年間務めた経験を持っています。平田さんがおすすめのトマトを尋ねてみると、工藤さんは「イオン農場のトマトが抜群においしい」と推薦。農場に連絡すると「ぜひ見学に来てください」と、話はトントンと進みました。 2021年9月、平田さんは埼玉県久喜市の「イオン埼玉久喜農場」を訪問しました。そこで目にしたのは、山積みにされた青いトマト。これは一体どういうことだろうと思い、農場長の髙橋寛(たかはし・ひろし)さんに質問しました。 トマトは花が咲いて実を付けると、緑色から赤色に変化します。農場ではトマトを一定期間育てた後新しい苗に植え替えますが、その時にまだ緑色のトマトは出荷することができません。平田さんは、髙橋さんとのやりとりの中で「かなりの量の青いトマトが廃棄されている」という現状を知りました。 青いトマトは市場に出回りませんが、実際に目にした光景はショッキングなものでした。そして、トマト栽培に情熱を注いでいる髙橋さんにとって、「青いトマトも真心込めて育てた大切な存在に変わりない」という言葉にも心を動かされました。 平田さんの頭に、あるアイデアが浮かびました。それは、青いトマトを液体塩こうじと組み合わせて、セット販売するという企画です。その場で髙橋さんに持ちかけてみると、 「それはいいアイデアですね!」と前向きな返答が。二人は意気投合し、具体的な検討へと進んでいきました。 醸造の「プロ」の力でおいしい新商品に ハナマルキでは液体塩こうじと赤いトマトを組み合わせたメニューをそれまでにも開発していました。しかし、青いトマトと液体塩こうじの組み合わせは実際に試したことがありませんでした。 このプロジェクトを成功させるには「おいしいレシピ」が必要でした。社内に持ち帰って相談したのが、液体塩こうじのレシピ開発を担当している松田さんです。 平田さんから相談された時のことを松田さんはこう語ります。「青いトマトが食べられるということは知っていたものの、実際に扱うのは初めてでした。不安な気持ちがなかったわけではありませんが、液体塩こうじで『青いトマトでもきっとおいしくできるだろう』と思ってはいました」。 試しに、松田さんが青いトマトを刻んで液体塩こうじに漬けてみたところ、独特の青臭さが消えて、想像以上においしく食べられることを確認。それだけでなく、青いトマトだからこそ出せる「爽やかな酸味」を発見しました。青いトマトならではの強みを最大限生かすべく、液体塩こうじに漬けた青いトマトを使って、繰り返し料理の試作に取り組みました。 イオンアグリ創造側を交えて2021年11月に開催した試食会では、「確かにこれはおいしい」「ぜひ商品化しましょう」と大好評。「さわやかトマトキーマカレー」「シャキシャキトマトピクルス」など5つの料理を厳選し、レシピをまとめたリーフレットの制作を進めて、2022年7月から商品の販売が始まりました。 「青いトマトは赤いものに比べて硬さがあって水分が少ないです。通常の液体塩こうじのレシピであれば30分~1時間漬け込みますが、青いトマトは漬け込み時間をそれより長い一晩に設定しました。家庭でも手軽に実践しやすく、しかも青いトマトの特徴を生かした絶品料理が作れるようにと工夫を凝らしました」と、松田さんはレシピ集のポイントを話していました。 レシピを基に調理、実食してみると 今回の記事制作に際して、私自身も青いトマトと液体塩こうじを組み合わせた料理を試作して、食べ比べてみました。調理に使ったのは、イオン農場SHOPで販売されている液体塩こうじと青いトマトがセットになった商品です。まずは、写真左上から時計回りに「1.そのままの青いトマト」「2.青いトマトを液体塩こうじに漬けたもの」「3.2を加熱したもの」「4.2を刻んで加熱したドライカレー」と4種類を用意して、味を確かめてみました。生食ではやはり青臭さが気になるものの、液体塩こうじに半日程度浸けるとその香りが軽減し、別物に変わります。加熱すると、酸味がよりマイルドになり、ほのかな甘味が出るのが印象的でした。 松田さん考案のレシピを基に、他の具材と調味料を加えて作ったキーマカレーは、後味として青いトマトの爽やかな香りとシャキシャキとした食感が楽しめました。まさに、「青いトマトならではの一品」です。家族全員で試食しましたが、「おいしい」「キーマカレーは青いトマトで作ってほしい」という思った以上の人気ぶりでした。 青いトマトプロジェクトが目指す未来 いろいろな人との出会いと情熱によって育まれてきた青いトマトプロジェクト。最後に、この取り組みの先にどのような未来を描いているのかを平田さんと松田さんに尋ねました。 「農場を訪れた時、食品ロスの現状を目の当たりにして、食品ロスへの取り組みの必要性を強く感じました。今回のこの液体塩こうじと青いトマトの取り組みを知っていただくことで、食品ロスへ取り組む方がさらに増えていくとうれしいですね。」(平田さん) 「青いトマトは、ハナマルキと一般消費者とのコミュニケーションにも役立っています。青いトマトに限らず、食べられるのに捨てられている食材がたくさんあります。そうした食材をおいしく食べる方法を、これからも提案していきたいです」(松田さん) 実際、ハナマルキの公式Twitterアカウントで今回のプロジェクトについて投稿した時に、家庭菜園でトマトを育てている人から「青いトマトの使い方が分からずに困っていた」というリアクションがあったそうです。 実はわが家でも、「どうして今日は青いトマトなの?」と子供から尋ねられ、トマト栽培や食品ロス、食の多様性についての話になりました。「おいしい」という食体験から、家族みんなで食のあり方について考えるーー。青いトマトはそうした貴重な時間を提供してくれる、とても心強い存在です。  
青いトマトがおいしく大変身!液体塩こうじでつくる食品ロスのない社会〜醸造の奥深さを知るみそメーカーだからできる…
2022.09.28

自社商品への情熱ゆえ?環境配慮のマーケティングに潜むリスク

スウェーデンに拠点を置き、20か国で植物性ミルクを販売する大手企業「Oatly(オートリー)」。環境配慮をアピールする同社の広告表現が誇張されており、消費者に誤解を招きかねない内容だとして、イギリス広告基準局(ASA)が禁止措置を講じました。環境への取り組みをマーケティングに利用する企業が増える中、果たしてそれがエビデンスに基づくふさわしい内容なのか、環境意識の高い欧州で問題視されるようになっています。その背景には、日本でも浸透している「サステナブル」などの言葉の定義のあいまいさがあるようです。 植物性ミルクの最大手、100件以上の苦情が殺到 ASAは2021年9月、根拠がなく誤解を招くような環境に関する主張を宣伝する企業に対して、以前より厳しく取り締まる姿勢を明らかにしました。そうした中、自社の植物性ミルクが一般的な牛乳より優れており、肉や乳製品を摂取することが環境に悪いと訴えたオートリーの翌年1月の広告に対し、自社製品を有利にしようと環境配慮を誇張しているのではないかと、市民や団体などから100件以上の苦情が寄せられました。 イギリスの広告分野における独立規制機関であるASAは、オートリーの広告は内容を裏付けるだけの十分な根拠を示しておらず、消費者の誤解を招くものであったとし、苦情の大半を支持し、同社に対して広告の禁止を言い渡したのです。 オートリーは、この経緯を全面的に受け入れ、より科学的な根拠に基づいた分かりやすい表現を心掛けるべきだったとして、禁止を受けた広告を削除しました。ただし、苦情が寄せられた広告すべてに環境配慮を誇張した表現があった訳ではありませんでした。一部については、客観的に実証された内容であり苦情の内容に当たらないと、ASAから掲載の継続を認められています。 環境配慮を装う「グリーンウォッシュ」が問題に 気候変動対策が迫られる今、企業がマーケティングにおいて「サスティナブル」や「環境に良い」といった言葉を使う機会は急増しています。そうした中で顕在化してきた問題が、自社のブランドが「環境に優しい」ことを強調し、消費者の関心を引くやり方です。 中には環境意識の高い消費者をあざむく悪質なものもあり、「グリーン=環境に配慮した」と「ホワイトウォッシング=都合のいいようにごまかす」を合わせた造語で、「グリーンウォッシュ(グリーンウォッシング)」と呼ばれています。 うそやでまかせが横行すれば、消費者が環境配慮をうたう企業を信用しなくなるばかりか、きちんと環境問題と向き合う誠実な企業まで疑われる皮肉な状況が生まれます。実際には悪意がなくとも、商品のメリットを熱心に訴えたいがあまりに、グリーンウォッシュと捉えられてしまうケースもあります。このような事態を避けるには、情報発信の際は裏付けとなる客観的なデータに基づき、あいまいな表現は控えなければなりません。 企業側が真摯な姿勢を示すことはもちろん、消費者側が冷静に判断することも求められます。「サスティナブル」などの言葉を巧みに利用して、感情に訴えかけるグリーンウォッシュには注意が必要です。
自社商品への情熱ゆえ?環境配慮のマーケティングに潜むリスク
2022.09.27

食品の「無添加」表示に規制強化。煩雑化やコスト増の懸念も

2022年3月30日、消費者庁は「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定しました。これにより、食品の包装などに「無添加」「不使用」と記載する際の規制が厳しくなります。今回の記事では、その背景と共に、ガイドラインの概要や現場での対応について紹介します。 分かりやすい表示を、添加物にガイドライン 消費者庁が今回のガイドラインを策定した理由として、「消費者の誤解を招くような表示の多さ」が挙げられます。これまで「無添加」「不使用」という表記について明確なルールはなく、食品メーカーの判断に委ねられていました。 そのため、パッケージに「無添加」と書かれていても「具体的に何が不使用なのか分からない」という声もありました。食品を加工する際に添加物を使わない「無添加食品」の場合、原材料には添加物を使っていることもありました。 このような分かりづらい食品表示を改善するために、消費庁が発表したのが今回のガイドラインです。ガイドラインの策定にあたり2021年3月から計8回の検討会が開催され、消費者や事業者に対するヒアリングや、食品添加物の使用状況の調査が行われました。 パッケージ変更を求められる食品メーカー ガイドラインでは、禁止事項に該当する可能性がある不使用表示を10個の類型に分けて示しています。その中には「何が無添加なのか分からない単なる『無添加』の表示」「健康や安全と関連付ける無添加や不使用の表示」が含まれています。 今回のガイドライン策定を受けて、食品メーカーなどではパッケージの変更が必要となり、製造コストや情報管理などの手間が増えることが懸念されています。不適切かつ過度な食品表示を減らし、食の安全を担保することができる一方で、無添加表示が煩雑化していく可能性も否定できません。 2024年(令和6)年3月末までの移行期間が設けられており、ガイドラインに沿った分かりやすい食品表示への移行が求められています。
食品の「無添加」表示に規制強化。煩雑化やコスト増の懸念も
2022.09.22

ドール初!バナナの量り売り。目指すは食品ロス削減と脱プラスチック

2022年6月から、株式会社ドールはバナナを量り売りする企画を始めました。フルーツロス削減と脱プラスチックに役立つ新しい試みとして話題を集めています。人にも環境にも優しいエシカルな行動を体現する同社の取り組みを紹介します。 プラスチック袋で1房包装の常識を覆す 通常のバナナは、1房ごとにプラスチック袋に包装されて販売されることが一般的です。1房につき4~5本入っていて「食べきれずに廃棄している」という消費者の声の他、「少ない本数で購入したい」「熟成度合の異なるバナナの食べ比べをしたい」といった要望が、以前からドールに寄せられていたそうです。 こうした背景から、バナナを必要な分だけ購入できる「量り売り企画」が店頭でスタート。この取り組みにより、食品ロスとプラスチックゴミの削減が期待されています。 量り売りでの購入方法は、まず、袋詰めされていないバナナを買いたい量だけはかりに載せます。すると、重さに応じて価格が表示され、機械から出てきたラベルを紙袋に貼って、レジで代金を支払うという流れです。 今回の企画は、イトーヨーカ堂やヤオコーなどの量販店と提携して行われています。購入方法を店頭で説明するスタッフを配置するなど、消費者が利用しやすいように工夫が施されています。 「エシカルバリューチェーンプログラム」として展開 ドールではこの量り売り企画を第一弾として、「バナナエシカルバリューチェーンプログラム」を展開しています。このプログラムは、バナナを生産から消費者の食卓に上るまでのプロセスを通して、人や社会、地域、環境に優しい取り組みを行い、その価値をつないでいく試みです。 量り売り企画と併行して、バナナの皮などの生ごみを分解・熟成して堆肥を作る「コンポスト企画」も実施しました。この企画は、量り売りでバナナを購入した人の中から参加者を募り、当選者にコンポストをプレゼントして家庭での生ごみの堆肥化のプロセスを体験してもらうというものです。 こうした一連の取り組みが注目され、同プログラムは、環境省の「令和4年度 地方公共団体及び事業者等による食品廃棄ゼロエリア創出の推進モデル事業等」に採択。食品ロス削減と食品リサイクルを実効的に推進するための先進事例と評価されています。
ドール初!バナナの量り売り。目指すは食品ロス削減と脱プラスチック
2022.09.15

人と環境にやさしい!注目のプラントベース(植物由来)ミルク​とは

地球環境や自身の健康のことを考えて、プラントベースの食事を選ぶ人が増えてきました。牛や豚の肉を食べないことはもちろんですが、いざ実践してみると、毎日の食卓に欠かせないものが、実は動物由来の食品であったことに改めて気付かされます。その代表格が牛乳です。 プラントベースフードに興味は持ったものの、「牛乳なしではやっていけない・・・」と挫折しそうになっている方も、安心してください。プラントベースフードへの関心が高まる中、多種多様なプラントベースミルクが登場し、美味しいものを選べるようになってきました。 注目のプラントベースミルクをご紹介します。 欧州で人気な「ポテトミルク」 さまざまな種類のプラントベースミルクが次々と登場する中、次にブームになると予測されているのが「ポテトミルク」です。ヨーロッパで新商品が発売されたことを受け、人気に火がつきました。 ジャガイモ由来のプラントベースミルク 名前の通り、ジャガイモを主原料として作られたポテトミルク。従来のポテトミルクは粉末タイプのみでしたが、スウェーデン発のブランド「DUG」が液体タイプのものを発売したところ大ヒット商品に。2021年10月にイギリスの高級スーパーマーケットが「2022年にポテトミルクが人気になる」と予測し、一躍注目を集めました。 ポテトミルクは、ジャガイモ特有の香ばしさがあり、クセが少なく、飲みやすいのが特徴です。植物性ミルクによくある水っぽさも少なく、ミルクらしいクリーミーな味わいがあります。DUGのポテトミルクの原料には、ジャガイモの他に、菜種油やビタミン、香味料、えんどう豆のタンパク質、チコリ由来の食物繊維などが使われています。 栄養豊富なのに低カロリー イギリスでは植物性ミルクの人気が高く、利用する人が増えています。市場調査会社ミンテルの調べでは、植物性ミルクの利用率は2020年の25%に対して2021年には32%に達し、過去最高を更新しています。 さまざまな新商品が登場する植物性ミルク市場にあって、ポテトミルクが注目される理由は大きく2つあります。1つ目は、環境にやさしいということ。ジャガイモは栽培しやすく、大豆やアーモンド、オーツなどの他の植物性ミルクの原料と比較して、約2倍も効率よく土地が利用できるとされています。 また、原料の調達から使用後のリサイクルに至るまでの全工程で排出される温室効果ガスと水の消費量を示した「カーボンフットプリント」と「ウォーターフットプリント」の数値は極めて低く、環境への負荷を大幅に減らすことができます。こうした事実を踏まえて、DUGは「ポテトミルクは最もサステナブルな代替ミルクである」と述べています。 2つ目は、カルシウムや食物繊維などの栄養が豊富であるにもかかわらず、糖質や脂質が少なく低カロリーであること。アレルゲンとされる乳糖や大豆、グルテン、ナッツなどは含まれていません。味だけでなく、人にも環境にもやさしいポテトミルク。日本ではあまり知られていませんが、人気が出る日もそう遠くないかもしれません。 味だけじゃない「オーツミルク」 ポテトミルクと並ぶ、注目株は「オーツミルク」。おいしさはもちろんのこと、その健康効果が話題を集めています。 オーツ麦のプラントベースミルク オーツミルクの主原料は、オーツ麦。別名「えん麦」とも呼ばれる穀物の一種であり、オートミールやグラノーラなどにも使われています。オーツミルクは、オーツ麦を水に浸して混ぜ、裏ごしして作られます。他の植物性ミルクに比べて、味にクセが少なく、クリーミーでほのかな甘みがあるのが特徴です。 市販のオーツミルクは無添加の素朴な甘さのもののほか、砂糖などで甘さを付けたものや栄養素を加えたものなどさまざまなタイプがあります。インターネット通販やスーパー、コンビニエンスストアなどでも購入することができます。 オーツミルクにはさまざまな栄養が含まれており、特に食物繊維を豊富に含有しています。注目すべき点は、オーツミルクの食物繊維には、ベータグルカンが多く含まれているということ。ベータグルカンは悪玉コレステロールの抑制や生活習慣病の予防に効果が期待されています。 他の植物性ミルクと比較して、オーツミルクは原料が穀物であるため、カロリーや糖質はやや高いとされています。ただクリーミーな風味があり、物繊維が豊富に含まれていることから、少量でも満足感を得やすいです。 オートミールと好相性 オーツミルクはそのまま味わうこともできますが、アレンジすることで飽きることなく楽しめます。簡単なアレンジ方法としては、牛乳の代わりにオーツミルクを使ってカフェオレや抹茶オレを作ること。このほか、昨今ブームになっている「ゴールデンラテ」に使うのもよく合います。ゴールデンラテとは、ターメリックというスパイスに牛乳などのミルクを加えて温めた飲み物のこと。栄養価の高いターメリックを手軽においしく摂取できます。 また、オートミールにオーツミルクを加えて朝食を作るのもおすすめです。ホットケーキや焼き菓子などを作る際に、牛乳や豆乳の代わりにオーツミルクを使うのもよく合います。普段の飲み物やお菓子づくりなどにオーツミルクを使ってみると、意外なおいしさを発見できるかもしれません。 最も身近な「アーモンドミルク」 プラントベースミルクの中では割と知られている古株かもしれません。最後に、「アーモンドミルク」について紹介します。 牛乳・豆乳に次ぐ「第3のミルク」 アーモンドミルクはその名の通り、アーモンドを原料にしたプラントベースミルクです。水に浸してふやかしたアーモンドをミキサーなどで細かく砕き、ろ過して作ります。ちょうど大豆から豆乳を作るのと同じような作り方です。舌触りはさらりとしていて、味わいもすっきりとしており舌残りもあまり感じられない軽い飲み口のものが多いという特徴があります。アーモンドの香り、風味がありますが、豆乳のような癖はなく、飲みやすいと感じる人が多そうです。 市販品は、そのタイプにより飲みやすくおいしい味重視のもの、砂糖不使用でアーモンドミルク本来の栄養重視のもの、さまざまなフレーバーつきのものなどラインナップが豊富です。アーモンドの含有率も製品により約3~12%と幅があります。栄養成分表示などで確認してみると良いでしょう。 スーパーの乳製品売り場でも販売されていることが多く、気軽に購入できます。牛乳、豆乳に次ぐ「第3のミルク」と呼ばれることもあるようです。 ナッツ由来だから栄養抜群 アーモンドにはオレイン酸、ビタミンE、食物繊維などが豊富で、そのまま食べてもさまざまな栄養を摂取できます。アーモンドミルクでは細胞壁を砕いて液状にしますので、より効果的に栄養素を吸収できるのです。牛乳や投入に比べて低糖質・低カロリーなので、ダイエットにもぴったり。しかも豊富な栄養素で健康や美容面でも効果も期待できます。 なお、市販品では砂糖などの糖分が添加されている商品が多いので、飲みすぎて糖分の過剰摂取にならないように気をつけましょう。またアーモンドアレルギーがある場合にはアーモンドミルクでもアナフィラキシーショックを起こす場合があるので、注意が必要です。 飲料としてそのまま飲むだけでなく、料理に使うのもおすすめです。カレーやポタージュなどスープのベースにすると牛乳を使う時とは一味違った味わいが楽しめます。アーモンドの風味を生かしてスイーツにアレンジするのもよさそうですね。
人と環境にやさしい!注目のプラントベース(植物由来)ミルク​とは
2022.09.08

プラントベースの新メニュー続々と。スタバはソイパティのマフィンを発表

2022年6月1日、スターバックスが「プラントベース」フードメニューを拡充しました。プラントベースの需要が高まりつつある昨今。市場の変化をいち早く捉えた大手企業の動きに、注目が集まります。 スタバの定番「シュガードーナツ」も新登場 スターバックスはサマーシーズン第2弾として“Yori Dori Midori”をテーマにして、おいしい「“ミドリ」”、楽しい「“ミドリ」”、サステナブルな地球の未来に想いを込めた「“ミドリ」”が感じられる商品やサービスを展開しています。その一つとして、プラントベースという選択肢が提案されています。 プラントベース商品は、主な原材料に動物性食材を使わず、植物性食材を使用したものです。今回発表されたフードメニューは、5つあります。朝食や昼食にも適した「スピナッチコーン&ソイパティ イングリッシュマフィン」と「トマト&ソイボール 石窯フィローネ」、「シェイクンミール ソイボロネーゼ」に加えて、コーヒータイムにぴったりの「シュガードーナツ」と「アーモンドミルクの抹茶ムース」です。 イングリッシュマフィンには肉の代わりに大豆を使ったソイパティ、石窯フィローネには豆から作られたソイボールとプラントベースのチーズ(乳不使用)を挟んでいます。どちらも風味が豊かで、食べ応えのある商品です。また、スターバックスの定番商品「シュガードーナツ」は、プラントベースにリニューアルして再登場。「長年愛されてきた従来品に負けないおいしさ」と好評のようです。 カゴメやミツカンもプラントベース商品を展開 スターバックスだけでなく、プラントベース商品の開発に取り組む企業は増える傾向にあります。 カゴメは、プラントベースのレトルトカレーやパスタソース、エスニック料理用のソースなどを販売しています。手軽に利用できるように、一人分のサイズで提供しているのも特徴です。 ミツカンでは、素材本来のおいしさと栄養を最大限に引き出したプラントベース食品「ZENB(ゼンブ)」を展開。野菜を丸ごとペースト状にした「ZENB PASTE(ゼンブペースト)」や黄エンドウ豆100%の麺「ZENB NOODLE(ゼンブヌードル)」など、さまざまなバリエーションがあります。SNSを中心に「おいしい」「身体にやさしい」といった口コミで話題になっています。
プラントベースの新メニュー続々と。スタバはソイパティのマフィンを発表
2022.09.06

植物由来のえびが話題に。肉から魚に拡大する代替食品

2021年10月、スイス食品大手ネスレがエビ代替食品を開発したことを発表し、一躍注目を集めました。植物由来の原料で肉を代替するプラントベース商品は魚介類にも広がり、ますます勢いを増しています。今回の記事では、植物由来のエビの原材料や特徴と共に、各国で開発が盛んに行われているプラントベースフードの現況を紹介します。 ネスレが植物由来のエビを開発 ネスレはエビの代替食品を開発し、スイスとドイツの一部店舗でテスト販売を開始すると発表しました。同社では植物由来食品の開発に力を入れていて、すでに肉や魚、牛肉の代替品を販売しています。シーフードについては商品ラインナップの拡充を進めている段階で、エビだけでなくヴィーガン用ツナ缶の販売をスタートしました。 今回開発された植物由来のエビは、海藻やえんどう豆、こんにゃくなどの原材料から作られています。エビ独特のジューシーな食感と風味を再現するべく、原材料の選定や加工を行いました。植物由来のエビの利用シーンとして、サラダやパスタ、ピザなどへの展開が想定されています。 30年で100倍に拡大するマーケット 植物由来の代替食材に対する需要は年々高まっていて、世界中で新商品が登場しています。金融大手クレディ・スイスが2021年6月に実施した調査によれば、世界の肉類や乳製品の代替食品の市場規模は2050年までに1兆4000億ドルにも上ると言われています。2021年時点での市場規模は140億ドルなので、約30年間で100倍の規模に拡大するという計算になります。 現時点では代替シーフードの売り上げは少ないものの、植物由来食品の人気は、魚介類にも今後広がっていくと予想されています。こうした流れを受けて、ネスレだけでなく、他の企業も植物由来のシーフードの開発に着手しています。 世界最大規模のタイのシーフード食品加工会社「Thai Union Group」では、「植物由来のエビで天ぷらを提供する」と発表。同社では、カニのハンバーグや点心などをすでに発売していて、今後の展開に注目が集まります。 この他、数々のヴィーガン商品を手掛けてきた「Upton’s Naturals」では、バナナの花を使った魚肉の代替食品を発表する予定。バナナの花は、東南アジアやインドなどでは食材として用いられることも多く、料理すると魚によく似た食感になります。また、米大手スーパー「Trader Joe's」では、プラントベースのシーフードの入荷を検討するなど、シーフードの代替食材の市場規模は確実に拡大しつつあります。
植物由来のえびが話題に。肉から魚に拡大する代替食品
2022.08.31

異常な熱波に苦しむジンバブエ、危機を救うのはアノ農作物⁈

アフリカ南部のジンバブエ共和国。気候変動による異常な熱波が、ジンバブエ国民の生活を容赦なく襲っています。国民のほとんどが小規模農家で自給自足の暮らしをしている同国では、ここ数十年で最悪の経済状態となっています。ところが近年ある作物の栽培に力を入れ始めたことで、復興の兆しが見えてきました。 熱波に負けない農家たちの“救世主” 首都から400キロ以上離れたゴクウェ南部。以前は盛んだったトウモロコシや綿花の栽培は、熱波の影響でほぼ不可能な状態にまでなっています。干ばつになると、トウモロコシなどの通常の作物は2週間も持ちません。そこでこれらに代わる、干ばつに強い作物への移行が急がれていました。 民間の国際協力組織が状況を打開するために動きました。農業ビジネスセンター、通称ABCと呼ばれる組織です。ABCは、ドイツの世界飢餓援助機構 (WHH) が運営し、欧州連合(EU)から資金提供を受けています。 ジンバブエの農業の救世主として白羽の矢が立ったのは、ヒマワリです。ヒマワリは干ばつに強い作物で、1ヶ月もの乾期を生き延びることができます。厳しい経済状況にあるジンバブエでは、農家が必要な資材を購入することも困難ですが、ヒマワリは大量の栄養剤を与えずとも豊作が期待できます。まさにジンバブエの土地柄に適した作物でした。 当時のジンバブエではヒマワリ市場は確立されておらず、多くのヒマワリ農家は零細産業として脇に追いやられていました。そこで、ABCは地域の6000以上の小規模農家と契約を結び、ヒマワリの栽培ノウハウを提供。個別の農家の所得向上を支援しています。ヒマワリの種子からヒマワリ油を加工できることにも着目し、さらなる収益性の向上を模索しています。 ヒマワリに続く期待の作物はマンゴー 厳しい日差しのもとでよく育つマンゴーは、ジンバブエ農業にとって期待の作物です。ところがここ数年、収穫したマンゴーを捨てざるを得ないという事態が相次いでいます。 新型コロナウイルスの大流行により、ゴクウェを含む地方の農家は、都市部に果物を売りに行くことができなくなりました。そこで、ABCは生のマンゴーを農家から買い取り、工場で加工してドライマンゴーとして売り出す支援を始めました。これにより、食べられるマンゴーの廃棄を防ぐと同時に、失業者が多くを占めていた若者世代の雇用を生み出しました。 ドライマンゴーは生のマンゴーと比べて4倍の価格で売れることに加え、国内外の需要も見込める魅力的な商品です。現在、ゴクウェ南部に4つの加工センターを運営するABCは、これまで国内向けだったゴクウェ産のドライマンゴーの販売を海外に広げ、輸出市場を積極的に開拓していく考えです。 ジンバブエの人々に寄り添う一連の支援は、SDGs(持続可能な開発目標)の一つ、「パートナーシップで目標を達成しよう」にも貢献するものとなっています。
異常な熱波に苦しむジンバブエ、危機を救うのはアノ農作物⁈
2022.08.30

代替肉の注目素材!世界で愛されるひよこ豆

肉の代替食材として、豆類を使った食品が数多く登場しています。そんな中、昨今注目を集めているのがひよこ豆です。海外では広く親しまれている豆のひとつですが、日本でもプラントベースフードのニーズが高まるにつれてあらためて注目されています。この記事では、ひよこ豆の魅力とともに、代替肉としても活用できるひよこ豆料理について紹介します。 アジア原産、インドや欧米では一般的 ひよこ豆の原産はアジア西方であり、そこからインドやヨーロッパに広まったと言われています。インドでは、ひよこ豆を割った豆をスープやカレーなどに使ったり、粉状にしたものを小麦粉の代わりに利用したりしています。ベジタリアンの多いインドでは、日常的に使われる豆のひとつです。 ひよこ豆は大豆と同じくらいの大きさです。鳥の頭のような形をしていることからこの名前が付けられました。ひよこ豆は「ガルバンゾ」という名前で呼ばれることもあり、これはスペイン語に由来しています。また、英語でひよこを意味する「チック」に丸い豆という意味の「ピー」を組み合わせて、「チックピー」と呼ばれることもあります。 日本ではひよこ豆はなじみが薄いかもしれませんが、インドや欧米諸国、中近東などでは一般的によく知られた豆です。タンパク質が多く食物繊維が豊富で脂肪分が少ないことから、昨今では食肉に代わるヘルシーな食材として話題を集めています。 市販の水煮缶で簡単!スープやサラダに ひよこ豆はナッツにも似た独特の香りがあり、食感が良く食物繊維が多いことから、満足感を得やすいという特徴があります。乾燥したひよこ豆を食べるためには「水で戻して煮る」という工程が必要ですが、市販の水煮缶を利用すれば、調理の手間を大幅に省くことができます。 ひよこ豆の水煮缶があれば、スープやサラダ、カレーにそのまま利用できます。また、中東や地中海地域の定番料理「フムス」や「ファラフェル」にも挑戦できます。フムスはひよこ豆のディップ、ファラフェルは中東発祥のコロッケのことで、どちらもひよこ豆を煮てからすりつぶして作る料理です。 ひよこ豆はヴィーガン料理に昔からよく使われており、肉の代わりとしてさまざまな料理に活用することができます。料理のバリエーションが豊富にあることも、ひよこ豆が代替肉として注目される大きな理由となっています。
代替肉の注目素材!世界で愛されるひよこ豆
2022.08.25

廃棄を防ごう!食べられる「未利用魚」、食品ロス削減へ貢献も

未利用魚とは、形が悪かったり傷がついていたりすることで、出荷されない魚のこと。市場に出回らない魚を上手に活用することで、SDGsや食品ロス削減にも貢献できると昨今話題になっています。今回は、未利用魚の定義や活用する意義について解説します。 規格外に傷物、処理が面倒な魚も 未利用魚とは、名前の通り「利用されていない魚」のこと。規格外や傷があるもののほか、トゲなどの下処理に手間がかかるものや、知名度が低く購入される見込みが少ないものなども未利用魚に含まれます。 このほか、特定の地域だけで食べられている地魚や収穫量が過剰で余っている魚も、未利用魚になることがあります。未利用魚と似ている言葉として「低利用魚」があり、これは利用されることも利用されないこともある魚という意味です。 未利用魚と聞くと「食べられない魚」というイメージを持つ人もいるかもしれません。でも実際には、新鮮な地魚が未利用魚になるケースもあります。未利用魚には明確な定義はなく、さまざまな理由によって利用されていない魚の総称と言えます。 未利用魚の活用は社会的な課題 日本の漁獲量は年々減りつつあります。あるデータによれば、1990年に約957万トンだった漁獲量は、2021年には約319万トンまで減少しています。漁獲量が急速に減少している昨今、未利用魚の価値が見直され、注目度が高まっています。未利用魚の販売は漁業従事者の収入の底上げにもつながるため、日本の漁業の活性化も期待できるでしょう。 FAO(国際連合食糧農業機関)が2020年に発表した報告書によれば、世界の多くの地域において、漁獲量全体の30~35%程度が廃棄されているとされています。廃棄されることが多かった未利用魚の活用が進めば、SDGsの中で課題として挙げられている食品ロス削減にも貢献できます。 最近では、未利用魚を購入できるオンラインの直販サービスや、未利用魚を使った料理を提供するレストランなども複数登場しています。また、一般の利用者にとっては、未利用魚を食べることは、珍しい魚に出会うチャンスでもあります。「日本人の魚離れ」を解消する効果も期待できるなど、未利用魚の活用にはさまざまなメリットがあると言えそうです。
廃棄を防ごう!食べられる「未利用魚」、食品ロス削減へ貢献も
2022.08.18

食品の3分の1が捨てられる世界、解決方法は「フードシェアリング」

少子高齢化が問題となっている日本では実感できませんが、世界の人口は増え続けています。2050年にはなんと97億人にまで増えると言われていて、さらに多くの食品が必要になることが見込まれます。すでに現在、8億人が飢えに苦しんでいる状況で、対策は急務です。その一方で、世界で作られる食料品のおよそ3分の1が捨てられています。世界の食料品廃棄量は年間13億トンにも上ります。どのくらいの量かイメージがつかないと思いますが、飢えに苦しむ人たちが必要とする食料品の数倍分に当たる、実に20億人分の食料品が失われているのです。 食べ切る・使い切ることを目標に 日本での食品廃棄物のうち、まだ食べられるものを「フードロス」というのですが、その量は約646万トン、そのうち製造・卸・小売・外食事業者による廃棄が357万トンと半分以上を占めています。ちなみに世界全体の食料援助が320万トンですから、どれほどの食料品がムダになっているのかお分かりいただけると思います。日本でも「食品リサイクル法」などを制定して廃棄量を減らす方向に進んでいますが、根本的な解決には至っていません。やはり食料品は食べ切る!使い切る!ということを第一の目標にしなければならないでしょう。そこで注目されているのが「フードシェアリング」です。 買い手・売り手の双方にメリット フードシェアリングは、使わなかったり、余ったりした食料品を、事業者や個人の間で取引する新しい仕組みです。社会貢献ができる仕組みだと思う人も多いと思いますが、これを上手く使いこなせば企業にとっても大きなメリットがあります。例えば、今までなら余らせてしまった食料品は廃棄するしかなく、経営的な損失となっていました。しかし、この仕組みを利用することで、売り手は損失を抑えることができ、また買い手は仕入れコストを抑えることができます。つまり、フードシェアリングは食料品の新しい取引方法なのです。 フードシェアリングの仕組みは世界各国で始まっていますが、まだスケールの小さいものがほとんどです。この仕組みが国全体、ひいては世界全体へと広がっていけば、廃棄される食品が大きく減るのは間違いないでしょう。
食品の3分の1が捨てられる世界、解決方法は「フードシェアリング」
2022.08.04

賞味期限の年月表示化と「食品ロス」削減に向けた取り組みとは

賞味期限の年月表示化の意味とは 数年前より、食品や飲料などの賞味期限の表示を「年月日」から「年月」に変更する動きが進んでいます。年月で表示する場合、賞味期限は「表示された月の末日」です。たとえば、「21年12月」という表示があれば「2021年12月31日」までおいしく食べられるということになります。 こうした変更の背景には、2015年9月に国連で採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」における17の目標のうち「12 つくる責任 つかう責任」が大きく関係しています。目標のなかのターゲットには「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる」というものがあります。 賞味期限を年月で表示することにより、おいしく食べられる期限が延長し、その結果として食品ロスの削減に貢献できるのではと期待されています。 物流の効率化にもつながる 賞味期限の年月表示による大きなメリットとしては、「物流が効率化する」ことも挙げられます。小売店に商品を納める場合の商習慣として、「賞味期限がそれ以前に納品したものと同じか、新しいものでなければならない」というルールがあります。年月日による表示の場合、メーカーや業者は1日刻みで商品の在庫を管理する必要が発生します。 さらに、メーカーと小売店が取り引きする際には「3分の1ルール」というものもあります。これは、賞味期限の3分の1以内の期間に小売店に商品を納めて、店頭では残り3分の1になる期間まで販売することができるというルールです。つまり、賞味期限が9カ月の商品の場合、製造してから3カ月を経過すると出荷できず廃棄され、食品ロスになってしまいます。つまり、賞味期限の年月表示は食品ロス削減とともに、物流の効率を改善することにもつながります。 日本の食品ロスは、年間約600万トン(平成30年度)といわれており、これは東京ドーム5杯分にあたる量です。日本は食料自給率が低く、多くの食料を海外から輸入しています。それにも関わらず、大量の食品ロスを出しているという現状があります。 2019年10月に「食品ロス削減推進法」がスタートし、食品ロスに対する関心も高まりつつあります。賞味期限の年月表示など大きな流れを把握するとともに、私たちが身近にできることを考えてみませんか。
賞味期限の年月表示化と「食品ロス」削減に向けた取り組みとは
2022.08.03

欧米でフレキシタリアンが急増中。私たちにとって本当の持続可能な食とは

​​​​気候変動は加速しており、私たち人間が何を選んで食べるのかという食の選択も地球の存続に関わる大きな課題です。けれども地球のためとはいえ、あまりにも厳格な食事制限には躊躇してしまう人が多いでしょう。そこで今、欧米で急増しているのが、準菜食主義=フレキシタリアンという柔軟でバランスの取れた食事のスタイルです。 フレキシブル+ベジタリアン=フレキシタリアン 「柔軟な(フレキシブル)」と「菜食主義(ベジタリアン)」という言葉を組み合わせた「準菜食主義(フレキシタリアン)」。ヴィーガンは動物性食品を全く食べませんが、フレキシタリアンは、植物性食品に重点を置きつつ、肉、チーズ、卵、牛乳などの動物性食品も時折摂取します。そしてフレキシタリアンの多くは、味や食感、価格などが適切であれば、大豆などの植物性タンパク質から成る代替肉も抵抗なく受け入れます。 最新の研究によると、地球上の温室効果ガスの26%が食料生産によるもので、その中でも農業分野が排出する温室効果ガスのうち、肉や乳製品によるものが60%を占めています。肉や乳製品の消費を減らすフレキシタリアン食は、温室効果ガスの排出を確実に減らす手段です。科学誌「ネイチャー」掲載の研究によると、今後人間がより植物ベースのフレキシタリアン食に移行することで、2050年の温室効果ガスの排出が52%も削減できる可能性があるとしています。 世界人口が拡大すると共に、肉を食べる人が確実に増え続けています。そうした中、いくら肉を避けるヴィーガンが増えても、残念ながら世界全体の肉の消費量が減ることはありません。人間の食事が地球環境に影響を及ぼすことを避けるには、より大きな集団で実践しなければ意味がありません。そこでフレキシタリアンのように、多くの人が参加しやすい柔軟な考え方や手段が求められます。 地球上の全ての人が肉を全く食べないというのは、非現実的な話です。それよりも地球のためになる食事を、より多くの人が試しやすいフレキシタリアン食は、人類の未来にとって達成可能な目標と言うことができそうです。 極端なヴィーガンの限界、より現実的な選択を 動物性食品の消費を減らすことが、心臓病、がん、糖尿病のリスクを下げることは科学的に明らかになっています。実際、野菜がメインの食事はこれまで賞賛されてきました。その一方で、厳格すぎる植物性の食生活を送る人は、人間の体に必要なビタミン、ミネラル、カロリーの摂取量が足りていなかったり、栄養不足のためにうつ病のリスクが高まるとの報告もあります。 肉を完全に避けるヴィーガン食の方が、私たちの健康にとっても地球環境にとっても、フレキシタリアンに勝ると考えられてきました。しかし実際のところ、一概にヴィーガンが勝るとは言いきれません。問題はもっと複雑です。 例えば、肉の生産も全てが悪なのではなく、やり方によっては牛の飼育が土壌侵食や炭素排出の抑制につながり、森林を破壊して生産されたコーヒーやカカオ豆よりも温室効果ガスの発生を抑えるという事例があります。一方、ヴィーガンが好む牛乳の代替品のアーモンドミルク。その原料のアーモンドは、栽培に大量の水、肥料、農薬を必要とし、地球の資源を枯渇させる恐れがあり、健康上のメリットがあるとはいえ、環境保護の点においては疑問が残る食材と言えるわけです。 フレキシタリアンは、こういった食品の生産過程が環境にもたらす利害も認識した上で、食事を選びます。単純に動物性か植物性かが問題ではなく、どちらがより地球にとって持続可能な選択肢かで判断します。そう遠くない未来に、世界人口は100億人に至るでしょう。人間にとって何が重要で、どのような選択が現実的なのか、私たち自身が正しい選択をする必要があり、柔軟性に優れたフレキシタリアンの考え方はそのヒントになるはずです。  
欧米でフレキシタリアンが急増中。私たちにとって本当の持続可能な食とは
2022.07.26

大豆ミートに代わる食卓の新定番「大豆チップス」のポテンシャル

大豆を主原料として作られる、大豆チップス。植物性の素材から作られているため、グルテンを含まない「グルテンフリー」が基本で、動物性の食材を控えている人達も安心して食べられます。低糖質でタンパク質が多く、ヘルシーなおやつとして人気を集めています。大豆チップスの魅力から簡単なアレンジ方法までを紹介します。 現代人に不足しがちな栄養素が豊富 大豆チップスはたんぱく質のほかに、亜鉛や鉄、マグネシウム、食物繊維などを含有しています。現代人に不足しがちな栄養素が豊富なのが人気の理由です。また、糖質が少ないのも大きな特徴です。大豆チップスの糖質量は、一般的なポテトチップスの4分の1程度とされています。 大豆チップスと一口に言っても、いろいろな種類があります。例えば、油で揚げているものと揚げていないもの(ノンフライ)、味や香りが付いているものなど。カレー味や青のり味などの味が付いたタイプは、大豆特有の匂いが和らぎ食べやすいものが多いです。 購入できる場所は、以前は自然食品店や輸入食材店、インターネット通販が主流でしたが、昨今の人気を受けて、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでも入手できるようになりました。 大豆ミートの代わりにも!簡単アレンジで食卓に 大豆チップスはそのまま食べられますが、ひと手間加えることで、さらにおいしく味わうことができます。 例えば、大豆チップスにトマトソースやサルサソース、アボガドをつぶしたものなどを添えると、おつまみや軽い食事としても楽しむことができます。味が付いていない大豆チップスか薄味のものを使うのがおすすめです。大豆ミートのような感覚で食卓に並べることができるのでご家庭でも重宝します。 こうしたアレンジを加えると、食べ方のバリエーションが広がってお客様をもてなす際にも喜ばれるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。  
大豆ミートに代わる食卓の新定番「大豆チップス」のポテンシャル
2022.07.22

すぐに捨てるのはもったいない!日本で深刻化しているフードロス問題の原因と対策

皆さんは「フードロス」や「食品ロス」という言葉を聞いたことはありますか。人が食べるために作られたはずの食品が、作りすぎや食べ残し、期限間近という理由でまだ食べることができるのに、廃棄をしてしまうことを「フードロス」といいます。国連の食糧農業機関(FAO)によれば、世界で廃棄されている食品の量は13億トンにも及びます。環境省が発表した日本における食品廃棄物は2759万トンで、そのうち本来食べられるのに捨てられてしまった食品は643万トンにも伸びります。フードロスはさまざまな影響を及ぼします。無駄に廃棄することによって、ゴミの処理コストが大幅にかかってしまったり、作っても食べない食品やその原材料を作るための多くの肥料や水が無駄になってしまい、自然環境に悪影響が出ます。また、今現在地球上で9人に1人(約8~9億人)が飢餓に苦しんでいます。もしフードロスの原因である廃棄量分を分配することができれば、飢餓に苦しむ人がいなくなるとさえ言われています。 フードロスを招く「3分の1」ルール フードロスが起こる原因は、さまざまな段階で発生しています。例えば、過剰生産した原材料の廃棄や加工段階での不良品の処分など。ところが中でも大きな原因として、「3分の1ルール」という日本の商慣習が挙げられます。3分の1ルールとは、食品を製造してから賞味期限までの3分の1の期間が経過するまでに小売企業のもとに納品できなかった食品は製造会社に返品されるというものです。この3分の1ルールが原因となって、多くの食品が廃棄されてしまっているのが現状です。他にも、パッケージの印字ミスやレストランや店舗などでの食べ残しのほか、消費者のもとで食品が賞味期限切れとなってしまうこともフードロスを発生させる原因となっています。 フードロス対策は家庭でも 最近ではフードロスをなくすための対策や改善していくための働きが増えています。日本を含む世界では、これらの事情により廃棄せざるを得なくなった食品や、規格外で販売することができなくなった食品を買い取り、インターネット上や地域イベントなどで販売することによって、無駄をなくしていく活動があります。 他にも、企業間で必要な材料、食品を必要な分だけ買い取ることにより、過剰製造や食べ残しを減らすサービスも増えています。 一般家庭でも十分フードロスをなくす対策をすることができます。食品を購入する際に、賞味期限の近いものから必要な分だけ購入し、期限が切れる前に使い切りましょう。外食の際に頼みすぎによる食べ残しを減らすだけでもだいぶ変わってきます。こうした1人1人の心掛けからフードロス改善につながっていくからです。
すぐに捨てるのはもったいない!日本で深刻化しているフードロス問題の原因と対策
2022.07.20

スペインが食品ロスの厳罰化へ。世界が注目する本気の新法案

「持続可能な開発目標」(SDGs)の目標の1つに、2030年までに世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させることが盛り込まれるなど、国際的な食品ロス削減の機運が高まっています。日本においても2019年に食品ロス削減推進法が施行されました。そうした中、スペインでは6月、食品廃棄物を減らすために厳罰を伴う新たな法案が国会に提出され、その野心的な内容が世界の注目を集めました。 食品ロスの企業に最高6800万円相当の罰金 この法案によれば、スーパーマーケットなどの食品の生産や供給に関わるすべての企業は、食品廃棄物の削減を計画することを義務づけられます。もし売れ残りなどの食品廃棄の量を減らす取り組みを怠れば、最高6万ユーロ(約800万円)の罰金が科せられ、これが悪質な場合だと最高50万ユーロ(約6800万円)にもなるというから驚きです。 この厳しい罰を回避するために、スペインのフードチェーンでは、食品の無駄な損傷を防ぐための正しい取り扱い、保管、輸送について今まで以上に十分な教育が求められます。そして、最適な鮮度を保つための冷蔵庫などの設備の適切な管理・維持へもより一層の配慮が必要になります。 スペインの多くのスーパーマーケットでは、以前から賞味期限が近い果物や野菜には、そのことを示すラベルが目立つように貼られていました。新法案が可決されれば、今後はそれだけでなく、そうした商品の価格を早めに下げて売り切ることや、期限が切れる前に慈善団体に寄付するケースが増えることになります。こと、大企業に関していえば、賞味期限が切れる前の食品を寄付する計画を事前に提出することなども課されています。 農場やメーカーでも、売れ残りやすい形やサイズが小さな果物は、ジュースやジャムに加工することが求められます。人が食べるには適さないけれど、カビや害がない場合は、動物の餌にするといった対策へもこれまで以上に積極的に取り組まなければなりません。人や動物が食べられなくないものは、家畜の飼料や肥料、バイオ燃料の生産へと回されます。 飲食店では無料の持ち帰り袋の提供を義務化 バーやレストランといった飲食店については、顧客が希望した場合、無料の持ち帰り袋「ドギーバッグ」の提供を義務付けることを盛り込みました。元々、食べ残しを持ち帰るという習慣が一般的でなかったスペインの人々にとっては、これは画期的な施策です。 また、飲食店には食べ残しをフードバンクやNGOに提供することも義務付けようとしています。 今回の法案は、学校や病院といった公共機関も、食品ロス対策の当事者に位置付けています。例えば、あまり空腹でない生徒や患者の皿には食べ物を盛りすぎないようにするといった食品廃棄を減らすための工夫をしなければなりません。 スペインのこの新法案は、農場からスーパーやレストランを経て消費者に至るまで、食品供給の一連の流れであるフードチェーンに関係するすべての人々や企業・団体を対象としています。EU全体で、食品廃棄物の53%が消費者から出ていて、この状況はスペインでも同様です。政府は個々の家庭から罰金を取ることまではしませんが、消費者の行動を変えるための教育キャンペーンも実施していく方針です。 EUは国連の目標に沿って、2030年までにEU域内の食品廃棄物を50%削減させることを約束しています。この地球規模の問題に取り組むべく、今回のスペイン政府の思い切った決断は、その一翼を担う国としての責任と覚悟が示されたものだといえそうです。  
スペインが食品ロスの厳罰化へ。世界が注目する本気の新法案
2022.07.19

食べてSDGsを実践!サステナブルチョコレートって何?

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)では2030年までの達成を目標として、17のゴール・169のターゲットが設定されています。こうした流れを受けて、食品業界でもさまざまな取り組みが進められています。この記事では、昨今注目を集める「サステナブルチョコレート」とは何かについて、事例を交えて解説します。 チョコレート原産国が抱える課題に対応 私たちが普段食べているチョコレートの原産国では、生産者の貧困や児童労働、森林減少などたくさんの課題が山積みになっています。こうした課題を解決するために生まれたのが「サステナブルチョコレート」です。サステナブルとは「持続可能な」という意味の英語で、サステナブルチョコレートは人権や環境、経済課題に配慮した方法で製造されています。つまり、消費者はこのチョコレートを選ぶことで、生産地や生産者を間接的に支援することができます。 サステナブルチョコレートは昨今、人気が高まっています。自然食品店や輸入食材店、インターネット通販だけでなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでもよく見かけるようになりました。美味しくてお洒落なパッケージのものが多いので、自分で食べるのはもちろん、プレゼントにもおすすめです。 サステナブルチョコレートの人気商品2選 サステナブルチョコレートは海外のものも含めると数多くの商品がありますが、ここでは国内で人気の商品を2つピックアップして紹介します。 ピープルツリー フェアトレード&オーガニックをテーマにしたチョコレート。フェアトレードとは、「公正な取引」という意味で、発展途上国の生産者・労働者の生活を改善し、自立を支援する仕組みのこと。カカオ豆だけでなく、砂糖やトッピング素材もすべてオーガニックの素材を使っていて、おいしさにも定評があります。ミルクチョコやビターチョコ、植物性ミルクを使用したベジシリーズなどもあり、定番商品から個性的なものまで幅広いラインナップです。 meiji THE Chocolate(明治ザ・チョコレート) 日本の老舗ブランド「meiji」が手掛けていて、ベネズエラやブラジル、ペルー、ドミニカ共和国という生産地別に、4種類のチョコレートが展開されています。meijiは以前からカカオ農家の支援を行っていて、生産地の井戸の整備や環境に配慮した農法を教える取り組みをしてきました。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでも販売されているので、手軽に試すことができるのも魅力です。   チョコレートをおいしく食べて生産者も幸せになるのであれば、これほど素晴らしいことはないでしょう。これだけSDGsの考え方が広まったことを考えると、消費者にとってもこうした選択肢が当たり前の世の中になるのかもしれません。    
食べてSDGsを実践!サステナブルチョコレートって何?
2022.07.14

食品や原材料の相次ぐ値上げ、その理由とは?

2021年秋ごろから、大手食品メーカーによる商品価格の値上げが相次ぎ発表されています。食品や食品原材料の値上げが続いていますが、これにはどのような理由があるのでしょうか。そして、なぜこれほどまでに話題になっているのでしょうか。 原油高や円安によるコスト増 食品や食品原材料の価格は、年々上昇し続けています。これは、世界規模での人口の増加や人件費の高騰、地球温暖化や天候不順による収穫量の減少などが主な理由とされています。これに加えて、最近の値上げは脱炭素化の動きやロシアのウクライナ侵攻により原油価格が跳ね上がったことや、急速に円安が進んだことも大きく関係しています。原油高が進むと物流コストが上昇し、円安が進むと輸入コストが増大するためです。 ほかにも、値上げの背景には、コロナ禍での生産規模の縮小や中国の食糧需要拡大などさまざまな要因が絡んでいます。原材料によって値上げの理由は少しずつ異なりますが、食品の原材料の多くを輸入に頼っている日本では、深刻な問題となっています。 特に、小麦粉や植物油脂、大豆、砂糖の値上げが目立っていて、小麦粉を主原料とするパンや、食用油を使ったマヨネーズの価格改定が相次いでいます。これらの原材料の値上げは、冷凍食品や醤油、食肉や魚の加工品、豆乳の価格にも影響します。食品メーカーでは、調達コストの削減や商品のリニューアル、仕入れ量の管理による食品ロス削減などの対策を講じているものの、値上げが止まらないというのが現状です。 値上げが話題になっているのは、なぜか? 値上げや物価上昇自体は、必ずしも悪いものではありません。物価上昇は景気拡大と同調しているケースも多く、商品の値上げにより企業の売上高が増加すれば、社員の給料アップと消費活動の活発化につながるからです。これにより、景気が好調になる可能性もあります。 しかし問題なのは、物価が上昇しているにもかかわらず給料が増えない状況です。不況であるのに物価上昇が進むことを「スタグフレーション」と呼び、昨今の値上げラッシュはこちらに傾いていると言えそうです。1970年代のオイルショック後の日本の状態と似ていて、暮らしやビジネスに大きなダメージを与えます。これは、値上げが話題になっている理由に大きく関わっています。 日本の食品業界だけでなく、食品の値上げは世界規模で進行しています。  
食品や原材料の相次ぐ値上げ、その理由とは?
2022.07.07

世界初!味をデータ化する「フードNFT」とは

最近、いろいろな分野で「NFT(エヌエフティー)」という言葉を聞くようになりました。食品業界では「フードNFT」が登場し、注目を集めています。とはいえ、まだ一般にはなじみの薄いフードNFT。その言葉の意味や現状について、こちらの記事でわかりやすく解説していきます。 フードNFTって何? フードNFTとは、誰もが「食べてみたい」「作ってみたい」「伝えたい」と思う世界中の魅力的な料理のレシピや味をデータ化したものです。、株式会社味香り戦略研究所(東京)が有する味覚データ分析技術を活用しています。 フードNFTという名称は、料理や食品という意味を持つ「Food」と、「Non-FungibleToken」の略称である「NFT」を組み合わせたものです。NFTは直訳すると「非代替性トークン」で、「世界にひとつしかない物やデータ、技術」「作成者や所有権などを証明できる仕組み」という意味を持ちます。 フードNFT市場を創出するために設立された「NFTコンソーシアム」には、企業や学校、個人などさまざまな主体が参加しています。同コンソーシアムのホームページによれば、ミッションは「レシピ味をデータ化した『フードNFT』市場を世界に創出すること」。彼らは「世界中の味の記憶遺産(資産)」、「未来に残すべき伝統の味」、「文化として価値ある味」を後世に残していくことをヴィジョンに掲げています。 「味の著作権」の運用が可能に レシピや味をデータ化した「レシピデータ」と「味覚データ」を、強固な安全性を誇るブロックチェーンの技術を活用して保存し、NFT化します。こうすることで、データが永久的に保存・証明され、効果的な活用が可能になり、「味の著作権」の運用が可能になります。 そして日本で2022年4月、世界初のフードNFTが誕生しました。セディカル株式会社(山口県周南市)が同年発売した健康志向と食の楽しさを両立するチョコレート「ケトサポート」のレシピデータと味覚データがNFTコンソーシアムに提供され、海外からも注目を集めました。 フードNFTはまだ新しい概念ですが、その先にはさまざまな可能性が広がっています。今後もその動向に注目していきたいものです。
世界初!味をデータ化する「フードNFT」とは
2022.06.30

「電子レンジ対応」で広がるレトルト食品の可能性

疲れていたり、時間がなかったりするときに便利なレトルト食品。簡単に短時間で美味しく食べられることから、災害時の備蓄としてストックしている人も多いかもしれませんね。近頃では電子レンジ対応のレトルト食品も増えてきました。パウチをそのまま電子レンジで温められるので、お湯を沸かす手間すら必要なく、より便利で時短にもなります。今回はそんな電子レンジ対応のレトルト食品について、登場の背景や今後の展望を考察します。 レトルト食品の特徴は何といっても湯せんで温めるだけで食べられる点です。「食べたいその時にお湯さえ沸かせばお腹を満たせる。なんという魅力!」レトルト食品の黎明期にはそんな感激があったに違いありません。しかしレトルト食品が普及するにしたがって、簡単手軽な湯せんという調理法も当たり前のものと受け止められるようになっていきました。それどころか、一から食材を準備して調理するのに比べれば圧倒的に簡便なのに、お湯を沸かすことすら手間だと感じられてしまうようになってきました。 その背景には電子レンジの存在が見え隠れします。現在電子レンジの家庭への普及率は100%に近く、まさに「一家に一台」が現実のものとなっています。作り置きの料理や冷凍食品などを電子レンジで温めて食べることが一般的となった今では、湯せんは簡単ではあるけれども一手間かかる調理法となってしまったのかもしれません。 食品メーカーは電子レンジの可能性を強く意識しました。2003年には大塚食品から世界で初めての電子レンジ対応レトルトカレーが登場。湯せんではなく電子レンジ対応になったことで、調理はより簡単かつ短時間で済むようになりました。それだけではなく、電子レンジ調理の方が湯せん調理に比べて二酸化炭素の排出量が少ないので、環境負荷も軽減されます。簡便、時短かつエコな電子レンジ対応レトルト食品は多くの食品メーカーにより開発が進み、カレーだけでなくパスタソースやスープ、丼やお惣菜などバラエティに富んだラインナップが展開されています。 コロナ禍で外食機会が減った代わりに、調理済み食品を購入し家で食べる「中食」市場は拡大し、冷凍食品やレトルト食品の利用も増加しています。食品メーカーの努力と技術の進歩により、レトルト食品はよりおいしくなり、今や「おいしいから」とレトルト食品の多彩なメニューを楽しむ人も増えてきています。 食生活のニーズは多様化しています。以前の「おいしくない」「手抜き」といったマイナスイメージは払拭されつつあり、個食化や高齢化などからも電子レンジ対応レトルト食品の需要はさらに高まるでしょう。またコロナ禍をきっかけとした健康意識の高まりもあり、塩分制限やタンパク質制限などに対応した治療食、成人病予防食などの分野への進出も考えられます。電子レンジ対応レトルト食品は私たちの未来の食卓の選択肢を広げ、より健康で豊かな食生活を支えてくれそうです。
「電子レンジ対応」で広がるレトルト食品の可能性
2022.06.23

それってマーガリン?「植物性バター」とは

タンパク質危機や健康志向の高まりに合わせて、植物性の代替食品が次々と登場しています。そんな中、話題を集めている「植物性バター」をご存知でしょうか。植物性の素材で作られたバターのことで、じわじわと支持を集めています。この記事では、マーガリンとはまた異なる、植物性バターについて解説します。 バターなのに乳製品は不使用 植物性バターは、乳製品不使用の植物性油脂食品です。別名「ヴィーガンバター」と呼ばれることもあります。大豆やオリーブ、アボガド、ココナッツなどの植物性の油をベースにして、そこに水や香料、保存料などを加えて作られます。固形またはペーストの状態をしていて、硬さは通常のバターにそっくり。乳製品特有の香りがなくさっぱりとした口当たりですが、植物性とは思えないほどのコクや濃厚な味わいがあります。 植物性バターは、通常のバターと同じように利用できます。パンに塗って食べるのはもちろん、料理やお菓子づくりに使うのもおすすめです。植物性バターは大手スーパーやインターネット通販で入手できます。植物性バターと一口に言ってもいろいろな商品があり、添加物が含まれていないものやそのまま食べてもおいしいものもあります。購入する前に原材料などのラベルをしっかり確認するようにしましょう。 マーガリンとの違いは?  バターによく似た植物性の食材と言えば、マーガリンもよく知られています。マーガリンは、バター不足を解消するための代替品として生まれたもので、バターの代用として使われることもあります。では、植物性バターとマーガリンの違いはどんな所にあるのでしょうか。  マーガリンの定義は「日本農林規格(JAS規格)」に定められており、「油脂が80%以上含まれるもの」とされています。一般的なバターは牛乳の脂肪分からできていますが、マーガリンはコーン油や大豆油、パーム油、なたね油、実油などをベースに、乳や乳製品、食塩、ビタミンA、乳化剤などを加えて作られます。  一昔前までは「バターよりもマーガリンはヘルシー」と言われていましたが、最近はトランス脂肪酸の危険性が指摘されることもあります。それを受けて、トランス脂肪酸を極力減らしたマーガリンの開発に取り組む企業も出始めています。 用途や目的によって選択する幅が増えるのは、消費者にとってはうれしいことです。植物性バターを店頭で見つけたら、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。 シェアシマ/プラントベースフード関連原料特集 上記バナーをクリックすると、シェアシマの原料検索ページに飛びます。
それってマーガリン?「植物性バター」とは
2022.06.21

食事も個別最適化の時代へ、味のデジタル化の先は

視覚や聴覚は、音や光という物理的刺激を量で測定できる、シンプルな感覚だと言えます。対する味覚は、食品に含まれる数百種類もの化学物質の絡み合いの中で捉えられる繊細で複雑な感覚です。味覚センサーは1990年代に実用化され、進化してきました。現在では香りや複雑な味わいを数値で示し、それをデータベース化して解析することもできるようになっています。主観的感覚とも言える味覚を測定し、客観的な数値として表す「味覚のデジタル化」。急速に発達してきたこの技術は、私たちの食を巡る身近な風景にどのような変化をもたらすことになるのでしょう。 味覚のデジタル化により、既にある味を再現するだけではなく、意外な組み合わせで生じる新しい「おいしさ」も発見されています。プリン+醤油=ウニ、牛乳+たくあん=コーンスープといった組み合わせによる味の変化を耳にしたことはありませんか。これらは味をデジタル化し、分析したことで分かった新しい味の組み合わせの一例です。 そもそも味を測定するという概念は、ここ10年ほどの考え方です。それまでは味わいとは一人ひとりの主観的感覚で、測定できるとは考えられていなかったのです。味覚センサーは急速に進化してきています。さまざまな味を測定して数値化するだけでなく、かなり正確に味や香りを再現できるようになってきました。九州大学特任教授の都甲潔氏は、音楽を視覚化して再現可能にする楽譜と同じように、味や香りを再現する「食譜」を作り出すことも夢ではない、と言います。味をデータとして蓄え、再現できるようになれば、あまたある味の中から好きな味を選択することもできるようになるでしょう。 味のデジタル化により、消費者は自分の好みを見つけやすくなるでしょう。すでに現在でも、お茶やコーヒー、アルコール類などでは味の特徴を示したチャートが存在しますが、ゆくゆくは食品全般にこのようなチャートが活用されることが考えられます。そして、グルメ番組のレポーターによる料理紹介にも、食レポと共にチャートや食譜が使われるようになるのかも?  
食事も個別最適化の時代へ、味のデジタル化の先は
2022.06.14

最古の植物「スピルリナ」。その豊富な栄養に熱視線

地球上に存在する最古の植物とも言われる、「スピルリナ」。最近はサプリメントなどでもよく見かけるようになり、その豊富な栄養が注目を集めています。この記事では、スピルリナの概要と栄養、簡単な活用法を紹介します。 スーパーフードのスピルリナとは? スピルリナは塩水湖に生息する藍藻類の一種であり、約30億年前から地球に生息しているとされています。その形は円を描くようならせん状になっており、スペイン語でらせんを意味する「Spira」からスピルリナと命名されました。 スピルリナには、質の良いたんぱく質やベータカロテン、ビタミンB群、鉄などのミネラルなどの栄養を含有しています。たんぱく質には、人体では合成されない必須アミノ酸がすべて含まれています。また、日本人女性に不足しがちといわれる鉄は、スピルリナ4gを摂取すると一日摂取量目安の半分をとることができます。 このほか、高血圧予防に効果が期待されるカリウム、骨を丈夫にするために必要とされるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含んでいます。こうしたことから、「スーパーフード」と呼ばれることもあります。昨今の研究などにより、スピルリナが糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防に役立つという論文なども出ています。 スピルリナの簡単な活用法 スピルリナを摂取する方法はいくつかありますが、スピルリナのパウダーを利用すれば、手軽に摂取することができます。このパウダーはきれいな緑色をしていて、独特の香りがあります。青汁のパウダーを使うような感覚で、お湯などで割ったり、ヨーグルトにかけたりして食べることができます。スムージーやドレッシングを作る際に加えたり、パンケーキや焼き菓子などに混ぜたりするなど、いろいろな料理に活用することができます。 「香りが苦手」「一定の量を毎日摂取したい」という場合には、スピルリナのサプリメントを活用するのもおすすめです。サプリメントであれば、簡単に決まった量を毎日摂取することができます。サプリメントには錠剤やカプセルなど、いろいろな形状があるので好みにあったものを探してみるといいでしょう。 昨今注目を集めているスピルリナには、栄養が豊富に含まれていることが分かりました。気になる人は、食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
最古の植物「スピルリナ」。その豊富な栄養に熱視線
2022.06.02

話題のえんどう豆プロテイン、素材を生かした味が人気の秘訣

 プロテインブームが続くなか、甘さやフレーバーの入ったタイプではなく、素材そのままの自然な味を求める人も増えていています。今回の記事では、こうした人たちに支持されている「えんどう豆プロテイン」について解説します。 えんどう豆プロテインとは?  たんぱく質の重要性が注目されており、美と健康など多方面から指摘されるようになりました。プロテインとはたんぱく質のことで、不足しがちなたんぱく質を手軽に補うアイテムとして人気を集めています。  えんどう豆プロテインは、えんどう豆を原料とする植物性たんぱく質のこと。乳製品や卵、大豆などのアレルギーの心配がない、アレルゲンフリーの食材です。また、牛などを育てる場合に比べてえんどう豆は栽培しやすく、大量の水やエネルギーを必要としません。動物性プロテインに比べて、環境にやさしいという特徴もあります。  栄養面では、えんどう豆プロテインにはアミノ酸の一種「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」や「アルギニン」が多く含まれています。いずれのアミノ酸も筋肉づくりに効果が期待できると言われており、筋トレや運動との相性が良いとされています。また、えんどう豆プロテインは、大豆などのほかの植物性プロテインに比べて、消化・吸収しやすいという性質もあります。 えんどう豆プロテインの活用法  えんどう豆プロテインと一口に言っても、いろいろな種類があります。店頭で見かけることはまだ少ないですが、インターネット通販では手軽に購入できます。素材をそのまま使ったものだけでなく、鉄やカルシウムなど女性に不足しがちな栄養をプラスしたものもあります。また、砂糖などの甘味料やココア味などのフレーバー入りのものもあるので、好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。  えんどう豆プロテインを手に入れたら、まずはシンプルに水かお湯で割って飲んでみましょう。えんどう豆特有の風味があるため「飲みにくい」と感じることもあるかもしれません。その場合は、豆乳や牛乳などで割ると飲みやすくなります。クッキーやパンケーキなどを作る際に、粉類に混ぜるのもおすすめです。  砂糖などが添加されていないえんどう豆プロテインは、料理にも活用できます。カレーやシチューなどに振りかけたり、ハンバーグなどの生地に混ぜ込んだりしてみましょう。  昨今話題を集めている、えんどう豆プロテイン。気になる人はぜひ試してみてください。
話題のえんどう豆プロテイン、素材を生かした味が人気の秘訣
2022.05.31

話題のスーパーフルーツ「マキベリー」とは

スーパーフルーツとして昨今注目を浴びている、マキベリー。ポリフェノールが多いことで知られ、その含有量は少し前に人気を集めた「アサイー」を超えるといわれています。ほかにもさまざまな美と健康に意識の高い人たちの間で話題になっています。今回の記事では、マキベリーとは何かと簡単な食べ方を紹介します。 マキベリーとは マキベリーとは、チリのパタゴニア地方に自生するホルトノキ科の植物の果実です。この地域で暮らす先住民族が昔から食用や民間療法などに使用してきたといわれています。食用としてはジュースやジャムに、民間療法としては解熱剤などに利用されてきました。また、結婚式や出産などの儀式に神さまにお供えする食材として使われており、神聖な木として認識されています。 ポリフェノールの含有量が多いことで知られるマキベリーですが、その量はアサイーの5.4倍、ブルベリーの14倍にもなるといわれています。ポリフェノールのなかでも特に多く含まれているのが、アントシアニンです。アントシアニンは、眼精疲労の予防に効果が期待できるとされています。 このほか、マキベリーにはビタミンAやビタミンC、ミネラル、鉄分、カリウムなども多く含まれています。強い抗酸化作用を持つとされ、アンチエイジングなどにも効果が期待されています。また、栄養が豊富に含まれることから「スーパーフルーツの王様」とも呼ばれています。 マキベリーの簡単な活用法 日本では、生の状態のマキベリーはほとんど見かけることがありません。乾燥させてパウダー状になったものやサプリなどが多く、インターネット通販などで入手できます。マキベリーは、その名前からも想像できるように、ベリー系の味わいがあります。甘酸っぱい香りがあり、比較的食べやすいのが特徴です。 マキベリーパウダーの手軽な使い方としては、ヨーグルトやアイスクリームの上に振りかけたり、スムージーなどに加えたりする方法があります。また、パンケーキや焼き菓子などの生地に加えるのもおすすめです。 栄養価が高いことから話題を集めている、マキベリー。普段の食生活にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。    
話題のスーパーフルーツ「マキベリー」とは
2022.05.13

対応を急ぐヨーロッパ:世界の食品ロス対策(1)

世界の食品廃棄量、いわゆる食品ロスは年間約13億トンにも上ります。これは、生産された食料の約3分の1に相当するのだとか。今や世界全体で解決すべき課題となった食品ロス。日本では2019年10月に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が制定されましたが、他国ではどのような対策が行われているのでしょうか。3回にわたってご紹介します。まずはヨーロッパの取り組みから。   対策先進国のヨーロッパ諸国 世界でいち早く食品ロス対策に乗り出したのはヨーロッパです。EU(欧州連合)の立法機関である欧州議会が2014年を「ヨーロッパ反食品廃棄物年」とし、期限表示や包装の適正化、フードバンク活動の優遇などを実施しました。さらに、欧州委員会は2025年までに食品ロスの30%削減を提案しています。ヨーロッパ各国でも独自の取り組みを行っていますが、今回はその中からフランスとイタリアの「食品廃棄禁止法」、スペインの「連帯冷蔵庫」を紹介します。   フランス・イタリア:食品廃棄禁止法 フランスでは2016年2月、「食品廃棄禁止法(通称:反フードロス法)」が施行されました。流通業者や小売業者は食品を意図的に廃棄することを禁じられ、違反した場合は罰金を支払わなければなりません。 また、売場面積400平方メートル以上のスーパーマーケットは、慈善団体との食品寄付の契約を締結するよう義務付けられました。実はこれに先立ち、2013年に国の行政機関と事業者間で「2025年までに食品廃棄を50%削減する(2013年比)」といった目標を掲げる協定が策定されていましたが、より規制を強める必要があるとの声が上がり、食品廃棄禁止法の施行に至ったと言われています。 イタリアではフランスと同年に食品廃棄禁止法が成立しましたが、フランスと異なるのは、違反した場合でも特に罰則がないこと。ただし食品寄付をした際には税控除を受けられます。いずれにしても、法制化によって国全体で食品ロス問題と向き合う姿勢が感じられます。   スペイン:連帯冷蔵庫 他方、スペインの食品ロス対策として代表的なのは「連帯冷蔵庫」。2015年5月、バスク州のガスダカオの街中に設置された冷蔵庫のことで、残り物や賞味期限切れなどで今まで廃棄していた食品をシェアし、誰でも自由に持ち帰ることができるというものです。 設置したのはフードバンクを運営する地元のボランティア団体。生活困窮者への食糧支援と廃棄物削減を目的としています。冷蔵庫に入れるものは生ものを除き、何でもOK。自宅で余らせてしまった食品を入れる近隣住民や、店で余った料理を入れるレストランのオーナーなどがいるそうです。冷蔵庫の中身は運営団体が定期的にチェックしていますが、持ち帰りはあくまで自己責任。持ち帰った食品を口にして食中毒になった場合でも、設置者が責任を問われることのない特別な取り決めが設けられています。   このように各国で進んでいる食品ロス対策。日本で取り入れられるもの、できないものとがありますが、他国の取り組みを参考にしながら問題解決に臨みたいものです。   つづきを読む: https://reports.shareshima.com/144/
対応を急ぐヨーロッパ:世界の食品ロス対策(1)
2022.05.12

使いやすくて美味!「もち米玄米」とは

玄米の豊富な栄養は広く知られていますが、「炊くのが難しい」「パサパサして美味しくない」という声も少なくありません。そんななか、注目を集めているのが「もち米玄米」です。もち米玄米は、料理しやすくて食べやすいことから人気が高まっています。今回は、もち米玄米とは何かと簡単な食べ方を紹介します。 もち米玄米ってどんなもの? もち米玄米とは、精米していないもち米のこと。もち米は、赤飯やおこわ、お餅などを作るときに使われるお米です。私たちが通常「玄米」と呼んでいるのは、精米していないうるち米のこと。一般的な玄米は、独特の香りがあり食感が硬いのが特徴です。それに対して、もち米玄米はもっちりとしておりプチプチとした食感があります。「噛むほどに甘さが出る」というのも大きな特徴です。 こうした食感の違いは、「アミロース」と「アミロペクチン」というデンプンの割合によって生じます。この比率が、うるち米は2:8であるのに対して、もち米にはアミロースは含まれておらず、アミロペクチンだけを含有しています。アミロペクチンには、水と組み合わせることで粘りが出る性質があり、これがもちもち感につながっています。 もち米玄米の栄養としては、ビタミンB1やマグネシウム、食物繊維などが豊富に含まれています。白米と比べて玄米は、ビタミンB1やマグネシウムは約5倍、食物繊維は約6倍含有しています。食物繊維は現代人に不足しがちといわれていますが、もち米玄米には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれており、効率よく摂取することができます。 もち米玄米のおいしい食べ方 はじめに、もち米玄米の基本の炊き方を紹介します。水加減は、白米を炊く場合よりも多めで玄米を炊く場合よりも少な目です。炊飯器におこわやもち米などのモードがある場合は、その目盛りに合わせて水の量を調整してください。 炊き方の手順は、もち米玄米をさっと水洗いした後、最低1時間以上(できれば3時間)水に浸します。その後、水加減をして白米のモードで炊飯します。早炊きモードで炊いてしまうと、パサパサとした食感になってしまいます。また、玄米モードで水加減して炊くとベチャッとした仕上がりになるので、注意するようにしましょう。 炊きあがったら、しゃもじで底から混ぜて蒸らせばできあがり。蒸らすことで、もちもちとした粘り気が出てきます。冷めてもおいしいので、お弁当のごはんに使ったり、おにぎりを作ったりするのもいいですね。保温モードで長時間置いておくと味が落ちてしまいます。すぐに食べない場合は、小分けにしてラップなどに包んで冷凍保存するのがおすすめです。 「完全食」とも呼ばれるほど、栄養を豊富に含む玄米。食感や香りが苦手という理由で玄米を敬遠していた人は、ぜひもち米玄米を試してみてはいかがでしょうか。    
使いやすくて美味!「もち米玄米」とは
2022.05.10

韃靼(だったん)そばの驚くべき栄養と食べ方とは

そばの健康効果が多方面で取り上げられています。なかでも韃靼そばは、普通のそばに比べて栄養価が高いことで知られています。では、実際にどのような栄養が含まれているのでしょうか。この記事では、韃靼そばの栄養と簡単な食べ方について紹介します。 韃靼そばに含まれる栄養 韃靼そばには、ポリフェノールの一種「ルチン」が極めて多く含まれています。その量は普通のそばの120倍ともいわれており、中国では健康食や漢方薬として古くから知られてきました。ルチンは強い抗酸化作用のほか、毛細血管を丈夫にする作用や動脈硬化などを予防する作用が期待されています。ビタミンCの吸収を促す作用もあるとされ、美容への効果も期待できるといわれています。 韃靼そばは別名「苦そば」とも呼ばれ、独特の苦みがあるのが特徴です。この苦みは、ルチンが分解されて生成される「ケルセチン」によるもの。韃靼そばには豊富にルチンが含まれているため苦みがありますが、普通のそばではほとんど感じられません。 ちなみに、韃靼そばの「だったん」はモンゴルの遊牧民族「タタール人」に由来するといわれています。 彼らはこのそばをよく食べていたことから、この名前が付いたそうです。 韃靼そばの食べ方 韃靼そばは、普通のそばと同じように乾麺で売られています。ざるそばなどの冷たい麵料理にしたり、鶏肉や長ネギなどと組み合わせて温かくしたりして食べることができます。独特の苦みが気になる場合には、香りのよい具材を組み合わせたり、そば汁を甘くしたりするなど工夫してみてはいかがでしょうか。 韃靼そばの健康効果を期待するなら、「韃靼そばの実」もおすすめです。そばの実に熱湯を注いで少し待てば、韃靼そば茶ができあがり。香ばしさがあり口当たりが良いので、日常的に飲むことができます。雑穀を使うような感覚で、そばの実を白米などに混ぜて炊くという食べ方もあります。目安は米1合に対して、そばの実を大さじ1程度です。独特の香りが食欲をそそる一品になります。 そばの実は、そのままポリポリと食べることもできます。サラダやスープなどにトッピングしたり、デザートの盛り付けに使ったりするのもいいですね。韃靼そばをおいしく食べて、健やかに過ごせますように。  
韃靼(だったん)そばの驚くべき栄養と食べ方とは
2022.04.28

昨今話題の「ヘンププロテイン」の栄養と食べ方とは?

健康志向の高まりにあわせて、プロテインの人気が続いていますね。そんななか、昨今注目を集めているのが「ヘンププロテイン」。SNSや輸入食材店などで時々見かけるようになりましたが、「どんなものなのかわからない」という声も少なくありません。そこで今回は、ヘンププロテインの栄養と味、おすすめの食べ方を紹介します。 ヘンププロテインの栄養と味 ヘンププロテインは、ヘンプシード(麻の実)から作られる植物性のプロテインです。別名「麻の実タンパク」と呼ばれることもあります。ヘンプは生命力が強い植物として知られ、種をまいてから約90日で収穫できます。農薬や肥料を使わずに育てられる、環境にやさしい植物です。 ヘンプの種子は硬い殻があり、これを除去したものがヘンプシード。質のよい植物性のタンパク質とともに、オメガ3やオメガ6などの必須脂肪酸、食物繊維、マグネシウムや亜鉛などのミネラルをバランスよく多く含んでいます。味はクセが少なくて香ばしさがあり、きなこやナッツなどにも似ています。 ホエイプロテインやソイプロテインなどのプロテインとの大きな違いとして、「フレーバーや甘味料などが入っていないものが多い」ということがあります。一般的なプロテインは「ココア味」「バニラ味」「ストロベリー味」といった香り付きのものが多く、「独特の香りが苦手」という人もいるでしょう。ヘンププロテインは人工的な香りがなく、素材そのものの味が楽しめます。従来のプロテインになじめなかったという人にもぴったりです。 ヘンププロテインのおすすめの食べ方 ヘンププロテインはごまやナッツを使うような感覚で、いろいろな料理に活用できます。たとえば、味噌汁やスープなどに少量加えたり、カレーや煮込み料理の隠し味として使ったりするのもおすすめです。このほか、きなこを使うような感覚で、ヨーグルトやお団子などにふりかけるのもいいですね。パンやホットケーキ、焼き菓子の生地に混ぜたり、スムージーなどに加えたりするのもよく合います。 「朝食はパン派」という人は、バターやはちみつなどと混ぜたものをトーストに塗るのも使いやすいです。いつもの料理に加えて、少量でも継続して味わうようにしてみましょう。いろんな料理やお菓子、飲み物に加えて、お気に入りの味を見つけてみてはいかがでしょうか。
昨今話題の「ヘンププロテイン」の栄養と食べ方とは?
2022.04.27

映画で学ぶ食の課題、おすすめドキュメンタリー3選

食の未来を考える機運が高まる中、大阪や名古屋、九州など各地で「オーガニック映画祭」が開催されているのをご存知でしょうか? 例えば「なごや国際オーガニック映画祭」は、有機農業の意義を伝え、より多くの人に関心を持ってもらうことを目的に活動しています。有機農業に関わる有志により、2011年に実行委員会が設立されました。以来、2012年2月、2014年2月、2016年4月に計3回の映画祭が開催され、多くの人に食の未来を考えるきっかけを提供してきました。 食の安全・安心への関心は年々高まっており、こうした映画の与える影響は大きいです。そこで今回は、映画祭などで話題になったものを中心に、食の未来を考えるためには必見のドキュメンタリー映画3本をご紹介します。   1.未来の食卓 南フランスの小さな村で実際に起こった1年間の物語をつづっています。子どもの未来を守るために「学校の給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする」という村長の提案に挑戦!最初は戸惑っていた村民たちでしたが、子どもの味覚から始まって、小さな村が少しずつ変化していきます。この映画の公開後、フランスでは一大オーガニックブームが起き、多くの人が自身の食生活を見直すようになったと言われています。   2.フードインク 食品業界の裏側に潜入し、食の安全について疑問を投げ掛ける米国のドキュメンタリーです。サブタイトルは「ごはんがあぶない」。値段は高いけれど安全でおいしいオーガニック食品と、スーパーに並んでいる安価な食材を比較し、その価格差の背景にあるさまざまな状況を明らかにします。大規模工場で飼育される食肉産業の実態や、飛行機で大量に農薬を散布する様子なども映し出されています。「第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門」にノミネートされ、米国では映画公開後に大反響を巻き起こした映画です。   3.ありあまるごちそう 世界で生産されている食料は120億人分あるにもかかわらず、飢餓に苦しんでいる人は10億人もいると言われています。この「食の不均衡」をテーマにしたオーストリアの映画です。大量のパンが毎日捨てられているウィーンと、小麦を輸出していながら2億人もの人が食料に飢えているインド。食品を扱う世界最大級の企業や、漁師・農家・家畜業者といった生産者へのインタビューを通して、飢餓が生まれるメカニズムをまとめています。   食の未来に向けて、私たちは何をすればいいのか。そのことを考えるきっかけとして、まずは映画を鑑賞してみては?
映画で学ぶ食の課題、おすすめドキュメンタリー3選
2022.04.19

インパクト抜群「虫糞茶」の魅力

 生きていることの証とも言える排泄。フンは汚いものというのが一般的な認識ですが、世の中は広く、動物のフンを利用した飲食物もあります。有名どころではジャコウネコのフンを利用したコーヒー「コピ・ルアク」が思い浮かぶ人もいるかもしれませんね。 今回ご紹介したいのは、同じくフンを利用した飲み物ですが日本ではあまり知られていない、「虫糞茶(ちゅうふんちゃ)」です うま味と善玉菌を多く含む健康茶 虫糞茶は特定の植物の葉を特定のガの幼虫に食べさせ、そのフンを利用して作られるお茶の一種です。1578年に完成した中国の薬学書「本草綱目」にも記載があり、歴史あるお茶と言えますね。虫糞茶のほかに「虫屎茶(ちゅうしちゃ)」、「龍珠茶(りゅうしゅちゃ)」「茶精(ちゃせい)」等とも呼ばれ、中国の一部で珍重されてきました。現在は湖南省や四川省、貴州省で製造され、一部は東南アジアなどにも輸出されています。 フンというと汚いもののように感じてしまいますが、ガの幼虫はお茶の原料である葉だけを食べ、異臭もありません。それどころか、葉が幼虫により消化吸収される過程で分解されてうま味成分や善玉菌が増えるのだそうです。 使用する植物とガの種類によって味わいが異なり、中国ではブドウ科のトウチャやバラ科のコナシなどをコメシマメイガ、ソトウスグロアツバなどに食べさせて虫糞茶を製造しています。 日本でも先日京都大学の大学院生が虫糞茶の普及を目指して研究に取り組んでいると話題になりました。 SDGsにも合致 一般的に飲まれている煎茶・紅茶・コーヒーなどは、その製造過程において熱処理が必要です。しかし虫糞茶は葉を幼虫に食べさせ、そのフンを自然乾燥させるだけというシンプルな製造法なので資源を節約でき二酸化炭素の排出も抑えられます。まさに持続可能性に満ちていて、SDGsの理念にも合致していると言えるでしょう。 幼虫やそのフンと聞くとまずそのビジュアルがイメージされてしまいがちですが、正体を隠して試飲すれば「おいしいお茶」と感じられそうな虫糞茶。幼虫、フンというイメージを逆にインパクトとして活用したり、SDGs時代の新しい選択肢というブランド構築をしたりといった工夫を凝らして、日本でも商業ベースに乗せられる製品が現れてくるでしょうか。今後に注目です。
インパクト抜群「虫糞茶」の魅力
2022.04.14

昨今話題の「ノニジュース」の栄養とおいしい飲み方

ノニジュースとは 奇跡の果物と呼ばれる「ノニ」。ドリンクタイプとして販売されることが多く、ノニジュースは少し前にもブームになりました。そして昨今の健康ブームをうけて、再び注目を集めています。今回の記事では、ノニジュースの栄養とおいしい飲み方を紹介したいと思います。 ノニの原産地は東南アジアとオセアニア地域とされています。別名インディアン・マルベリーやモリンダと呼ばれることもあります。ビタミンやミネラル、アミノ酸を豊富に含んでおり、含有する栄養素はなんと150種類以上ともいわれています。 「驚異のフルーツ」「神さまからの贈り物」ともいわれ、現地では古くから万能薬として使用されてきました。ちなみに、沖縄県ではノニを染料や薬用として使っていた歴史がありますが、強い匂いがあるため食用としてはあまり浸透しなかったそうです。 食や健康に意識の高い人を中心に人気を集めているノニですが、カリウムを多く含んでいるため、腎臓に障害のある人は注意が必要です。また、妊娠中の人も気を付けたほうがよいでしょう。 ノニジュースのおいしい飲み方 普段の食生活で不足しがちな栄養がたっぷり含まれるノニジュース。メーカーや商品によって多少の違いはあるものの、独特の香りや風味があり飲みにくさを感じる人も少なくないです。そこでおすすめなのは、甘さをプラスして飲むという方法です。 たとえば、りんごジュースやぶどうジュースなどにノニジュースを加えると、とても飲みやすくなります。スムージーを作るときに加えたり、ワインや梅酒などにプラスしたりして飲むのもおすすめです。それでも苦みが強いと感じたら、少量のはちみつを加えてみてはいかがでしょうか。 市販されているノニジュースにはいろいろな種類のものがありますが、ノニの栄養を期待するのであれば、発酵させて作られているものや高温加熱処理がされていないものを選ぶのがよいでしょう。また、原材料名にノニ以外の名前が多く記載されているものを避けるようにするのもポイントです。原材料はノニのみであるか、他の材料が使われているとしても少ないものを選ぶようにするのがおすすめです。 独特の味があり苦手な人も多いノニですが、飲み方を工夫することでおいしく摂取を続けることができます。気になる人はぜひ試してみてくださいね。
昨今話題の「ノニジュース」の栄養とおいしい飲み方
2022.04.12

もち麦の次なるブーム! ? 食物繊維が豊富な「スーパー大麦」とは

スーパー大麦とは スーパー大麦というのは、「バーリーマックス」という機能性大麦のこと。オーストラリア政府が10年かけて開発したもので、日本で販売されるようになったのは2016年頃といわれています。 スーパー大麦は腸内環境の改善や便秘予防にも効果が期待されており、ダイエット中の人やメタボを改善したい人などからも注目されています。昨今ブームになっている一般的な大麦の約2倍の総食物繊維と約4倍のレジスタントスターチが含まれています。レジスタントスターチというのは、難消化性デンプンのことで、体内では食物繊維の役割を果たします。 気になる味ですが、自然な甘さとプチプチとした食感があり、おいしく食べられます。特に、雑穀が好きな人や雑穀入りのごはんに慣れている人には、無理なく食事に取り入れることができそうです。 スーパー大麦はどこで入手できる? スーパー大麦は、大手スーパーや輸入食材店のほかインターネット通販などでも購入できます。いろいろなメーカーから商品が販売されているので、自分の好みに合ったものを選ぶとよいでしょう。 たとえば、お米に混ぜて使うタイプのものだけでなく、ごはんの上にかけてふりかけのようにして食べるタイプ、サラダなどにトッピングできるように蒸したり煮たりしたタイプなどもあります。また、昨今人気のオートミールやグラノーラのように、牛乳やヨーグルトをかければすぐに食べられるフレーク状のものもあります。 このほか、コンビニエンスストア「ファミリーマート」ではスーパー大麦入りのおにぎりが発売されるなど、いろいろな場面でスーパー大麦が注目を集めています。 スーパー大麦の簡単おいしい活用法 スーパー大麦の基本の食べ方は、お米と混ぜて炊くという方法です。スーパー大麦の摂取量の目安は、一日あたり12gとされています。一人分につき水加減は、スーパー大麦の重量に対して、約2倍の水を加えます。 スーパー大麦の風味や食感が好きな人には、そのままゆでて食べるのもおすすめです。鍋にたっぷりの湯を沸かして、スーパー大麦が柔らかくなるまで15~20分程度ゆでればできあがりです。サラダやスープにトッピングして、気軽に摂取することができます。 昨今話題を集めている、スーパー大麦。まずは商品を手に取り、味わってみてはいかがでしょうか。
もち麦の次なるブーム! ? 食物繊維が豊富な「スーパー大麦」とは
2022.04.04

注目を集める「代替肉バーガー」とは?おすすめ商品を紹介!

代替肉バーガーとは 代替肉とは、牛肉や豚肉、鶏肉などの動物の肉を使用しないで、植物由来の原料で作った肉のこと。従来は菜食主義者によく使われていましたが、昨今では健康面や環境課題への配慮という点からも世界的に注目されています。畜産と環境問題には深い関係があり、環境問題の実情を知ったことがきっかけで菜食主義者になる人も増えています。 ちなみに、代替肉には大豆が使われることが多いですが、エンドウ豆やソラ豆、小麦などが使用される場合もあります。この代替肉を使って作られたのが、代替肉バーガーです。代替肉は、ソイミートやフェイクミート、大豆ミートと呼ばれることもあります。 代替肉バーガーのおすすめ商品 日本の大手ハンバーガーショップなどでは、代替肉バーガーの販売が始まっています。モスバーガーでは、ファストフード業界のなかでも早くから植物性の素材を使ってきました。2015年には大豆由来の植物性タンパク質を使った「ソイ野菜バーガー」、2020年には新しいシリーズとして「グリーンバーガー」が登場。野菜がたっぷり使われており、ヘルシーでありつつも食べ応えがある一品です。健康に意識の高い人はもちろん、代替肉バーガー初心者の人にもおすすめです。 ヘルシー志向のハンバーガーが人気を集めている「フレッシュネスバーガー」でも代替肉バーガーを味わえます。生野菜のシャキシャキした食感と代替肉のしっとりとした食感が絶妙なバランスです。従来の肉を使ったハンバーガーとほとんど変わらない味わいで、おいしく食べることができます。 このほか、ロッテリアやバーガーキングなどでも、代替肉バーガーが登場しています。米マクドナルドが2021年に「代替肉を使ったハンバーガーを試験販売する」と発表し、多方面から注目を集めています。 代替肉のマーケットは世界的に拡大しつつあるものの、日本ではまだまだ一般的に浸透しているとはいえない状況です。しかし、大手ハンバーガーショップなど代替肉バーガーが登場し、気軽に食べることができます。街頭などで見かけたら、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
注目を集める「代替肉バーガー」とは?おすすめ商品を紹介!
2022.03.30

【アイル】食品業界向けシステムのご紹介

株式会社アイルは、業務管理システムの開発から提案、運用、保守までを一貫して行っております。中堅・中小企業様を中心に、5000社以上のユーザー様にご導入いただいている販売・在庫管理パッケージシステム「アラジンオフィス」と、その中で培ったBtoBノウハウをもとに企業間取引に必要な機能をパッケージ化したBtoB EC・Web受発注システム「アラジンEC」をご紹介いたします。   食品業界に合わせた機能を標準搭載!【食品業界向け販売・在庫・生産管理システム「アラジンオフィス for foods」】 「アラジンオフィス for foods」は、食品業界(卸・製造・小売)に必要な販売・在庫管理機能を標準搭載したパッケージシステムです。食品業界特有の商習慣に対応しています。 <標準機能> 納入期限管理(1/3ルール、1/2ルール)、荷姿管理(バラ・ボール・ケース)、荷姿別単価管理、帳合取引・二次店・三次店管理、預り在庫管理など。 他にも委託配送・自社配送の両方に対応しており、取寄せ品の手配処理、オーダーシートの発行、軽減税率、予定在庫管理も可能です。 <オプション機能> 生産管理(生産計画・所要量計算・製造実績管理など)、輸入管理(原価計算、LC管理、PO発行、為替予約、前払処理、為替差損管理など)、ハンディ連携やWeb受発注システム連携をはじめとする各種システム連携も可能です。 基本パッケージをもとにお客様のご要望に合わせてカスタマイズすることができ、テレワーク・在宅勤務にも対応したクラウドでのご提案も可能です。 =========================== 詳しくはこちらから! https://aladdin-office.com/food/ ===========================   FAX・電話による膨大な受注業務の負担を軽減!【BtoB EC・Web受発注システム「アラジンEC」】 「アラジンEC」は、企業間取引に必要な機能をパッケージ化し、お客様のさまざまな取引形態に合わせられるよう柔軟なカスタマイズ機能を搭載した、BtoB EC・Web受発注システムです。 FAX・電話の注文がまだまだ多い食品業界だからこそ、得意先が簡単に使えるような操作性やスマホ対応など、デジタルに不慣れな人でもわかりやすいシステムになっています。飲食店や店舗、卸先からの受注処理に必要な機能を網羅、個別でのカスタマイズも可能です。 <標準機能> バラ・ボール・ケースなどの荷姿や得意先別商品単価設定、リードタイム計算、注文締め時間に対応できる機能、単価設定、送料計算、注文締め時間の設定など。 食品業界では細かい商習慣も多いため、標準機能で対応できない内容に関しても個別カスタマイズ対応ができ、開発事例も豊富です。 貴社専用のBtoB EC・Web受発注システムでありながら1から構築するよりコストを抑えることが可能。そのため、規模や業種業界に限らずさまざまな企業様にご利用いただいています! =========================== 詳しくはこちらから! https://aladdin-ec.jp/product/food/ =========================== アラジンオフィス、アラジンECをセットでご導入いただくお客様も増えています。 お客様に合わせた事例をご紹介いたしますので、詳しくはお問合せください!   【お問合せ先】 株式会社アイル(大阪本社/東京本社/名古屋支店) 経営企画部 お問合せ窓口 ー メールアドレス: webmarketing@ill.co.jp ー 電話番号: 0120-356-932
【アイル】食品業界向けシステムのご紹介
2022.03.28

楊貴妃も愛したスーパーフード「白きくらげ」の栄養と食べ方

白きくらげとは 楊貴妃も愛したといわれる薬膳の定番食材のひとつ、白きくらげ。中華料理によく使われており、コリコリとした独特の食感があります。では、白きくらげにはどんな栄養があるのでしょうか。ここでは、白きくらげの栄養と、簡単でおいしい食べ方について紹介します。 白きくらげは、きのこの仲間です。しいたけやまいたけなどのきのこと同様に、整腸作用や便秘予防の効果が期待できる「食物繊維」やカルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」を豊富に含んでいます。ビタミンDには免疫力を高める効果もあるといわれています。 薬膳のもとになる中医学の考え方では、白きくらげには肺を潤す作用のほか、胃腸の働きを助け造血機能を向上させる作用があるとされています。また、植物性コラーゲンも豊富に含んでいます。薬膳料理や台湾のデザートなどにもよく登場しており、美と健康に意識の高い女性を中心に人気を集めています。 白きくらげの簡単でおいしい食べ方 通常、白きくらげは乾燥した状態で販売されていることが多いです。まず、下処理としてたっぷりの水またはぬるま湯に30分以上浸して白きくらげをもどし、ザルなどにあげて水気を切っておきます。この状態で清潔な保存容器に入れて冷蔵保存すれば、3~4日程度は食べることができます。多めに戻しておくのがおすすめです。 白きくらげは淡泊な味わいなので、和え物やサラダ、炒めもの、スープ、煮込み料理、デザートなどいろいろな料理に活用できます。そのなかでも「白きくらげのごま酢和え」は、白きくらげをごまと酢、しょうゆ、ごま油などで和えたもので、常備菜としても重宝する一品です。お好みで、きゅうりや玉ねぎなどを加えるのもよく合います。 白きくらげは卵との相性が良く、この2つの食材を使ってスープや炒めものを作るのもおすすめです。このほか、八宝菜の具材として白きくらげを使ったり、鶏骨付き肉を煮込む際に白きくらげを加えたりするのもおいしいです。 白きくらげをデザートに使う場合はトロトロの状態になるまで煮込むと、いつもとは違った味わいになります。普通のお鍋であれば1時間以上、圧力鍋ならば圧がかかってから約30分を目安に加熱してみましょう。お好みで、クコの実や蓮の実を加えたり、はちみつや黒砂糖で甘さを足したりしてくださいね。 美と健康の維持におすすめの食材、白きくらげ。いろいろな料理に使って、その味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。    
楊貴妃も愛したスーパーフード「白きくらげ」の栄養と食べ方
2022.03.23

エビ養殖が環境破壊に!? 安心安全なエビを選ぶ方法を紹介

エビの養殖と環境破壊の関係 お祝いの席に登場することも多く、日本人が大好きなエビ。エビの養殖は東南アジアなどで行われることも多く、その過程で深刻な環境汚染を招いていることをご存知でしょうか。今回の記事では、その現状を解説するとともに、「ASC認証」「エコシュリンプ」など安心安全なエビを選ぶ方法を紹介します。 エビの養殖では、エビが病気にかからないようにするため、抗生物質などさまざまな種類の薬品が大量使われています。ベトナムの養殖現場の例では、抗生物質はエサの中に入っており、エビの糞として排出されます。また、エビが食べ残したエサは池に沈殿していくため、水がすぐに汚れて頻繁に取り換える必要が出てきます。 池の汚れが限界までくると、新たにマングローブの林を伐採して他の場所に養殖の池を作ります。このようにして、エビの養殖から水の汚染・環境破壊という一連の問題が生まれるのです。マングローブには、カニなどの他の甲殻類や貝類、魚なども暮らしており、こうした生き物の暮らしも脅かされています。 日本に出回っているエビは、ベトナムやインド、インドネシアなどの東南アジアから輸入されたものも多くあります。私たちが見えないところで環境破壊が進んでいることや、こうした環境下で育ったエビを食べることによる健康への影響についても考える必要があるかもしれません。 安心安全なエビの選ぶ方法とは 養殖池が汚染するのを防ぐことができれば、エビが病気になるリスクが減るため抗生物質の使用を控えることができ、好循環を生み出すことができます。こうした考え方をもとに、養殖方法を改善し、安心安全なエビを生産するための動きも進んでいます。 たとえば、イオンのオリジナルブランド「グリーンアイ」のボイルむきエビは、ASC認証を取得したエビです。ASC認証とは、企業が責任をもって養殖された水産物であること示すもので、エビのほかにサーモンなどにも使われています。 このほか「エコシュリンプ」というエビもあります。これは、インドネシアで生態系を守りながら育てられたエビのこと。抗生物質や人工飼料は一切与えていないことが特徴です。エビの飼育環境だけでなく、養殖現場の労働環境の改善にも努めています。安くて不安定な賃金で労働を強いられることが多い従来の養殖方法とは異なり、安定した収入を確保し、福利厚生の充実にも努めています。 深刻な環境被害をもたらしているエビの養殖ですが、その一方で新しい動きも進んでいます。食べる人にとってだけでなく、自然環境や働く人にとっても安心安全な未来を実現するために、私たちに何ができるかを考えてみませんか。  
エビ養殖が環境破壊に!? 安心安全なエビを選ぶ方法を紹介
2022.03.21

メンタルを強くする食事

メンタルの病気と栄養素の関係について考えてみたことはありますか。 鉄分と貧血、カルシウムと骨粗しょう症、亜鉛と味覚障害などのようにダイレクトな関係ではないものの、うつ病患者に足りていないいくつかの共通した栄養素があります。 <食生活と運動とメンタルの関係> これまで日本ではメンタルの不調に対する治療は薬剤の投与や心身の休養が中心でした。しかし近年、特に海外の研究で食生活や運動がメンタルと非常に密接に関係しいるという報告がなされています。むしろ、心身をバラバラに考えていたのが適切ではなかったのかもしれません。食生活が乱れ運動が不足すると身体の健康だけでなく心の健康にも良くない。逆にバランスが良い食生活と適度な運動は、身体だけではなく心の健康にもつながる。考えてみるととても当たり前のことのように感じられますね。 <意識して摂りたい栄養素> メンタルの病気の中でも特にうつ病患者に不足しているとされる栄養素は以下の3種類です。 ・葉酸 緑黄色野菜に多く含まれる水溶性ビタミンB群のひとつ。必要量が多く意識して摂取しないと不足しがちです。妊娠初期に取りたい栄養素として知られており、サプリメントで補うのも良いでしょう。 ・トリプトファン 抑うつや不安感に関係し「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの材料となるアミノ酸で、乳製品、肉、魚、卵などに多く含まれます。セロトニンから「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンが作られるため、不足すると不眠の原因となることもあります。 ・鉄分 レバー、赤身肉、魚介類に多く含まれます。不足すると疲労感、集中力の低下などの症状が現れることがあります。吸収率の悪い栄養素ですので、毎日意識して摂取する必要があります。毎日の調理に使う鍋やフライパンを鉄製にするのも良い方法です。  栄養素に気を取られてサプリメントばかりに頼るのではなく、できるだけバランスよく3食規則正しく、誰かと一緒にゆっくり食べるのがおすすめです。食事とは栄養素を摂取するだけでなく、心への栄養=美味しく楽しんで食べるという面も持っているのです。 特にコロナ禍以後、感染拡大予防のため会食を控えることが多くなりました。一人暮らしで毎日孤食という人も少なくないでしょう。少しお行儀が悪いですが、スマートフォンで遠くの家族や気の置けない友人とビデオ通話しながらのオンライン会食なども今後は推奨されていくかもしれませんね。
メンタルを強くする食事
2022.03.16

時代で文化は変わっていく~中国が食べ残しに罰金

食文化には地域性がある、というのは皆さん体感したことがありますよね。日本料理、中華料理、フランス料理などの料理自体の違いもさることながら、食事マナーにも国や地域によって独自性があります。 今回は中国の食事マナーから文化の変遷について考えてみましょう。 <食べ残しを法律で禁止> 中国では外食で客をもてなす際、もてなす側が食べきれないほどの食事を注文し、客はわざと料理を残すという文化があります。日本では「もったいない」という土台が共通しているためか、食事を残すのはあまりよくないイメージがありますよね。日本では子供のころに「残さず食べなさい」と育てられた人も多そうですが、中国では逆に食べ残すことで有り余るほど満たされ感謝しているという意味合いになるのだそうです。 しかし近年の世界的な食品ロス削減の流れや将来の食糧不足を警戒し、中国政府は食べ残しを減らすよう取り組みを進めてきました。2021年4月29日には食品の浪費を禁じる「反食品浪費法」が可決。禁止された大食い番組や動画の公開にはおよそ170万円以下の罰金、客に過剰に注文させた飲食店にもおよそ17万円以下の罰金が科せられる可能があるといいます。 文化を法律で取り締まるのは日本では考えにくいですが、中国らしいとも言えそうなこの法整備。トップダウンで食べ残しをしない新しい文化が生まれるのか、それともこれまでの文化はそうたやすく変化しないのか。 一人ひとりの感覚では、おいしそうに完成している料理をゴミ箱に捨てることに罪悪感を覚えている人も多いのではないかと考えられます。ただ、マナーとして残すのが正しいとされている中では、礼儀を欠くわけにはいかないからと大量の食べ残しも是としているのではないでしょうか。法律と礼儀のどちらをとるか、中国の人々の判断に今後も注目していきたいと思います。 フードロスの削減は中国だけに限らない、世界的課題です。自分一人だけが行動しても何も変わらないと思ってしまうかもしれませんが、地球上の人々の多くが「行動しよう」と考えて動き出せば、それは全体の大きなうねりとなります。 始めないことには、何も始まりません。一人ひとりが意識し、少しずつでも行動に移していけばやがて結果に繋がります。買いすぎない、腐らせない、食べ残さない。できるところから実践してみてくださいね。
時代で文化は変わっていく~中国が食べ残しに罰金
2022.03.07

第6の栄養素「食物繊維」。イヌリンで効率よく摂取する方法を紹介!

食物繊維が注目を集める理由とは? 食物繊維とは、食材のなかに含まれており、人の消化酵素で消化されない物質のこと。整腸作用や便秘の予防だけでなく、血糖値やコレステロールの上昇を抑制する作用などさまざまな効果が期待されています。最近では「第6の栄養素」とも呼ばれ、注目を集めています。 食物繊維の有用性が認められる一方で、食生活の変化などに伴い、日本人の食物繊維の摂取量は年々減る傾向にあります。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、食物繊維の1日あたりの摂取目標量は、18歳以上の男性は21g以上、女性は18g以上とされています(65歳以上は男性20g以上、女性17g以上)。しかし、現実の摂取量は、どの年代でも5g程度不足しているといわれています。 食物繊維は「必要な量を摂取すればそれでよい」というのでありません。食物繊維には不溶性と水溶性の2種類があり、いろいろな食材から摂取するようにすることが大切です。不溶性食物繊維は、水に溶けにくく、便のかさを増やして排便を促進する働きがあります。水溶性食物繊維は、水に溶けるとゲル状になる性質があり、腸内細菌のエサとなり腸内環境を整えてくれるといわれています。 食物繊維が効率よく摂取できる「イヌリン」 食物繊維を多く含む代表的な食材としては、精製していない穀物やいも類、豆類、根菜、果物、海藻、きのこ類などがあります。しかし外食などが続くときなどは、これらの食材をバランス良く食べることが難しい場合もあるでしょう。 そんなときに便利なのが、「イヌリン」です。イヌリンは水溶性食物繊維の一種であり、菊芋やごぼうなどのキク科の植物や、玉ねぎ、にんにくなどにも含まれている成分です。イヌリンはパウダー状になったものやサプリなどを利用すれば、手軽に摂取することができます。イヌリンのパウダーは、飲み物やヨーグルトなどに加えて食べることができます。 イヌリンは腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きが期待されています。また、粘着性のある食物繊維であるため、食べ過ぎを予防する作用もあるとされています。イヌリンは体質によっては腹痛や下痢などの症状が現れる場合もあるので、食べ始めは様子を見ながら摂取するようにしましょう。 食物繊維の重要性を認識するとともに、食生活を一度見直してみてはいかがでしょうか。 ◎食物繊維の原料を「シェアシマ」で探す→食物繊維原料
第6の栄養素「食物繊維」。イヌリンで効率よく摂取する方法を紹介!
2022.03.02

工場で作る微生物由来フェイクミートの可能性

大豆などの豆類を利用したフェイクミート(代替肉)は近年目覚ましい伸びを見せています。シェアシマレポートでもフェイクミートについては何度も取り上げてきました。日本ではお馴染みの大豆を使った代替肉とは一線を画した、生肉タイプのフェイクミートで欧米ではメジャーになりつつあります。アメリカではインポッシブルフーズ社、ビヨンドミート社をはじめとしてここ2年で100社以上が代替肉業界に参入しており、この動きは世界に広がっています。 消費者により本物の肉っぽさをもつフェイクミートが届き始めた今、代替肉の研究はさらに進んでいます。今回は次世代のフェイクミートともされる微生物由来代替肉についてのレポートをお届けします。 <工場で作る環境にやさしいフェイクミート> 大豆などの植物由来のフェイクミートに続く次世代のフェイクミートとして有力なのが微生物由来のフェイクミートです。畜産に比べると大豆栽培は環境への負荷が低くなっていますが、大豆栽培よりもさらに環境への負荷が少ないのが微生物と空気、水、太陽光発電を使って作るたんぱく質です。 微生物由来のフェイクミートづくりには肥沃な土地も動物の生息に快適な温暖な気候も必要ありません。空気中の二酸化炭素を微生物の餌とし、太陽光エネルギーを利用して微生物からたんぱく質を取り出します。つまり、これまで食物を生産するのに適していないと考えられていた灼熱の砂漠地帯や極寒の北極・南極地帯でもフェイクミートを生産できるのです。しかも単位面積当たりのたんぱく質の収量は、大豆栽培の10倍以上になるという試算もあります。 微生物由来タンパク質食品「ソレイン」を開発したフィンランドのソーラーフーズ社は、2023年に工場を稼働予定なのだそうです。ただ、ソレインは無味のパウダーなので、代替肉というよりも代替タンパク質と呼ぶのが適切かもしれません。肉の質感の実現などはこれからの課題であり、肉々しさの実現の前にプロテインドリンクなどに利用される可能性もあります。あるいはパンやスナックなどに加えることで栄養価を増すといった利用法も検討されているでしょう。 ソーラーフーズ社は自社で食品として製造販売するのではなく、BtoBビジネスに特化する戦略をとっています。新規の食品を販売するためには、各国でさまざまな承認や手続きを得る必要があるため、バイオテック企業ではBtoBビジネスに特化するモデルが一般的なのだとか。 日本企業でいち早く名乗りを上げる企業はあるのか、あるとすればどこなのか。今後に注目です。 ◎フェイクミートを「シェアシマ」で探す!
工場で作る微生物由来フェイクミートの可能性
2022.02.28

冷凍食品の賞味期限とは?おいしく食べるためのコツを解説!

冷凍食品の賞味期限とは 食品を冷凍すれば長期間食べられるようになりますが、永遠に保存できるというわけではありません。では、冷凍食品の賞味期限はどのように決まるのでしょうか。この記事では、賞味期限の設定方法とともに、おいしく食べるためのコツについて説明します。 市販の冷凍食品の賞味期限は、約3~4カ月と設定されているものが多いです。商品によっては、1~2カ月程度で食べたほうがよいものもあります。ほとんどの冷凍食品は、マイナス18℃で保存ができることを想定しています。しかし、普通の家庭では冷凍庫の扉を開け閉めすることも多く、そのたびに庫内の温度が変動し、品質が少しずつ落ちてしまいます。そのため、設定されている賞味期限に関わらず、早めに食べるのがおすすめといえるでしょう。 賞味期限が切れた冷凍食品は食べられる? 賞味期限を過ぎた途端に、味が急に悪くなってしまうわけではありません。逆に、賞味期限内であっても保存の仕方や環境によっては、味が落ちている場合もあります。冷凍食品の品質が落ちているかどうかを見分けるには、いくつかのポイントがあります。 たとえば、霜が付いていたり冷凍焼けしていたりするものは味が劣化している可能性が高いといえるでしょう。冷凍焼けとは、冷凍することにより水分が飛んで乾燥してしまった状態のことです。また、パッケージが膨らんでいるものや、一度開封したものを冷凍したものなども品質が落ちていることがあります。 冷凍食品をおいしく食べるためのコツとは 冷凍食品を購入する際には、その商品のパッケージに記載されている保存方法や賞味期限を確認し、自宅で適切に保存できるかどうかや、賞味期限内に食べきれるかを判断しましょう。また、一度開封した冷凍食品を再び保存する場合には、空気をしっかりと抜いてクリップなどで止めておくようにしてください。解凍したものを再冷凍すると味が落ちてしまうので、解凍した場合は冷蔵庫で保管し早めに食べ切るようにします。 解凍や加熱調理をする際には、商品の袋に記載されている調理方法を参照することも大切です。電子レンジを使う場合は、ワット数や加熱時間などの表示をしっかりと確認しましょう。 冷凍食品は生鮮食品などに比べて賞味期限が長いため、忙しい時などに役立つことも多いです。賞味期限の意味や食べ方のコツなどを把握して、長期間楽しみたいですね!
冷凍食品の賞味期限とは?おいしく食べるためのコツを解説!
2022.02.14

本場フランスのクレープ事情

日本でクレープと言えばフルーツや生クリームにチョコソースをかけてクレープ生地に包んだものをイメージしますが、実はこれは日本独自のクレープです。 クレープはフランス北西部、ブルターニュ地方の郷土料理です。フランスのクレープは私達が食べている日本のクレープとは少し違っているのです。 <庶民の食事から宮廷料理へ> クレープと言えば小麦粉と卵の優しい薄黄色をした生地が定番ですが、大元をたどるとそば粉のガレットに行きつきます。ブルターニュ地方は土地がやせていて雨が多く冷涼な気候のため、小麦が育たないため、古くからそばを常食としていました。そば粥やそばがきといった調理法で食べられていたのが、偶然フライパン代わりの焼けた石の上にこぼれたそば粥がうまく焼けて薄いパンケーキ状になり、ガレットと呼ばれるようになりました。 やがて17世紀ごろにガレットは宮廷料理に取り入れられ、ベースはそば粉から小麦粉へと、味も塩味から甘い味に変化していきました。今でもそば粉で出来たガレットと小麦粉がベースのクレープは区別して呼ばれているようです。 伝統的なガレットは薄い塩味であり、肉や魚介、チーズや卵、サラダとともに食事として食べられてきましたが、現在ではジャムやリキュールで甘く味付けしてデザートとされることもあります。クレープはクレープ生地をメインとしてバターや砂糖で味をつけたり、生クリームやフルーツを包んで菓子としたり、ハムやチーズ、野菜などを包んで軽食としたりと、バリエーション豊富です。 <クレープを食べる日「シャンドルール」> フランスではクレープは軽食としてもデザートとしても菓子としても定番で、一年中よく食べられています。それだけでなく、なんと「クレープの日」まであるのです。 クリスマスから40日後にあたる2月2日は「シャンドルール」と呼ばれ、フランス、ベルギー、スイスのフランス語圏の住人はこぞってクレープを食べます。日本では「聖燭祭(せいしょくさい)」と呼ばれるこの日はキリスト教の祝日ですが、なぜこの日とクレープが結びつけられたかには諸説あり、はっきりしません。由来は不明でも、シャンドルールが近くなるとスーパーにはクレープ特設コーナーが設置され、広告はクレープ一色になり、人々は大量にクレープ関連商品を購入するのだと言います。出来上がっているクレープを購入するのではなく、家庭でクレープを作って食べるのが主流のようで、クレープ専用フライパンの普及率もとても高いのだとか。 フランスの家庭で食べるクレープは、手巻き寿司をイメージすると分かりやすいかもしれません。どっさり焼かれたクレープをめいめい皿に取り、砂糖やジャム、チョコソースなど好きなものをつけて次々と食べます。おしゃれに気取って食べるものではなく、素朴な家庭的なお菓子なのです。 日本人は海外のイベントを取り入れ、日本風にアレンジして定着させるのが上手だと言われています。今後クレープの日として「シャンドルール」が知られていくかもしれませんね。
本場フランスのクレープ事情
2022.02.07

「糖質オフパスタ」が人気の理由とおすすめ商品を紹介!

糖質オフパスタとは? 昨今注目を集めている、糖質制限ダイエット。こうした流れと関連して「糖質オフ」や「ローカーボ(低糖質)」といった言葉をよく聞くようになったという人もいるかもしれません。糖質を制限することにより、ダイエットへの効果や血糖値の上昇を緩やかにする効果などが期待できるとされています。 糖質制限ダイエットを始める場合、一日の糖質量を調整する必要があります。私たちの主食であるごはんやパン、麺類などには炭水化物が多く含まれています。そのため、食べる量を減らしたり、白米から玄米にするなど糖質の少ないものに変えたりする必要があります。 では、私たちがいつも食べているパスタにはどのくらいの糖質が含まれているのでしょうか。通常のパスタやマカロニに含まれる糖質は100gあたり約73.5gとされ、熱量は約379カロリーです‘(参考:「日本食品成分表」)。つまり、糖質制限ダイエットをしている人にとっては、パスタを食べるだけで、相当の量の糖質とカロリーを摂取することになります。 そこで登場したのが、糖質オフパスタです。糖質量を半分以下に抑えたものや、食物繊維をたっぷりと摂取できるものなどもあり、糖質制限をしている人も罪悪感なくパスタを楽しむことができます。 糖質オフパスタはおいしいの?おすすめ商品とは 糖質オフパスタに関心を持っていても、「味が気になる」「おいしくないのでは?」と思っている人もいるでしょう。また、スーパーなどに行くといろいろな種類のパスタがあり、どれを選んだらよいか分からないという人もいるかもしれません。実際にいくつかの商品を比べてみましたが、パスタの材料や製造工程、ゆでたときの味や香り、食感、ソースとの絡み具合、価格なども多種多様です。 そのなかでも人気が高いのが、「オーマイplus糖質50%オフパスタ(ニップン)」。100gあたりの糖質は26.0g、263カロリーです。もちもちとした食感があり小麦の香りが楽しめるため、通常のパスタと同じ感覚で利用できます。 「ZENB noodle(ミツカン)」は黄えんどう豆から作られた、新感覚のパスタです。1食分が80gの束になっており、80gあたりの糖質は35.5g、261カロリーです。豆の香りと麺の弾力が特徴で、豆好きな人にはおすすめの一品です。 昨今話題を集めている、糖質オフパスタ。いろいろな種類を食べ比べて、自分の好みのものを見つけてみてはいかがでしょうか。
「糖質オフパスタ」が人気の理由とおすすめ商品を紹介!
2022.02.03

【シェアシマ】昆虫食原料特集ページを開設【お知らせ】

「シェアシマ」TOPページに、動物性タンパク質の代替タンパク質として大豆ミートや代替肉と共に注目されている「昆虫食原料」の特集ページを開設 「世界の情報、人、想いを繋げるサービスを!」をビジョンに掲げ、食品原料Webサービス「シェアシマ」を運営するICS-net株式会社(本社:長野県長野市、代表取締役:小池祥悟)は、「シェアシマ」のTOPページに代替タンパク質として大豆ミートや代替肉と共に注目されている「昆虫食原材料」の特集を掲載しました。 この特集ページを広く告知して、少しでも多くの食品メーカーの開発担当者や調達、マーケティング担当者にPRすることで、昆虫食そのものを広く知って頂き、昆虫食を使った商品開発やヒントを提供し、SDGsをコンセプトとする商品開発及び、販売できる環境をバックアップしてまいります。 「シェアシマ」では今後も自らがプロジェクトを立ち上げて実践するだけではなく、食品業界の新商品開発に積極的に関わり、サスティナブルな社会の実現を目指してまいります。 昆虫食原料特集ページ  〇掲載企業・商品(2022年3月2日現在) ・太陽グリーンエナジー株式会社 「生冷凍フタホシコオロギ」 ・株式会社グリラス 「グリラスエキス」「グリラスパウダー」 ・株式会社エコロギー 「エコロギーパウダーSH」「エコロギーパウダーW」 ・株式会社IMO Global 日本本社 「クリケットプロテイン」 ・エリー株式会社 「SILKFOOD 食用蚕パウダー」 ・株式会社アールオーエヌ 「コオロギパウダー」 ・株式会社アルファリンク 「BCP-60(コオロギパウダータンパク60%)」 ・株式会社MNH 「業務用 エコプロテイン コオロギパウダー」 「業務用 未来コオロギオツマミ」 ・サントレック株式会社 「クリケットパウダー(脱脂)」   お問い合わせ先: ICS-net株式会社 シェアシマ事務局 info@ics-net.com
【シェアシマ】昆虫食原料特集ページを開設【お知らせ】
2022.01.31

「中食」が進化中!企業の取り組み事例を解説

中食が人気を集める理由とは 中食とは、自宅に持ち帰ってすぐに食べることのできる惣菜や弁当のこと。内食と外食の中間にあたり、デリバリーやテイクアウトなども中食に含まれます。外出自粛やリモートワークなどが続くコロナ禍では「食事の用意をするのが面倒」という声も多く、中食のニーズが増加しています。 外食と比べた場合の中食の主なメリットは、「体調が悪い時でも利用しやすい」「家でゆっくり食べることができる」など。簡便性に加えて、今後は「栄養がしっかり摂取できるか」「健康維持に役立つか」といった視点も重要になると予想されています。コロナ以前も中食の需要は増加傾向にありましたが、この数年でさらに拡大中です。 こうした消費者の変化を受けて、いろいろなジャンルの中食が登場し、デリバリーやテイクアウトに特化した事業も増加しています。 企業の取り組み事例を紹介! ここでは、中食を意識した企業の取り組み事例を2つ紹介しましょう。ひとつ目は、無印良品です。以前から人気を集めている手作りキットに続き、化学調味料不使用のレトルト商品のラインナップも充実しています。たとえば「カレー」と一口に言っても、子どもにも食べやすい甘くないタイプから、アジア風のカレー、スパイスの効いた豆カレーなどいろいろな種類があります。 中食というと「便利だけど体に悪いものが使われているのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、化学調味料不使用など、そうした不安を払拭するような商品が多いのが特徴です。子どもと一緒に安心して食べられる商品が多いことも、人気の理由といえるでしょう。 もうひとつ、管理栄養士が開発している宅配料理「Nosh」も人気を集めています。糖質量や塩分量などの管理がされたメニューが揃っており、コロナ禍で健康に気を使い始めた人からも支持されています。特に「体に良いものを食べたいが献立を考えるのが面倒」という人にはぴったりといえそうですね。アンバサダーの起用やツイッターでのメニュー告知など、SNSを活用したPRなども特徴的です。 コロナ禍でニーズが拡大している、中食市場。今後もその動向を追っていきたいと思います!
「中食」が進化中!企業の取り組み事例を解説
2022.01.19

黒米の栄養と使い方|滋養強壮やアンチエイジングにも!

黒米とは 昨今の雑穀ブームともに、人気が高まっている黒米。別名「古代米」と呼ばれることもあり、日本のお米のルーツともされています。では黒米には、どんな栄養があるのでしょうか。今回の記事では黒米の栄養や効能とともに、簡単な使い方を紹介します。 黒米といえばツヤのある黒色が特徴ですが、こればポリフェノールの一種「アントシアニン」によるもの。アントシアニンは、ブルーベリーやブドウ、黒豆などに含まれる成分としてよく知られています。肝機能をサポートする働きのほか、疲れ目の緩和や動脈硬化の予防などに効果が期待できるといわれています。 黒米は玄米であるため、たんぱく質やビタミンB1・ビタミンEなどの類、亜鉛、カルシウム、食物繊維なども豊富に含まれています。体内では作ることのできない必須アミノ酸も含有しています。 中国では古くから黒米の効果が知られており、薬膳料理としても使われてきました。世界三大美女といわれる「楊貴妃」が黒米を好んで食べていたともいわれています。また、中国だけでなく東南アジアの国々でも、料理やおやつなどによく利用されています。黒米の持つ滋養強壮やアンチエイジングの効果は古くから認められ、重宝されてきたといえるでしょう。 簡単!黒米の食べ方とポイント 黒豆を入手したら、まずは「黒米ごはん」を作ってみましょう。白米などいつものお米に黒米を加えて炊くと、紫色に染まったごはんができあがります。分量は、白米1合に対して黒米は大さじ1が目安です。お好みでひとつまみの塩を加えて炊くと、浸透圧の効果により黒色がより濃く出るようになります。 黒米にはいくつかの品種がありますが、もち米種を使うと、モチモチとした食感になります。冷めてもごはんがおいしく食べられるので、おにぎりにしたりお弁当に使ったりするのもおすすめです。 黒米を炊くときのポイントは大きく2つあります。ひとつ目は「しっかりと浸水させる」こと。黒米は玄米なので、浸水時間が短いと硬くて消化しづらくなってしまうためです。理想は2時間程度ですが、時間がないときでも最低1時間は水に浸けるようにしてください。 ふたつ目は「黒米を洗いすぎない」ということ。黒米を必要以上に研ぐと、水と一緒に黒色が流れ出てしまう場合があります。先に白米を研いでおき、その後に黒米をさっと研ぐようにしましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
黒米の栄養と使い方|滋養強壮やアンチエイジングにも!
2021.12.20

豆乳好きは必見!大豆粉ってどんなもの?

大豆粉とは 美と健康に意識の高い人から支持されている、豆乳。おいしいだけでなく女性に必要な栄養がたっぷり含まれています。牛乳の代用として使うなどいろいろな場面で重宝しますが、「日持ちしない」「傷みやすい」という欠点があるのも事実です。 そこで便利なのが、「大豆粉」です。大豆粉があれば、飲みたいときにいつでも手軽に豆乳を作ることができます。もちろん、豆乳以外にもさまざまな料理にも活用できます。最近は、スーパーなどでも大豆粉をよく見かけるようになりましたが、「使い方がわからない」という人もいるかもしれません。そこで、この記事では大豆粉の概要とともに、豆乳の作り方を紹介します。 まず大豆粉とは、一般的に生または低温で焙煎した大豆を丸ごとパウダー状にしたもののこと。大豆パウダーや豆乳粉と呼ばれることもあり、メーカーによっていろいろな種類のものが出回っています。小麦粉や米粉に続く「第三の粉」ともいわれています。 大豆粉には栄養がたっぷり 大豆粉には、良質なたんぱく質や食物繊維が豊富に含まれています。糖質は、小麦粉の1/4とされており、糖質制限をしている人にもおすすめの食材です。ビタミンやミネラルもたっぷり含有しています。 大豆粉によく似たものとして「きなこ」がありますが、きなこは大豆を煎った後に粉末状にしている点で異なります。また、「おからパウダー」は豆腐や豆乳を作った後の搾りかすを加工した商品であり、こちらも大豆粉とは異なります。きなこやおからパウダーは一度加熱しているので、そのまま食べられます。 加熱してありそのまま食べられる大豆粉もありますが、大豆粉のなかには加熱処理がされていないものもあります。パッケージなどに「加熱してお召し上がりください」といった記載があるかどうかを、しっかり確認してから使うようにしましょう。 大豆粉を使った、豆乳の作り方 では大豆粉を使って、自家製豆乳を作ってみましょう。1人分の豆乳に必要な材料は、大豆粉大さじ1(約5グラム)と水100㏄です。小さな鍋に大豆粉と水を入れて、焦げ付かないように混ぜながら、3~5分間加熱すれば完成!作りたての豆乳の味わいを楽しむことができ、市販の豆乳を購入するよりも経済的というメリットもあります。 ほかにも大豆粉は、豆腐やホワイトソース、小麦粉の代用としてお菓子づくりにも活用できます。栄養が豊富でヘルシーな大豆粉を上手に使って、健やかに過ごしたいですね!
豆乳好きは必見!大豆粉ってどんなもの?
2021.12.15

今注目の雑穀の栄養とは。健康のためにどれを選ぶ?

雑穀が注目を集める理由とは? 健康志向の人たちの間で、少し前から人気を集めている雑穀。飲食店やお弁当などでも「雑穀入りのごはんを使用」などの表示をよく見かけるようになりました。「雑穀は何となく体に良さそう」というイメージを持っている人も多いかもしれません。ここでは、雑穀が注目を集める理由とともに、雑穀に含まれる栄養についてお伝えします。 雑穀とは、「主食以外に日本人が利用している穀物の総称」と一般社団法人日本雑穀協会が定義しています。日本の歴史的な書物「古事記」には「五穀(稲、粟、麦、小豆、大豆)」、「日本書紀」には「六穀(粟、ひえ、稲、麦、大豆、小豆)が登場しており、古くから日本人に親しまれてきたことがわかります。 日本人が白米を食べるようになったのは、戦後の高度経済成長期より後とされています。長い歴史のなかで見ると、ごく最近のことといえるでしょう。玄米に比べて白米は食べやすいというメリットがあるものの、栄養が減ってしまっています。こうした背景もあり、栄養豊富な雑穀の価値が見直され、雑穀を白米に混ぜて食べる方法が支持されているのです。 雑穀に含まれる栄養 雑穀と一口にいっても、いろいろな種類があります。スーパーなどでは、数種類の雑穀がブレンドされた商品もよく見かけますが、それぞれにどんな栄養が含まれているのでしょうか。ここでは、代表的な雑穀の栄養について紹介しましょう。 ・黒米…白米に加えて炊くと美しい紫色になる。ポリフェノールの一種「アントシアニン」という成分を含み、薬膳料理にもよく利用される。 ・赤米…古くは野生稲が赤米だったことからお米のルーツともいわれている。赤い色にはポリフェノールが多く含まれている。 ・押し麦…食物繊維やビタミンEを豊富に含み、プチプチとした食感がある。 ・もち麦…水溶性食物繊維「ベータグルカン」が含まれている。モチモチとした独特の食感がある。 ・きび…美しい黄色の小さな粒であり、モチモチとした食感が楽しめる。食物繊維やカルシウム、マグネシウム、鉄などを含有する。 ・粟…米や麦が普及する前は、よく食べられていた穀物のひとつ。ビタミンB1や食物繊維が豊富で、消化がよく、クセが少なくて食べやすい。 雑穀をごはんに混ぜて炊くと、おいしいだけでなく、ミネラルや食物繊維を手軽に摂取できます。その日の気分や体調に合わせて、自分自身で雑穀をブレンドするのもいいかもしれません。雑穀を上手に活用して、健やかに過ごしたいですね。  
今注目の雑穀の栄養とは。健康のためにどれを選ぶ?
2021.12.06

スイッチを押すだけでOK!「発酵フードメーカー」の魅力

発酵フードメーカーが人気の理由とは 発酵食ブームが続き、美と健康への効果などが注目を浴びていますね。昨今人気の発酵食といえば、甘酒や塩麴、自家製ヨーグルトなど。家庭で手作りしている人もいるかもしれません。一方、温度管理など初心者や忙しい人には難しい点も多く、「せっかく仕込んだのに途中で失敗してしまった」という話もよく聞きます。 そんな時に活躍するのが「発酵フードメーカー」です。温度を管理したり途中で混ぜたりという手間が不要で、材料を用意してスイッチを押すだけで発酵食が完成します。発酵フードメーカーがあれば甘酒や塩麴、ヨーグルトのほかに、カッテージチーズ、サワークリーム、西京味噌、ワインビネガーなどいろいろな発酵食を気軽に手作りすることができます。 発酵フードメーカーの選び方と活用方法 発酵フードメーカーと一口に言っても、メーカーごとにさまざまな商品があります。たとえば、「牛乳パックのままヨーグルトが作れる」「長時間連続して保温できる」「1℃ずつ温度管理ができる」など、商品によってアピールポイントが異なります。 そのため、発酵フードメーカーを選ぶ際にはまず「どんなものを作りたいのか」を確認するようにしましょう。「いろいろな発酵食を作りたい」という場合は多機能モデル、「ヨーグルトを作るためだけに使いたい」という場合は、シンプルな機能のものを選ぶのがおすすめです。 発酵フードメーカーの種類によっては、肉や魚などの低温調理をすることも可能です。これは「一定の温度を保つことができる」という特徴を生かしたもの。一般的に温度管理が難しいとされる鶏ハムやローストビーフ、コンフィなどの料理が初心者でも失敗なく作れます。 実は我が家にも発酵フードメーカーがあり、甘酒やヨーグルトをよく作っています。材料があれば簡単に手作りできるので、「朝食用のヨーグルトが切れていた!」という時などの買い物の必要がなくなり、とても重宝しています。手作りならではのおいしさや楽しさが日々感じられ、それも大きな魅力です。 発酵食が大好きな人はもちろん、これから発酵食を取り入れたいという人にもおすすめの発酵フードメーカー。発酵食を日々の食生活に取り入れて、健やかに過ごしたいですね。
スイッチを押すだけでOK!「発酵フードメーカー」の魅力
2021.11.15

焼き芋の栄養|昨今ブームの「冷やし焼き芋」とは

焼き芋の栄養とは? 子どもから大人までは幅広い年代に人気がある、焼き芋。おやつ代わりに食べることも多いので、「カロリーが多いのでは」「ダイエット中は避けるべき?」と感じている人も多いでしょう。実は焼き芋には栄養がたっぷり含まれており、少し工夫すればとてもヘルシーな食材として楽しむことができます。そこで今回は、焼き芋の栄養やおすすめの食べ方について紹介したいと思います! 焼き芋には、腸内の調子を整える働きが期待できる「食物繊維」が豊富に含まれています。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、さつまいもはどちらの食物繊維も含有しています。また、抗酸化作用や免疫力アップなどが期待できる「ビタミンC」もたっぷりと含まれています。さつまいもに含まれるビタミンCは熱に強いとされており、焼き芋にしてもしっかり摂取することができます。 このほか、さつまいもに特徴的な成分として「ヤラピン」があります。この成分にはデトックス効果が期待でき、食物繊維と一緒に摂取することで効果が高まるといわれています。皮の近くに多く含まれているので、ぜひ皮ごと食べるようにしましょう。 昨今ブームの「冷やし焼き芋」の魅力 焼き芋は温かい状態で食べると「血糖値が急上昇しやすい」といわれています。血糖値の上昇率から算出される「GI値」によれば、生のさつまいものGI値は55であるのに対して、焼き芋にすると100前後まで上がります。もともと、さつまいもはイモ類などのなかではGI値の低い食材ですが、調理法によってGI値が大きく変化するということです。 ところが焼き芋を冷やすと、糖化したデンプンの一部が「レジスタントスターチ」と呼ばれる消化しづらいデンプンに変わります。この変化により血糖値の上昇が抑えられるだけでなく、少量でも満腹感を得ることができます。ちなみに私自身も冷やし焼き芋をよく食べますが、おいしく体にやさしいことから、とても気に入っています。 冷やし焼き芋は、焼き芋を冷ますだけで手軽に作ることができます。焼き芋の新しい食べ方として、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
焼き芋の栄養|昨今ブームの「冷やし焼き芋」とは
2021.11.08

最近話題の「プレミアム日本酒」とは

「プレミアム日本酒」って何? この数年、特殊な材料や製法で作られた「プレミアム日本酒」の人気が高まっていることをご存知でしょうか。こうした日本酒は、贈り物や記念日などのごほうびにもぴったりです。そこで今回は、プレミアム日本酒の概要とその具体例について紹介したいと思います。 プレミアム日本酒は、完成までに手間がかかるものが多いです。「レア日本酒」や「幻の日本酒」と呼ばれることもあります。大量生産は難しく生産数が少ないため、特定の場所でしか販売されていないものや通信販売限定のものもあります。なかなか入手できないということもあり、やや高めの価格設定になる傾向です。 プレミアム日本酒は、厳選された原材料を使用し独特の仕込み方をしているものが多くあります。たとえば、日本酒のラベルに「〇〇の水を使用」「原料は○○の米」「〇〇にて熟成」と表示されています。日本酒の味わいは、水や米の種類や品質、仕込み方などによって少しずつ変化します。その土地ならではの素材を独自の製法で仕込むことで、唯一無二の日本酒が完成するのです。 例えば、長野県で酵母のプロが自ら醸した日本酒を氷温貯蔵し、より美味しい日本酒を作るという取り組みをしている方もいらっしゃいます。  ※詳細はこちら→【氷温貯蔵した幻の3種酵母ブレンドの純米吟醸をみんなに飲んでもらいたい!】https://camp-fire.jp/projects/view/483471 また、プレミアム日本酒のなかには日本酒の品評会などで数多くの賞を受賞しているものもあります。受賞により注目度が高まり、「購入したい」という人が増えて結果として品薄になり、プレミアム日本酒として認識されるようになるケースもあります。このほか、メディアやイベントなどで取り上げられて話題になった場合も、同じような流れをたどることが多いです。 プレミアム日本酒の具体的な事例とは プレミアム日本酒のなかでよく知られているものとしては、「十四代の超特撰」があります。山形県で生産されており、上品な甘さがあるのが特徴です。もうひとつ紹介すると、静岡で生産されている「磯自慢」も人気があります。こちらは、長時間熟成させることによる深みのある味わいが支持されています。磯自慢は、洞爺湖サミット開催の際に乾杯用に使われたことから注目を集めたお酒です。 ほかにも、氷温熟成させたものや10年以上寝かせたもの、古酒を加えて仕込んだものなどもあり、付加価値の高いオリジナルの商品がたくさん登場しています。特別な日のプレゼントなどにぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
最近話題の「プレミアム日本酒」とは
2021.10.25

2020年から新しくなった食品表示制度。その主な変更ポイントとは?

「食品表示法」とは? 2020年4月1日より、新たな食品表示制度がスタート。それに伴って対応を求められるケースもあり、食品業界を中心に注目を集めています。ここでは、食品の表示について定めた「食品表示法」の概要とともに、変更ポイントなどを簡潔にお伝えします。 食品表示法とは、2015年4月に施行された法律のこと。その主な目的は、食品の安全性を保ち、自主的かつ合理的に食品を選ぶ機会を確保することされています。食品の表示に関する法律としては、それまでにも複数の法律がありましたが、とても複雑でした。 食品表示法は、3つの法律をひとつにまとめたものです。その3つの法律とは、食品の安全性確保に関する「食品衛生法」、品質の基準を定めた「JAS法」、健康を保ち病気を予防するための「健康増進法」における食品の表示に関する規定です。食品表示法は2015年に施行されましたが、施工後5年間は経過措置期間とされていました。つまり、この期間は旧基準による表示など、表示方法が不十分であっても処罰されることはありませんでした。 しかし経過措置期間が終了し、2020年4月1日から新しい「食品表示法」がスタート。これに伴って食品の表示に違反があった場合には、罰則が科されることになります。 新しい食品表示制度の変更ポイントを解説! では、新しい食品表示制度にはどのような変更点があるのでしょうか。ここでは、主な変更ポイントについて解説します。 ・一般用加工食品に、栄養成分表示を義務付け 原則として、全ての一般用加工食品及び添加物に対して、栄養成分の表示を義務付けしました。具体的に表示が求められる成分は、エネルギーやたんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(「食塩相当量」で表示)です。食物繊維や糖質、糖類、ビタミン・ミネラル類の表示は、義務ではなく任意とされています。 ・原材料や添加物に、アレルゲンの表示を義務付け 原則として、より広い範囲の原材料に対して、アレルゲンに関する表示を義務付けしました。アレルゲンを表示する際には、一括表示ではなく個別表示を基本とし、消費者が適切に食品を選ぶことができるように配慮しています。 このほか、新しい機能性表示制度の創設や、表示レイアウトの改善などの変更もあります。詳しい内容については、消費者庁サイト「新たな食品表示制度の完全施行について(https://www.caa.go.jp/notice/entry/019486/)」をチェックしてくださいね!  
2020年から新しくなった食品表示制度。その主な変更ポイントとは?
2021.10.18

注目を集める「クラフトコーラ」。健康志向の人にもおすすめの理由とは?

「クラフトコーラ」とは? クラフトビールやクラフトチョコレート、クラフト焼酎など、飲食業界では「クラフト」への注目が高まっています。ちなみにクラフトには、技能や技巧、手芸、工芸などの意味があります。ここから、こだわりを持って手作りされたものに「クラフト」という言葉を付けて呼ぶようになりました。 こうした状況のなか、最近じわじわと人気が高まっている「クラフトコーラ」をご存知でしょうか。今回は、クラフトコーラの概要とともに、人気の理由を紹介します。 クラフトコーラとは、大量生産されるコーラとは異なり、小ロットで生産されるコーラのこと。「職人が作るコーラ」「手作りのコーラ」という意味合いもあります。明確な定義は存在しないものの、その地域ならではのオリジナル性の高いものを示す場合が多いようです。 日本での元祖クラフトコーラは、2018年7月に販売をスタートした「伊良(いよし)コーラ」とされています。同社で販売されているクラフトコーラ「魔法のシロップ」は、炭酸水で4倍程度に薄めて飲100以上前のコーラのレシピに基づいて作られたもので、本物のコーラの実が使われています。 ホームページには、商品開発に関わるエピソードも記されています。同社の代表を務める「コーラ小林」さんは、コーラマニアとして世界中のコーラを飲み歩き、「感動するほどの究極のコーラを作りたい」という想いから試行錯誤を繰り返したのだとか。 クラフトコーラが人気を集める理由とは? 最近はカフェやカレー店などいろいろな場所で、クラフトコーラを見かけるようになりました。では、人気の理由はどんなものなのでしょうか。ここでは、主な理由を3つ説明します。 ・スパイスが含まれている クラフトコーラには、シナモンやクローブ、カルダモンなどのスパイスがたくさん使われています。商品によって使用されているスパイスの種類や数は異なるものの、カレーなどに使われるスパイスと共通するものもたくさんあります。これらのスパイスには薬効が期待されているものもあり、「スパイスが使われている=体によさそう」というイメージを持つ人も多いようです。 ・地域性が感じられる クラフトコーラの材料には、その土地ならではの素材を使うことも多いです。例えば、徳島県で生産されているものには、現地ならではの柑橘類やお茶などが使用されています。コーラを一口飲むことで、その土地の食文化に触れることができます。 ・人の温もりを実感できる クラフトコーラは味へのこだわりはもちろんのこと、パッケージのデザインなどを含めて独特の世界観があります。そこに温かみや懐かしさを感じる人もいるでしょう。新型コロナウィルスの影響によりコミュニケーションなどに制約の多くなりつつある現代において、人の温もりや癒しを求める人は少なくありません。クラフトコーラは、こうした人々のニーズにも対応しているといえそうです。 昨今人気のクラフトコーラ。まずは一口飲んでみて、その魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
注目を集める「クラフトコーラ」。健康志向の人にもおすすめの理由とは?
2021.10.11

プラスチック製スプーンの有料化⁉ その概要とは

プラスチック製スプーンの有料化とは レジ袋の有料化に続き、プラスチック製のスプーンなどの有料化への動きが進んでいることをご存知でしょうか。今回は、その概要や2021年春に成立した「プラスチック資源循環促進法」について紹介します。 2021年3月9日、プラスチックごみの削減を目指して「プラスチック資源循環促進」が閣議決定されました。それに伴って、コンビニエンスストアやファーストフード店などで提供される、プラスチック製のスプーンやフォークなどの有料化や代替素材への移行が検討されています。 身近なところでは、2020年7月に全国一斉でレジ袋が有料化されたことは記憶に新しいと思います。ここから、使い捨てプラスチック製品を減らそうとする動きが加速しています。最近、プラスチック製ストローから紙製のものへと変更する飲食店などが増えつつありますが、こうした変化もその一部といえるでしょう。 プラスチック製スプーンの有料化に対しては、賛否両論のいろいろな声があります。賛成側の意見としては、「慣れれば当たり前になる」「以前から使い捨ては『もったいない』と思っていた」など。逆に、反対側の意見としては、「常に携帯しておくのは面倒」という消費者の声だけでなく、「スプーンを使う商品の売り上げが落ちるのでは」「スプーンの代わりに箸をくださいという人が増えるのでは」というお店側の声もあります。 代替素材のスプーンとは プラスチック製スプーンの有料化への動きにあわせて、代替素材を使ったスプーンが続々と登場しています。たとえば、天然バイオマス材料など土に還る素材を使って作られたスプーンの開発なども行われています。見た目は、プラスチック製のものとほとんど変わりませんが、使い終わった後は微生物の働きによって自然に分解するとされています。従来は、こうした素材を使うと強度や耐久性が確保できないというデメリットがありましたが、そうした点も克服すべく研究が重ねられています。 また、トウモロコシなどの食材を使って作られたスプーンも注目を集めています。スープなどを食べる際にこのスプーンを使った後、そのまま食べたり、適度な大きさに割って料理に使ったりすることもできます。トウモロコシ以外に、じゃがいもの皮を使ったスプーンなども登場しています。通常廃棄されてしまう部分を有効活用できるのも、大きな魅力です。 代替素材のスプーンと聞くと、難しそうなイメージを持つ人もいるかもしれません。でも実際には、ユニークな特徴を持ったものも多く登場しています。プラスチック製スプーンの有料化に関する動向を、これからもチェックしていきたいと思います!
プラスチック製スプーンの有料化⁉ その概要とは
2021.10.06

おにぎらずが進化!「折りたたみおにぎらず」の無限の可能性

おにぎらずは2014年頃に大流行しました。 その発祥は「モーニング」(講談社)で連載されている人気漫画「クッキングパパ」。なんと30年も前の1991年掲載の第213話(単行本第22巻に収録)にさかのぼります。 そんなおにぎらずはブームを経てある程度の定着を見せました。 そして2021年、おにぎらずはさらに進化して新たなブームを巻き起こしています。 <パタパタとたたむ> おにぎらずは板海苔の中央にご飯を盛り、具を重ねて海苔で包むのが一般的な作り方です。 これが進化したのが、折りたたみおにぎらず。たたみおにぎらずともパタパタおにぎりとも呼ばれているようです。 おにぎらず同様ご飯を握らない作り方なのですが、おにぎらずとの相違点は海苔での包み方にあります。 板海苔の中央下半分に切れ目を入れて、4分割したエリアにご飯、具を乗せてパタパタと折りたたみます。こうすることで海苔が一面のみ何重にもなることがなくなり、食べやすくなりました。それだけではなく具材の水分や味の混ざりに対して、間にはさまる海苔がクッションの役割を果たしてくれます。 すべての側面が切れ目のない海苔で覆われるわけではなくなってしまいましたが、ラップで形を整えれば特に困ることもありません。きれいな断面が映えるのも折りたたみおにぎらずの醍醐味ですが、ラップごと切ると形も崩れず上手に切ることができます。 逆にごはんやおかずを乗せすぎるとその厚みがマチとしてとられてうまくたためないことから、食べやすい大きさの折りたたみおにぎらずになるとも言えます。上手に作るコツは「厚みの意識」ということになるかもしれません。 4分割したエリアのうち、右半分にご飯を配置するとします。左下から上に、右に、下に、と時計回りに順にたたんでいけば、右半分のごはんで両側を挟むことができます。この時、縦横の中央、十字部分はマチになるので、ご飯は四分の一のマス全体ではなく、中央側は少し控えてなるべく薄く盛るようにしましょう。 もちろん1マスだけご飯にしておかずをたくさん入れても構いません。アレンジ自在な折りたたみおにぎらずはどこまでも懐が深いのです。 <アレンジ自在> 具についても決まりはなく、自由自在です。長時間保存せずすぐに食べるのであれば生野菜を加えるのも良いでしょう。ご飯、おかず、生野菜と多彩な歯ざわりが楽しめます。 お弁当にする場合には、傷みにくく水分の出にくい具がおすすめです。普段お弁当用冷凍食品でお弁当箱を埋め尽くしている場合には、同じおかずでも折りたたみおにぎらずにするだけで目先が変わります。食べやすいので、運動会や遠足など屋外でのお弁当にもぴったり。きれいな断面が食べる人の食欲をそそることでしょう。 ご飯を酢飯にして、手巻き寿司ならぬ折りたたみ寿司にしたり、韓国風海苔巻きキンパを折りたたみキンパにしたりも大人気。 「折りたたみおにぎらず」で検索すれば、さまざまなアレンジが広がっていることを実感できます。   海苔を飛び越えた更なるアレンジとして、生春巻きの皮や薄焼き卵などの円形の形を活かし、クレープのように包むものもあるのだとか。 この先もおにぎらずの進化は進んでいきそうですね。
おにぎらずが進化!「折りたたみおにぎらず」の無限の可能性
2021.07.12

話題の韓国料理「ヤンニョムチキン」ってどんなもの?

ヤンニョムチキンとは 昨今話題の韓国料理のひとつ「ヤンニョムチキン」をご存知でしょうか。韓国料理といえば、チヂミやキムチ、サムゲタン、ビビンバなどがよく知られており、人気を集めています。 従来から人気を集める韓国フードに新しく加わったのが、ヤンニョムチキン。お弁当屋さんのメニューなどで見かけることも増えてきました。ヤンニョムチキンは、香ばしく揚げたフライドチキンにコチュジャンやにんにくなど使った調味料を絡めて甘辛く味付けをした肉料理です。辛さが抑えめなので、子どもにも好評です。本場韓国でもよく食べられており、国民食とも呼ばれているのだとか。 ヤンニョムチキンの人気が沸騰した理由は、韓国ドラマによるものとされています。韓国ドラマのなかに主人公たちがヤンニョムチキンを食べるシーンがあり、これが火付け役になりました。 ちなみに、ヤンニョムチキンを作る際に、鶏肉であればどんな部位でも使用できます。鶏もも肉や鶏むね肉、手羽先なども使うことができます。また、もともとのレシピでは揚げて作りますが、多めの油で焼いて作ることもできます。 ヤンニョムチキンを作ってみよう では、さっそくヤンニョムチキンを作ってみましょう。基本的な作り方は、鶏肉に下味を付ける、油で揚げる、調味料を絡めるという3ステップです。 まず、鶏肉にしょうがや酒、塩などを揉みこんでしばらく置き、下味を付けておきます。その後、鍋にたっぷりの油を入れて熱し、鶏肉を香ばしく揚げます。そして、鍋で温めておいたタレに揚げた鶏肉を入れて、コチュジャン・にんにく・酒・しょうゆ・砂糖・酢などの入った調味料を絡めます。調味料は、いろいろなレシピがあるので、食べる人の好みに合わせてアレンジするのも良いですね。 ヤンニョムチキンは、ビールとの相性が抜群です。しっかりと味が付いておりボリュームがあるので、若者や育ち盛りの子どもも喜ぶこと間違いなしです! 海外旅行にはなかなか行けなくなりつつある今、手軽に作れる韓国料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
話題の韓国料理「ヤンニョムチキン」ってどんなもの?
2021.06.28

何豆腐がお好み?よりおいしく食べるための基礎知識(後編)

日々の食卓に欠かせない豆腐。前編ではお馴染みの絹ごし豆腐と木綿豆腐の違いについてレポートしました。 後編は、さらなる豆腐の深みを知るべく、寄せ豆腐、おぼろ豆腐、ざる豆腐、充填豆腐について解説します。 前半の記事はこちら 作りかけの木綿豆腐? おぼろ豆腐、寄せ豆腐、ざる豆腐。これらはすべて木綿豆腐を作る工程の途中でそれぞれ製品化されたものです。 木綿豆腐は絹ごし豆腐ほど濃い豆乳で作られるわけではないので、固まり具合は絹ごし豆腐よりもさらに柔らかく、非常にゆるいプリン状で大変崩れやすく繊細です。 凝固剤(にがり)を入れた豆乳を混ぜて固める工程を「寄せ」ということから、この固まりたての温かい状態で容器にすくい取った豆腐を寄せ豆腐とよびます。 あるいはあまりにも繊細でおぼろげな様子や、すくってお椀に盛った見た目がおぼろ月のようであったことからおぼろ豆腐という名前が付いたとも言われています。 これをすくってざるに盛ればざる豆腐です。 それぞれに別の名がつくほど、日本人は豆腐好き、風流だということがうかがえますね。 水にさらさずすくうだけなので、大豆本来の風味をストレートに味わえる豆腐です。 町の豆腐屋さんを見かけたら、ぜひ寄せ豆腐(おぼろ豆腐)を食べてみてください。豆腐の原点ともいえる繊細な味わいは何とも言えない幸せを運んできてくれます。できたては温かく、崩れないぎりぎりの柔らかさは豆腐の概念を一新するおいしさかもしれませんよ。 充填豆腐は長期保存可 スーパーで豆腐を買うとき、容器内に水が入っていないタイプのものを見かけることがありますよね。小さ目の容器で三連になっているものといえばピンとくるでしょうか。 これは充填豆腐という種類です。しかし商品名そのものが「充填豆腐」となっているものはほとんどありませんね。豆腐の柔らかいイメージに「充填」が似合わないためかもしれません。 充填豆腐は豆乳を一度冷ましてから凝固剤を加え、容器に入れて密封したあとに加熱して固めます。密封後加熱殺菌されるので非常に衛生的で長期保存に優れています。 戦後機械化の発展に伴って生まれた新しい豆腐であり、今となっては充填豆腐=絹ごし豆腐と思っている人も多いかもしれません。 食感は絹ごし豆腐に近いですが、絹ごし豆腐のような水にさらす工程がないため、敏感な人は苦みやえぐみを感じることも。そういった場合には食べる前に水にさらすと良いでしょう。 たかが豆腐、されど豆腐。豆腐だけでもさまざまにバリエーションがありましたね。さらに豆腐を加工した油揚げ、がんもどき、高野豆腐なども非常に身近な食材です。 二人以上世帯1世帯当たりの豆腐消費支出額は平均すると400円前後なのだとか。意外に少ないような気もしますね。 肉や魚、フルーツなどに比べると「高級品」の価格帯でもお手頃価格の豆腐。スーパーでちょっといい豆腐を選んで味わってみるのも良さそうです。
何豆腐がお好み?よりおいしく食べるための基礎知識(後編)
2021.06.21

世界三大料理「中華料理」「フランス料理」あと一つは?

ヒトというものは兎角3という数字で物事をまとめたがります。三大○○、御三家、などなど。 料理も例外ではありません。日本でも世界でも、さまざまなくくりで三大○○が挙げられています。 そこで今回は世界三大料理に焦点を当ててみます。 有名なあの料理は入るとして、残り一つは何料理が当てはまるでしょうか? 基準は世界の料理文化への貢献度 世界三大料理と聞いて、何料理を思い浮かべますか。ぱっと思いつくのは、中華料理、フランス料理、日本料理などでしょうか。 イタリア料理やロシア料理、韓国料理もお馴染みですね。 世界三大料理は、伝統的には「中華料理」「フランス料理」「トルコ料理」とされています。 中華料理は四千年の歴史を持つ、宮廷料理として発展してきた料理です。広大な領土でさまざまな食材・料理法が発達し、それが宮廷に集積して開花したと考えられます。 フランス料理もまた宮廷料理に源流があります。現在では優雅なコース料理がイメージされるフランス料理ですが、何と16世紀以前の中世ではテーブルマナーも確立されていないどころか、食器すら使われず手づかみで食事をしていたといいます。これが近世になるとナイフとフォークを使う作法が一般的となり、伝統的な高級宮廷料理「オートキュイジーヌ」が生まれました。今日のレストランやホテルで供されるコースメニューの高級料理の原型と言えます。その後フランス革命が勃発し、職を失った宮廷料理人が地方へと流出して自らの店をもったことで一般庶民にも広まり、さらにフランス料理は発展しました。 最後はトルコ料理です。中華料理、フランス料理に比べると日本ではややマイナーな印象ですが、伝統的な世界三大料理という定義がヨーロッパの歴史家や料理研究家によって決められたことからトルコ料理が入っています。おいしさそのものよりも、のちの料理文化にどのような影響を与えたかが重視されているのだそうです。 トルコの源流は14世紀から20世紀の初めまで地中海地域の半分以上を支配したオスマン帝国にさかのぼります。ヨーロッパと中央アジア、アフリカの要衝に位置するトルコでは、トルコ民族の伝統的な料理と各地方の料理がまじりあい、トルコ料理として独特の発展を遂げました。その影響はギリシャ料理、ブルガリア料理、モロッコ料理からハンガリー、ロシアにまで渡ったのだとか。 トルコ料理が世界三大料理とされるのも、納得ですね。 日本で食べられるトルコ料理と言えばケバブが有名です。逆に言うとケバブ以外のトルコ料理は日本国内ではどちらかというとマイナーで、専門店に行かなければ味わえないとも言えます。トルコを含めた地中海東部地域の料理は大変おいしいので、機会があればぜひ食べてみてください。 世界三大料理は、中華料理、フランス料理、残る一つはトルコ料理でした。 おいしさや知名度ではなく、歴史的な料理文化への影響度などから決められたという由来が意外でしたね。 トルコ料理に限らず、日本に暮らす外国人の祖国料理を食べられる飲食店は思うよりもたくさんあります。各国料理と検索するとヒットしやすいようです。 コロナ禍で海外旅行に行くのは難しい状況が続いていますが、各国料理は日本にいても食べられると考えると楽しく嬉しくなりますね。お口でこっそり海外旅行、ぜひワクワクドキドキの小さな旅を楽しんでみてください。
世界三大料理「中華料理」「フランス料理」あと一つは?
2021.06.14

食文化を活用して地域ブランティング! 福井県小浜市の事例を解説

食文化を活用した地域活性化とは 少子高齢化や核家族化、人口減少などの社会を取り巻く変化により、古くから続いてきた地域のコミュニティが失われつつあります。大都市と地方での地域間格差が深刻化し、過疎化が進んでいる地域もたくさんあります。 こうした状況を受けて「地域活性化」「地域おこし」という言葉を昨今よく聞くようになりましたが、そのなかで地元の食文化を活用した取り組みが注目を集めていることをご存知でしょうか。 地域の食文化には、その土地に伝わる郷土料理などもあります。例えば、郷土料理は、観光客にとって魅力的なものであるだけでなく、「地域らしさ」を表現していく上でも有効です。郷土料理を上手に生かして、地域のブランディングにつなげている事例もあります。 農林水産省では「日本食文化ナビ」という冊子を制作し、ホームページで公開しています。食文化を活用した地域活性化に関心のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 (参考:https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/vitalization/) 福井県小浜市の事例「食のまちづくり」 食文化を生かして地域づくり・まちづくりを進めている成功事例のひとつに、福井県小浜市が挙げられます。小浜市は飛鳥~奈良時代から続く「御食国」という伝統的な食文化を持っており、自然環境や食材にも恵まれた地域です。 平成13年9月に「小浜市食のまちづくり条例」を制定し、翌年から施行。「地産地消」や「身土不二」という視点を大切にしながら、子どもから大人まで幅広い世代を対象に、ライフステージに合わせて食を学ぶことができる仕組みづくりも行っています。例えば、保育園・幼稚園を対象にした食育事業も実施しています。 また、食のまちづくりを実際に体験できる「街並みと食の館(たて)」という施設もスタート。この施設は、地域活性化を目指して伝統的な建造物を再生したものです。この他、「御食国シンボルロゴマーク」制定や「御食国大使」による広報活動、食のガイドブックの制作などにも取り組んでいます。 小浜市では、こうした一連の取り組みを通して、さまざまな主体が連携して、食のまちづくりを推進しています。食や食文化をテーマにしたまちづくりの方法として、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
食文化を活用して地域ブランティング! 福井県小浜市の事例を解説
2021.05.31

日本だけじゃない!世界各地でも親しまれる「魚醤」とは

四方を海に囲まれた島国、日本。豊かな海産資源に恵まれ、平安時代の昔から生の魚を塩で漬け込み発酵させた魚醤文化が発展してきました。 その後時代が進むにつれて大豆醬油が台頭し、単に醤油と言えば大豆醤油を指すようになりましたが、魚醤油である魚醤には独特の強いうま味があり、一度味わえばやみつきになるとも。 今回はそんな魚醤について、世界にも目を広げてレポートします。 日本の魚醤 秋田のしょっつる、能登のいしる、香川のいかなご醤油で日本三大魚醤と呼ばれています。 しょっつるはハタハタやイワシを原料としており、秋田の郷土料理「しょっつる鍋」に欠かせない調味料です。特にハタハタで作られたしょっつるは臭みが少なく味の良い品だそうですが、イワシやコウナゴで作られたものもそれぞれに特徴があっておいしいものです。 いしるは作られる地域により原料や呼び名が異なり、輪島市や珠洲市で作られるイワシやサバなどの青魚を原料にしたものが「いしる」、能登町で作られるイカの内臓を使ったものは「いしり」と呼ばれます。うま味のもととなるアミノ酸が非常に多く含まれているので、料理の隠し味として使うと味が底上げされる実力を持ちます。 いかなご醤油はその名の通りイカナゴが原料です。そもそも魚醤は大豆醤油に比べてかなりしょっぱいのですが、いかなご醤油は他の魚醤と比べてもさらに塩分が高く30%近くもあるのだとか。1960年ころに一度は衰退し生産が途絶えましたが、1998年には関係者の努力により生産が再開されました。 世界の魚醤 タイのナンプラー、ベトナムのニョクマム、中国のユールーなど、世界にも多くの魚醤があります。特に東南アジアでは雨季に大漁となる小魚の保存食として、魚醤が発展してきました。強い塩気と強烈なうま味が、米と野菜が中心の食卓に豊かな味わいをもたらしてきたことは間違いないでしょう。 ヨーロッパでは古代ローマにおいてガルムと呼ばれるアンチョビ(カタクチイワシ)を使った魚醤が日常的に使われていたそうです。ローマ帝国の滅亡とともに衰退したとされますが、その流れをくむコラトゥーラという魚醤が現在でもイタリア南部で作られています。 これだけではなく、世界には数えきれないほどの種類の魚醤があります。ケチャップやウスターソースも、もともとは魚醤が入った調味料なのだそうです。 エスニック料理の流行などもあり、身近なスーパーでも世界の魚醤を気軽に買えるようになりました。 生魚を塩漬けして発酵させる、という作り方は共通しているのに、それぞれに異なる特徴を持つ魚醤。色は薄いものが多いですが塩分が強いので、大豆醤油の代わりに使うとしょっぱすぎる可能性があります。 まずはほんの少量の隠し味から使ってみてください。好きな人にはたまらない独特の生臭さは、加熱調理することで薄れてうま味が残ります。煮物や炒め物がおすすめです。
日本だけじゃない!世界各地でも親しまれる「魚醤」とは
2021.03.23

「世界食料デー」SDGsの取り組みをみんなで考えよう

「世界食料デー」月間とは?国連は10月16日を「世界食料デー」、10月を世界食料デー月間と定めています。世界の飢餓や食糧問題について考えるとともに、その解決に取り組む1ヵ月としています。日本では2008年からこの世界食料デー月間の期間を活用して、NPO/NGOや国連機関などとの連携による情報発信を行っています。 特定非営利活動法人国際連合世界食糧計画WFP協会によれば、2018年時点での世界の飢餓人口は約8億2000万人以上とされています。これは「世界の人口のうち、約9人に1人が飢餓で苦しんでいる」という計算になります。世界食料デー月間では、飢餓や食糧問題はその課題に苦しんでいる当事者だけでなく、社会全体の課題であるとされ、より多くの人による多面的な取り組みが必要です。 例えば、飢餓が深刻化する一方で、食べられるのに廃棄されてしまう「食品ロス」などの問題があります。解決方法のひとつとしては、消費者は「(賞味期限の長いものを選ぶのではなく)賞味期限の短いものを買う」「購入した食材は残さず食べ切る」といった心掛けが重要です。また食材や料理を提供する側としては「食べられる量を提供する」など、それぞれの立場で身近にできることから実践することが求められます。 世界食料デー月間とSDGs 世界食料デー月間に関連して、持続可能な開発目標(SDGs)における17の目標のひとつに「飢餓をゼロに」というものがあります。これは、次に挙げるような他の目標とも密接に関わっています。 例えば、「貧困をなくそう」という目標について言えば、極度の貧困状態にある人々(1日あたり1.9ドル以下で暮らす人々)の数は、1990年以降大幅に減りました。しかし依然として、2015年時点では世界に約7億3700万人が極度の貧困状態にあるとされ、飢餓にも深くつながっています。 「つくる責任 つかう責任」という目標では、「生産された食料のうち、約3分の1が廃棄もしくは損失している」という現実が大きな問題となっています。飢餓で苦しむ人が減り、より多くの方が食べられるようにするために、環境にも配慮しながら持続可能な生産・消費の仕組みを構築していくことが望まれています。 最後に「パートナーシップで目標を達成しよう」という目標は、行政・企業・NPOなどさまざまな主体が関わっていくことの重要性を意味しています。これは飢餓だけでなく他の課題にも通じることですが、世界規模での課題を解決するためには、それぞれの専門分野を越えて取り組んでいくことが大切です。 食料デー月間をきっかけに、私たちが身近にできることを考えてみてはいかがでしょうか。
「世界食料デー」SDGsの取り組みをみんなで考えよう
2021.03.16

コロナ禍でも売り上げアップ。家庭用冷凍食品の現状とは?

コロナ禍による内食・中食への動き 新型コロナウィルスの拡大防止による外出自粛や緊急事態宣言により、在宅勤務や休校・休園など生活様式が変化しつつあります。外食をする頻度が減り、自宅で食事を摂取する機会が増えつつあります。 こうした変化は冷凍食品の需要にも大きく影響しており、家庭用冷凍食品のニーズが高まっています。株式会社KSP-SPが提供する全国POSデータ「家庭用冷凍食品の合計およびカテゴリー別前年比増減率推移」によれば、在宅勤務や自粛要請などが始まった2020年2~5月は、前年に比べて需要が1~2割程度増えたと報告されています。6、7月には前年に比べて需要の伸びは2~3%まで落ち着きましたが、それでも増加傾向にあります。 需要が伸びた冷凍食品とは? 家庭用冷凍食品のなかで特に需要が増加したのは、冷凍麺や冷凍米飯、冷凍農産などです。冷凍麺や冷凍米飯は、電子レンジなどで調理して手軽に食べられる点が魅力で、在宅勤務中のランチにも重宝します。冷凍農産は、ブロッコリーやほうれん草、ネギなどの農産物を冷凍にしたものです。使いたい分だけを使用できるためフードロスが少ないことや、長期保存ができること、野菜が手軽に摂取できることなどが人気を集めています。以前より冷凍食品を使用していたリピーターはもちろん、新規のユーザーも増える傾向にあります。 また、たこ焼きやお好み焼きなどのスナック類も売り上げを伸ばしています。自粛生活が長期化するなかで、小腹が空いた時の間食や子どものおやつとしても活用されていることが伺えます。その一方でお弁当用の冷凍食品は、在宅勤務や休校が増加した2月~3月にかけて需要が大幅に減少したものの、学校が再開された6月頃には需要が再び復活しました。 ちなみに、冷凍食品が購入できる場所としてはスーパーやコンビニなど数多くあります。コロナ禍では冷凍食品はどの場所でも需要が伸びていますが、そのなかでも特にドラックストアで購入する人が増えたというデータがあります。」 このように、外食やイベントなどが減って自宅で食事を摂る機会が増えたことにより、業務用冷凍食品から家庭用冷凍食品の製造へと切り替える企業も出ています。人々の暮らしの変化に合わせて、冷凍食品など食材の需要も変わっていきます。今後も、その動向をぜひ追いかけていきたいと思います。
コロナ禍でも売り上げアップ。家庭用冷凍食品の現状とは?
2021.03.11

おいしい!最近進化中の「青汁」はどんな味?その栄養とは?

おいしい青汁が増えている! 一昔前までは、青汁と言えば「まずいもの」というイメージが強くありましたが、最近はおいしいものも多く出回るようになりました。緑黄色野菜「ケール」を使ったものだけでなく、大麦若葉やよもぎ、桑の葉など使用する材料もさまざまです。また、青汁としてシンプルに飲むだけでなく、料理やお菓子に活用するレシピも人気を集めています。そこで今回は、現在進化中の青汁の魅力と青汁の飲み方、簡単な活用法についてご紹介したいと思います。 青汁の主な栄養として、ビタミンやミネラル、ポリフェノールが豊富に含まれています。製品によっては原材料にこだわったり栄養分を添加したりすることで、食物繊維や酵素、乳酸菌などが摂取できるものもあります。 実際に、ドラックストアやスーパーなどで青汁の売り場に行くといろいろな種類があり、値段もさまざまで選ぶのに困ってしまう方も多いかもしれません。国産や有機、無農薬などといった素材の種類や添加物、加工方法なども製品ごとに少しずつ異なるので、パッケージをよく確認してから購入するようにしたいですね。 基本の飲み方と簡単な活用法 青汁はお湯や水などで割って飲むこともできますが、独特の香りや風味が気になる場合もあります。初めての方や子どもなどには、牛乳や豆乳などを加えて「青汁ミルク」「青汁ラテ」のように飲むことをおすすめします。あるいは、りんごジュースなどの果物のジュースやヨーグルトなどに混ぜて飲む方法も、青汁の苦味や雑味がマイルドになりおいしく楽しめます。 その他、スムージーにブレンドしたり、ホットケーキやクッキーの生地に混ぜ込んで使ったりする方法もあります。青汁の量が多いとダマになってしまったり風味を損ねたりする場合があるので、最初は少量から始めてみてくださいね。 おいしい青汁が続々と登場しています。野菜不足が気になる方はもちろん、美と健康に気を使う方はぜひ青汁を手に取ってみてはいかがでしょうか。いろいろなタイプの製品が出回っているので、自分で試しながら好みのものを探してみたいですね。
おいしい!最近進化中の「青汁」はどんな味?その栄養とは?
2021.03.02

最近話題の「プロテインカフェ」ってどんな場所?

プロテインカフェって何? 最近注目を集めている「プロテインカフェ」をご存知でしょうか。プロテインカフェとは、その名前の通り、プロテインを使った飲み物や間食を気軽に楽しめるカフェのことです。形態としては、プロテインを使ったメニューを全面に打ち出した「プロテインカフェ」だけでなく、フィットネスクラブやジムなどに併設されているカフェやヘルシーフードを提供するカフェでのプロテインメニューの提供など、さまざまスタイルがあります。昨今のプロテインブームを受けて、プロテインカフェやプロテインメニューを取り入れたお洒落なカフェが全国に続々と登場しています。 筋力アップなどのトレーニングをしている方だけでなく、いつまでも健康を保ちたいと願う方からも大きな支持を集めるプロテイン。その一方で「プロテインの味や香りが苦手」「プロテインを美味しく摂取する方法が知りたい」という声も少なくありません。そこでプロテインカフェを上手に活用して、美味しく楽しくプロテインを摂取してみてはいかがでしょうか。 プロテインカフェの定番メニューとは? では実際の事例をもとに、プロテインカフェでの定番メニューをご紹介しましょう。まず、トレーニングや散歩、仕事などの合間に気軽に利用できるスムージーのような飲み物はいかがでしょうか。バナナやパイナップル、ストロベリーなどの果物とプロテインを混ぜ合わせたトロリとした飲み物です。使用する素材によって「エネルギー補給」「美容や健康な体づくり」「疲労の回復」などのテーマが設定されていることも多いので、自分の目的に合ったものを選んでみましょう。果物の他には、モロヘイヤやほうれん草、にんじん、トマトなどの緑黄色野菜をブレンドしたものもあります。「野菜が不足しがち」という方にも魅力的ですね。 また、プロテインを配合した「アーモンドラテ」や「抹茶ラテ」、「ほうじ茶ラテ」なども人気メニューです。カフェタイムに気軽に利用できそうな飲み物がたくさんあるのがポイントです。タンパク質だけでなく、牛乳ベースのものを選べばカルシウム、アーモンドミルクベースのものを選べばビタミンEが補給できるのも嬉しいですね。 プロテインメニューと一緒に、野菜や果物がたっぷりのヘルシーなメニューを用意しているカフェも多くあります。ストイックになりがちなトレーニングなどの合間に、プロテインカフェなどで気分をリフレッシュして、美と健康への意識を高めるのもいいかもしれません。まずは近くのプロテインカフェへぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
最近話題の「プロテインカフェ」ってどんな場所?
2021.01.28

飲むだけにあらず。プロテインを使った、アレンジ料理。

プロテインは料理にも活用できる 「プロテインは牛乳などを加えて飲むもの」というイメージが強いと思いますが、実は料理などにも活用できることをご存知でしょうか。プロテインを使った料理やおやつは、プロテインを飲むのに飽きてきたという方やプロテインの味が苦手な方、プロテインの摂取量を増やしたいという方などにもおすすめです。 よくある質問として「プロテインは加熱しても大丈夫?」というものがあります。一般的には「プロテインの栄養は、熱を加えても変化しない」と言われています。その理由は、プロテインは牛乳などからタンパク質を取り出し熱風で乾燥させることで作られているからです。また、プロテインを料理に混ぜて使うことで、独特の風味を和らげることができ摂取しやすくなります。 プロテインを使ったアレンジ料理の作り方 プロテインの活用法として、まず試していただきたいのが「パンケーキなどのおやつづくりにプロテインを少量加える」という方法です。小麦粉やホットケーキミックスなどの粉の量に対して、5分の1程度を目安に生地に混ぜてみましょう。プロテインには「チョコ味」や「チャイ味」などの香りの付いたものもあり、それぞれのフレーバーを楽しむことができます。 同じような感覚で、パウンドケーキやクッキー、ヨーグルトなどに混ぜて使うこともできます。トレーニングをしている方やダイエット中の方のなかには、「甘いものを控えている」という方も多いと思います。プロテインを使ったおやつであれば、罪悪感が少なく食べられるのも魅力的ですね。 また、スムージーやお好み焼きなどに少量ブレンドするのもよく合います。混ぜることでプロテインの粉っぽさが少なくなり、食べやすくなります。この他、コロッケや南瓜サラダ、グラタンなどに混ぜるのも食べやすくておすすめです。こうしたアイデアは、育ち盛りの子どもの食事づくりにも役立ちそうです。 プロテインは適量を継続して摂取することが大切と言われています。飲むだけでなく、料理やおやつづくりにもプロテインを活用してみてはいかがでしょうか。自分に合ったプロテインの活用法を見つけて、プロテインを楽しく継続していきたいですね。
飲むだけにあらず。プロテインを使った、アレンジ料理。
2021.01.19

料理がもっと美味しくなる!「塩」の種類と使い分け方法とは?

塩の種類は、大きく「3種類」ある どこの家庭にも常備している、基本の調味料「塩」。スーパーなどに行くといろいろな塩が置いてあり、種類も値段も多種多様なので、どれを選んでいいか迷っているという方も少なくないと思います。塩は私たちの命や健康を保つためになくてはならない存在ですが、知っているようで知らないことが本当に多いもの。そこで今回は、普段の料理がもっと美味しくなる、塩の種類と使い分け方法についてご紹介したいと思います。 まず基本的なこととして、塩は大きく3種類に分けることができます。その原料の違いによって「海水塩」「岩塩」「湖塩」と呼ばれます。日本で作られる塩の多くは海水塩で、ミネラルが豊富に含まれていることが大きな特徴です。 岩塩は、ヒマラヤのピンクソルトなどが有名です。海水塩に比べると「しょっぱさ」を強く感じ、鉄分を多く含むとされています。ウユニ塩湖などがよく知られており、湖塩は海水塩や岩塩と比べて生産量が少ないです。もちろん、同じ種類の塩であっても作られる環境や製塩方法などにより、色や形状、成分などが変化します。 「いくつかの塩を食べ比べてみたい」という場合には、海水塩、岩塩、湖塩のなかから1種類ずつセレクトしてみると、その違いをよく実感することができおすすめです。 料理を美味しくする、塩の使い分け方法とは? 塩を選ぶ際には、原料の違いだけでなく粒の大きさも意識することがポイントです。粒子の細かい塩はどんな料理にも使いやすくて便利ですが、粒子が粗い「粗塩」を準備していると料理の幅がぐっと広がります。 例えば、ステーキや焼き鳥、焼き魚などに粗塩をパラリと振ると、素材の味を上手に引き立てることができます。お酒の好きな方であれば、日本酒と一緒に少量の粗塩を味わうのもいいですね。その他、煮込み料理やスープなどじっくりと味を引き出したい料理にも、粗塩はよく合います。 数種類の塩を常備して、素材に合わせて塩を使い分けると料理の味がとても美味しくなります。ぜひ自分の好みに合った塩を探してみてくださいね。
料理がもっと美味しくなる!「塩」の種類と使い分け方法とは?
2020.12.21

食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?③

①ではブロックチェーンの簡単な仕組み、②では国内における実証実験の事例を紹介しました。 最終回となる今回は、海外における具体的な事例を紹介します。 ネスレ 日本では主にコーヒーでお馴染みのネスレは、実は飲料・食品業界で売上世界トップを誇る食品メーカーです。 IBMが開発した食品サプライチェーンの追跡ネットワークである「IBM Food Trust」に立ち上げ初期から参加するなど、ブロックチェーンを積極的に活用しています。 2020年4月には、スウェーデンで展開するコーヒーブランド「Zoégas(ゾエガス)」の「Summer 2020」シリーズを「IBM Food Trust」上で追跡できるようにするという発表がありました。 パッケージにあるQRコードをスキャンすると、収穫されたコーヒー豆が店頭に並ぶまでどのような経路をたどったかが確認できるといいます。 ブロックチェーン上に書き込む情報については、正確な情報提供を行う役割を第三者である信頼のおける認証機関が担うことで、ブロックチェーン上に虚偽の情報が書き込まれないようになっています。 「IBM Food Trust」は2018年に商用提供が始まっており、Nestlé(ネスレ)だけでなくウォルマートやドール、ユニリーバなどを含む80社以上が参画しています。 スターバックス 世界最大手のコーヒーチェーン企業であるスターバックスも、ブロックチェーンを利用した「農園からカップまで」のコーヒー豆追跡プロジェクトを2020年8月から展開しています。スターバックスはマイクロソフト社と提携しており、利用しているのは上のIBMとは異なるプラットフォームです。 全米のスターバックスで購入したコーヒー豆のパッケージに記載されているコードをウェブ上に入力すると豆の原産地や焙煎業者の情報を追跡でき、また逆に生産者側も豆が最終的にどこで買われていったのかまでわかるといいます。 フェアトレード品にコーヒーが多く見られるように、コーヒー豆生産の現場は雇用環境が劣悪であったり、賃金が低かったりすることが少なくありません。 生産者がコーヒー豆の流通経路に関して、この追跡プログラムなどを通じて知識を得ることで、経済的により独立し、活路を見出せる可能性も十分にあります。 アンハイザー・ブッシュ・インベブ 聞きなれない企業名のように感じられるかもしれませんが、アンハイザー・ブッシュ・インベブは「バドワイザー」や「ヒューガルデン」ブランドで知られる酒類メーカーで、ビール飲料の世界シェアは3割にも達します。 サプライチェーン内の製品追跡にブロックチェーンを利用し、主としてアフリカ農家の生活水準向上を目指しています。 システム導入以前は、現地の農家は収入証明の書類を持たず、銀行口座の開設もままならなかったといいます。 しかし農作物をサプライチェーンで管理することで、現地の農家はアンハイザー・ブッシュ・インベブのサプライヤーであることを証明できるようになり、銀行口座を開設できるようになったそうです。 このように、海外では消費者向けだけではなく、生産者に向けてもトレーサビリティシステム活用が期待されています。 現在は開発中のものも含めて多数のプラットフォームが併存しています。 この先ブロックチェーンプラットフォームは一つのものに標準化されていくのか、あるいは複数サービスがうまく住み分けて共存していくのか。 数年単位でどんどん進んでいくと期待される食品業界におけるブロックチェーンを利用した追跡システムに、今後とも注目していきます。
食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?③
2020.12.17

食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?②

前回は「ブロックチェーン」の簡単な仕組みと、食品トレーサビリティへの活用可能性を紹介しました。 今回は実際に実証実験として行われた具体的な事例を紹介します。 食品トレーサビリティプラットフォームの実証実験 2019年1月に株式会社ベジテック、カレンシーポート株式会社、株式会社三菱総合研究所の3社は、合同で開発したブロックチェーンプラットフォームを用いた食品トレースの実証実験を行いました。 販売ルートについては、アマゾンジャパン合同会社と株式会社日本アクセスの両社が協力しました。もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも、この実験に参加していた商品を購入していたかもしれませんね。 私たちが知らない間に、ブロックチェーンによる食品トレーサビリティシステムは実用化一歩手前の実証実験の段階にまで到達してきているのです。 またこの実証実験は、農林水産省補助事業「平成30年度食品流通合理化・新流通確立事業」を活用したものです。国も食品流通の合理化・高度化を強力にバックアップしていることが分かります。 リコールコスト大幅減の可能性 この実証実験では、国内生産者→仲卸→小売と海外生産者→輸入商社→国内流通商社という2ルートで、実際の商取引に関連する物流情報の書き込みや参照が行われました。 この2ルートでそれぞれ事故商品が流通したと仮定し、商品の特定と出荷停止及び回収について、ブロックチェーンプラットフォームを使用した場合と使用しなかった場合の比較検証も実施されています。 結果は、驚くべきものでした。 ブロックチェーンプラットフォームを活用した場合、商品回収までの時間はおよそ3分の1、回収対象品の量は最大180分の1に削減可能であることが確認できたというのです。 特に、輸入品における事故商品の特定は、従来では2日かかっていたところがブロックチェーンプラットフォームを使用している場合にはわずか数秒で完了するとのこと。 各現場での情報入力の手間やコストはかかりますが、事故発生時のリコールコストが激減することは間違いありません。 ブロックチェーンプラットフォームは急速に開発競争が進んでおり、欧米では今後国際的に標準化されていくことを見据えた動きも出始めています。 国内でも、これまでの特定のサプライチェーンによる商品差別化のための食品トレーサビリティから、業界全体のインフラとしての食品トレーサビリティシステムへの転換が進んでいくことでしょう。 ブロックチェーンプラットフォームは、まさにこの食品流通のインフラと言えるわけです。 次回③最終回では、海外での事例を紹介します。皆さんご存じのあの企業も、ブロックチェーンを活用しています。
食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?②
2020.12.14

食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?①

ブロックチェーン」という言葉を聞いたことがありますか。「 仮想通貨の根幹を支える技術を表す言葉として語られることの多いブロックチェーンですが、実はその可能性は仮想通貨だけにとどまりません。 今回は、ブロックチェーンは食品業界において一体どのような可能性を持っているかについて探っていきましょう。 ブロックチェーンの特徴 ブロックチェーンとは、データのまとまりを入れる箱(ブロック)を鎖(チェーン)で繋いでいく仕組みで、ネットワークに接続している複数のコンピュータで共有されるという特徴があります。 特定のコンピュータで運用されるわけではないのでリアルタイム性には乏しいものの、システムダウンが起こりにくく、またブロックが時系列にそって繋がっていくため、ある一部分だけを切り取って改ざんすることは難しいと言われています。 ブロックチェーンは信用や透明性に強みを持ち、金融はもちろんのこと、医療をはじめとするその他の分野でも活用が期待されているのです。 食品トレーサビリティとブロックチェーン 食品業界でまずブロックチェーンの活用が期待されるのは、食品トレーサビリティの分野です。 トレーサビリティはトレース(trace:追跡)とアビリティ(ability:能力)による造語で、日本語では「追跡可能性」とも言われます。食品の移動の把握という意味で使われ、生産から流通、消費あるいは廃棄まで追跡できることを指します。 現在でもスーパーなどで特定の商品について「この商品の生産者は誰々です」といったポップなどを目にすることがありますね。しかしこれは生産から販売まで管理された限定的なサプライチェーンでのトレーサビリティであり、商品の差別化を目指した付加価値としての情報です。 一方ブロックチェーンによる新しいトレーサビリティでは、食品業界全体を網羅する複雑なサプライチェーンをも追跡できるトレーサビリティが期待できます。特定の商品を差別化するためではなく、食品業界全体を支えるインフラとしての役割が期待されているのです。 どのように生産され流通して販売されたのか、その複雑な経路をあるがままに記録できる可能性がブロックチェーンにはあります。 逆に言えば、食中毒や食品偽装など問題のある商品の来歴を正確に把握できるということになります。問題が起こっても迅速かつ適切に対応することができれば、食の安全性はより高まりますね。 購入しようとする食品にスマホをかざすと生産・流通の情報がいとも簡単に入手できる。SFの世界ではなく、ほんの少し先の未来には実現するかもしれない光景です。 次回は、実際に実証実験として行われた国内外の事例を紹介します。
食品業界におけるブロックチェーンの可能性とは?①

新着レポートはこちら

NEW 2022.11.24

知らないとまずい?!タンパク質危機。20XX年までに肉や魚が足りなくなる?

地球の人口増加や環境問題により、食肉などのタンパク質が不足するのが「タンパク質危機」です。私たちの食卓に影響するかもしれない世界規模での課題であるにもかかわらず、一般にはそれほど広く認知されていません。こちらの記事では、タンパク質危機とはどのような問題かを解説すると共に、タンパク質危機を避けるための4つの選択肢について説明します。タンパク質危機という問題が生じている理由から取りうる対応策までを紹介し、プラントベースフードなどがにわかに注目を浴びている背景をお伝えしていきます。 タンパク質危機(タンパク質クライシス)とは タンパク質危機は、世界人口の急速な増加に由来する問題です。まずはその背景的な事情からみていきましょう。 少子化真っ只中の日本。でも世界の人口は? 日本では、出生率の低下に伴い若年層の人口が減少する「少子化」が急速に進んでいます。そのためあまり実感がわきませんが、一方で世界の人口は増え続けている状況です。国連の調査によれば、世界の人口は現在約80億人であるところ、2030年には約85億人、2050年には約98億人、2100年には約112億人になると推定されています。 2030年までにタンパク源が足りなくなる恐れ 世界規模での人口増加に伴って、近い将来、牛や豚、鶏などの畜産によるタンパク質が不足すると予測されています。この予測は「タンパク質危機」と呼ばれていて、欧米諸国を中心に話題になっています。現状のままだと早ければ2025年から2030年ごろまでに需要と供給のバランスが崩れ始めると言われています。 人間の身体を構成するのは、水分が約60%、タンパク質が約15~20%とされています。つまり、タンパク質は水分を除いて体の重量の約半分を構成する、生きていく上で大切な栄養素です。欧米では「プロテインチャレンジ2040」と題したコンソーシアムが立ち上がり、その中から複数のプロジェクトが始動しています。タンパク質危機をどう乗り越えていくのかは、人類が生きていく上で極めて重要な課題です。 タンパク質危機を避けるための4つの選択肢 タンパク質危機を回避するために、世界中でさまざまな検討が行われています。ここでは、その中から代替肉と培養肉、昆虫食、藻類という4つの選択肢について解説します。 代替肉 代替肉とは、牛肉や豚肉、鶏肉などの動物の肉の代わりに、植物性原料で作られた「肉のような食材」のことです。欧米諸国を中心とした健康への意識の高まりがきっかけで広がったとされていて、別名「プラントベースミート」と呼ばれることもあります。 代替肉の素材として最も有名なものは、大豆が主原料の「大豆ミート」でしょう。有名ハンバーガー店やコーヒーチェーンでも大豆ミートを使ったメニューが登場し、話題になっています。このほか、ひよこ豆、レンズ豆といった豆類も、代替肉の素材として注目されています。最近では、エノキタケを使った新しい代替肉「エノキート」も登場するなど、さまざまな研究・開発が進められています。 培養肉 培養肉は、牛などの動物から取った少量の細胞を、再生医療の技術により体外で増やして作られます。プラントベースの代替肉とは異なり「本物の肉を使った代用品」です。従来の食肉の生産方法と比べて、飼育・繁殖する過程における動物へのストレスや環境への負荷が少ないとされています。こうした特徴から、別名「クリーンミート」と呼ばれることもあります。 培養肉は、2013年にオランダの研究者が培養ミンチ肉を作ったのがその始まりです。日本でも培養肉の研究が進められていて、2019年には世界で初めてサイコロステーキ状の培養肉を作ることに成功しました。大きな肉を作るための技術の開発など乗り越えなくてはならないハードルが多いものの、持続可能な食材という意味で期待が寄せられています。 昆虫食 昆虫食とは、コオロギなどの昆虫を原料にした食品のことです。大豆ミートなどのプラントベースフードは植物性のタンパク質しか得られないのに対して、昆虫食の場合、肉や魚と同様、必須アミノ酸である動物性タンパク質を得ることができます、また、昆虫食は飼育・加工に必要なスペースや資源が最小限で済み、環境負荷が低いというメリットもあります。 日本にも貴重なタンパク源として昆虫を食べる地域の文化が残っていますが、世界で食べられている昆虫は1900種類にも及ぶとされ、アジアやアフリカ、中南米を中心に昆虫を食べる食文化が見られます。昆虫食には食品の安全性や見た目への抵抗感といった課題があるものの、環境負荷の少ないサステナブルな食材として注目を集めています。 藻類 細胞分裂をして増殖する藻類はタンパク質含有量が50~75%であり、新たなタンパク質源としての可能性を持っています。藻類は良質なタンパク質だけでなく、炭水化物や脂質、ビタミン、ミネラルなども豊富に含まれています。現在市場に流通しているのはタンパク質が豊富に含まれるクロレラやスピルリナで、藻類をそのまま乾燥させて粉末状にしたものが主流です。 藻類は栄養価が豊富であるものの、藻類を乾燥した粉末は独特の匂いがあることや、藻類バイオマスの生産コストが肉や大豆に比べて価格が高いことなどから、タンパク質源としてはこれまで積極的に利用されていませんでした。しかし、近い将来に訪れるとされるタンパク質危機を前に、藻類の利活用が見直され始めています。 まとめ 世界の人口増加に伴って、近い将来訪れると言われているタンパク質危機。この記事では、タンパク質危機を回避するために私たちが取りうる選択肢として、代替肉、培養肉、昆虫食、藻類の4つを紹介しました。食品としての安全性や抵抗感、生産コストなど、それぞれに乗り越えるべき障壁はありますが、タンパク質危機を避けるために、世界中でさまざまな研究・開発が行われています。これまでの常識にとらわれない、新しい食の選択肢が求められていると言えそうです。
知らないとまずい?!タンパク質危機。20XX年までに肉や魚が足りなくなる?
NEW 2022.11.22

昆虫食のメリットと注目の背景を深堀り!こんなにも話題になる理由とは?

コオロギなどの昆虫を原料にした食品「昆虫食」。日本にも、貴重なタンパク源として昆虫を食べる地域の文化が残っていますが、多くの人にとってはなじみの薄いものでしょう。しかし今、環境負荷の少ないサステナブルな食料として、世界が昆虫食に注目しています。 一体なぜ、これほどまで昆虫食が話題になるのか。この記事では、昆虫食が期待される背景を解説した上で、栄養価の高さなど注目の理由を解説します。他方で、「本当に安全性に問題はないの?」「昆虫を食べるリスクは」といった疑問や不安の声にもお答えします。 昆虫食が注目を集める背景 無印良品で話題となった「コオロギせんべい」をはじめ、日本では勢いのあるベンチャー企業が、昆虫食ビジネスを盛り上げています。そうした流れに至るまでに、どのような背景があったのでしょう。 増える世界人口、ひっ迫するタンパク源 日本は少子化に直面していますが、世界全体では人口は増加し続けています。このまま行けば、2050年に世界人口は100億人に達すると言われています。 近い将来、牛や豚、鶏などの畜産によるタンパク質が不足する恐れがあると言われています。「タンパク質危機(タンパク質クライシス)」を避けるために、大豆ミートをはじめとしたプラントベースフードの開発が進みました。しかし、植物由来の食べ物からは、植物性のタンパク質しか得られません。そこで、注目されたのが「昆虫食」。なぜなら昆虫は、肉や魚と同様、必須アミノ酸である動物性タンパク質を得ることができるからです。 転機の国連食糧農業機関(FAO)報告 2013年、国際連合食糧農業機関(FAO)が「ある報告書」を発表しました。それは、世界の食糧危機への対策として昆虫食を推奨するというもの。この報告書を契機とし、世界各地で昆虫食の研究・開発が加速しました。昆虫を食べる習慣のなかった欧州でも、2018年、欧州連合(EU)が昆虫を新規の食品として域内で販売することを認めました。 昆虫食を選ぶメリット さぁここから、他にはない昆虫食のメリットを深掘りしていきます。 非常に優れた環境負荷の低さ 狭いスペースで飼育・加工ができる 昆虫は牛や豚、鶏などの家畜よりも狭い場所で飼育できます。コオロギ1キロを生産するのに必要な農地は、鶏肉や豚肉の約3分の1、牛肉なら約13分の1しか必要としません。また、出荷用にパウダーなどに加工する場合でも、小規模な施設で行えます。飼育・加工に場所を取らないということは、それだけ効率的に生産できるということです。 飼育に必要な資源が少ない 昆虫の生産は、家畜に比べて少量の水や飼料で可能です。牛肉を1キロ生産するためにはおよそ8キロのえさを必要とするのに対し、昆虫1キロの生産には約2キロのえさを使うだけで済みます。生産に必要な水についても同様で、コオロギの生産に必要な水は、牛肉の場合の約2500分の1で済んでしまいます。 温室効果ガスの排出量が少ない 牛1頭がげっぷなどで出すメタンガスは1日160リットル以上で、地球温暖化を促進していると言われています。しかし、昆虫の飼育に伴う温室効果ガスの排出量はその10分の1以下。昆虫食は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの削減にも効果があるというわけです。 丸ごと食べられて、食品ロスにも貢献 昆虫食は食品ロスの削減にも貢献します。牛1頭の可食部はおよそ4割ですが、昆虫はそのほとんどが食べられるので無駄がありません。また昆虫のえさには、残飯など本来なら捨てられてしまうものを利用できます。焼却コストのかかる生ごみの量が減り、一方で、貴重なタンパク質源になるというのですから、昆虫食の利点が際立ちます。 牛や豚に負けない栄養価の高さ それで終わらないのが、昆虫食のすごさです。ガやハチの幼虫の場合、体重の50%がタンパク質と言われています。牛や豚が1〜3%ですから、それに比べると非常に高い含有率です。昆虫は、良質なタンパク質だけでなく、食物繊維や、カルシウム、銅、鉄、亜鉛などのミネラルも豊富に含む上に、脂肪分は少ないという健康に良い食品です。 昆虫食のデメリット 栄養価が高く、環境にも良い昆虫食。その一方で、なじみの薄い昆虫食に対するネガティブな考えも少なくありません。今度は、考えられる昆虫食のデメリットを見ていきましょう。 安全面でのリスクは? 専門家の助言なしに、自然採集した虫を食べるのは、危険を伴う行為です。なぜなら、野生の昆虫には、毒を持つものや、寄生虫や病原菌を媒介するものもいるからです。一方で、管理された環境下で生産されたものは、昆虫とはいえ、他の食材と同様に安全です。 安心を担保する「コオロギ生産ガイドライン」 消費者により安心してもらえる環境を整えようと、2022年8月、民間団体が「コオロギ生産ガイドライン」をまとめました。研究機関や企業などでつくる「昆虫ビジネス研究開発プラットフォーム(iBPF)」が、コオロギの生産過程の衛生管理を中心に行動指針を決めました。公的なルール整備がない中で、民間主導で一定のルールを示すことで信頼性を高め、昆虫食のさらなる普及につながることを期待しています。 アレルギーリスクについて 昆虫食は、食物アレルギーを持つ人には注意が必要です。昆虫には、エビやカニなど同様の甲殻類アレルギーの原因となる「トロポミオシン」という成分が含まれているからです。昆虫に限らずすべての食材に言えることですが、これまで口にしたことのない食材を食べる時には、これまでアレルギーの自覚症状がなかった人でも、慎重を期すようにしましょう。 見た目への抵抗感 多くの人にとって、昆虫を食べることに対して、心理的なハードルがあります。初めて口にするものに対して拒絶反応が出るのは、動物的な本能として当たり前のことです。もしかしたら、これが昆虫食にとっての最大の問題かもしれません。日本でも昆虫食品の開発は大変盛んで、さまざまな商品ラインナップがあります。まずは、昆虫の姿を連想しづらいパウダー入りの菓子やパンなどから試してみるのがいいかもしれません。 そして、「まずいものをわざわざ食べたくない」というのが、大半の人の率直な気持ちだと思います。実際のところ、昆虫の味は実に多種多様で、思いきって食べてみると、おいしく感じるものもたくさんあります。バッタはエビやカニに似た食感、タガメは洋ナシや青リンゴのようなフルーティな香りだとか。セミに至っては、幼虫だとナッツのようなクリーミーな風味で、成虫になるとエビのような風味が楽しめます。 昆虫食とは 1900種類の食べられる昆虫 世界で食べられている昆虫は1900種類にも及ぶとされ、アジアやアフリカ、中南米を中心に昆虫を食べる食文化が見られます。昆虫学者である三橋淳氏の書いた『虫を食べる人びと』(平凡社ライブラリー)によれば、世界ではハチやイナゴに加えて、カブトムシ、カミキリムシなども食べられているそうです。 世界の昆虫食  タイ 昆虫食が住民生活に浸透しているタイでは、スーパーマーケットの食材コーナーに昆虫のサナギや幼虫が並んでいたり、昆虫の佃煮を売る屋台を目にしたりすることも珍しくありません。特に人気があるのはコオロギで、盛んに養殖されています。最近では、コオロギのスナック菓子やコオロギパウダー、コオロギオイルなど、コオロギを原材料にしたさまざまな加工食品が登場しています。特にコオロギパウダーは輸出用としての需要が高く、国もその動きを後押ししています。 ケニア アフリカ東部のケニアで最もよく食べられている虫は、シロアリです。日本でシロアリと言えば、住宅の床下で暮らすアリ(職蟻)を意味することが多いですが、現地で食べられているのは別の種類のアリ(羽蟻)です。このシロアリを使った「クンビクンビ(kumbikumbi)」という伝統料理があり、栄養失調を改善する効果があると言われています。実際、シロアリには、良質な動物性たんぱく質や脂質のほか、カルシウム、鉄分、アミノ酸などが豊富に含まれています。ケニアのシロアリはインターネット通販などでも販売されています。 日本の昆虫食 長野県に根付く昆虫食文化 日本で昆虫食文化が盛んな地域といえば、長野県です。信州でよく食べられている昆虫といえば、ハチノコやイナゴ、カイコ、ザザムシがあります。これら4種類を総称して「信州四大珍味」と呼ばれているそうです。 ハチノコはスズメバチの幼虫やさなぎ、イナゴは稲作の害虫とされるバッタのことです。長野県はかつて養蚕が盛んで、カイコは生糸の生産のために飼育されていた虫です。ザザムシは水生昆虫で、ヒゲナガカワトビケラなどの幼虫のことを指し、主に天竜川で採集できます。長野県の伊那谷地域で食べられていますが、世界的には食べる習慣がほとんどありません。イナゴやカイコは、稲作や養蚕を営む過程で副産物として発生するもので、昆虫食は、自然と共生する地域の暮らしに深く結びついていたのでしょう。 まとめ 昆虫食のメリットとデメリットを押さえてきましたが、環境負荷が低くて栄養価も高いという特徴を踏まえると、昆虫食がこれだけ話題になっていることもうなずけると思います。昆虫を食べるという行為に対して抵抗感はあるかもしれませんが、以前は「生で魚を食べるなんてありえない」と言っていた欧米人が、「Sushi(寿司)」を高級料理としてもてはやしているのを見ると、さほど大きな問題でないようにも思えます。先入観だけで昆虫食という選択肢を排除せず、機会があったらぜひともチャレンジしてみてください。
昆虫食のメリットと注目の背景を深堀り!こんなにも話題になる理由とは?
NEW 2022.11.17

代替肉とはどんな肉?大豆やきのこなど、原材料別に特徴を解説

世界中で「代替肉」のブームが到来しています。代替肉とは、その名前の示す通り、牛肉や豚肉、鶏肉などの動物の肉の代わりに、植物性原料で作られた「まるで肉のような食材」のことです。 では実際に、代替肉はどのような素材から作られ、どのように利用されているのでしょうか。この記事では、代替肉の定義を確認した上で、代替肉の原材料や原材料別の使用例について解説します。この記事を読むことで、代替肉の全体像を把握し、代替肉は具体的にどのようなものであるかを理解していただけます。 プラントベースミートと呼ばれることも 代替肉は、欧米諸国を中心とした健康への意識の高まりがきっかけで広がったとされています。代替肉は地球が抱える環境問題の解決や世界の人口増加に対する食料不足への対策、食の多様性への対応という側面においても大きな意味を持つと言われています。 代替肉の素材として最も有名なものは、大豆が主原料の「大豆ミート」でしょう。このほか、ひよこ豆、レンズ豆といった豆類も、代替肉の素材として注目されています。最近では、エノキタケを使った新しい代替肉「エノキート」も登場しました。いずれも「植物由来の肉」であることから、英語ではプラントベースミートと呼ばれています。 フェイクミート、オルタナティブミートとはどう違う? 代替肉はプラントベースミート以外に、フェイク(偽物の)ミートやオルタナティブ(代替の)ミートと訳されることもあります。呼び方はそれぞれ異なるものの、いずれも動物の肉に見た目や風味を似せた、植物性原料から作られた食材を意味しています。代替肉のどのような特徴を強調したいのかによって、フェイクミートやオルタナティブミート、プラントベースミートという言葉が使い分けされているようです。 大豆ミート:代替肉の定番でバリエーション豊富 大豆ミートとは 大豆ミートは、その名前の通り大豆で作られた代替肉のことです。ソイミートや大豆肉と呼ばれることもあります。大豆は別名「畑の肉」と呼ばれるほど栄養が豊富で、良質なタンパク質をはじめ、ビタミンやミネラルも多く含有しています。 大豆ミートは代替肉の定番であり商品の数も多く、最近はスーパーマーケットやコンビニエンスストアで見かける機会も増えました。 大豆ミートは水やお湯などで戻してから利用する「乾燥タイプ」が主流ですが、すぐに使える「レトルトタイプ」や「冷凍タイプ」もあります。また、形状は主に「ミンチタイプ」「フィレタイプ」「ブロックタイプ」という3種類で、用途に応じて使い分けできます。 あの有名ハンバーガー店やコーヒーチェーンでも 大豆ミートの需要の高まりを受けて、大豆ミートをメニューに導入する飲食店も増えています。大手ハンバーガーチェーン「モスバーガー」では「ソイパティシリーズ」と題して、大豆ミートを使ったハンバーガーのラインアップが登場しています。 また、大手コーヒーチェーン「スターバックス」はサマーシーズン第2弾として“Yori Dori Midori”をテーマにして、プラントベースという選択肢を提案。新しく加わったメニューのひとつ「スピナッチコーン&ソイパティ イングリッシュマフィン」では、肉の代わりに大豆を使ったソイパティを使用しています。 ひよこ豆の代替肉:味のクセが少なく使いやすい ひよこ豆とは ひよこ豆は大豆と同じくらいの大きさの丸い豆です。アジア西部が原産で、インドや欧米諸国、中近東などでは一般的によく流通しています。タンパク質が多く食物繊維が豊富で脂肪分が少ないことから、少し前から食肉に代わるヘルシーな食材として話題を集めています。 ひよこ豆は日本では馴染みの薄い豆ですが、味にクセが少ないため食べやすいのが特徴です。乾燥した状態の豆は水で戻して煮る必要がありますが、水煮されたレトルトタイプを使えば、手軽に利用できます。 使用例:カレーや揚げ物、おやつにも ひよこ豆の生産量はインドが世界一で、ベジタリアンの多いインドではカレーの具材に使われることも多く、日常的に食べられています。インドでは、ひよこ豆の外側の皮を取り除いて割った豆を「ダール」と呼び、カレーにもよく利用されています。また、ひよこ豆を粉末にした「ベサン粉」は、インド風天ぷら「パコラ」をはじめ、おやつや軽食にも用いられています。 この他にひよこ豆を使った料理としては、ひよこ豆のペースト「フムス」やひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」も有名です。 レンズ豆の代替肉:ひき肉代わりとして使える レンズ豆とは レンズ豆は、レンズのように平たい形状をしています。レンズ豆には緑色やオレンジ色、褐色などさまざまな色があり、3~6ミリ程度と非常に小さいことも特徴です。日本ではあまり知られていない豆ですが、欧州などでは日常的に利用されていて、特にヴィーガンやベジタリアンの人たちに親しまれています。 レンズ豆は「世界五大健康食品」の一つに数えられていて、ビタミンB群やタンパク質、鉄分、食物繊維を多く含有しています。特に、皮付きの茶色のレンズ豆には100グラム中に9.4ミリグラムの鉄分が含まれていて、これは大豆の含有量よりも多いと言われています。 使用例:カレーや煮込み料理、サラダに レンズ豆はインドやネパールではカレーの具材として、イタリアやフランスなどの国では煮込み料理やサラダなどによく使われています。代替肉としての使い方として、レンズ豆は粒が小さいので、ひき肉のような感覚で利用することができます。例えば、ハンバーグを作る際にレンズ豆で代用する方法があります。 レンズ豆には特有の匂いがあるので、気になる場合は、スパイスを加えたり濃い味付けをしたりするのがおすすめです。レンズ豆は水を吸収しやすいため、あらかじめ水で戻す必要がなく、料理にそのまま使うことができるのも魅力です。 エノキート:キノコの旨味でおいしさ追求 エノキートとは エノキートとは、エノキタケとミートを組み合わせた名前です。エノキートはエノキタケを主原料として作られた代替肉で、農業法人である株式会社小池えのき(以下、小池えのき)によって開発されました。小池えのきの本社がある長野県中野市は、日本最大のきのこの生産地として知られ、エノキタケの生産量は全国の約4割を占めます。地元の食材を使った、新しいタイプの代替肉として注目を集めています。 エノキートには、発芽大豆から作られた大豆ミート「ミラクルミート(DAIZ)」を使用しています。ミラクルミートには、大豆独特のくさみがほとんどありません。ミラクルミートにはうまみ成分「グルタミン酸」が含まれていて、エノキタケのグアニル酸を組み合わせることでうまみが格段にアップし、動物の肉に劣らない独特のうまみが実現できます。 使用例:ハンバーグ エノキートを使った代表的な料理は、ハンバーグです。原材料は、エノキタケとタマネギ、大豆ミート、パン粉、調味料。原材料の半分以上が、エノキタケとタマネギです。5ミリ程度のみじん切りにしたエノキタケを使用することで、肉によく似た食感が生まれます。エノキタケは加熱すると独特のぬめりが出るため、つなぎの代わりになるという点からハンバーグに使うのに適しています。 エノキートのハンバーグは合いびき肉を使った通常のものに比べて、脂質やカロリーが少なく食物繊維が多いとされています。大豆ミートを使用しているため、タンパク質の量は通常のハンバーグとほとんど変わりません。ヘルシーでありながらタンパク質がしっかり摂取できるので、ベジタリアンやヴィーガンの人たちだけでなく、健康への意識が高い人にも支持されています。 まとめ 世界中で需要が高まっている、代替肉。代替肉と一口に言ってもその種類は多く、今回紹介した4種類以外にもさまざまなタイプがあります。 代替肉には私たちの健康維持や地球の環境保全につながるメリットがある一方で、原材料の調達や製造プロセス次第では、環境に負荷を与える可能性もあると言われています。今後、こうしたデメリットにどのように対応していくのかが課題でしょう。代替肉の分野は成長過程にあり、これからの展開に注目したいです。
代替肉とはどんな肉?大豆やきのこなど、原材料別に特徴を解説
NEW 2022.11.16

AI搭載のゴミ箱で分別。環境大国オーストラリアが行くリサイクル最前線

ゴミとして捨てられるプラスチックの多くが、適切に分別されないことにより、再利用の道が閉ざされているという嘆かわしい現実があります。この問題を高度なIT(情報技術)で乗り越えようと、オーストラリアの研究チームが動きました。飲料容器の分別を自動的に行うことができる「スマートビン技術」を搭載した画期的なゴミ箱を開発しました。 ITでゴミを自動分別、リサイクル率を向上 ​​オーストラリア最大の都市・シドニーがあるニューサウスウェールズ州では、年間80万トン出るプラスチックゴミのうち、リサイクルされているのはわずか10%だそう。これは、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の調べで分かりました。 プラスチックのリサイクルのプロセスは非常に複雑です。適切に分別がされないと、こうした事態に陥ります。リサイクルできない廃棄物の一部が焼却場行きとなれば、その分温室効果ガスの排出量が増えます。これらがきちんとリサイクルに回れば、地球温暖化にも大いに貢献するでしょう。 問題解決に向けて、シドニー工科大学(UTS)の共同研究チームは、ゴミの中から自動的に飲料容器を選り分ける機能を搭載したゴミ箱を開発しました。その名は「スマートビン技術」。これにより、最も多い廃棄物のひとつである飲料容器のリサイクル率を向上させることができます。 人工知能(AI)、ロボット工学、画像の認識技術などを組み合わせた先端テクノロジーが搭載されたこのゴミ箱は、ガラスや金属、プラスチックなど素材別に仕分けしてくれます。さらに、ペットボトルの素材となるポリエチレンテレフタレート(PET)や、シャンプーボトルに使われる高密度ポリエチレン(HDPE)など、プラスチックをさらに細かい種類別に分けることができます。 方法としては、まずゴミをカメラで撮影し、AIアルゴリズムを実行して、膨大なデータを処理・分析することにより分類します。そしてIoT(モノのインターネット)を含む最新のロボット技術により、重さや物質、素材を感知してゴミを分別するという仕組みです。 スマートビン技術の社会実装の日は近い 今後、あらゆる地域でスマートビン技術搭載のゴミ箱が利用されるようになれば、プラスチックゴミのリサイクル率は飛躍的に向上し、業者による回収作業もより素早く正確になります。研究チームは、このゴミ箱を管理するシステムの開発を進めています。システムが実用化されれば、ゴミ箱の所有者が、ゴミ箱の充填具合などの状態を遠隔で監視、点検できるようになります。ゴミ箱が満杯になった時、ゴミ箱を空にする必要があることを知らせる通知が表示されるという仕組みです。また、地域の人々にとっては、自分がどれだけリサイクル活動に貢献しているかがアプリに記録され、そのことを通知として受け取ることができます。 この実証実験は、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究プログラムの一環として行われています。同機構は2030年までに、オーストラリアで排出されるプラスチック廃棄物を80%削減することを目指しています。スマートビン技術はまだ試作段階ですが、いずれはショッピングセンター、学校、映画館、カフェ、企業、空港などにスマートビン技術搭載のゴミ箱が設置される予定です。
AI搭載のゴミ箱で分別。環境大国オーストラリアが行くリサイクル最前線